
東北大震災のあと各地の地盤状態が注目されるようになり、自分や家族の住んでいる土地が地震に強いのか弱いのか、知りたいと考える人が増えているようです。ここでは地盤調査の種類と注意点について解説していきますので、地盤状態に懸念がある方は参考にしてみてください。

地盤調査の調査方法について
地盤の調査方法にはいくつかの種類があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。
「ボーリング標準貫入試験」は基本的な地盤調査方法で、レイモンドサンプラーを地中に30cm打ち込むまでの打撃回数を測定し、貫入抵抗を求めます。採取した土から土層の確認が可能であり、汎用性が高く蓄積データも多いのが特徴です。その反面、広い作業スペースと高額な費用が必要になります。
「スウェーデン式サウンディング試験」はスクリューポイントを取り付けたロットを地中にねじ込み、25cm貫入するのに要した荷重と回転数から土の抵抗値を測定します。試験をおこなうのが簡単で、深度方向に対して連続的なデータ採取ができます。しかし地中に礫やガラがあると貫入が難しくなります。
「レイリー波探査(表面波探査)」は起振機で人工的に発生させたレイリー波(表面波)を地盤に伝播させた数値を受振器で測定し、地盤の構成や特性を把握します。スペースを取らない非破壊試験ですが、複雑な地形では適用が困難です。地盤の調査方法には他にも複数の種類があります。
地盤調査で分かること
地盤調査で判明するのは「地中の土質や建物を支える地盤の状態」「地下水位」「地震時に液状化する可能性」「N値」「自然地盤かどうか」などです。これらの項目は基本的にすべて地盤の強度に繋がります。
建物を支える地盤は、建物の荷重に耐えられる強さを持った固い地盤である支持層でなければなりません。もしも弱い地盤だった場合、建物の傾きや沈下が起こってしまいます。また土の質や地下水の深度によって、地震時に液状化が起こるリスクを把握できます。そしてN値は地盤の固さを示す数値であり、人工地盤は自然地盤よりもN値が低く、脆い傾向にあります。
ズバリ地震に強い地盤とは
地震に強い地盤の特徴は、まず自然地盤であることです。斜めになっている地面に建物を建てる際、平らに整えられます。この時に土を削り取られた部分を切り土、土を後から足して平たくした部分を盛り土と呼びます。切り土は自然地盤のため地震に対して一定の耐性を持ちますが、盛り土は土を盛っただけの人工地盤のため、元の地盤よりも軟弱になってしまいます。
次にポイントになるのが地下水の位置と土質です。地表から浅い位置に地下水があり、さらに砂地盤だった場合、地震による液状化が発生しやすくなります。逆にこれらの条件を避けることで、液状化のリスクを軽減できます。高所にある古い地盤も、地震に強い要因を備えています。土は水分を多く含むほど軟らかく、崩れやすくなります。つまり長年形が崩れずに高い位置にある地盤は乾燥していて固く、地震に強いのです。
地盤が弱い時はどうすればよいか
地盤調査の結果、自分の住んでいる地域が地震に弱い軟弱地盤だと判明しても諦めないでください。「地盤改良」によって軟弱地盤の強化が可能です。地盤改良の施工方法は主に「柱状改良工法」「表層改良工法」「鋼管杭工法」の3種類があります。
柱状改良工法は軟弱地盤の下にある固い地盤(支持層)に届く深さまで穴を開け、そこにコンクリートの柱を埋め込んで強固な基礎とします。
表層改良工法は軟弱地盤の層が地表から2メートル以内だった場合に選択される施工方法で、軟弱地盤の強度を高めて下部の支持層と一体化させます。
鋼管杭工法は地中に鋼製の杭を打ち込んで充分な強度を確保する工法で、支持層が深くて柱状改良や表層改良で対応不可能な場合におこなわれます。
まとめ
軟弱地盤だと分かっても対処法はあります。しかしまずは自分が暮らしている地盤の状態を知らなければ始まりません。
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