地盤調査の「ボーリング調査」とは何か?メリットや注意点について

2021.4.30

地盤調査の「ボーリング調査」とは何か?メリットや注意点について

私たちが暮らしている家が建つときには地盤調査を行っています。地盤調査は建物を建てるときは必ず必要な調査になります。地盤調査をしないと、家が傾いてしまったりするおそれがあります。

しかし地盤調査にはさまざまな種類があり、どれを行うべきなのかよくわからない方が多いのではないでしょうか。
そこで今回は、地盤調査のなかでもボーリング調査について詳しくご紹介していきます。

ボーリング調査とはどんなものなのか?

建物の地盤をしっかり調べておかないと、その上にたつ建物にも影響がでてしまいます。土地の地盤がしっかりしていないと、建物を支えることができなくなり、地盤沈下をおこすおそれがあります。そうなってしまうと、上に建っている建物が傾いたり、地震などの災害時に被害が大きくなってしまうことが考えられるのです。

そのため建物を建てるときにはまず、地盤調査をする必要があります。地盤調査にはさまざまな種類がありますが、その中でもマンションなどの大きな建物を建てるときには、ボーリング調査という方法使っていきます。

私たちが生活している土地には、長い年月をかけて堆積層となり積み重なっています。表面の土地だけはなく、何層かの土が重なりっています。やがて地層は支持層と呼ばれる固い地盤に突き当たります。
この支持層にとどくように基礎工事をすると、建物の耐久性が向上するとされています。そこで、その土地の地盤の状態を調べるボーリング調査が必要となってきます。

このボーリング調査をすることで、土地の地層の構成や地盤の特性を調べ、マンションを支持する基礎基盤を知ることができます。

      ボーリング調査とはどんなものなのか?

ボーリング調査のメリット・デメリット

ボーリング調査はいくつか種類のある地盤調査のなかでもしっかりとした調査方法 です。しかし、ボーリング調査にもメリットとデメリットがあります。
 

メリット

・沢山の国で基準化されている
・結果の評価などが簡単に行える
・地盤調査とともに土を採取することができ、土の調査も行える
・過去のデータが蓄積されている

 

デメリット

・広いスペースが必要となるため、乗用車2台分以上の敷地でなければ調査できない
・場合によっては数日かかることがある
・超軟弱な地盤では、データが不安定になりやすい
・打撃音やモーター音が大きい

 
このようにメリットもあれば、デメリットも存在します。そのため自分の土地にあった地盤調査を行うことが重要となってくるのです。

ボーリング調査の流れ

ボーリング調査はいったいどのような方法で行っていくのでしょうか。

ボーリング調査では、まず地表に円筒形状に穴をあけていきます。その穴を1メートル掘り進むごとに、N値という数値を計測していきます。N値は、地盤の硬さを表す数値です。N値が高いほど、その地盤は強いということになります。

ボーリング調査は、支持層まで調査していきます。地盤の状況は土地によってさまざまなため、地表からすぐに支持層に当たるものもあれば、どこまで掘っても支持層に当たらないこともあります。
調査する土地が低地の場合は深いところに支持層があり、なだらかな起伏や小山が続く丘陵地では浅いところに支持層があることが多いです。

そのためボーリング調査は、1日で終わるときもあれば数日かかることもあります。日数にも余裕もって調査することをおすすめします。

また、ボーリング調査の結果は、ボーリング柱状図といわれる図形であらわされます。このボーリング柱状図には支持層までの深さとN値が記載されており、土地の支持層が地表の何メートル下にあるかというのがわかるようになっています。
ボーリング柱状図はマンションやモデルルームに展示されている設計図などにも入っていることがあるので、気になるかたはチェックしてみるのもいいかもしれません。

          ボーリング調査の流れ

ボーリング調査の料金相場

地盤調査のなかでも、ボーリング調査はかなり大掛かりなものになります。そのため、ほかの地盤調査よりも費用が高額になります。
ボーリング調査ではドリルで穴を掘っていき地盤の硬さを測定していきます。どんなに深い層や固い層でも堀り進む必要があり、支持層がどこにあるかは事前にわからないため、費用が高くなる傾向にあります。

費用は調査する地盤の深さや箇所にもよりますが、150万~200万円が相場となります。また、深さ1mに対して1万円追加というように、掘り進める深さによって値段を設定しているところもあります。

支持層の位置がどれくらい深くなるかは、調査してみないとわからないこともあるので、事前にしっかりと見積りをとることも大切です。
      ボーリング調査の料金相場

まとめ

建物を支える基礎の耐久性は、地盤の固さできまってきます。地盤がしっかりとしていないと、建物が傾き、倒壊してしまうおそれがあります。せっかく建てたものでも、すぐに工事が必要となることもあります。

そうならないためにも、ボーリング調査をはじめ、きちんとした地盤調査が必要となってきます。
私たちが暮らす建物を支えている地盤は、長年基礎を支え続けなければなりません。それもマンションなどの大きな建物になればなるほど、よりしっかりと基礎を固めなければならなりません。いざというときに被害を少なくするためにも、地盤調査が重要となってきます。

建物を長年しっかりと支えられる地盤を見極めるためにも、地盤調査を業者にきちんと依頼することが重要となってくるのです。

地盤調査は家が建ってからでは遅いかもしれません。地盤沈下が起こるまえに、しっかりとした調査を依頼することが大切です。

地盤調査を依頼できる業者や料金

依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「地盤調査」をご覧ください。

建設前に地盤調査を!

地盤調査のプロが駆けつけます

※対応エリアや加盟店によって変わります

地盤調査とは建設前に建築に問題ない土質かどうか行う調査のことです。大事な建物を建てる前に、液状化や沈下がおこらない土地か確かめておきましょう!

『生活110番』では、
お住いの地域で人気のプロを探せます

すでに建物が建っている土地、大型建築物の地盤調査も可能です!

地盤調査 33,000円~
地盤調査のおすすめ業者を見る

関連記事カテゴリ一覧

地盤調査の記事アクセスランキング

地盤調査の最新記事

カテゴリ別記事⼀覧