玄関ドアの鍵を電子錠に!防犯性の高い鍵5種のメリット・デメリット

2022.1.27

玄関ドアの鍵を電子錠に!防犯性の高い鍵5種のメリット・デメリット

防犯性に優れ、マンションやオフィスなどで見かける機会も増えてきた電子錠ですが、使用するときにはその性能や特徴をしっかりと把握しておくことが大切です。じつは、ひと口に電子錠といっても大きくわけて5つの種類があり、それぞれにメリット・デメリットがあるのです。

5種類の電子錠
・暗証番号錠
・カードキー
・スマートロック
・指紋認証錠
・リモコン錠

たとえば、暗証番号錠は鍵を持ち歩く必要がないですが、暗証番号を忘れてしまうと解錠ができなくなってしまいます。また、スマートロックは遠隔操作で解錠することが可能ですが、電波の悪いところでは使用できません

このような特徴を正しく把握するために、電子錠を取り付けるときにはプロの鍵業者に依頼することをおすすめします。その場でアドバイスをもらうことで、のちのトラブル発生を防ぐことができるでしょう。

生活110番は電子錠への交換にも対応していますので、鍵交換をご検討の際はぜひ生活110番までご連絡ください。

電子錠の施錠・解錠には電気を使う

まずは、従来の鍵と電子錠の違いを確認しましょう。従来の鍵では、シリンダーと呼ばれる鍵穴部分に鍵を挿し込み、回すという動作によって施錠・解錠をしていました。電子錠ではこの動作が、電気を使って自動化されているのです。

そのため、電子錠には基本的に鍵穴がなく(一部の製品では鍵穴があります)、使用するためには電源が必要です。電子錠は電源によって「配線を通じて供給されるタイプ」と「乾電池を通じて供給されるタイプ」の2種類にわけられます。

ふたつのタイプのうち、電源への配線が必要なものを「電子錠」、乾電池を電源とするものを「電気錠」と定義することもあるようです。ですが、本記事ではどちらも「電子錠」としてご説明していきます。

従来の鍵の仕組みについては以下の記事でより詳しくご紹介しています。電子錠と比較する際の参考にしてください。

鍵交換の疑問を総解決!費用の相場・DIYの方法・防犯性の高い種類

電子錠のメリットとデメリット

実際に電子錠を取り入れるとなると、従来の鍵とどのような違いがあるのか気になるところですよね。従来の鍵と比べて電子錠にはどのようなメリット・デメリットがあるのか、下表にまとめてみました。

【従来の鍵と比較したときの電子錠のメリットとデメリット】

電子錠のメリット 電子錠のデメリット
・オートロック機能により施錠し忘れの心配がない
・鍵穴が存在しないため、ピッキングで解錠されるおそれがない
・簡単な動作で解錠することができる
・オートロック機能により締め出されてしまうおそれがある
・電池切れや停電により解錠・施錠ができなくなってしまう

従来の錠前では施錠・解錠のために、鍵穴に鍵を挿し込んで回す動作が必要でした。鍵穴の中にあるとはいえ、外から触れることのできる鍵の機構は、※ピッキングによる不正解錠の標的になりやすいものです。また、ふだんの生活の中で、急いでいるときにうっかり施錠を忘れたという経験のある人もいることでしょう。
※ピッキング:鍵穴に針金などを差し込んで解錠する技術。

対する電子錠は、多くのものでは鍵穴が存在しないため、物理的にピッキングすることが不可能となっています。さらに、ほとんどの電子錠には外出時に自動で施錠するオートロック機能が付いているので、鍵をかけ忘れてしまう心配もありません。

しかし、このオートロック機能には注意すべき点があります。のちほどご紹介するカードキーなどでは、カードを家の中に忘れて外へ出てしまうと、自動でロックされて締め出されてしまうことがあるのです。

また、電子錠は電気で作動するため、電池切れや停電によって施錠・解錠ができなくなってしまうことがあります(電気が供給されないときの動作は製品によって違います。電子錠を購入する場合は事前に調べておくとよいでしょう)。乾電池で作動するタイプの電子錠であれば、電池の容量にはつねに気をつけなければいけません。

電子錠は便利で防犯性が高い反面、このように注意すべき点もいくつかあるのです。それでは、ここからは以下の5種類の電子錠について、それぞれ詳しくご紹介していきます。

5種類の電子錠
・暗証番号錠
・カードキー
・スマートロック
・指紋認証錠
・リモコン錠

【暗証番号錠】鍵を持ち運ぶ必要なし!

暗証番号錠は、登録した暗証番号を入力することで解錠ができる錠前です。電子タイプと※メカニカルタイプがあり、電子タイプの中には入力パネルが光るものもあるので、暗闇でもストレスなく解錠することができます。
※メカニカルタイプ:電気を必要としないタイプの暗証番号錠。

暗証番号錠のメリットとデメリット

暗証番号錠のメリット 暗証番号錠のデメリット
・番号で解錠できるため鍵が必要ない
・番号を共有すれば誰でも解錠することができる
・番号を忘れると解錠できない
・番号が第三者にばれてしまう危険性がある

暗証番号錠は、番号を入力するだけで解錠することができるため、「鍵を携帯しなくて済む」、「合鍵を作製する必要がない」という魅力があります。

その反面、暗証番号を忘れてしまうともちろん解錠することはできません。さらに、第三者がこの利便性を逆手に取って悪用するおそれもあるので注意が必要です。具体的には、暗証番号を入力している様子を第三者に観察される、あるいは画面の汚れから番号を推測されるといったケースが考えられます。

暗証番号錠を便利に、そして安全に使用するためにも、暗証番号は定期的に変更することをおすすめします。また、設定した暗証番号は忘れないように必ず管理しておきましょう。

【カードキー】カードをかざすだけで解錠可能!

カードキーとは名前のとおり、錠前にカードをかざすだけで解錠ができる電子錠です。付属のカードキーのほかに「Suica」などのICカードの情報を取り込むことで、それを解錠用のカードとして設定できるタイプのものも存在します。

カードキーのメリットとデメリット

カードキーのメリット カードキーのデメリット
・カードの持ち運びが楽
・第三者に悪用されるリスクが低い
・持ち運びしやすい分、紛失しやすい

カードキーは、暗証番号錠のように鍵となる情報が第三者に漏れる心配がないので、防犯性は高いといえます。さらに、カードはお財布などに入れることができ持ち運びやすく、新たにキーケースを用意する必要もありません。しかし、従来の鍵のように落としたときに「チャリン」という音がしないため、紛失に気づくのが遅れるというリスクがあります。

ただ、万が一紛失してしまった場合にはカードの登録情報を変更することができるので、第三者によるカードの悪用を阻止することが可能です。

社員にカードを配布するだけで済み、万一紛失されても情報更新に手間がかからず管理しやすいことから、オフィスにカードキーを取り入れる企業も増えてきています。

【スマートロック】スマートフォンが鍵になる!

スマートロックとは、お手持ちのスマートフォンがそのまま鍵になる電子錠のことです。電波が届くところであれば遠隔操作が可能なので、民泊の貸し主が客の来館に合わせて鍵の解錠をする、といった用途でも需要が高まってきています。

スマートロックのメリットとデメリット

スマートロックのメリット スマートロックのデメリット
・電波の届くところであればどこからでも解錠可能
・個別で鍵を持ち歩く必要がない
・電波の届かないところでは解錠することができない
・スマートフォンの充電が切れると操作することができない

現代の世の中では、ほとんどの人がスマートフォンを持ち歩いているといっても過言ではないでしょう。スマートロックを取り入れれば、わざわざ鍵を持ち歩く必要はなくなります

また、鍵情報はURLで共有することも可能です。たとえば、遊ぶ約束をしている知人に鍵情報を送っておけば、急な予定が入って自分の帰りが遅れるとしても、先に家に入ってもらうことができます。不要になった鍵のURLはいつでも削除することができるので、その後に悪用される心配もありません。

このように便利なスマートロックですが、電波がつながらないところでは利用することができません。さらに、スマートフォンの充電が切れてしまった場合も鍵の解錠をおこなうことができないので、本体の電池残量とスマートフォンの充電残量には注意しましょう。

【指紋認証錠】防犯性は抜群!鍵を複製される心配なし!

錠前に指紋情報を登録することで、指先だけで解錠できる鍵が指紋認証錠です。発売初期のものは精度の低さから指紋を読み込まないなどのトラブルが発生していましたが、近年の製品では精度の向上によりトラブルは少なくなってきました。

指紋認証錠のメリットとデメリット

指紋認証錠のメリット 指紋認証錠のデメリット
・鍵を持ち歩く必要がない
・鍵を複製される心配がない
・指紋をうまく読み込まないことがある

登録した指紋で解錠をおこなう指紋認証錠は、電子錠の中でもとくに高い防犯性を誇ります。なぜなら、暗証番号錠のように鍵の情報が露見することもなく、カードキーのようにカードを拾われて悪用されることもないからです。

ただし、指先をケガしている状態では指紋をうまく読み込めないときがあります。そのようなときのために、指紋はひとつの指だけでなく、いくつか追加登録しておくとよいでしょう。

【リモコン錠】離れたところからでも解錠可能!

リモコン錠は、扉から少し離れたところからでもボタンひとつで解錠することができます。さらに、タイプによってはボタンの操作さえ不要で、リモコンをバッグやポケットに入れた状態でドアに触れると解錠できるものもあるのです。

リモコン錠のメリットとデメリット

リモコン錠のメリット リモコン錠のデメリット
・離れたところからでも簡単に解錠できる ・リモコンを紛失すると解錠することができない

リモコン錠のメリットは、離れたところからでも簡単に解錠できることです。買い物で荷物が多くなってしまったときは、あらかじめリモコンで玄関の鍵を開けておくと、ドアの前で解錠に苦戦することもありません。

しかし、当然のことですがリモコン錠は、リモコンを紛失すると解錠することができなくなってしまいます。離れたところからでも解錠できるという利点から、解錠後にその場にリモコンを置き忘れてしまうことも多いです。

リモコンを失くしてしまわないように、しっかりと管理しておくよう心がけましょう。

結局どれがいいの?電子錠の選び方

どの電子錠にもメリット・デメリットがあり、結局どれを使ったらよいのか迷ってしまいますよね。電子錠を選ぶ基準として、それぞれの電子錠がどんな人におすすめなのかをご紹介しましょう。

暗証番号錠がおすすめな人
・鍵を持ち歩くことを面倒に感じる人
・ものを失くしやすい人

 

カードキーがおすすめな人
・多数の社員に鍵を共有する必要がある企業
・コンパクトに鍵を持ち運びたい人

 

スマートロックがおすすめな人
・スマートフォンに機能を一元化したい人
・複数の人と鍵を共有したい人

 

指紋認証錠がおすすめな人
・徹底的に防犯性を高めたい人
・面倒な操作をできるだけ避けたい人

 

リモコン錠がおすすめな人
・買い物などで荷物が大量になることの多い人
・小さなお子さんの面倒を見なければいけない人
 

電子錠はどれも高性能で便利ではありますが、“どのような状況でも最適”といえるようなものはありません。ご自身の使用目的や環境に合わせて選ぶことが重要になります。

以下の記事では、電子錠を含めた鍵や錠前の種類について紹介しています。鍵についてより詳しく知りたい方、鍵選びの参考にしたいという方はぜひご覧ください。

鍵の種類|玄関ドアの防犯対策!今後の人気はシリンダーがない電子錠

鍵の取り付けは生活110番にお任せください!

電子錠には多くのメリットがありますが、同時にそれぞれ注意するべき点もあります。その注意点を知らずに使用していると、施錠・解錠ができなくなったり他者に悪用されたりすることもあるでしょう。

電子錠の特徴を正しく把握するためには、プロの鍵屋に直接聞くことが最良の手段です。生活110番では電子錠の取り付けはもちろんのこと、製品の特徴の説明までしっかりとおこないます。あなたからのお電話1本で、鍵のプロを現場まで迅速に派遣いたします。鍵のことでお困りの際は、ぜひ生活110番までご連絡ください。

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