
鹿児島県奄美大島の伝統工芸品として有名な「大島紬(おおしまつむぎ)」。
1300年以上もの歴史をもつ大島紬は、とても貴重な織物として知られています。
ただ歴史が長いというだけでなく、大島紬で作られた着物は「着物の女王」と呼ばれるほどキレイです。
そんな大島紬は、すべて同じ方法で織られたものではなく、ひとつひとつ製法や素材が違っています。
今回は「価値が高い大島紬の見分け方」をご紹介します!
もし希少な大島紬の着物をお持ちであれば、買取に出すことも検討してみてください。
ご自宅の大島紬を手放すことをお考えの方は、業界最大級の買取サービス「高く売れるドットコム」に相談することをおすすめします。
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大島紬の基本情報
大島紬は世界三大織物のひとつに認定されるほど、世界的にも価値が高い織物です。
世界三大織物にはそのほかに、フランスの「ゴブラン織り」、トルコ・イランの「ペルシャ織り」があります。
大島紬はこの2つに肩を並べるポジションにいるわけです。
これだけ価値が高いため、パーティや結婚式などの特別な日に、大島紬の着物を着用する人がたくさんいます。
でも、本来大島紬の着物は、特別なときに着る「正装」ではなく日常で着用する「オシャレ着」なのです。
大島紬の歴史の中では、何気ない日常で高級な着物を着て過ごすことが「オシャレ」だと捉えられていたのかもしれませんね!
大島紬の製作期間は1年以上
大島紬を作るまでにはとても長い工程があります。
その工程数はなんと60工程以上。
基本的に大島紬はすべての工程を人の手でおこなっています。
そのため、大島紬ができあがるまでに1年以上かかることもあるのです。
ただし、近年では機械によって大島紬を製作することが増えており、1年かからないこともあるようです。
大島紬を生産している地域は3つ
じつは大島紬を生産している地域は3つしかありません。
生産している地域は、鹿児島県奄美大島・鹿児島県鹿児島市・宮崎県都城市です。
この3つの地域は協同組合で固く結ばれており、大島紬の質や製造技術が劣ることがないように管理しています。
大島紬という名前がつく絹織物は、上記にあげた3つ以外にもあります。
それは、東京都武蔵村山市周辺でつくられている「村山大島紬」です。
村山大島紬は、柄をつくる技法がまったく違うため、名前に「大島紬」とついていてもまったくの別物になります。
村山大島紬については、武蔵村山市の公式HPをご覧ください。
【参考:武蔵村山市公式ホームページ】
価値の高い大島紬の4つの見分け方
大島紬は模様や製造方法などで価値の高さが違います。
価値の高さを見分けるには、おもに以下の4つに注目してください。
1.絣(かすり)の種類
2.製造方法
3.染め方
4.都喜ヱ門(ときえもん)
それぞれについて詳しく解説します。
1.絣(かすり)の種類
「絣」とは大島紬の特徴的な「模様」を指しています。
この模様を表現している絣糸の数を表す単位が「マルキ」です。
※絣糸(かすりいと)・・・絣の織物を作る織り糸。
そして、このマルキが高いほど価値の高い大島紬になります。
マルキが高いということは模様の密度が濃いということです。
密度が濃い模様と薄い模様を比べたら、やっぱり濃い方がキレイに見えますよね!
ということで、大島紬の質を見分けるときはマルキに注目してみてください。
2.製造方法
大島紬の製造方法には「機械織り」と「手織り」がありますが、手織りの方が価値は高いです。
本来、大島紬はすべての工程を人の手でおこなうことが条件でしたが、近年では機械で織ることも増えています。
でも、「大島紬といえば手織り」というイメージは未だに残っているため、手織りの方が人気が高いのです。
「手織り」と「機械織り」を見分ける方法には「大島紬を透かして見る」というものがあります。
大島紬を広げて斜めにして見たときに、織りムラがあるものが手織りです。
すべてが均等にそろっているものは、機械織りになります。
均等にそろっているほうがキレイに見えるかもしれませんが、人気が高いのはムラがある手織りです。
なかなか難しい見分け方ではありますが、気になる方は確認してみてくださいね!
3.染め方
大島紬には「泥染め・白泥染め・泥藍染め・草木染め・正藍染め」という5種類の染め方があります。
この染め方はそれぞれ使用する素材や工程が違います。
すべての染め方が素晴らしものですが、この中でも一番質の高い染め方は「泥染め」です。
泥染めは、名前の通り泥につけ込んで全体を染めますが、いちど染めて終わりというわけではありません。
泥につけ込む前にテーチと呼ばれる木で染色を20回おこなった後に、泥染めを1回おこないます。
上記にあげた染め方を4回繰り返して染める泥染めは、5種類の中でもとくに質の高い大島紬になっています。
4.都喜ヱ門(ときえもん)
鹿児島県鹿児島市で生産されている大島紬のひとつ「都喜ヱ門(ときえもん)」というブランドは、大島紬の中でも価値の高い着物として扱われます。
多彩で豪華絢爛な都喜ヱ門は、織物の専門家にも「素晴らしい!」と認められるほどです。
都喜ヱ門の大島紬は、証紙に「太陽マーク」がありますので、見分けるときは証紙を確認してみてください。
大島紬を売るなら3つのコツを押さえよう!
大島紬の着物は自分で着て楽しむのもよいですが、もし着ることがないのであれば、買取に出すことも検討しましょう。
元々高価なものですので、買取に出しても比較的高く買い取ってもらうことができます。
もし買取に出すときは以下の3つのコツを押さえてください!
1.証紙を用意する
2.できるだけ早く売る
3.男性ものはアンサンブルを用意する
これらを意識することで買取価格がグッと上がるかもしれません!
それぞれについて詳しく解説します。
1.証紙を用意する
大島紬を新品で購入したときには必ず「証紙」がついてきます。
この証紙は、購入した大島紬の品質を「保証するもの」です。
証紙は、仕立てたときに出る着物の切れ端を利用していることが多いです。
そのため「ゴミかな?」と思って捨ててしまう人もいるかもしれませんが、必ず保管しておいてください!
この証紙があるかないかで、買取価格は数万円も変わることがあります。
2.できるだけ早く売る
大島紬は人気のある着物のため、中古商品も多く出回っています。
そのため、状態があまりよくない大島紬は買い取ってもらうことができても、そこまで高い買取価格を提示してもらえないことがあります。
「もう要らない」そう感じたときは、なるべく状態のよいときに買い取りに出しましょう!
3.男性ものはアンサンブルを用意する
大島紬のデザインは男性にも好まれるものですので、男物の大島紬を持っている人もいるでしょう。
男物の着物は女物に比べて、そこまで需要が高くありません。
買取に出すときにはアンサンブルの着物も一緒に持っていくと、買取価格が高くなりやすいです。
アンサンブルとは、長着と羽織がそろっていることをいいます。
後悔したくない!買取業者の選び方
大切な大島紬を買い取りに出すとき、「業者選びに失敗した」ということがないよう業者の選び方をご紹介します。
買取業者を選ぶときに、とくに意識してほしいことは以下の4つです。
1.都合のよい買取方法ができるか
2.プロの査定士がいるか
3.着物を1枚ずつ査定しているか
4.クーリング・オフや相談窓口があるか
1.都合のよい買取方法ができるか
着物の買取方法には「店頭買取」「宅配買取」「出張買取」の3種類があります。
買取業者によっては買取方法が特定のものしかない業者もありますが、基本的に買取方法は「店頭・宅配・出張」です。
おすすめの買取方法は出張買取と宅配買取です。
なぜなら、着物を店頭まで持っていかなくて済むからです。
着物を持ち上げてみると、意外と「重みがある」と感じたことのある方もいらっしゃいますよね。
着物は1枚だけでもかなりの重みがあります。
重い着物を店頭まで運ぶことは案外大変です。
なるべく労力をかけずに買い取ってもらいたい人は、出張買取と宅配買取がある業者を選ぶといいでしょう。
査定士と対面して買取価格の交渉をしたいという人は、店頭買取と出張買取がオススメです。
ご自身の都合のよい買取方法ができる業者を選びましょう!
2.プロの査定士がいるか
買取業者は、数えきれないほどたくさんあります。
その中でも、着物の買取を専門におこなっている業者を選ぶようにしましょう。
着物の専門業者では、着物に詳しく経験豊富なプロの査定士が査定をしてくれます。
知識が豊富な査定士ほど着物本来の価値を見定められるので、しっかりと査定してもらえるわけです。
着物専門の買取業者ではない場合は、あまり着物の知識がない査定士が査定することもあります。
そうすると、本当の価値より低い金額を提示される可能性もあるのです。
3.着物を1枚ずつ査定しているか
着物を複数査定してもらうとき、買取業者のなかには「1枚ずつ査定する業者」と「まとめて査定する業者」があります。
まとめて査定をした場合、どの着物にいくらの査定金額がついたのかわかりません。
また、買取枚数が多いと着物の「重量」で金額を決めるという査定方法もあります。
着物は質が高くても低くても、重量に違いはほとんどありません。
そのため、重量で査定をするとすべての着物が同じような査定金額になるわけです。
このような理由から、着物を1枚ずつ査定する業者がオススメになります!
4.クーリング・オフや相談窓口があるか
「着物を売るつもりだったけどやっぱり辞めたい」
「査定金額に納得できなかったけど、買取を断れず承諾してしまった」
このように、査定をお願いしたあとに断りたいと思ったときは、「クーリング・オフ」や「相談窓口」が用意されていると便利です。
クーリング・オフや相談窓口は、各業者によってサービスが違いますので、確認したうえでお願いするといいでしょう。
オススメの買取業者4選
たくさんある買取業者の中から、とくにオススメすることができる買取業者は以下のを4社です。
1.高く売れるドットコム
2.バイセル
3.着物10(旧ヤマトク)
4.久屋
この4社はどこも評判が高く、多数の着物買取実績があります。
それぞれの業者についてもう少し詳しくご紹介しましょう。
1.高く売れるドットコム
特徴 | ・累計利用者100万人以上の実績 ・電話とウェブのみですぐにわかる事前査定が利用可能 ・家電・楽器・ブランド品・貴金属など10万種類以上の買取品目がある ・都合に合わせて選べる3種類の買取方法がある ・査定の費用や商品の送料は0円 ・日本全国に対応している |
買取方法 | 出張買取・店頭買取・宅配買取 |
高く売れるドットコムは、累計利用者100万人以上を誇る総合買取サービスです。
買取方法は3種類あり、査定員に自宅まで来てもらったり、店頭まで商品を持って行ったり、郵送で送ったりとあなたの都合のよい方法で利用できます。
今すぐにでも査定価格が知りたい場合には、電話とウェブだけで事前査定をお願いすることも可能です。
過去の膨大な取引履歴などを元に査定することで、より適正価格に近い金額で買取できる点も大きな魅力となっています。
着物以外の商品も扱っているため、不用品をまとめて買い取ってほしい人にもおすすめの業者です。
2.バイセル
特徴 | ・「早く、高く、出張買取」をモットーに着物の買い取りをおこなっている ・利用者がたくさんいるので、安心してまかせることができる ・最短30分で自宅に来てもらい査定してもらえる ・テレビやCMなどのメディアを積極的に取り組んでおり、知名度が高い ・出張・査定・買取のサービスをすべて無料でおこなってもらえる ・アフターフォローが充実している |
買取方法 | 出張買取・宅配買取・持込買取(東京都・愛知県・大阪府) |
バイセルは査定士がつねに地域を回っているため、出張買取の対応が非常に早いです。
自宅ですぐに査定してほしい人にオススメすることができます。
女性の査定士も多いので、女性でも安心して依頼をすることができますよ。
また、バイセルは持込買取(店頭買取)に対応していますが、じつは店舗を構えていません。
着物を持ち込む場所は、バイセルの支店や事務所になります。
防犯上の理由から支店の詳しい住所は公表されていないので、持込買取を希望する場合は電話での問い合わせが必要です。
2019年2月時点では、東京・大阪・名古屋で持込買取に対応していますが、今後変わる可能性があります。
3.ヤマトク
特徴 | ・着物、帯、羽織など和装に関するものは、なんでも買い取ることができる ・ヤマトク独自のデータに基づいた買取金額を設定しているため高価買取が可能 ・梱包キットには返送に必要なものがすべて入っているから安心 ・古くなった着物も買い取ることができる ・証紙がない場合でも買い取り可能 ・高価買取キャンペーンを実施している期間がある |
買取方法 | 宅配買取 |
ヤマトクは創業25年、年間17,000件以上の買取実績がある買取業者です。
宅配買取を専門におこなっており、自宅から出ないで査定をお願いすることができます。
宅配買取の依頼手順はとっても簡単です。
電話かネットから査定依頼をすると、ヤマトクから梱包キットが送られてきます。
この梱包キットに品物を入れて送り返すだけでOK!
あとは査定結果を待って金額に納得できれば買取成立、納得できなければ品物が返品されてきます。
買取金額は後日銀行振込で支払われます。
ヤマトクの梱包キットには、返送に必要になるものがすべてそろっているので、はじめて宅配買取をお願いする人も安心です。
ただし、査定結果に納得できず返送してもらうときは、返送料をご自身で負担しなければならないので注意してくださいね。
4.久屋
特徴 | ・和装に関するものを買い取ることができる ・買取対応数が豊富 ・久屋独自のデータに基づいた買取金額を設定しているため高価買取が可能 ・梱包キットは無料でお届け ・10年以内につくられた状態のいい着物は高価買取することができる ・年間取引件数5,000件以上 |
買取方法 | 宅配買取 |
久屋も宅配買取専門の業者ですが、日本全国に対応しており対象外の地域はありません。
買取業者によっては買取対象となる地域が限定されているところがありますので、久屋ならその点は安心して利用できます!
久屋は振袖や訪問着などであれば1枚からでも買取可能です。
宅配買取の流れはヤマトクとほとんど同じで、無料の梱包キットもすべてそろっています。
ただし、査定結果に納得できなかったときの返送料もヤマトクと同様、ご自身負担になりますのでご注意ください。
まとめ
日本の伝統工芸品「大島紬」の素晴らしさや価値についておわかりいただけましたか?
大島紬はひとつの着物をつくるためにも多くの時間が必要です。
そのため、大島紬でつくられた着物は高く、価値のあるものとされています。
ただし、最近では機械でつくられた着物も出てきています。
人の手だけでつくられた着物がいいという方は、証紙や透けかたを確認してから購入するようにしましょう。
大島紬でつくられた着物がご自宅にあり、「もう着ないかも……」という方は着物を専門に買い取っている業者にお願いするといいでしょう。
業者選びで失敗することがないように、くれぐれも注意して選ぶようにしてくださいね。
大島紬の素晴らしさと買取方法をご理解いただけたら幸いです。
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