
生活を営んでいく中で、水は欠かせません。中でも、トイレが最も水の使用量が多いとされています。大切なトイレですが、節水をすると簡単に水道代が節約できるのです。
節水グッズを購入しても数ヶ月で元が取れるでしょう。ですが、間違った節水はかえって費用がかかることがあります。今回は、大事なトイレの節水に関するご紹介をします。

目次
国によって洗浄水量に規制がある
日本の洗浄水量は、約6リットルとされています。90年代ごろまでは13リットルが主流でしたが、昨今では世界各国で厳しい洗浄水量規制があるようです。6リットルの規制がある国はカナダ、メキシコ、イギリスなどがあり、6リットル未満の規制がある国はシンガポール、オーストラリアなどがあります。世界では深刻な水不足なので、そのことを考慮すると、トイレの節水がいかに大切か理解できるでしょう。
トイレの節水で水道費はどれくらい下がる?
トイレの節水で期待できるのは、やはり水道代の減少ですよね。では、どのくらいの水道代節約につながるのでしょうか。一般的なトイレには、水を流す「大レバー」と「小レバー」があります。
機種によっても変わりますが、「大は約6~10リットル」「小は約3~5リットル」の水を消費しているといわれています。水道料金は、大1回あたりで約2.4円、小1回あたりで約1.2円と倍ほどの差があるようです。
仮に1日に4回トイレに行き、すべて大レバーで流すと年間で約3,500円になります。しかし、「大レバー1回・小レバー3回」とレバーを使い分けるだけで年間の金額は約2,000円になり、約1,500円ほど水道費を下げることができるのです。
家族がいれば1日のトイレの回数は多くなるため、この差額もどんどん大きくなると思われます。そのため、トイレの節水にはレバーの使い分けはとても重要です。
だれでもできる簡単な節水方法
レバーの使い分けだけでなく、トイレの節水には簡単にできる方法がいくつかありますのでご紹介していきます。
・洗浄水の二度流しはしない
二度流しをすると6~13リットルもの水が無駄に流れてしまうので、避けたほうが望ましいです。
・風呂の残り湯をトイレの流し水にする
お風呂の残り湯を便器に流し、洗浄水として使うことも有効な節水方法です。しかし、トイレの大洗浄はおよそ6リットルなので、運ぶのは大変になるでしょう。小洗浄であればおよそ3リットルで流れるので、大人一人でも運ぶことが可能です。
・給水タンク内の浮き玉を調節し、タンクに溜まる水量を減らす
給水タンクの中には、浮き玉と呼ばれるタンク内の水位を調節する部品があります。この浮き玉を調節することで、節水することができるのです。しかし、あまりタンクの水を少なくすると、流れが悪くなるので注意する必要があります。
節水グッズの節水効果を比較
トイレの節水はグッズを利用することで、大きな効果があります。いくつかご紹介していきますので、参考にしてみてください。
ウォーターセーバー
値段も安価で、効果が高いです。およそ40%節水ができるとされ、簡単に取り付けることができます。これを使用しているときは、レバーを回している分だけ水を流すことが可能です。4人家族で年間8,600円の節約なので、2ヶ月ほどで元が取れます。
節水器ロスカット
トイレを流した後の少しだけ流れる無駄な水をカットすることができます。このグッズを使用することで、以下のようなメリットがあります。
・水圧は変わらず、排水量は30%以上カット
・ほぼすべての機種に取り付け可能
・シャワー節水器具付きで、浴室でも節水可能
・メンテナンスは不要で、半永久的に使いことができる。
ですが、以下のようなトイレの場合、使用不可になることもあるので注意しましょう。
・節水型のトイレ
・高い位置にタンクがあるトイレ
・ボタンで水を流すトイレ
昨今のトイレは節水型トイレが多いので、古いトイレは使用できる傾向にあります。節水できる量は1回あたりおよそ5リットルとされ、使用頻度によりますが、年間で1~2万円の節約が可能です。販売価格は2,000円ほどになっています。
ドルフィンセーブ
このバルブに付け替えることで、空気穴から浮力を失くし、早めにフタを閉じ、水を止めることによって節水することができます。これも1回あたりおよそ5リットルの水を節約することが可能です。
ほかのグッズより値段は高いですが、4人家族の場合は半年ほどで元が取れるようです。ただし、これが使用できるトイレは限定されています。
万能ロータンクボールタップ・スリムタップ
これはトイレタンク内一式を取り替えるグッズです。タンク内の水位を調節して節水することができ、最後に流れる細かな水を止める働きがあります。
ほとんどのトイレに取り付けができますが、下の給水タンクや高い位置に配置されたハイタンクは使用できません。説明書を見れば、簡単に取り付けることができるでしょう。
トイレ節水できるくん
トイレタンクのフロート部分に被せると、水圧や水流を変えることなく節水してくれます。タンク一杯に流れていた水がタンクのレバーを下ろすだけで止まるしくみになっているのです。
4人家族で月に約1.5リットル節約ができます。最大で40%のコストが削減可能です。材質もステンレスで、錆びにくいでしょう。なお、流れるまでレバーをおさえておくことが必要です。
節水型トイレ
水の流し方を工夫することで、少ない水量で変わらない洗浄力を保っています。最も無理なく節水が実現できますし、お手入れも簡単です。
ただし、配管の状態によっては水量が足りず、汚物が配管でつまってしまうこともあるので、注意してください。その場合は、水量を増やす設定に変更したり、業者に見てもらったりしたほうがよいでしょう。
おすすめは節水型トイレへのリフォーム
さまざまなトイレの節水方法を紹介してきましたが、最もおすすめの節水方法は、節水型トイレへのリフォームです。とくに予算に余裕があるという方や、トータルで見て節水できる金額を大きくしたいという方は検討してみましょう。
古いトイレの大洗浄に約13リットルもの水を使うのに対して、節水型トイレなら大洗浄で約8リットルと水の流れる量が大きく違います。そのため、節水型のトイレは機種によって多少異なりますが、年間約1.4万円から1.5万円節約できるのです。
トイレの買い替え時期は約10年といわれているため、10年間で約15万円節約できることになります。新しいトイレに買い換えられるほどの金額になるでしょう。
また、節水型トイレは掃除がしやすいというメリットもあります。少ない水でもしっかりとした水流のため、便器がつるつるとしていたり、水が流れやすいシンプルな形になっていたりします。そのため非常に掃除が簡単なのです。
そのほかにも、節水トイレには節電機能があるものもあります。自動で便座の保温機能をオフにしたり、温水シャワーの温度を下げたりする機能がついているため、節水機能と合わせて約2万円前後の節約が可能になります。
間違った節水方法は故障の原因に
トイレの節水にはさまざまな方法がありますが、ペットボトルなどの重いものでタンクに溜める水の量を調節するという方法は望ましくないです。ペットボトルが中の何かにあたってしまい、内部の部品が故障してしまうことがあります。
メーカーによってペットボトルが見つかった場合は、自己負担となってしまうようです。また、排泄物がきちんと流されず、つまりの原因になってしまうこともあります。メーカーはちゃんとトイレの排水がおこなわれるように設計しているため、そこにペットボトルという設計上計算外のものを使用しないほうがよいのです。
さらに、トラブルの原因になるような節水はトイレの故障を引き起こし、修理代までかかってしまうのであまりおすすめできません。
まとめ
トイレは家庭の水の使用量の1位とされています。つまり、トイレは一番節水しやすいということでもあります。節水グッズを紹介しましたが、レバーを押さえ続けること、グッズによっては使うことができないことがあるということに注意してください。
また、間違った方法をしているという方は早急に別の正しい方法をすることをおすすめします。よく使用するトイレだからこそ、安全に確実に節水することが望ましいです。節水にあたってわからないことが出てくるかもしれません。そのときは業者に相談することをおすすめします。
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