
フローリングに多数の傷がつき、見た目が衰えてしまうと張り替えを考えると思います。しかし、張替えをするには多額の費用がかかり、工事中の生活も不便になります。もし傷がつくことを抑えることができフローリングが長持ちする方法があったらいかがでしょうか?
実はフロアコーティングを施工することによって大半の傷を防ぐことができます。この記事ではフローリングの傷の種類や補修方法、フロアコーティングのメリットなどをご紹介していきます。

目次
フローリングの傷にはどんな種類があるのか
日常のなかで考えられるフローリングの傷は主に4種類あります。ここではどのような種類があるのかをご紹介していきます。
擦り傷
床の上にある物を動かすときに生じる無数の傷です。このタイプの傷が日常的には最も多く、不可抗力で、なかなか防ぎようがありません。
線傷
線傷はおもちゃなどを軽く引っ張ったときにできるライン状の薄い傷のことです。加重が強くかからない線傷であればフロアコーティングが有効に働き、傷を残さないことが多いです。
へこみ傷
高い所から重量のあるものを落とすと生じるような床面が窪んだ傷のことです。物の落下に関してはフロアコーティング塗膜がどれほど硬くても床自体の強度が左右してしまいます。
裂傷
鋭利なナイフのようなものや、突起物で床を強く引っかいたときに生じるような傷です。フローリングが裂けるまでの強い衝撃や加重のかかった傷はフロアコーティングでも防ぐことは難しいので注意しましょう。
フローリングの傷の補修方法
前章ではフローリングの傷について様々な種類があることをご紹介しました。ここではフローリングに生じた傷の補修方法を紹介します。
フローリングについた傷を目立たなくする方法
フローリングについた傷は補修キットを使用することで目立たなくなります。補修キットは傷部分に色をつけて目立たなくすることができるので浅い傷から深い傷まで幅広く直せます。
また、傷が浅い場合は紅茶のティーパックで擦る方法があります。方法は飲み終わった後の紅茶のティーパックをフローリングに擦り付けるだけです。これは、紅茶に含まれるタンニンという成分を利用した方法で、紅茶のきれいな飴色を傷部分に付けることができます。
ただし、フローリングの色によって合わない場合もあるので、始めは目立たない場所の傷で試してみてください。
フローリングのへこみをきれいに修復する方法
床がへこんでしまった場合は、わざと水分を吸い込ませて膨張させる補修方法があります。へこんだ部分にスチームアイロンを当てるだけで、熱と蒸気により木は膨張しやすくなるので簡単に直せます。
ただし、直接アイロンを当ててしまうと焦げてしまうおそれがあるため、当て布を当てるようにして補修しましょう。
また、スチームアイロンを持っていない場合は、タオルなどに水を含ませてその上からアイロンをかけるようにすると、スチームアイロンと同じ効果が期待されます。
フローリングの傷の予防にはコーティングがおすすめ
フローリングの傷を予防するにはフロアコーティングがおすすめです。床材の表面をコーティング剤で保護することで、傷を防ぐだけでなく汚れや経年劣化を抑える効果が期待されます。例え表面が傷ついてしまった場合でも、厚い塗膜で覆われているので床材に到達する傷も防ぐことができます。
ただし、フローリングには直接傷がつきにくくなりますが、鋭利なものや突起物、重量物、高い所からの落下の衝撃には弱いので注意してください。
フローリングのコーティングの種類や特徴
一口にフローリングといっても、材質や種類は多くあり、傷のつきやすさや家具との相性は様々です。それに合わせたコーティングにも向き不向きがあります。自宅の環境に合ったフローリングを選び、傷も補修できるコーティングを選ぶようにしましょう。
シリコンコーティング
シリコンコーティングは、アクリル・シリコン樹脂を使った塗装です。フロアコーティングの種類のなかでも、滑りにくく安全性が高いことで知られています。シリコンコーティングは、硬さや薬品に対する強さなど、基本的な性能が高いコーティング方法が用いられています。
ウレタンコーティング
ウレタンコーティングは20年以上前から存在する最も人気のある施工方法です。摩擦に対して優れた強度があり、他のフロアコーティングと比較すると、コストが低いことが特徴です。また、静電気の軽減効果があるので、掃除をスムーズに行うことができます。
アクリルコーティング
フロアコーティングの種類のなかで、最も安価で施工ができるのがアクリルコーティングです。アクリル樹脂塗料は製造量が多く、色の再現性が高いことが特徴です。しかし、耐用年数がおよそ2年程度といわれており、フローリングに傷がつきやすいことが難点です
ガラスコーティング
ガラスコーティングは、ナノコンポジットの技術を用いた強固なガラス膜を床にコーティングする施工方法です。無機質の液体ガラスを原料としているので、赤ちゃんやペットが舐めてしまっても問題はありません。数あるフローリングのなかでも最も硬度が高く、耐屈性に優れているので、床材の膨張や収縮に対応できることが特徴です。
まとめ
フロアコーティングには傷を防ぐだけでなく劣化を抑える効果もあります。種類も多くどれが自宅の環境に合うフロアコーティングなのか悩んでしまうかもしれません。ですが、フロアコーティングをするのとしないのとでは、フローリングの耐久性に大きな違いがでてきます。
一度ご自身にとって必要なのかどうか考えてみてはいかがでしょうか?
フロアコーティングのプロにご相談いただければご自宅の環境にあわせた最善のアドバイスをすることもできますのでご相談ください。
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