自宅にサウナを簡単設置。銭湯のサウナとミストサウナの違いとは

2021.4.30

自宅にサウナを簡単設置。銭湯のサウナとミストサウナの違いとは

温泉や銭湯に行ったら必ずサウナに入る、という人も多いでしょう。サウナといえば特別な設備が必要かと思われる方は多いと思いますが、追加で機器を設置するだけで、自宅の浴室でサウナを楽しむこともできるのです。
今回は自宅で楽しめるサウナについて、その仕組みや費用について見ていきます。

サウナ=蒸し風呂の仕組みはこうなっている

サウナは主として乾式と湿式の2つに分かれています。そのうち家庭の浴室で導入しやすいのは「湿式」の「ミストサウナ」だといわれています。

銭湯のサウナは「乾式サウナ」

日本の銭湯や温泉には乾式サウナが多く設置されています。乾式サウナは室温が80度から100度くらい、湿度が10%以下に調整されているものが多いとされています。温度が高めのものは空気を通じて体を温める、温度が低めのものは遠赤外線で直接体を温める方法を取ります。
基本的に空気は温度が高くなると軽くなり、上に溜まりやすくなります。そのため乾式サウナでは上下に段を設けることで、各自で温度調整ができるようになっているところが多いです。

家庭に導入しやすい「湿式サウナ」とは

湿式サウナは室温が乾式より低く40度から50度ほどといわれていますが、その分湿度が高く、100%近くに設定されています。温水を霧状にしたミストサウナや、蒸気にしたスチームサウナなどの種類があり、スチームサウナは水蒸気、気体を室内に満たすのに対し、ミストサウナは霧状、つまり液体の粒を噴霧することで湿度を上昇させます。
          サウナ=蒸し風呂の仕組みはこうなっている

自宅サウナに選ばれている「ミストサウナ」とは

自宅サウナとして導入しやすい「ミストサウナ」は、40度前後の比較的低温で、ミストを噴霧して湿度を上げることで入浴するサウナです。温度を必要以上に上げない、専用の浴室が要らないなどの理由で家庭に導入しやすいといわれています。

浴室内の温度は低温ですが、湿度を高くする分だけ熱が体に伝わりやすいというのがその特徴になります。からっとした暑さよりもじめじめした蒸し暑さの方が、暑さを感じやすいということからもわかると思います。ミストの粒の大きさもさまざまで、粒が小さければその分スチームに近く、高価な本でなければ浴室に持ち込んで読むということも可能です。

ミストサウナを使うに当たっては暖房機能、使用後の乾燥機能が必要になるため、浴室暖房乾燥機の一機能として付いていることが多いです。ただミスト機能単独で設置できるものもあるため、既に設置してある浴室暖房乾燥機が対応していない場合は、ミスト機能だけを追加で付けて楽しむという手もあります。
      自宅サウナに選ばれている「ミストサウナ」とは

気になる費用や電気料金を見てみよう

ミストサウナに対応した浴室暖房乾燥機には電気式・ガス式の2つのタイプがあります。
電気式は電気と水道、ガス式はそれに加えてガスを使用します。電気式はガスを使わない分電気を多く使用するため、トータルの値段としては電気式・ガス式のどちらも差が小さいといわれています。

またシャワーや浴槽にお湯を張る場合と比べると水の使用量はミストサウナの方が格段に少なくなります。ただシャワーは別に浴びたい、お湯に浸かりたいといった場合は、その分水道料金についても高めになると考えておいた方がよいでしょう。

ミストサウナは浴室内の湿度を高くするため、使用後にはしっかりと乾燥させる必要があり、乾燥が不十分だとカビの原因にもつながります。換気すればいいと思うかもしれませんが、換気だけでは天井の隅などの湿気がとれにくいといわれています。その分、乾燥機を稼働させることも必要になるでしょう。
      気になる費用や電気料金を見てみよう

自宅に取り付けられるサウナの設置費用について

自宅用のミストサウナには壁掛け式、天井式、換気扇に取り付けるタイプなどがあり、状況に応じて選ぶ必要があるでしょう。

埋め込む工事が必要な天井式の新規設置は浴室のリフォームともなり、設置費用が高めになることが多いです。また浴室によっては取り付けられない場合もあるため、注意が必要でしょう。ただ一度設置してしまえば、見た目はすっきりします。
浴室リフォームについては「ユニットバス?在来工法?お風呂リフォーム前に知っておくべきこと 」も参照し、現在の浴室がどうなっているかも確認してみてください。

後からミストサウナを設置する場合は壁掛け式を選択する場合が多いです。ただ壁掛け式においても電気配線や給排水管の工事が必要となるため、工事費用を予算に入れておきましょう。
また浴室暖房乾燥機であれば新たに熱源機を設置する事例もあります。特に熱源機は高額で、暖房乾燥機本体よりも費用がかかります。熱源機があるか、対応しているかなどは事前にチェックが必要ですね。

なお換気扇に取り付けるタイプや壁掛け式の一部はミスト機能だけで、熱源機につなげる必要がないものもあります。既に浴室暖房乾燥機自体は設置されていて、交換せずミストサウナを楽しみたい場合などには選択肢のひとつとなるでしょう。本体の価格や工事費用もその分抑えられます。

まとめ

比較的温度が低い状態で楽しめるミストサウナは浴室暖房乾燥機の一機能としても取り入れられたことにより、費用こそかかりますが自宅で簡単に楽しめるようになりました。浴室のリフォームの一環として導入することなど、一度検討してみてはどうでしょうか。

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