高齢者になっても住みやすい家へ――バリアフリーリフォームの基本

2021.4.30

高齢者になっても住みやすい家へ――バリアフリーリフォームの基本

高齢化や介護の必要性といった観点から、住まいのバリアフリー化を検討している人も多いと思います。ですが、高齢者のいない家庭では高齢者にとって辛い動作や、介助しやすくなる設備は想像するのも難しいでしょう。

では、バリアフリーの家はいつどのように作ればよいのでしょうか?ここではバリアフリーリフォームの考え方やポイントを確認していきたいと思います。

バリアフリーリフォームの住宅は需要があるのか?

総務省統計局が公表するデータによると、日本の高齢者人口(65歳以上)は2016年の時点で3461万人、総人口の占める割合は27.3%となっています。高齢者割合は昭和25年以降から一貫して上昇が続いており、今後も上昇が予想されているようです。

新築でも、リフォームでも、これからの住宅はバリアフリーを前提として考えられています。税制面の優遇措置や補助金がもらえることもあって、バリアフリーリフォームの施工件数は年々増えていっているようです。
      バリアフリーリフォームの住宅は需要があるのか?

バリアフリーの住宅にはいつリフォームをすればいいの?

バリアフリーリフォームは、必要になってから慌てて行う人が多いのが現状のようです。リフォームには、十分な気力・体力と時間が必要です。経済的にも負担がかかるため、余裕をもって行いたいものです。

しかし、先行きの見えない未来を見据えた完璧な家作りというのは難しいでしょう。今が右利きだからといって、老後も右手で手すりを握るとは限りません。

若いうちからバリアフリーに対応しておこうという考えもよいですが、下準備だけ整えておいて、必要な時期がくる前に対応するというのも悪くはありません。バリアフリーリフォームの適齢期は、50代に突入したあたりといわれています。
      バリアフリーの住宅にはいつリフォームをすればいいの?

住宅をバリアフリーにリフォームする際のポイント!

玄関前にはスロープを

一戸建ての場合、玄関の前に大きな段差があることが多いですが、足腰の弱い高齢者には辛いものです。また、段差があると車いすでの出入りが難しくなります。玄関の前には、スロープを付けましょう。

また、車いすに乗ったまま玄関のドアを開けるには、それなりにスペースのあるポーチが必要です。車いすに乗ったままでも玄関を開けることができるのかを確認しておきましょう。
      住宅をバリアフリーにリフォームする際のポイント! 玄関

浴室

浴室のバリアフリーで見落としがちなのが、浴槽のまたぎ部分の高さです。またぎやすい高さは、40cmといわれています。高すぎても低すぎても転倒する恐れがありますので、注意しましょう。

浴室リフォームの際には、手すりの設置やすべりにくい床への変更、浴室と脱衣所の間の段差なども確認しておきましょう。また、高齢者の家庭内での事故に多いのが、浴室内での溺死です。

これは、寒い脱衣所、浴室と熱い湯の温度差によってヒートショックを起こすことが原因です。脱衣所と浴室に、暖房設備を取り付けるようにしましょう。

トイレのスペース

高齢者が1人でトイレを利用できない場合、介助者が一緒にトイレへ入室して手助けをする必要があります。トイレ内のスペースが狭いと介助ができません。また、便器の向きが廊下に対して並行だと介助しやすくなるといわれています。

和式トイレは足腰に負担がかかるため、洋式トイレに変更することも大事です。

ドアは引き戸に

開き戸は車いすでは通りにくく、内開きだと部屋の中で人が倒れた場合に体が邪魔になってドアを開けづらくなる可能性があります。
引き戸であれば車いすや杖をついての開閉もしやすいため、できる限りドアは引き戸を優先しましょう。

階段

階段での転落事故も多く発生しています。階段にも当然手すりが必要ですが、階段が途中で曲がっているコーナー部分で手すりが途切れていると不便になります。手すりは連続性のあるものにしましょう。

また、急な勾配の階段は高齢者にはつらいものです。勾配が緩やかで段差が小さく、踏み幅が広い階段にするのが理想的です。
      住宅をバリアフリーにリフォームする際のポイント! 階段

床材はすべりにくいものに

家庭内の事故でもとくに多いのが転倒事故です。床材は滑りにくいフローリングや柔らかいコルク材などを選びましょう。

照明

照明のスイッチは車いすでも余裕をもって届く位置であること、ワイドで押しやすいものにすることが大切です。また、照明器具を交換しようとして脚立や椅子から落下する事故も多いため、交換頻度が少なくてすむLED電球にするとよいでしょう。

バリアフリー住宅でおすすめとされる場所は?

バリアフリーの観点から住宅を選ぶ場合は、一戸建てよりもマンションにした方がいいでしょう。理由は、マンションであれば階段の上り下りが必要ないからです。

一戸建ての場合、高齢者が1階で生活することを前提にしなければなりません。そうすると寝室、トイレ、浴室が1階に必要ですし、キッチンやリビングも1階になければ家族との交流の機会が減ってしまいます。かなりの土地が必要であることから、都心部に建てるのは難しくなります。

まとめ

バリアフリーリフォームは、高齢者のみならず小さいお子様のためになることもたくさんあります。しかし、バリアフリー用の器具や設備を設けることで他の家族が使いづらくなってしまうケースもあるため、よく考えるようにしましょう。

今すぐバリアフリー工事をするのではなく、様々な状況に対応できるよう下準備をしておくことも大切です。

この記事を書いた人
編集者:いさむ
家のことはなるべく自分でなんとかしたい、という思いからさまざまなDIY方法について学んできた。最近は壁紙張り替えなど、家のリフォームにも興味が出てきている。

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