【家族3代100年使える】桐箪笥を長く使っていく為の知識と手入れの方法!

2022.7.8

【家族3代100年使える】桐箪笥を長く使っていく為の知識と手入れの方法!

桐箪笥は長く使えるすぐれものです。例え激しく汚れてボロボロになってしまってもきちんと修理すれば元の輝きを取り戻すことが出来るのです。

うまく扱うことが出来れば100年だって使えるかもしれません。今回はそんな桐箪笥の魅力と取り扱い方についてご紹介したいと思います。

桐箪笥の魅力

桐箪笥は素材その物にも魅力がありますし、使用目的に合わせて家具の形を選ぶことが出来ます。

素材の魅力

軽い
桐は他の木材と比べて非常に軽いので、桐で作った箪笥は持ち運びが簡単です。

虫がつきにくい
桐には虫が嫌う成分(パウロニンやセサミン)が多く含まれているので虫が付きにくいです。

腐りにくい
桐には木の腐食を防ぐ成分(タンニン)が多く含まれているので、防腐効果も抜群です。

湿度を一定に保つ
外気の湿度に応じて、自ら膨張・収縮を行なうので、箪笥の中を一定の湿度で保ちます。

色々な種類があります

和箪笥
桐箪笥の中で最もポピュラーなのが「和箪笥」です。本体が上下に別れており、上の部分が観音開き、下の部分が引き出しになっているのが特徴です。

上の部分には和服を下の部分には洋服を収納するのが一般的な使い方です。

整理箪笥
和服や着物を持っていない方には「整理タンス」がお勧めです。引き出しを中心に作られており、上の部分が引き戸式になっているので、バッグなども収納することが出来ます。

引き出しは、気密性が高く、衣類を長期保管しておくのに適しています。

箪笥の寸法
桐箪笥の寸法は横幅と板の厚みが表記されていることが多いです。

横幅の表記をする時には「尺」と「寸」を用いて表されているのが大半を占めており、一般的な規格は3尺5寸(1m6cm)3尺6寸(1m9cm)3尺8寸(1m15cm)4尺(1m21cm)の4つです。
厚みを表す時には並厚(2cm)動厚(2.7cm)胴丸(4cm)というような表現をします。

それぞれ数が大きくなるほど値段も高価になります。

オーダーメイド
どんな家具でも自分が気に入ったものでなければ長く使い続ける事は出来ません。自分が気に入った形の桐箪笥が無い場合、オーダーメイドで桐箪笥を作ってもらうのも1つの方法です。
世界に一つだけの桐箪笥なので、大切に扱って下さいね。

【家族3代100年使える】桐箪笥を長く使っていく為の知識と手入れの方法!

桐箪笥の扱い方

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桐箪笥は正しく扱うことで美しい見た目を長期間保つことが出来ます。正しい取り扱い方法を知り、いつまでも綺麗に保ちましょう。

直射日光を避ける

桐箪笥は直射日光を嫌いますので、陽の光が直接当たらない場所に設置しましょう。また、暖房の風が直接当たる所も避けて下さい。
理想的な環境は、風通しが良く、湿気の少ない平らな場所です。

手入れの方法

桐箪笥に付いたホコリを放置しておくと「カビ」や「シミ」が付く原因になるので、気づいたら掃除する事が大切です。掃除をする時は、乾いた布で拭き取ってあげて下さい。濡れた雑巾や化学繊維は逆に箪笥を痛めてしまう原因になるので、使用しないで下さい。

もし、間違えて濡れ雑巾で拭いてしまった時には、紙を当てる事で水気を吸い取ることが出来ます。

桐箪笥の修理

古くなった桐箪笥は、修理をすることで再び輝きを取り戻すことが出来ます。桐箪笥には特別なこだわりや思い出が詰まったものが多いので、修理をしながら長く使いたいと考えている方も沢山いるようです。また、子どもや孫に受け継いでもらう為に綺麗にリフォームするという方も珍しくはありません。

桐箪笥の修理には熟練した技術と、状況に合わせて適切な判断をする必要があるので、出来れば職人さんにお任せした方が良いと思います。自分で修理して、状況が悪化したらたまったものではありません。

洗い

桐箪笥に溜まった汚れを綺麗に洗い落とします。汚れを落とすことで、傷の状態や傷み具合などを把握する事が出来るので、綺麗にすることだけが目的ではありません。洗い作業は桐箪笥の修理をする準備段階でもあるのです。

洗いを行なう時は、水に弱い金具部分をすべて取り外しておきます。

傷んだ場所の修繕

職人さんの腕の見せどころです。木材の割れや大きな傷の修繕を行ないます。割目や傷に合わせて銅材を埋め込んでいく方法が一般的ですが、箪笥の状況により最適な方法が変わります。

箪笥の状態を見極めて、適切な方法を選択するのも職人さんには必要です。

削り直し

古くなった表面部分を削ることで、桐箪笥本来の木肌が蘇ります。また、小さな傷であれば表面を削るだけで消すことも可能です。

接着剤の塗り直し

古い時代に作られた桐箪笥には木の継ぎ目に米が使われていることが多々あります。米だと接着力が弱いですし、既に虫に食われていることがほとんどなので、修理を行なう時には接着剤の塗り直しを行ないます。

桐箪笥のリフォーム

修理がひと通り完了すれば仕上げ作業に入ります。仕上げの段階で、元の状態に合わせて戻すこともできますが、焼き色をつけたり金具の交換をしたりして、以前とは一味違った桐箪笥に仕上げることも出来るので、新しい家具を購入したような気分を味わう事が出来ます。

まとめ

桐箪笥は、削り直しが出来るので、家の片隅にボロボロになって眠っていてもきちんと修理すれば再び輝きを取り戻すことが出来るかもしれません。

修理を行なうことで、子供や孫へと受け継いでいくことも出来ます。しかし、桐箪笥の修理には熟練した技術が必要です。
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