半分以上の熱が逃げるのは窓から!防寒対策は「断熱」が重要です

2021.4.30

半分以上の熱が逃げるのは窓から!防寒対策は「断熱」が重要です

暖房を効率よく使うためには、暖房器具の選択と同時に部屋の防寒対策も大切になります。とくに窓の防寒対策は鍵になるともいえ、部屋の熱の5割から6割ほどは窓から逃げていくともいわれるほどです。

しかしながら、窓の防寒対策はさまざまなものが存在しており、果たしてどの対策をおこなえばいいのかわからないといったことも多いでしょう。今回は窓の防寒対策の重要な断熱対策についてお伝えしていきます。

窓の防寒対策で最も効果がない方法とは

窓の防寒対策を考えるにあたって重要なことは「外の寒い温度をどう部屋のなかに伝えないようにするか」です。それが断熱対策につながってくるのですが、世の中には断熱対策に見えて、実は断熱対策になっていないといった方法があるのです。

断熱シートは効果がない?

窓の断熱シートは効果がないという話も聞きますが、果たしてそれは本当なのでしょうか。

一般的な断熱シートの構造として、空気の層の存在が挙げられます。空気の層は輸送用に使われる緩衝材、いわゆる「プチプチ」のように泡状の空気が事前に込められている場合と、シートを波状にして自然に空気の層が生まれるようにしている場合の2通りに分けられます。この空気の層を作る必要があることから「断熱シート=見通しが悪くなる」ということがいえます。

この問題を解決するように透明の断熱シートが発売されましたが、この透明の断熱シートは空気の層を持っておらず、その効果に関して疑問が投げかけられています。この「透明の断熱シートの効果」への疑問性が、いつの間にか「断熱シート自体の効果」に置き換えられていることがひとつの要因としてあるでしょう。

遮熱と断熱の違いを考えてみる

よく混同されがちなのが「遮熱」と「断熱」です。この違いを理解していなければ、せっかくの防寒対策が逆効果になってしまうかもしれません。

「遮熱」は入ってくる熱を遮り、その先に伝わりにくくする方法です。一方「断熱」は空間を仕切り、熱が移動しないようにする方法です。

夏は強い日差しで部屋の温度が上がりやすく、その温度上昇を抑えるために赤外線を吸収するコーティングやガラスを利用する場合が多くあります。しかし冬は日差しが部屋を暖める一要素であり、部屋の温度を維持する「断熱」にとっては逆効果なこともあります。たとえば省エネルギースプレーは「断熱」よりも「遮熱」を意識していることが多く、窓の防寒対策としては効果が薄い場合もあります。
窓の防寒対策で最も効果がない方法とは

効果のある窓の防寒対策について

では、効果のある窓の防寒対策は何かと考えれば、「断熱」に比重を置いた対策となるでしょう。

空気の層を作ることが重要!

断熱対策として有効とされるのが、空気の層を間に挟むことです。熱さにしろ寒さにしろ、熱のエネルギーを伝えるためにはそれを媒介する存在が必要です。それが空気であり、ガラスやアルミサッシも熱伝導率が高い物質として知られています。

しかし、お湯を沸かしたやかんも、金属部分を触ってみなければそこまで熱いとは感じません。これは空気を通じて熱が伝わっているからであり、やかんの金属部分の持つ熱の一部しか空気中には伝わっていないのです。

空気の層を作ることでガラスの冷えは直接室内に伝わらずに済み、その結果室温低下も抑制できます。そのため複層ガラスが断熱機能を持ったガラスとして使われるほか、窓を二重にすることで内側・外側の窓の間に空気を挟み冷えが伝わりにくくなる二重窓の設置も部屋の防寒対策として効果が大きいでしょう。
効果のある窓の防寒対策について

窓だけでは効果がないかも…家全体の断熱を考えよう

窓からは家全体の半分以上の熱が逃げていくため、窓の防寒対策は重要なもののひとつです。しかし、それと同時に家自体について熱が逃げにくくする方法を考える必要があるでしょう。

内断熱と外断熱

ここで気になるのは「内断熱」と「外断熱」の違いで、どちらを目指すかによって必要な断熱工事も異なってきます。

「内断熱」は部屋の内部から熱を逃がさないよう、壁に断熱材を埋め込みます。一方「外断熱」は家全体を断熱対応にするため、壁の内側だけでなく外側まで熱を逃がさないよう対策をおこないます。

外断熱は構造体の外側に断熱層を作るため、家が暖まるまでは断熱効果は小さくなるでしょう。しかし一度暖まれば家全体で暖かな空気を保持するため、他の部屋に移動した際も断熱効果を受けられる、暖房を切っても熱を保持しやすいというメリットもあるのです。
窓だけでは効果がないかも…家全体の断熱を考えよう

いま注目されている断熱材について

では、どのような断熱材を利用すれば部屋の防寒対策につながるのでしょうか。断熱材は新製品が続々と開発されており、効果がこれまでより高いものも多くあります。注目が集まる断熱材について見てみましょう。

キューワンボード(アキレス)

近年は硬質ウレタンフォームが断熱材として使われるようになってきました。そのなかでも、この「キューワンボード」は断熱性能を従来のウレタンフォームより高めています。

ウレタンフォームの断熱性は、独立した泡を閉じ込めて空気の層を作り出していることに由来しますが、キューワンボードはこの泡をさらに細かくすることで断熱性能を高めて生かす。加えてアルミ箔で遮熱することで、高断熱住宅実現にふさわしい材料をめざし開発されました。

ネオマゼウス(旭化成建材)

フェノール樹脂を主原料とする発泡プラスチック系の断熱材です。建築用断熱材のなかでは最高性能となる0.018W/(m・K)の熱伝導率・耐久性能・難燃焼性を兼ね備えた断熱材です。

こちらの断熱材も気泡構造の最適化や、気泡の中に閉じ込められるガスの成分の研究を進めることによって断熱性能の向上に成功しています。とくにこのネオマゼウスはHFOガスを発泡ガスとして加えることが断熱性能向上の大きな要因といわれています。

まとめ

部屋の防寒対策は「断熱」が重要で、とくに熱が逃げやすい窓の断熱対策を中心に行う必要があります。窓の防寒対策だと思ってやっていたことが実は逆効果だったということがないように、断熱の原理を知りつつ家庭に合った対策を心がけていきましょう。

また窓から半分以上の熱が逃げるということは、残りは壁や床など別の部分から出ていくということの裏返しでもあります。窓と同時にさまざまな断熱対策を組み合わせ、寒い冬を乗り切っていきましょう。

断熱対策を業者に依頼する際は

依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「断熱工事」をご覧ください。

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