駐車場のコンクリートが汚くなる原因とは?その対策と費用をご紹介

2021.4.30

駐車場のコンクリートが汚くなる原因とは?その対策と費用をご紹介

コンクリートの駐車場は、耐久性に優れ、メンテナンスも比較的簡単というメリットがあります。しかし、デメリットがまったくないというわけではなく、ひび割れしたりタイヤ痕がついたりといったお悩みもしばしばあるかと思います。

この記事では、コンクリートが汚くなる原因や、コンクリートのタイヤ痕を防ぐ施工法やコンクリートの値段についてご紹介いたします。

自宅の駐車場のコンクリートが汚くなる理由とは

▼ひび割れの原因

コンクリートに亀裂が入る原因で、一番多いのは「鉄筋が入っていない」ことです。コンクリートは圧縮力に強く、張力には弱いとされています。コンクリートに車が乗りあげると、タイヤが乗っている箇所だけに荷重がかかります。土や砂利ならば沈みますが、コンクリートは沈まないため、荷重がかかった場所から割れていきます。

また、コンクリートは熱い季節には膨張し、寒い季節には収縮します。そのため、コンクリートだけでは1年足らずでボロボロになってしまいます。最近は、張力に強い「鉄筋」を入れることでコンクリートの弱点である張力をカバーすることが多くなっています。

外構工事を依頼する際は、必ず鉄筋を入れているかどうかを確認してください。駐車場のコンクリートで使用されるものは、「ワイヤーメッシュ」といいます。駐車場のコンクリートであれば、ワイヤーメッシュを用いるだけで亀裂を最小限に抑えられます。

▼穴(ポットホール・甌穴・かめ穴)が空く原因

コンクリートのひび割れが進むと、ひび割れから雨水がコンクリートの下に浸透します。そこへ車の荷重がかかると、浸透した雨水と共に地下の砂が噴き出します。これを「ポンピング現象」といい、この現象によってコンクリートの下に空洞ができます。

空洞ができると車の荷重によるコンクリートの損傷はさらに進行し、ひび割れが亀甲状に広がっていきます。そこにまた雨が降ると砕けたコンクリートが流れ出し、結果ポットホールや甌穴(おうけつ)と呼ばれる穴があくことになります。

▼あく(エフロレッセンス)が出る理由

セメントを使ったコンクリート製品に、白い粉状の物質が付着していることがあります。この現象をエフロレッセンス、白樺現象、あく、はなたれなどと呼びます。

セメント中には、カルシウムやナトリウムなど水に溶けやすい成分が含まれています。それらの成分が、雨水や積雪などによってコンクリートから溶け出し、表面に浮き出ることで空気中の炭酸ガスと反応して白い粉状の物質(炭酸カルシウム)となって表れるのです。

エフロレッセンスを完全に防ぐ方法はないと言われています。しかし、エフロレッセンスは製品上の欠陥ではなく、コンクリートの性能を損なうものでもないため、この現象が起きたとしても問題はありません。

自宅の駐車場のコンクリートが汚くなる理由とは

タイヤ痕が気にならない!賢い駐車場の作り方

 

洗い出しのコンクリートとは

洗い出しとは、砂利や砕石などの種石を練り合わせたモルタルを上塗りし、その表面を水で洗い流して砂利や砕石を浮かび上がらせる工法を言います。固まった後の表面が白く均質になりやすい金ゴテ仕上げやハケ引き仕上げとは違って、自然な風合いを出すことができ、タイヤ痕も目立ちません。

種石が高品質な骨材としての機能を持つため、ひび割れに強く、セメント以上に耐久性が高いとされています。また、洗い出された石がスパイクの役割をするため、積雪・雨天時の滑り止めになるというメリットがあります。
一方で、経年により表面の種石が取れたり、屋根のある駐車場では汚く見えたりするというデメリットがあります。

洗い出し仕上げの施工費用相場は、1㎡あたり16,000~22,000円程度とされています。

天然の枕木を部分的に敷いてタイヤ痕を防止

タイヤが通る部分だけ枕木を入れることで、コンクリートのタイヤ痕を防ぐという手もあります。天然の枕木であれば、自然のものであるため汚れは気になりません。

ただし、地中に埋め込むとその下にシロアリが棲みつく可能性があり、メンテナンスしなければ5年程度しかもたないとされています。セメントで固めた場合には、素材にもよりますが10~30年程度もつとされています。とはいえ、それでもメンテナンスは必要です。

天然の枕木の値段は、1個約4,000円程度とされています。

 

コンクリートの枕木もいいかも

天然の枕木には寿命があり、メンテナンスの必要がありますが、コンクリートを枕木のように見せかけたコンクリート枕木であれば、腐る心配がなくメンテナンスもそれほど必要ではありません。

ただし、薄いものにしてしまうと割れやすくなるため、厚さには気を付けましょう。コンクリート枕木の値段は、1個600~2,700円程度とされています。

タイヤ痕が気にならない!賢い駐車場の作り方

スタンプコンクリートなら値段が安め!

スタンプコンクリートとは、コンクリートが固まる前に型を押し付けることにより、自然石やレンガの石畳のように仕上げたコンクリートのことです。自然石やレンガとは違い、隙間から雑草が生えることはなく、大型車が乗り上げても波打つことがありません。

また、普通のコンクリートよりも2~3倍の耐摩耗性があるとされており、耐久性に優れています。施工費用は、1㎡あたり9,000~13,000円程度が相場とされています。

駐車場に使うコンクリート費用は2台分でいくらぐらいか?

一般的な駐車場の面積は、車1台につき幅2.8~3.0m、奥行き約6.0m程度とされています。車を2台停める場合、幅5.6~6.0m程度が必要ということになります。

ただし、駐車に必要なスペースは、車の大きさによって変わってきます。車を2台停める場合、車同士の隙間は、ドアを開けやすいように0.6mほど開け、壁と車との間には0.1mの余地がほしいところです。そのため、2台分の駐車場の幅は、お使いいただいている車両それぞれの幅に、0.8mを足した寸法ということになります。

また、コンクリート打設の値段は、1㎡あたり6,500~12,000円程度とされています。施工業者によって費用は異なってくるため、駐車場のスペースとかけ合わせた金額を参考に、相見積もりを取ってみてください。

ちなみに、過去にも類似の記事を紹介していますので、あわせてご参考ください。「駐車場のアスファルト工事の費用相場とは?」

駐車場に使うコンクリート費用は2台分でいくらぐらいか?

まとめ

コンクリートの駐車場にもさまざまな施工の仕方があり、おしゃれで汚れが目立たない駐車場をつくることもできます。どれが一番いいというわけではなく、それぞれにメリット・デメリットがございますので、よくお考えの上でお好みの駐車場をつくりあげください。

また、外構工事の施工品質や施工費用は、業者によって異なってきます。施工を依頼する際は、必ず相見積もりをとって、施工内容にも気を付けましょう。

駐車場工事を依頼できる業者や料金

駐車場工事を検討中の方、依頼できる業者やかかる費用については、「生活110番」「駐車場工事」をご覧ください。

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