窓の結露対策にはこれ!簡単なものから効果的なものまで結露対策15選

2022.11.3

窓の結露対策にはこれ!簡単なものから効果的なものまで結露対策15選

冬の寒い朝、カーテンを開けたら窓一面が結露でびっしょり……。こんな経験ありませんか?結露のせいでカーテンが濡れたり、窓の下に水滴が垂れるのは嫌ですよね。
今回は「結露はなぜ起きる?」「結露対策として窓に何を行えばいい?」といった疑問を解決します。

1.結露が起こる原因

「結露」とは、ガラスや金属などの表面に空気中の水分が付着する現象のことをいいます。暖房をつけたままで就寝し、朝起きたら窓が一面曇っていた、ほとんどの方がそんな経験をされていると思います。ではなぜこのような「結露」が起こるのでしょうか。ここでは結露が起こる原因を、冬の窓ガラスを例にとって詳しくご説明します。

「結露」が発生する原因は「ガラス付近と部屋の温度の差」にあります。
冬のガラス付近は外気によって冷やされ、部屋の中心部などに比べて温度が低い状態になっています。ガラス付近以外は暖房をつけている場合が多いため、暖められ温度が高い状態にあります。このとき、空気中には水分が存在しています。

通常、私たちが生活している空間には水分が含まれています。また、私たちの呼気にも水分は含まれており、室内などの閉ざされた空間では、屋外より水分を含んだ空気が存在しています。ガラスの付近では外気の温度が室内に伝わり、空気が冷えることで「空気中の水分が気体から液体に変わる温度(露点)」に達します。このことでガラスなどに付着した水が「結露」です。

露点は室内の温度と湿度によって決まります。温度と湿度が高いほど露点も高くなり、反対に温度と湿度が低いほど露点も低くなります。
例1.温度20℃の室内
・湿度50% → 露点9.3℃
・湿度80% → 露点16.4℃
例2.湿度30%の室内
・温度15℃ → 露点-2.2℃
・温度25℃ → 露点6.2℃

このような原理で起こる結露対策には、窓に対してひと工夫する必要や、温度管理に気を付けておく必要があることがわかるでしょう。

2.結露を放置すると起こる被害

「結露って単に窓に水分がついているだけでしょ?」そう思って放置するのは危険です。なぜなら結露には、次のようなリスクがあるからです。

・カビの被害

結露したガラスやサッシを放置することでカーテンや壁に水分が移動し、そこからカビが発生します。さらに部屋中にカビの胞子が飛散し、気づいたころにはカビだらけということにもつながりかねません。カビはぜん息や胸の痛みなど健康被害を引き起こすものですから、日ごろから結露を放置しないようにしましょう。

・ダニの被害

結露によって発生したカビは、実はダニにとって大好物なのです。発生したカビをエサに、ダニも大量発生する危険性があります。ダニは常温保存された食品などに入り込んだり、シックハウス症候群の原因にもなるため健康へのリスクは高くなります。

・シミや腐食の被害

木造の家屋に住んでいる方は、とくに注意が必要です。木材は水分の多い環境に長期間置かれると劣化しやすく、腐食のリスクも高まります。とくに押し入れの床板などに用いられている薄い合板はすぐにもろくなって壊れやすくなり、思わぬけがにもつながります。木材でなくても水分はシミ発生の原因になるため、結露対策をしっかりしましょう。

このようなリスクがあることからも、結露対策、窓の対策はとくに重要だということがわかります。

3.簡単にできる結露対策

それでは、結露対策をして窓や部屋を守るにはどうすればよいのでしょうか。ここでは、簡単にできる結露対策をまずご紹介します。

・暖房の設定温度

部屋の温度は結露の発生に大きく影響するため、暖房の設定温度には気を付けなければなりません。寒い日はついつい暖房をつけてしまうかもしれませんが、そのときなるべく低い温度に設定することで外と内の温度を小さくすることができ、結露する水分の量をおさえることにつながります

暖房の設定温度

・室内の換気

結露によって付着するのは室内の水分であることから、こまめに換気することで水分をためない取り組みが大切です。冬の季節に換気を行うのは少しつらいかもしれませんが、寝る前の5分だけや日中など時間を見つけて換気を行いましょう。

・水槽や植物は窓から離す

水分のもととなるものを置かないことも結露対策として有効です。空気中に水分を発生させる植物や水槽はなるべく窓や壁の近くに置かないようにしましょう。

・加湿器は使いすぎない

加湿器も空気中の水分を増やすので、なるべく使うのは控えましょう。乾燥する季節にはどうしても使いたいときがありますので、使った後にも換気の意識を忘れないようにするなどして、結露対策をしましょう。

・窓に物を密着させておかない

窓に物を密着させると物にさえぎられて、窓付近に暖房の熱が届かなくなってしまいます。できるだけ窓付近と部屋の温度差を小さくするために、最低でも10cmは離すように心がけましょう。

・部屋干しをしない

雨や雪でついつい部屋干しをしてしまうかもしれませんが、これも水分のもとになってしまうのでやめた方が良いでしょう。室内に干すのであれば浴室がおすすめです。浴室は換気扇や窓があり、湿気がこもることを想定して乾燥しやすい造りになっています。リビングや寝室などの空間の湿度を下げる工夫が大切です。

洗濯物は室内に干ささない

4.家庭にあるものを使った結露対策

次に家庭にあるものを使い、結露対策として窓に施工できるものをご紹介します。

・段ボールや新聞紙

段ボールや新聞紙を窓に貼ることで結露による水分を吸収することができます。長期的に使うことはできませんが、段ボールも新聞紙も吸水量は十分にあります。また、断熱効果も期待できるでしょう。

・梱包材

割れ物などを梱包するときに使う、気泡が入った緩衝材を用いることも結露対策になります。段ボールや新聞紙のように吸水することはできませんが断熱効果が高く、結露の発生を抑えることができます。

・結露対策スプレー

結露対策のグッズとして結露防止スプレーがあります。はっ水効果を持った液体を吹きかけることで、結露防止や発生した水分の水だれを防ぐことができます。注意点としては水分の付着を防ぐだけなので、根本的な解決を望まれる場合は他の方法をオススメします。

・食器用洗剤

食器用洗剤は界面活性剤という成分を含んでおり、水をはじくことができます。そのため食器用洗剤で窓を覆うことで、水分が窓に付着することを防いでくれます。覆うといっても窓がべたべたになるまで食器用洗剤を付けるのではなく、食器用洗剤を染み込ませた雑巾やいらない布で窓を拭くだけで簡単に結露対策をすることができます。結露防止スプレーと同様、水分の付着を防止するものということには注意が必要でしょう。

5.効果の高い結露対策

最後に少しお金をかけることで高い効果を発揮する結露対策をご紹介します。

・ミラーレースカーテン

結露を防止するうえでカーテンは重要なアイテムです。通気性の悪い厚手のものだと暖房の熱を遮ってしまい、窓際を温めることができずに結露が発生してしまいます。そこでミラーレースカーテンというものがあります。ミラーレースカーテンは、レースカーテンの通気性と、厚手のカーテンの遮光性を両方兼ね備えたカーテンです。通気性が良いので暖房の熱を窓際まで届けてくれます。また、遮光性が高いため紫外線カットや断熱効果もあります。

・除湿機

空気中の水分を取り除きたいなら除湿機が効果的です。部屋の温度を極端に下げることもないので、適任といえるでしょう。湿度は40%~50%を保っておくとよいといわれています。

・ウインドラジエーター

あまり聞き馴染みのないアイテムですが、高い結露防止効果を発揮してくれます。ウインドラジエーターとは、窓下に設置し、上昇気流を発生させることで冷気の室内への流入を防ぎ、暖房効率をたかめる暖房補助器具です。上昇気流で冷気を留めないようにすることができるので、ガラス付近の温度の低下を抑えることができます。

窓際の温度低下を防ぐために、窓を断熱サッシや複層ガラスに替えることも非常に有効です。断熱サッシは従来のアルミサッシを樹脂や木材にすることで、高い断熱効果を期待することができます。複層ガラスはスペーサーと呼ばれる金属部材で二枚のガラスに中空層を持たせたガラスのことで、こちらも高い断熱効果があります。片方だけ用いることもできますが組み合わせて使うことでより高い断熱効果を発揮し、結露対策された窓に生まれ変わります。

・窓ガラスのコーティング

結露対策として窓ガラスのコーティングは効果的な手段です。コーティングを施すと、ガラスの断熱効果を高めることができ、冷気の流入を防ぐことができます。また、ガラス自体が蓄熱するようになるため、結露が発生する温度に達しづらくなるというメリットがあります。

6.まとめ

今回は窓の結露対策として、今すぐ実践できるものから高い効果を発揮できるものまで様々な方法をご紹介しました。とくに換気は簡単で効果的なので、気づいたときにこまめに行いましょう。結露は放っておくとカビやダニの発生に繋がり健康被害をおこすおそれがあるため、自分でできる範囲で対策しましょう。

根本から解決しようとすると、高い効果があるものを採用した方が良いです。なかでも窓ガラスのコーティングは複層ガラスなどを導入する場合よりも安価で済む場合が多いようです。
結露対策として窓ガラスコーティングをする場合はDIYでも可能ですが、均一に施工するのは難しいので業者に依頼するのもひとつの選択肢かもしれません。

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依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「窓ガラスコーティング」をご覧ください。

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