
家に住んでいれば、毎日のように壁に視線を送る機会があるでしょう。そのときに壁紙のひび割れや汚れが視界の中に入ってくれば、嫌な気持ちになってしまいますよね。
また壁紙のひび割れは見た目的に悪くなるほかに、さまざまなトラブルを招く結果となる場合が……。
このコラムではそんな壁紙のひび割れや修正方法などについてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

目次
壁紙がひび割れする原因とは
壁紙は、壁などを保護や装飾などをするシートです。壁紙の素材はさまざまなものがあり、布はもちろん、紙や合成樹脂などもあります。
そんな種類豊富な壁紙ですが、ふと、壁をみてみると、壁紙にひび割れや汚れが入っている……。そんなトラブルに遭遇(そうぐう)してしまうときもあるでしょう。
なぜ壁紙はひび割れを起こしてしまうのか。この章では壁紙がひび割れてしまう原因についてみていきます。
壁紙のひび割れの原因
壁紙のひび割れの原因は壁紙の種類などによっても違いがでてきます。この項目では、壁紙がひび割れる原因と種類について合わせてご紹介します。
【原因①】塩化ビニル素材などは気温の変化
多くの住宅では安価で耐久性があり、量産可能な塩化ビニルと呼ばれる合成樹脂が壁紙に使用されています。この塩化ビニル素材は極端な温度変化によって伸びたり縮んだりする性質をもちます。
この伸縮を繰り返すことによって、壁紙にひび割れが生まれてしまうのです。
また、外の気温による壁紙のひび割れは他の壁紙でも起こり得ます。
【原因②】壁紙と壁紙に隙間ができた
気温や湿度の変化により、壁紙と壁紙の間に隙間ができてしまうことがあります。壁紙のひび割れではありませんが、壁紙同士の間に隙間ができていれば、壁紙が縮んでしまった証拠になります。
【原因③】強い衝撃
壁の下地に使われる石膏などの熱や湿気に耐性がある素材は、強い衝撃によってひび割れを起こし、壁紙のひび割れを招いてしまうことがあります。強い衝撃の一例をあげるとすれば、壁に物を投げつけたり、ぶつかったりなどです。
また、強い衝撃ではありませんが、カッターなどの鋭利なもので壁紙を傷つけてしまった場合も、ひび割れにつながります。
【原因④】壁の下地や建物の素材の伸縮
壁紙の様子がおかしい……。もしかしたら、その不調は壁紙のせいではなく、建物に使われている木材のせいかもしれません。木材は温度の変化によって伸縮する性質を持ちます。木材の伸縮によって壁に使われている下地のボードなどの位置が微妙に動き、壁紙にも亀裂が入ってしまう結果を招きます。
またコンクリートを壁の下地に使っている場合は経年劣化や、施工不良などによってひび割れるケースもあります。
【原因⑤】可能性は低いけど、地盤沈下など
地盤沈下や道路を走る車道の振動が壁の傾き・振動の原因になり、その壁の動きが壁紙に反映され壁紙のひび割れに影響してくるケースがあります。
とくに、地盤沈下は建物が倒壊してしまう原因になり得ますので、注意が必要です。
【原因⑥】小さな生活音の振動でひび割れ
車道を走る車の振動もそうですが、家の中を走り回るときに発する振動など、家の中から生まれる振動が壁に伝わることで、壁や壁紙がひび割れを起こしてしまうこともあります。
壁紙のひび割れを放置しておくと起こる被害
壁紙のひび割れは素材によって原因に違いがありますが、多くの壁紙のひび割れに共通する点といえば外の気温と湿度、そして地盤沈下などが原因となり得ることです。
そんな壁紙のひび割れ、放置しておくとどんな被害やデメリットが起きてしまうのか見ていきましょう。
「ひび割れくらい放置しておいても大丈夫」そう思われる人も是非ご覧ください。
①見栄えが悪くなる
ひび割れた壁紙は見栄えが悪いことこのうえないです。自分はいいかもしれませんが、自分を訪ねてきた来客は壁紙のひび割れを気にしてしまうことでしょう。
また、壁紙がひび割れることで、いくら部屋をきれいにしても壁紙のひび割れのせいで汚くみえてしまうことも……。
②調湿ができなくなる
調湿とは、温度を調節することをいいます。たとえば、部屋の湿度が上がったときは、壁紙がその湿度を吸収し、乾燥したときは、壁紙が吸収した湿度が部屋の湿度調節をある程度してくれます。
壁紙がひび割れてしまうとこの調湿がうまくいかないときがあるので注意しましょう。
③汚れが溜まりやすくなる
壁紙にひび割れができてしまうと、そのひび割れた隙間のなかに汚れが溜まることもあります。汚れが溜まると衛生的にもよくありませんのではやめに、壁紙のひび割れをなんとかしましょう。
④壁紙自体の耐久性の低下
壁紙にひび割れができてしまうと、壁紙と壁の下地に隙間ができてしまい、壁紙自体の耐久性、機能が低下してしまうこともあります。
壁紙のひび割れの種類によって修理方法を見極めよう
壁紙のひび割れは種類によっては自分で修復することが可能です。しかし、状態によっては、壁紙を修理、交換をしたところで、解決に至らないことがあります。
まずは自分で直せる傷とそうでない傷を見極めていってくださいね。
壁紙だけのひび割れは自分で直せるかも
壁紙だけのひび割れの場合は、ある程度であれば自分で直すことができます。壁紙のひび割れのみを直す方法は以下の通りです。
①壁紙のひび割れに壁紙の色に近いコーク剤を塗る
②水で濡らした布でひび割れに塗ったコーク剤をなぞる
③放置すれば完成
※より傷を目立たなくしたい場合はクロスメイク工法をする
下地のひび割れには要注意
逆に注意しておかなければいけないのは、壁の下地のひび割れです。これはどんな壁の下地の材質にもいえること。例えば、ドアや窓の部屋の角などにできたひび割れは生活のなかで生まれる小さな振動の積み重ねでできたものなので、過剰に心配する必要はないでしょう。
しかし、天井、壁のつなぎ目ではない場所や、コンクリートの下地のひび割れはとくに注意が必要です。なぜなら、これらのひび割れは「災害や地盤沈下でできたひび割れ」である可能性が高いから。
もちろん、経年劣化によるひび割れの可能性も否定できませんが、壁の下地のひび割れは住宅の破損や倒壊の一助をしてしまうことがあるのです。壁の下地のひび割れがひどい場合は早めに業者で修理してもらったほうがいいでしょう。
壁紙のひび割れ対策
壁紙のひび割れは普通に日常を過ごしていても起こり得ることです。しかし、壁紙のひび割れはできれば目に入れたくないもの。きちんときれいな状態で保ちたいものです。
そこで壁紙のひび割れ対策をいくつかご紹介します。完全に壁紙のひび割れを阻止することは難しくても、壁紙のひび割れを起こしにくくすることはできるでしょう。
壁紙のすき間にコーキング処理を施す
壁紙の隙間はとくにひび割れを起こしやすいです。コーキング処理などをしておくとひび割れの拡大を防ぐことができます。
耐震補強をする
家の壁に耐震補強をしておくことで衝撃、振動に強くなり、壁紙のひび割れも抑えることができるでしょう。また、壁の下地のひび割れは放置しておくと状態が悪化してしまい、、建物の倒壊のリスクを高めてしまいます。こういった面も考慮して耐震性に強い家にしておくことも大切です。
定期的に壁紙の点検をしてもらう
ひと目みただけでは、壁紙のひび割れなのか、下地のひび割れなのか判断がつかないでしょう。場合によっては今すぐにでも壁のひび割れをなんとかしないといけない場合も……。
そんな場合も考慮して業者に定期的に壁の点検をしてもらうといいでしょう。
原因がわからないとき。自分で修理が不可能なときは
原因がわからないときや、壁紙のひび割れの修理が自分でやりづらいときは業者にきてもらうといいでしょう。プロの手でやってもらえば修理も早くおわりますし、軽度のひび割れなのか、重度のひび割れなのかなど判断を正確にしてくれます。
また、壁紙のみがひび割れてしまった場合、心機一転して壁紙自体を変えてみるのもいいかもしれませんね。
業者に壁、壁紙のことについて頼む場合は、以下の費用がかかってきます。しかし、業者によって費用は変動しますので、気になる人は一度、業者に見積もりをしてもらってくださいね。
壁の調査:約5万円~
壁紙の張替え:約3万円~
壁紙修理:約7,000円~
※1箇所
まとめ
壁紙のひび割れのみの場合、自分で修理することが可能ですが、壁の下地の場合は業者に来てもらい修理をしてもらう必要があるかもしれません。
自分でできる修理なのか、業者に来てもらわなければいけないのか。その判断がつかない場合は、点検の意味合いを兼ねて業者に調査に来てもらってはいかがでしょうか。
原因を特定してくれるほか、壁紙の一部修理の場合も、交換する場合もきれいに作業してくれますよ。
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