
コンストラクションキーとは、建物の建築工事をする業者が使う仮のキーです。工事中の建物にはさまざまな業者の作業員が出入りしますので、実際にその建物に住む人が同じキーを使うのは不安があります。そのため、コンストラクションキーは住人が本当のキーを使いはじめたら使えなくなる仕組みになっているのです。
このコラムでは、あまりなじみのないコンストラクションキーの仕組みや特徴について解説します。建てられた家のセキュリティが、どのように守られているのかを知っておきましょう。

目次
コンストラクションキーシステムの仕組みとは?
建築やリフォームの現場で工事業者が工事期間中、建物に出入りする際に使う仮のキーがコンストラクションキーで、工事キーとも呼ばれます。コンストラクションキーは家の住人が使う本当のキーであるオーナーキーとは形が違いますが、建物のドアについている鍵穴は工事中も完成後も同じです。
しかしオーナーキーを使いはじめると、コンストラクションキーでは鍵を開けられなくなるのです。そのおもな仕組みを簡単に解説します。
多くの場合、コンストラクションキーはオーナーキーよりも長さが短くなっています。鍵穴内のシリンダーは、最初はコンストラクションキーの形に噛みあい、開けられるようになっているのです。
オーナーキーは、コンストラクションキーよりも長くなっています。オーナーキーをシリンダーの奥まで差し込むと、キーの先端がシリンダーの奥にあるポールを押し、ボールがシリンダーのなかに落ちます。それによってシリンダーの形が変わり、コンストラクションキーが噛みあわなくなるのです。
何のためにあるの?システムの効果
建築の現場でコンストラクションキーが使われているのは、建物のセキュリティを強化するためです。建設途中の建物であっても、外部から人が侵入することは避けなければなりませんので、施錠が必要です。
しかし建物の工事中にはたくさんの業者が関わり、それぞれに時間などの都合があります。そのため管理会社やオーナーにその都度鍵を開けてもらうといった方法では、作業の効率が悪くなるでしょう。そこで、それぞれの業者の担当者がキーを持つことになります。
しかしそうなると、すべてのキーを確実に管理することは難しくなります。誰かが不正にキーの複製を作製しているおそれもないとはいい切れません。そのような状況で、家の住人がそのままのキーを使うのは不安があるでしょう。かといって、入居時に錠前を交換するのも手間がかかります。
コンストラクションキーのシステムを使うと、工事期間中には業者がそれぞれのコンストラクションキーで自由に出入りができます。そして住人が使いはじめた時点で、コンストラクションキーで鍵を開けることはできなくなるのです。
もし誰かがキーの複製をつくっていたとしても、そのキーでは開けることができませんので、工事業者から住人へ同じ錠前をそのまま引き継ぐことが可能になります。工事期間中のセキュリティと作業効率、そして入居してからのセキュリティを向上させるために、コンストラクションキーのシステムは役立っているのです。
知っておこう!注意するポイント
コンストラクションキーはおもに、建物の建築時や大規模なリフォーム時に使われるキーシステムです。とくにリフォーム工事で業者がキーを持っている場合には、すでに家財などが置いてある家のなかに複数の作業員が出入りすることになります。そのため、注意しなければならない点がいくつかあります。
リフォーム中のトラブルを避けるために
業者の誠意や責任が求められるのは当然ですが、リフォーム中に空き巣に入られたり、業者の人間が不正な行為をしたりといった事例は実際にあるのです。リフォーム中の犯罪被害や業者とのトラブルを避けるためには、施主が注意しておくべきポイントがありますので、確認しておきましょう。
業者と作業員を把握
リフォーム工事の現場にはいろいろな業者が出入りします。別の業者同士は互いに面識がないので、そのなかに空き巣が紛れ込んでも気づかないこともあるのです。そのため、あらかじめ現場に出入りする業者と作業員の人数を確認し、ときどき現場に顔を出すようにするとよいでしょう。
貴重品の保管
貴重品を目につきやすいところに置いていると、どうしても窃盗などの被害に遭う確率が上がります。できるだけ貴重品は現場に置かないようにして、置く場合はしっかりと鍵のかかる場所に保管することが大切です。
鍵の受け渡し証
リフォーム工事でドアの鍵は交換しないという場合には、オーナーキーを業者に渡すことになるでしょう。その場合は、どの業者に何本のキーを渡している、どのように保管する、複製をしない、ほかの業者に渡さないなどの誓約を書面で交わしておきましょう。
鍵の交換もひとつの方法
リフォームが終わってからやはり鍵について不安があるのであれば、ドアの鍵を交換するのも安心するためには有効な方法です。鍵だけなら、鍵業者に依頼すれば1日もかからずに交換することができます。
いろいろなキーシステム
コンストラクションキー以外にも、場所や用途によっていろいろなキーシステムが使われています。それぞれの特徴と使用例をご紹介します。
マスターキーシステム
マスターキーとは、シリンダーの形が異なる複数の錠を開けられるキーのことです。1本のマスターキーでどの鍵も開けることができるので、鍵を紛失したなどの緊急時に鍵を開けるのに役立ちます。マスターキーはホテルなど、たくさんの部屋がある施設で管理者が保管していることが多いです。
逆マスターキーシステム
マスターキーとは逆に、ひとつの錠をいくつものキーで開けられる鍵です。オートロックのマンションなどで、エントランスの玄関の鍵によく使われています。多くの人が出入りし、それぞれが違うキーを持っている場合に便利なシステムです。
チェンジキーシステム
チェンジキーシステムの鍵は、チェンジキーというキーを差し込むことでシリンダーの形をリセットすることができます。その後、新しいキーを差し込むことでシリンダーがそのキーの形に固定されます。シリンダーを交換せずにキーを変更できるので、住人が頻繁に入れ替わるマンションなどで使われているシステムです。
まとめ
コンストラクションキーとは、住宅の工事をする業者が、工事期間中に現場に出入りするための鍵です。実際に住宅の住人が使うオーナーキーとは形が違い、オーナーキーを使いはじめるとコンストラクションキーは使えなくなります。住宅の受け渡し時に鍵を交換しなくてもいいので、効率的なキーシステムなのです。
リフォーム工事などでコンストラクションキーを使わない場合には、用心のために鍵を交換しておくのも防犯のために有効です。ドアなどの鍵は、業者に頼めばすぐに交換してもらうことができます。
鍵の業者を探す際には、ぜひ弊社にご相談ください。弊社には多くの鍵業者が加盟していますので、ご要望にお応えできるお近くの業者を無料でご紹介します。
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