襖に壁紙を貼ってリメイク。好きなデザインの襖で素敵な部屋に変身

2021.6.3

襖に壁紙を貼ってリメイク。好きなデザインの襖で素敵な部屋に変身

気分転換に部屋の模様替えをしたくなったとき、襖がそのままだと浮いてしまいますよね。とくに洋風に変えようと思ったときに襖紙を探してみると、バリエーションが少なく困ってしまいます。そんなときには壁紙を襖紙に使うのがおすすめです。今回は襖を壁紙でリメイクする方法と注意点を紹介します。

襖に壁紙を貼っていいの?襖紙と比べたメリットとデメリット

襖に壁紙を貼るメリット

種類が多く好きなデザインを選んで貼り付けることができます。自分の気分に合わせた部屋に替えたいときによいでしょう。また本ふすまの貼り替えに比べて工程が少なく楽にできます。

本ふすまを貼り替えようとすると、一番上にある襖紙以外にも茶ちり紙なども貼り付けなくてはならないため時間がかかります。

襖に壁紙を貼るデメリット

壁紙は本来、襖に貼るために作られていないので押してしまったときに襖紙が破れやすいです。襖紙は繊維が入っているので壁紙に比べて、張った状態で押されたときに耐える強度があります。また、壁紙は襖紙に比べて通気性が悪いため、カビやすくなってしまいます。

      襖に壁紙を貼っていいの?襖紙と比べたメリットとデメリット

どのような壁紙が襖に貼るのに適している?

壁紙には国産のものと輸入のものがあります。このふたつは横幅のサイズが異なってきます。一般的な壁紙サイズは国産の壁紙の場合は横幅が約92cmで、輸入壁紙の場合は約52cmのものが多いです。襖の横幅のサイズが約90cmなので国産壁紙の方が襖に貼るのに適しています。

襖に輸入壁紙を貼ろうとすると横幅が足りなくなるため、どうしても継ぎ目ができてしまいます。きれいに貼ることができれば継ぎ目は目立ちにくくなりますが、国産壁紙の方が貼りやすいでしょう。

襖に壁紙を貼る手順とポイント

貼る前の前準備

襖に壁紙を貼る前に襖の種類を確認しておきましょう。襖には4つの種類があり、適した貼り方がそれぞれ異なります。

襖の種類

・本ふすま

本ふすま

障子のように木で骨組みを組んだ上に紙を貼り付けて作られているため軽く、周囲の枠を取り外すことができます。表面を軽く押しながら触ると中の骨組みが感じられます。

・戸襖

戸ふすま

骨組みの上に合板を貼ってあるものです。片面は襖紙を貼ってあり、反対側は壁紙などが貼ってあります。しっかりとした作りのため重く、叩くと硬いものを叩いた音がします。

・段ボール襖

段ボールふすま

段ボールを芯に使い、その上にアルミ箔を重ねて襖紙を貼ってあります。軽量なため簡単に持ち上げることができ、叩くと鈍い音がします。

・発泡スチロール襖

発泡スチロールふすま

発泡スチロールを芯に使い、その上にアルミ箔を重ねて襖紙を貼ってあります。軽量なため簡単に持ち上げることができ、叩くと鈍い音がします。

両面テープを使った貼り方とのりを使った貼り方がありますが、襖が段ボール襖と発泡スチロール襖の場合はのりを使った壁紙貼りには向きません。芯材が水分を含み反ってしまうことや浮いてくることがあるためです。

本ふすまにのりで貼るときには壁紙を両面に貼ってください。片面だけにすると反ってしまうことがあります。

襖の種類がわかったら壁紙を貼る前に表面をきれいにしましょう。ホコリなどの汚れがついているとその部分だけ浮いてしまうことやカビが発生してしまうことがあります。

そのあとに襖の高さを測って壁紙を襖の高さ+10cmの長さにカットして引き手をはずしておきましょう。

壁紙の貼り方

前準備ができたらいよいよ壁紙貼りに入ります。
両面テープを使った場合

両面テープを襖の周囲と20cm四方の格子を作るように貼っていきます。このときタテ向きのテープとヨコ向きのテープが重ならないようにしてください。

次に壁紙を被せて襖のどの位置に貼り付けるのかを決めます。決まったら襖に壁紙を被せたまま、タテ半分だけマスキングテープなどで床に仮止めしましょう。

仮止めしていない側の一番端の両面テープをめくり、壁紙を端から貼り付けていきます。端を貼ったら、仮止めされている側から壁紙を丸めておくと貼りやすくなるでしょう。丸めたあとは、壁紙をコロコロと広げながら襖に貼り付けていきましょう。

貼り終わったら襖のフチに沿って壁紙のはみ出している部分にクセをつけます。そして余った部分に定規などを当てながらきれいにカットしていきましょう。

引き手部分に中心から放射状に切れ込みを入れてはめ込めば完成です。お好みでフチにテープを貼ってアレンジしてもいいかもしれません。

輸入壁紙を貼る場合は、継ぎ目の位置に両面テープがくるようにしておきます。一枚目の壁紙は継ぎ目を残して貼り付け、二枚目を柄合わせしたあと継ぎ目を貼り付けます。あとは二枚目の残りを貼り付けてはみ出している部分をカットすれば完成です。

のりで貼りつける場合

壁紙ののり面を保護しているフィルムをはがします。のり面同士を合わせるようにジャバラにたたむとのりが乾きにくく、持ちやすくなります。

余分を出しつつ壁紙を襖に貼り付けます。なでバケを使って中心から端へと空気を追い出していき、フチにクセを付けたら余った部分をカットしていきましょう。フチについたのりをぬれタオルで拭きとって、引き手をはめたら作業は終了です。

貼り終わってすぐはしわが寄ってブヨブヨになりますが、三日程経つとのりが乾きしわが伸びてきれいになります。

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賃貸の襖にも壁紙は貼れる?

賃貸で襖に壁紙を貼るときに気になるのは原状回復できるかどうかだと思います。これは、貼り付ける襖の性質や貼り方、貼ったあとに経過した時間によって結果が変わってくるようです。

賃貸の襖は発泡スチロール襖であることが多いようなので注意が必要です。襖紙の上に壁紙貼り付けて家を出るときにはがしたい場合は、のりを使って壁紙を貼り付けることはやめましょう。そのような場合はマスキングテープを使うことをおすすめします。

まずマスキングテープを襖に貼り付けて、その上に両面テープを貼り付けて壁紙を貼ってください。粘着力の弱いマスキングテープが間にあることではがしやすくなります。

注意点

マスキングテープを使っていても時間経過とともに、はがしにくくなります。その状態で無理にはがそうとすると襖を傷つけてしまう恐れがあります。賃貸で襖に壁紙を貼るときは、一時的な気分転換程度にして長期間壁紙を貼り続けることはやめたほうがよいでしょう。

また、襖紙の表面がざらついておらずマスキングテープがぴったりとくっついてしまう場合もはがしにくいので、やらないほうがよいでしょう。

まとめ

襖に壁紙を貼るときには使っている襖の種類が何かを知り、それにあった貼り付け方をしましょう。間違った方法を選んでしまうと襖が傷んでしまいます。賃貸で襖に壁紙を貼りたいときには、とくに襖が傷まないように気を付けなければなりません。

また、粘着力が強いのりを使うのは控えたほうがいいでしょう。両面テープで貼り付けるときにもマスキングテープで襖を保護しつつ貼らなければなりません。賃貸では壁紙を貼ったときの雰囲気だけでなく、はがすときのイメージを膨らませて行いましょう。

自分で襖のリメイクをすることが不安な場合は、襖の張り替え業者に相談してみましょう。状況に合わせた的確なリメイク法を提案してくれるでしょう。

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