
床のクッションフロア施工は費用が安く済み、DIYでの施工が楽に行えるといったメリットがあります。しかし補修は難しいとされ、劣化が目立たないうちの定期的な張り替えが推奨されていることも確かです。
しかし一部分の補修であれば、全面張り替えを行うことなく行うことができます。そのため張り替えて間もないなど、ほかに必要な部分がなければ補修に留めることもひとつの手でしょう。
今回はクッションフロアの補修方法について解説していきます。

目次
クッションフロアはつなぎ目から剥がれやすい?DIYで大切なポイント
クッションフロアは一体的なシートであることから防水性などに優れていますが、幅が1820mmのものが多く、クッションフロアの「つなぎ目」ができることも少なくありません。
このつなぎ目部分はクッションフロアの弱点ともいえ、家具を床に引きずるなどの要因で力がかかりクッションフロアがずれると隙間ができます。隙間が空けば防水性能が低下するとともに、端までしっかりと固定されていなければ剥がれにつながりやすくなります。
つなぎ目の処理に便利なのは
つなぎ目の処理をするためには「シームシーラー液」と呼ばれる専用の薬剤を使います。これは継ぎ目処理剤とも呼ばれ、継ぎ目部分のクッションフロアを溶かして一体化するものです。
ただ、この処理をしてもつなぎ目はほかの部分と比較すると弱い部分であることは確かです。施工の際、クッションフロアの端まで確実に接着することが必要でしょう。
その他、クッションフロアの施工方法については「簡単、お手軽にDIY施工可能!クッションフロアの貼り方2選」をご覧ください。
クッションフロアのつなぎ目の補修に役立つグッズと使い方
クッションフロアのつなぎ目がはがれてきた場合、補修するには次のアイテムが役に立ちます。
はがれ用接着剤
キャップ部分に筆が付いているため、クッションフロアと下地の間に塗りやすくなっています。つなぎ目の剥がれた部分にボンドを塗ったあと、圧着ローラーなどでしっかりとくっつけます。
シームシーラー液(継ぎ目処理剤)
施工時のつなぎ目処理に使用する薬剤ですが、補修時にも役に立ちます。つなぎ目部分に塗り、クッションフロア同士をつなげてはがれにくくします。
クッションフロアに傷が!――1部分だけの補修方法
クッションフロアはシート状であるため、大きく傷がつくと全面を施工しなおすことが必要になってきます。ただ小さな傷であれば補修できることもあります。
準備するもの
必要になる道具や材料は次の通りです。
・シームシーラー液(継ぎ目処理剤)
・同じ柄のクッションフロア
・両面テープや接着剤
・仮固定用のマスキングテープ
・カッターナイフ
・圧着ローラー
・クッションフロアを剥がすためのへらなど(必要に応じて)
小さな傷であればシームシーラー液を塗るだけでも効果がありますが、傷が大きくなるとその部分のクッションフロアを張り替える必要があります。同じ柄のクッションフロアを探すことは容易ではないため、DIYで施工する際は端切れを保管しておくと役立ちます。ほかの道具もクッションフロアのDIY施工で使用するものであるため、この際買い揃えておくのもよいかもしれません。
手順1)クッションフロアを切り取る
クッションフロアの柄を合わせ、補修したい部分に重ねマスキングテープなどで固定します。その後補修したい部分より一回り大きくなるようにしつつ、カッターナイフで2枚同時に切れ目を入れます。とくに両面テープの場合は貼り付けやすいよう、定規を使って直線で切り取ると仕上がりがきれいになります。
手順2)クッションフロアの交換
先ほど切れ目を入れた部分を剥がし、接着しやすいよう清掃を行います。その後両面テープや接着剤で接着面を作り、補修用のクッションフロアを貼りつけます。貼り付けたら圧着ローラーでしっかりとくっつけます。
手順3)シームシーラー液で一体化
シームシーラー液で継ぎ目部分を処理し、交換していない部分のクッションフロアと一体化させ剥がれにくくします。
クッションフロアはどうやったら剥がせる?剥がし方
クッションフロアは張り替えることを前提にした素材であり、ほかの建材と比べると剥がしやすくなっています。しかしきれいに剥がすためにはコツがあります。
使う道具
クッションフロアを剥がすためには次の道具を準備しておくと便利でしょう。
・カッターナイフ
・スクレーパー
スクレーパーは「へら」や「こて」とも呼ばれる道具で、表面を削りなめらかに仕上げることができます。わずかな隙間にも入れやすいため、クッションフロアと床の間に入れて接着剤や両面テープを剥がすことにも使いやすいでしょう。
カッターナイフの使い方
クッションフロアはシートになっているため、大きなシートの状態で一度に剥がすと剥がした部分が作業の障害になってきます。カッターナイフで切り目を入れて細かくちぎっていくことで、作業が楽に進むようになります。
ただ、剥がしたクッションフロアを型紙として使う場合はあまり細かくし過ぎないことが必要でしょう。
壁との境を剥がれにくく処理している場合も、切れ目を入れる必要があります。そのため壁に沿ってカッターナイフを使い、剥がれやすくします。
スクレーパー
カッターで入れた切れ目にスクレーパーを入れ、クッションフロアを剥がすのに使います。
また剥がした後、下地に接着剤やクッションフロアの裏紙が残っている場合も多くあります。この処理にもスクレーパーを使い、剥ぎ取っていきます。
特に目が細かい仕上げ用のものを使うと、下地が傷つきにくくなるでしょう。
まとめ
クッションフロアのつなぎ目部分は比較的弱い部分ですが、DIYで作業する際はきちんと対策することで剥がれを防止することができます。また補修が難しい素材であることは確かですが、一部を交換して補修することは可能です。
ただ、交換しての補修はシートが別のものになってしまうため、柄によっては補修部分が目立つようなこともあります。そのため傷や剥がれが多い場合は、補修ではなく張り替えを検討した方がよいでしょう。あくまで補修は応急処置と考えておくことが大切です。
クッションフロア施工を業者に依頼する際は
依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「クッションフロア施工」をご覧ください。
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