思い出とともに引き継ぐ形見分け。おこなう時期と注意点について解説

2021.4.30

思い出とともに引き継ぐ形見分け。おこなう時期と注意点について解説

あなたは大切な人との思い出はありますか?また、その思い出を共有したい、なんて思ったことはありませんか?

その大切な人が亡くなってしまったとき、故人との思い出を共有する儀式が形見分けです。古来、続いてきたこの儀式は、大切な人との出来事を思い出すための重要な日本の風習といえるでしょう。しかし形見分けを行うにあたり、トラブルが発生することもあります。そんなトラブルを防ぐためには、どのようなことに留意すればよいのでしょうか。今回は形見分けと、行うときの注意点について解説していきます。

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形見分けの意味とは

故人が大切にしていたもののうち、本当に大切にしていたもので燃えやすいものは一緒に棺へ納め、一緒に持っていってもらおうとするかもしれません。しかしほとんどは遺品という形でこの世に残していきます。その遺品を近親者や親しかった人に分け与えるのが形見分けです。

遺品を通して故人の思い出を共有

故人の遺品には少なからず思い出が詰まっていることも少なくありません。「印象に残っているあのとき、これを身に着けていた」「この趣味の品で一緒に楽しんだ」など故人だけでなく、その思い出は遺品とともに家族や友人にも共有されていることでしょう。

つまりその遺品「形見」を近親者や親しかった人に分け与えることによって、思い出をいつまでも共有することができるのです。

着物からさまざまなものへ

形見分けとは本来死者の魂が残されたものに宿るという考え、特に肌身についていたものに宿るという考えから、衣類を近親者に贈る習慣でした。しかし現在では故人との記念や思い出として、さまざまなものを贈るようになったようです。

形見分けされる品物としては、身に着けるものや本、故人の趣味の道具などがあります。ただしそのまま分けられるのではなく、品物はクリーニングやメンテナンスをしてから渡すのが一般的ですので気をつけましょう。また、プレゼントではないので包装やラッピングは不要ですが、包装する場合は半紙のような白い紙に包み、宗派が仏式であれば「遺品」、神式であれば「偲ぶ草」と表書きして手渡ししましょう。

      形見分けの意味とは

形見分けはいつおこなえばいいの?

形見分けはいつおこなうべき、という時期の決まりはとくにありません。ただ仏式葬儀でおこなわれる七日七日の法要の締め、親族が集まる四十九日に合わせて形見分けをおこなう場合が多いようです。

また神道でも形見分けの時期について、これに近い忌明けの時期が目安となります。30日祭や50日祭が区切りの記事なので、これに合わせて形見分けを検討してみてはどうでしょうか。

キリスト教では本来形見分けは無いのですが、日本では習慣に合わせ、1ヶ月命日の追悼ミサで行う場合も多くあるそうです。

外国には「形見分け」の習慣はない?

形見分けは古くから行われている日本独特の風習といえます。そのため、外国やキリスト教にはこのような習慣は見られないようです。

またアメリカを中心に、故人の遺品を家の前で売り出すことがあります。これをエステートセールといい、遺品を現金化して整理することで財産を管理しやすくするのです。とくに富裕層を中心に値段付けなどで専門の業者が絡むこともあり、アメリカでは一般的になってきているといえるでしょう。

      外国には「形見分け」の習慣はない?

形見分けをおこなううえでの注意点

形見分けはときにトラブルの原因にもなります。未然に防ぐために注意点を確認しておきましょう。

必ずおこなう必要はない

形見分けは必ずしも行わなければならない、というわけではないそうです。ただ古くからのしきたりを大切にしている方も多く見られますので、ご親族にそのような方が見られる場合は、形見分けを行った方がよいかもしれません。

相手の意思を確認する

形見分けには、必ず遺品を受け取らなければならない、というルールはありません。形見分けを遠慮された場合は無理に押し付けることはしないようにし、トラブルを防ぐようにしましょう。

目上の人への形見分けは嫌がられることも

昔は形見分けに、目上の人には贈ってはいけないという決まりがありました。その理由は、形見分けとは、本来、親から子、上司から部下など目上の人から贈られるものだからです。そのため、目上の人に対して形見分けを贈るのは失礼にあたります。

しかし、今では故人との関係が深かった場合形見分けをするということが多いようで、目上の人の側から要望があれば失礼にはあたりません。ただし昔からのしきたりを重んじる方もいらっしゃいますので、形見分けの品を贈っても良いかを確認するようにしましょう。

     形見分けをおこなううえでの注意点

形見分けと法律の関係性

形見分けでも気になってくるのが法的側面ではないでしょうか。形見分け自体には法的根拠はないものの、税制上で関わってくることも少なくないのでしっかり確認しておきましょう。

民法など法的に定められたものではない

故人の遺品のうち、親族が絡む相続については民法でその対象や分割の方法が細かく定められています。また遺産については民法のほか、遺書にも一定の法的効力が認められています。しかし第三者へも品を渡すことになる形見分けはその対象外と考えられ、法的に定められたものではないといえます。

ただし価値が大きなものになれば「相続税」や「贈与税」の対象に

ただ形見分けをする際に、品物の価値について気をつけなければならない点があります。それは、税についてです。受け取ったものが高額だった場合や、買ったときは安かったものでも時価によって高額なものになっているケースの場合、相続人の資格があれば相続税の対象、相続人以外であれば贈与税の対象になることがあります。

このうち贈与税とは、財産を受け取る際、その財産に課せられる税のことをいいます。贈与税の基礎控除額は110万円なので、この額までであれば贈与税はかかりません。

しかし品物の値段がこの額を超えてしまうと贈与税がかかるため、受け取った側が贈与税を支払うことになります。望まない税を支払うことにならないように、鑑定により価値を明確にしてから形見分けをしましょう。

      形見分けと法律の関係性

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まとめ

故人の思い出を共有する形見分け。亡くなった方との思い出を共有し忘れないようにしようという、とても素晴らしい風習だと思います。形見分け以外にも日本には、古くからの風習がいろいろあります。
ですが、そんな素晴らしい儀式を行うにあたり、トラブルが起こっては気持ちよく終われませんよね。故人との思い出を気持ちよく共有するためにも、ぜひ葬儀のプロなどにも相談をして、良い儀式にしましょう。

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この記事を書いた人
編集者:ほりい
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