
様々な暖房器具が登場する中でガスを使った暖房器具は、ガス配管の工事をしなければならないなど初期費用がかさむため敬遠しがちです。しかしガス暖房を導入すると大きなメリットが得られることはあまり知られていません。今回は他と比べたガス暖房のメリットについて考えていきましょう。

目次
他のストーブでは得られないガスストーブのメリットとは
ガスストーブの大きなメリットとしては、温風が早く出ること、燃料補給の手間がないこと、臭いが少ないことでしょう。
温風が早く出る
石油ストーブの場合、燃料、多くの場合灯油を気化させて点火させる必要があるため点火には時間がかかります。ガスストーブの場合、供給されるガスは気体のためその分早く点火することでき、温風も5秒ほどで出始めるといわれています。ですので、すぐに部屋を暖めることができるというメリットがあります。
燃料補給の手間がない
またガス管をつなぐ必要がありますが、その分燃料を補給する手間がいらないというのも大きな魅力です。近年は灯油ポンプも進化しており、電動かつ補給先の灯油タンクが満杯になると自動で停止してくれる機能を持ったものも登場しています。しかし灯油の持ち運びは重く、さらには寒い外に出なければいけないことも多いです。ガスストーブであればそのような手間なく暖まり続けることができます。また燃料タンクがない分、小型で軽量というのも魅力でしょう。
臭いが少ない
石油ストーブの消火時に発生する臭いも、ガスストーブにはありません。ガスというとガス漏れの臭いを思い浮かべるかもしれませんが、ガスストーブでは消火とともにガスが止まるため、嫌な臭いは発生しないのです。
またガスストーブはファンヒーターと違い、対流と赤外線によって部屋全体を暖めます。そのため部屋全体を暖めつつ、ストーブの前のものを直接暖めていくのです。また送風部がないため点火用の乾電池のみで、電源を使わないことも違いのひとつです。
ガス暖房は広い部屋を暖めるのに適している!その理由
ガス暖房、特にガス温水式床暖房は燃焼によって熱を生み出し暖房に使うため、熱源機が必要となることが多いです。この熱源機で費用がかさむ場合が多く、さらにはひとつの熱源機で家全体をカバーできることが大半です。そのためどれだけの面積をカバーするかが鍵になってきます。
またよくガスと比較されることも多いエコキュートですが、これは夜間電力であらかじめお湯を沸かしておき、昼間の給湯に使う電力を抑えることを目的としています。そのため使える温水の量はタンクに依存します。その点ガス式は無尽蔵で温水を作り出せることから広い面積に有利といえるでしょう。
ガスを使用する暖房機器はこの3つ
ガスを使用する暖房機器として主としてあげられるのが、ファンヒーター、床暖房、そしてセントラルヒーティングに組み込まれた機器でしょう。
【ガスファンヒーター】
ガスファンヒーターは送風部分があるため、ガスストーブより必要なところを早く暖めることができます。ただしストーブと同様室内でガスを燃焼させることが多いため、適度な換気が必要になります。
【床暖房(ガス式)】
床暖房はガス式の場合、床にめぐらせたパイプに温水を循環させ床から部屋全体を暖めます。そのため、室温が低くてもエアコンなどを使う場合より暖かいといわれています。また空気を移動させないため肌が乾燥しにくいともいわれます。
【セントラルヒーティング】
セントラルヒーティングは、1か所の熱源機で作った温水を各部屋に循環させることで、温水を利用した暖房機器を利用できるようにするものです。セントラルヒーティングを利用すれば、温水パネルヒーターで部屋を側面から暖めたり、温水コンセントを差し込んでファンヒーターに似た形状の「温水ルームヒーター」を利用したりすることができます。床暖房も温水を利用して暖めるタイプであれば、セントラルヒーティングに似ているといえます。
このセントラルヒーティングは北海道など寒い地域で主に普及していますが、近年では関東などでも施工する例が増えてきているそうです。
床暖房には電気をつかうものもある。ガスと電気どちらがお得?
まず、電気を使った床暖房には電熱式とヒートポンプ式があることを踏まえる必要があります。
■電熱式床暖房
電熱式の床暖房は電気を直接熱に変えて暖める方式です。熱源機設置など大がかりな工事が必要ない分手軽ですが、その分日々の電気代が高いため注意しなければいけないでしょう。部屋の一部分だけ導入したいといった場合には便利な方法です。
■ヒートポンプ式床暖房
ヒートポンプ式の床暖房は、床下に温水を循環させて部屋を暖める部分はガス式と共通です。しかしヒートポンプ式の場合、空気中の熱を集めることによって水を暖めます。この部分はエアコンの原理と共通しているといってよいでしょう。
ランニングコストはどちらがお得?
さて床暖房におけるガス式とヒートポンプ式ですが、電気代やガス代といったランニングコストはヒートポンプ式の方が抑えられるといわれています。
基本料金について注目する必要もあります。電気式の床暖房の場合、電気容量の契約もその分大きくする必要があり基本料金も高くなります。ガスは使った分増えることを考えると、冬の床暖房に合わせた電気容量は他の季節に不利でしょう。またガスの場合、床暖房用に冬だけガス料金が安めに設定されているプランもあります。
床暖房の電気とガス、両方取りも1つの選択肢
床暖房においてヒートポンプ式とガス燃焼を組み合わせ両方のメリットを取った、【ハイブリッドの熱源機】というものも近年は登場しています。その分大型・値段も高価になりますが、ひとつの選択肢としては考えてみてもいいかもしれません。
床暖房については「『これで冬もポッカポカ!』寒くなる前に設置したい!床暖房の秘密!」でも解説しているため、こちらもぜひご参照ください。
まとめ
ガス暖房は燃焼によって熱を発生させて利用するため、暖まりが早い、広い範囲をカバーしやすいといった特徴をもっています。こうした特徴をフルに活用して、寒い冬を乗り切りたいものですね。
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