
吹き抜けがある家庭とない家庭ではどのような違いがあるのでしょうか?メリットがたくさんありますが、デメリットもあります。メリットが活かしきれなかった失敗例がいくつかあるので、吹き抜けの間取りを考えるなら、どのようなデメリットがあるのかを知っていれば、適切な位置に吹き抜けを作りやすくなります。今回は吹き抜けの間取りについて紹介します。

目次
吹き抜けの間取りを考えるなら知っておきたいデメリット
吹き抜けとは一般的には、建物の1階から何階かに渡って天井がなく上下がつながっている空間のことを指します。階を隔てる天井を失くすことで、空間を広く見せることができます。吹き抜けの間取りを考慮することで失敗することを防ぐことにつながります。
2階のスペースが削られる
1階と2階を隔てる天井がなくなるので2階の部屋数や収納スペースが少なくなってしまいます。
掃除が大変になる
通常よりも掃除が大変で、高い場所にある窓は手間がかかります。外側にある窓はクモの巣ができたり、ホコリなどの飛来物による汚れが目立ってきます。簡単に掃除はできず足場を組む必要があます。場合によっては業者に依頼する必要があります。
さらに、結露が生じやすくなります。カビの掃除も考慮する必要があります。結露に強いガラスもありますが、完全に防ぐことはできません。天窓を設置する場合も手間がかかります。屋根に登ることができるということならば、掃除ができますが大変危険です。屋根の形状や窓の大きさによって、業者に依頼しなければ難しい場合もあります。
改善策としてキャットウォークという狭い通路を設置することが挙げられます。掃除する際の手間が省けますが、見栄えが悪くなってしまい、日差しが遮られる傾向にあります。
双方の音や匂いが伝わりやすい
階を隔てる天井がないので、プライベートな空間ができにくいです。リビングの会話やテレビの音などは2階にもよく聞こえやすいです。また、1階で料理をするときや掃除機を使用する際の音は2階でも伝わります。なので、静かに過ごすことが難しいです。防音対策をすることができても、完全に音を防ぐことはできません。
また、匂いも伝わります。洗濯物はよく乾燥させておく必要があり、生乾きの匂いもします。部屋干しをする際は、充分乾かすことが大切です。また、料理やタバコなどのさまざまな匂いが家中に広がります。
メンテナンスが大変で維持費が高い
上記しましたが、メンテナンスが必要です。照明の交換も吹き抜けではない家よりも手間がかかります。
吹き抜け天井にダウンライトを設置すると照明の交換時に足場を組む必要がある可能性があります。これは壁のクロスの張り替えの場合も同様で、足場を組む費用が加算されます。なので、維持費は高くなります。
光熱費が高くなる
これはエアコンの使用が関係しています。暖かい空気は冷たい空気よりも軽いので、自然に上の方へ流れていきます。つまり、エアコンをつけても夏場は上の階が暑いままになってしまうことがあります。
一方で、冷たい空気は暖かい空気と比べて重いので、下にとどまる傾向にあります。つまり、冬場は下の階が寒いままということになってしまうことがあります。そのため、エアコンも高性能のものを購入する必要があります。また、家そのものの気密性や断熱性も高くなければいけません。
耐震強度が心配
必ずしも耐震強度が劣るということではありませんが、設計の内容によって構造的に弱い部分が出てくる傾向にあるとされています。耐震については梁や壁を最適な状態にすることが重要です。
吹き抜けの間取りのメリットとは
次に吹き抜け間取りのメリットを紹介します。主なメリットは以下の通りです。
開放感のある部屋になる
階を隔てる天井がないので広く感じます。また、天井がなくなることによって2階を見渡すことができます。そのため、圧迫感がない空間にすることができます。
採光によって室内が明るくなる
吹き抜けを作ると、2階の壁に窓を設置することになります。なので、自然と日光によって、室内が明るくなります。家の構造によってはあらゆる場所が明るくなります。とくに、夏は日照時間が長いので、電気をつける必要がない時間もそれだけ長くなります。
また、天窓を作ることによって一層明るくなります。位置によっては星を眺めることができます。
風通しがよくなる
場所や間取りや設計などによりますが、吹き抜けをすることで風通しをよくする効果が期待できます。吹き抜けを作ることで、低い窓からの空気が高い窓へ流れていきますので、自然換気を促すことができます。
空間全体につながりができる
空間が広くなるので、見渡せる視界が広くなります。なので、家族がどこにいるのかがすぐにわかります。部屋全体がつながっているので、音も伝わりやすく、声が届きやすいです。そのため、コミュニケーションが楽になります。
吹き抜けの間取りで後悔しないために。失敗例とは
吹き抜けは解放感があったりする一方で、メリットを活かしきれない例もあります。
吹き抜けの間取りを考慮する上で大切なので、覚えておくと望ましいです。
周りが壁に囲まれた吹き抜け
吹き抜けの回りが壁に囲まれたことで開放感が活かされなくなってしまった例があります。これは珍しくなく、よくある事例とされています。一部でもいいので視線の抜けを作って対応したり、壁の位置が離れるような広い吹き抜けにするのがおすすめです。
大きさに問題がある吹き抜け
大きさに問題がある場合は吹き抜けの意味がなくなってしまいます。メリットの1つに採光を挙げましたが、光がすぐに壁に当たってしまいます。家の大きさを見て判断するのが適切です。
位置が中途半端な突き抜け
位置によっては、吹き抜け部分がポッカリと空いた穴のようになってしまい、開放感がなくなってしまいます。また、採光の効果もなくなってしまうことがあるので、位置にも注意を払うことが必要です。
多くの実物を見て、お気に入りの吹き抜けの間取りを手に入れよう
どのような吹き抜けがよいのかという判断はたくさんの実物を見るのが確実な方法です。なぜなら、例をたくさん見る方が吹き抜けのイメージがしやすいからです。大きさや位置などを考慮しやすくなり、メリットを活かすイメージをしやすくなります。
まとめ
どのような吹き抜けが家に合っているのかを判断するために、事前に例や特徴を調べておくとイメージしやすいです。失敗例もありますが、メリットが最大限活用できれば、便利だと感じるでしょう。
調べた上で、よくわからない部分があれば業者に相談することをおすすめし
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