
肥満や便秘、関節などシニア猫のキャットフードは様々な悩みがケアできるものが理想的です。
食いつきも大事ですが、栄養的には消化の負担になりにくく、関節サポート成分やアレルギーに配慮されているものを選びましょう。
またシニアにも時期があって、じつは猫の年齢ごとに必要な栄養も違います。
この記事ではシニア猫のキャットフード選びで重要となる4つの要素と、栄養バランスが取れたおすすめのシニア用キャットフードをご紹介します。
ご紹介するフード4選はこちら▼
カロリー(100g) | 価格(税込)/内容量 | 安全性 | |
モグニャン | 365kcal | ¥4,356/1.5kg | 5/5点 |
レガリエ | 372kcal | ¥6,028/1.5kg | 5/5点 |
アカナ | 385kcal | ¥4,510/2kg | 5/5点 |
ハッピーキャット | 392.3kcal | ¥4,070/1.4kg | 4/5点 |
目次
シニア猫は年齢ごとに必要な栄養素に違いがある
まずはシニア猫に必要な栄養素を年齢ごとに見ていきましょう。一般的にネコは「シニア期(中高齢期)」「ハイシニア期(高齢期)」に分かれています。
人間の年齢と比較してみるとイメージしやすいかもしれません。
ライフステージ | 猫の年齢 | 人間でいう年齢 |
シニア期(中高齢期) | 7歳以上 | 44歳 |
ハイシニア期(高齢期) | 12歳以上 | 64歳 |
参照:犬と猫の栄養成分辞典
シニア期の猫には、肥満を防止できるよう低カロリーで栄養価が高いキャットフードを。
ハイシニア期の猫には栄養価が高いのはもちろん、消化が良くて内蔵機能や関節部分をケアするフードを選んであげる必要があります。
シニア期に重要な栄養素 | ハイシニア期に重要な栄養素 |
タンパク質,食物繊維,ビタミンE/C,タウリン,βカロテン,トリプトファン | タンパク質,食物繊維,抗酸化成分,EPA/DHA,ポリリン酸ナトリウム,グルコサミン,コンドロイチン |
【シニア猫】キャットフードの選び方
シニア向けフードの選び方
- 高タンパク質・低カロリーのフードを選ぶ
- 肥満にならないよう炭水化物が少ないフードを選ぶ
- 腎臓への負担を考えてリンが少ないものを選ぶ
- 余計な添加物が入っていないキャットフードを選ぶ
シニア猫は体力が徐々に落ちてくる傾向にあるので、食べさせてあげるシニア用キャットフードも健康維持ができるものを選ぶ必要があります。
1.高タンパク・低カロリーのフードを選ぶ
シニア期に入ったばかりの猫の場合は、まず高タンパク・低カロリーのキャットフードを選びましょう。
シニア猫は成猫のころと比べると運動量が減り、筋肉や内臓機能の健康維持のために良質なタンパク質が必要です。
目安としては、タンパク質量25%~30%程度のキャットフードが理想的です。
また、シニア期に入り運動量も減ってきているのでカロリーも調節して肥満に備えることが大切です。
2.肥満にならないよう炭水化物が少ないフードを選ぶ
シニア猫の肥満防止のために低カロリーなキャットフードが大切ですが、とくに「炭水化物が少ない」キャットフードを選ぶと効果的です。
炭水化物はエネルギー源として重要な栄養素ですが、摂りすぎてしまうと猫も脂肪として体に蓄積されるので肥満の原因となってしまいます。
シニア猫で肥満になってしまうと、身体の負担がより大きくなってしまうため、肥満のリスクに備えて炭水化物は意識的におさえたほうがよいです。
3.腎臓への負担を考えてリンが少ないものを選ぶ
シニア猫のキャットフードを選ぶときは、ミネラルの一種である「リン」の量が少ないものを選ぶ必要があります。
リンは骨や歯などの健康維持に必要な栄養素ですが、過剰摂取は腎臓に大きな負担を与えてしまう恐れがあるのです。
腎臓への負担は腎臓病や高血圧などが起きてしまうリスクがあるため、シニア猫のキャットフードを検討する際はリンの量が調整されたフードを選びましょう。
4.余計な添加物が入っていないキャットフードを選ぶ
シニア猫に安心できるキャットフードを与えるため、余分な添加物などを省いた安全性の高いフードを選びましょう。
キャットフードには猫にとって消化がしづらいものや、余分な人工添加物が配合されているものだと、シニア猫の健康には不安です。
無添加もしくは添加物が最小限のキャットフードは、猫の消化器官に負担をあまりかけずに安心して与えることができます。
【ハイシニア猫】キャットフードの選び方
シニア猫よりさらに運動量が低下するハイシニア期には、より身体の負担が少ないキャットフードが必要になります。
ハイシニア向けフードの選び方
- タンパク質とカロリーが高めなフードを選ぶ
- リンは少なく抗酸化成分は豊富に配合されたものを選ぶ
- 関節サポート成分が配合されているフードを選ぶ
- 食べやすいフードを選ぶ
1.タンパク質とカロリーが高めなフードを選ぶ
12歳以上のハイシニア猫は内臓機能の低下から食欲不振になりやすく、体重が減って痩せてすぎてしまう恐れがあります。
愛猫の食欲が落ちてあまり食べなくなったときのことを考え、少量のフードでも必要な栄養素が確保できる「タンパク質とカロリーが高め」のフードを選ぶとよいでしょう。
ハイシニアはカロリー高め!タンパク質は腎臓の負担になりにくい25%~30%程度、カロリーは360kcal以上のものを目安として選ぶのがよいでしょう。
またハイシニアの猫は一回の食事量が減ってきてしまうので、1日3回~4回程度に分けて、摂取カロリーは減らさず食べやすいよう工夫してあげるのも大事です。
2.リンが少なく抗酸化成分豊富なキャットフードを選ぶ
ハイシニア猫もリンの含有量が少ないものに加えて、抗酸化成分という栄養素が含まれるシニアキャットフードを選ぶことも大切です。
抗酸化成分は老化になりやすい「活性酵素」の働きを抑える役割があり、若々しい身体を保てる効果が期待できます。
抗酸化成分以下のような原材料に含まれているので、たっぷり配合されたキャットフードを選ぶのもポイントです。
抗酸化成分の名前 | 原材料 |
オメガ3脂肪酸(DHA/EPA) | 魚類,亜麻仁など |
アスタキサンチン | サーモン |
ポリフェノール | クランベリー,ブルーベリー,リンゴなど |
βカロテン | ニンジン,カボチャなど |
3.関節サポート成分が豊富なキャットフードを選ぶ
ハイシニア猫のキャットフードは、グルコサミン・コンドロイチンといった関節をサポート成分が含まれたものを選ぶと、さらに効果的です。
グルコサミン・コンドロイチンは軟骨の炎症を抑え、関節部分をサポートしてくれる役割があります。
4.ハイシニア猫が食べやすいキャットフードを選ぶ
ハイシニア猫がストレスなく食べやすいキャットフードを選ぶことも大事です。
ハイシニア猫は老化により自分でフードを食べるのが難しくなったり、体を自由に動かすことが難しくなってくる年齢です。
せっかく栄養価が高いキャットフードを選んでも、うまく食べられないと栄養が摂取できません。
とくに固いドライフードを選ぶなら、歯の弱い子でもしっかりと噛んで食べられるように、目安として10㎜以下などの小粒サイズのシニア用キャットフードを選んであげるとよいでしょう。
さらにドライフードはふやかしたり砕いたりして、与え方にも工夫してあげると良いです。
シニア猫のキャットフードおすすめランキング4選
シニア猫に必要な栄養がたっぷりのキャットフードを4つ厳選してご紹介します。
高タンパク低カロリー、かつ余計な人工添加物が含まれていないものを厳選。また腎臓への負担を重視した成分バランスで、炭水化物量が良いフードを高く評価しています。
また公式サイトに記載されていないキャットフードの炭水化物量は、以下の計算式で求めたものを載せています。
炭水化物(%)=100-(タンパク質+脂質+灰分+水分)
1位:高タンパク・低カロリーでシニア猫に嬉しい【モグニャン】
モグニャンの特徴
- ●粒が小さく柔らかめ!サイズが小さめなシニア猫におすすめ
- ●炭水化物・リンが少ないでシニア猫の負担になりにくい
- ●人工的な香料着色料を使用せず、安全性が高い
総合評価 | 4.5/5点 | リン | 0.50% |
安全性 | 5/5点 | 炭水化物 | 39% |
タンパク質 | 30% | カロリー(100g) | 約365kcal |
内容量 | 1.5kg | 価格(税込) | ¥4,356 |
主な原材料 | 白身魚、サツマイモ、サーモンオイル、アマニ、リンゴ、クランベリー、カボチャ |
モグニャンはタンパク質量が程よくリンの含有量も低いので、シニア向けキャットフードとして最適な栄養バランスになっています。
主原料は良質なタンパク質が取れる白身魚で、運動不足になりがちなシニア猫の健康維持を効果的にサポートすることが可能です。
また、粒が小さく固すぎないドライフードなので、シニア猫の食べやすさにも配慮されています。
2位:産地が明確で信頼性が高い【レガリエ】
レガリエの特徴
- ●自然な形そのままで香りが高い!食欲がなくなってきたシニア猫におすすめ
- ●食材の産地が明確で信頼性が高いキャットフード
- ●無添加で消化に悪い成分一切不使用
レガリエはモグニャンと同じ総合評価4.5点ですが、こちらはモグニャンに比べてリンの量が少し多いため2位という順位を付けました。
総合評価 | 4.5/5点 | リン | 1.08% |
安全性 | 5/5点 | 炭水化物 | 35.0% |
タンパク質 | 31.0% | カロリー | 372kcal |
内容量 | 1.5kg | 価格(税込) | ¥6,028 |
主な原材料 | 鶏肉,牛肉,金沢港の旬の魚,豚レバー,リンゴ,トマト,クランベリー,乳酸菌,オリゴ糖 |
レガリエは、消化の良さと食いつきにこだわって作られたシニア向けキャットフードです。
おなかの善玉菌の働きを活性化してくれる「乳酸菌」と「オリゴ糖」が含まれているので、消化器官が弱いシニア猫の腸内をサポートしてくれます。
また「低温加熱製法」とよばれる製造法により生肉の美味しさをキープしながらフードにしているため、食欲の落ちやすいシニア猫でも高い食いつきが期待できます。
3位:低炭水化物で体型維持に最適な【アカナ ワイルドプレイリー】
アカナの特徴
- ●低炭水化物でシニア猫の体型維持が期待できる!
- ●カナダ地元産の新鮮な原材料を使用
- ●大容量パックもあるため多頭飼いにも対応
総合評価 | 4/5点 | リン | 1.1%以上 |
安全性 | 5/5点 | 炭水化物 | 26.0% |
タンパク質 | 35.0% | カロリー/100g | 410kcal |
内容量 |
|
価格(税込) |
|
主な原材料 | 鶏肉,七面鳥肉,ニシンなどの魚,カボチャ,ニンジン,リンゴ,クランベリー,ブルーベリー |
アカナのワイルドプレイリーは炭水化物が低く、お腹まわりが気になるシニア猫の体型維持やダイエット目的として最適なシニア向けキャットフードです。
新鮮な鶏肉のほかに、抗酸化成分がある野菜やフルーツが含まれているので、愛猫の健康維持が期待できます。
またアカナには魚主体のものや、ラム肉・鴨肉を主原料にしたラインナップもあるので、愛猫の好みやアレルギーに合わせて選べるのも嬉しいところですね。
4位:腎臓の負担に配慮された【ハッピーキャット ダイエットニーレ】
ハッピーキャットの特徴
- ●タンパク質・リンが少ないので腎臓の負担がかかりにくい!
- ●小麦不使用でアレルギーに配慮
- ●食物繊維により毛玉の排出をサポートしてくれる
総合評価 | 4/5点 | リン | 0.35% |
安全性 | 4/5点 | 炭水化物 | 39.5% |
タンパク質 | 24.0% | カロリー/100g | 392.3kcal |
内容量 |
|
価格(税込) |
|
主な原材料 | 米粉,ポテトフレーク,チキンミール,亜麻仁 |
ハッピーキャットのダイエットニーレは、腎臓が気になる愛猫の腎臓ケアを目的としてつくられた療法食のシニア向けキャットフードです。
タンパク質・リンの含有量が低い栄養バランスなので、シニア猫の腎臓に配慮した食生活をさせてあげられますが、療法食のため与える前に獣医さんに相談するのがよいでしょう。
また、原材料に穀物が含まれていますが消化に良くない小麦は不使用なので、お腹がデリケートなシニア猫でも食べやすくなっていますよ!
ハイシニア猫のキャットフードおすすめランキング4選
続いてハイシニア猫向けに、関節サポート成分や抗酸化成分などが豊富なキャットフードを4つ厳選しました。
ハイシニアのキャットフードはタンパク質やカロリー面が高く、関節サポートや老化を抑える成分が豊富なもの。さらに1粒大きさが小さく、毛並みや毛玉排出などハイシニア向けに考慮しているフードを高く評価しています。
1位:関節と毛艶を同時にケアできる【ハッピーキャット ベストエイジ10+】
ハッピーキャットの特徴
- ●10歳以上のハイシニア猫に合わせて栄養バランスを調整
- ●緑イ貝により関節の健康維持をサポート!
- ●食物繊維により毛玉ケアも可能
総合評価 | 5/5点 | タンパク質 | 26.0% |
関節サポート | 5/5点 | リン | 0.65% |
粒の大きさ | 6~8㎜ | カロリー/100g | 363.8kcal |
内容量 |
|
価格(税込) |
|
主な原材料 | チキンミール,ラムミール,緑イ貝 | ||
抗酸化成分 | サーモンミール,亜麻仁 |
ハッピーキャット(ベストエイジ10+)は10歳以上を対象として栄養バランスが調整されたハイシニア向けのキャットフードです。
腎臓に負担がかからないようにタンパク質とリンの含有量が調整されており、関節サポートも可能なので、ハイシニア期の猫にとって健康な食生活をサポートしてくれます。
また、サーモンや亜麻仁には抗酸化成分が豊富に含まれているので、毛艶が悪くなりがちなハイシニア猫の毛並みの健康維持がしやすいでしょう。
2位:食べやすい小粒サイズで食いつきも期待できる【グランツ】
グランツの特徴
- ●関節サポート成分によりハイシニア猫の関節ケアが可能
- ●500g×3袋なのでフードの品質劣化を気にせず与えられる
- ●1週間お試しサンプルが550円(税込)でお試しできる
総合評価 | 4.5/5点 | タンパク質 | 36.0% |
関節サポート | 5/5点 | リン | 1.10% |
粒の大きさ | 約8㎜ | カロリー/100g | 361kcal |
内容量 | 1.5kg | 価格(税込) | ¥4,290 |
主原料 | チキン | ||
抗酸化成分 | サーモン,サツマイモ,クランベリー,ブルーベリー |
グランツは関節サポート成分や抗酸化成分など、ハイシニア猫に摂らせてあげたい原材料が多く入っているキャットフードです。
フードサイズは約8㎜の小粒サイズなのでハイシニア猫でもカリカリと噛んで食べやすく、ふやかして与えるのにも便利でしょう。
またグランツの原材料のうち70%以上がお肉とお魚なので、食欲が落ちたハイシニア猫でも喜びやすい肉の香りのフードになっているのも大きなポイントです。
3位:高タンパクでコスパも高い【ピュリナワン 腎臓健康サポート11歳以上】
ピュリナワンの特徴
- ●リンの量が低いのでハイシニア猫の腎臓にやさしい!
- ●オリゴ糖がハイシニア猫の腸内環境をサポート
- ●グルコサミン配合で関節の維持が期待できる
総合評価 | 4/5点 | タンパク質 | 36.0%以上 |
関節サポート | 4/5点 | リン | 0.90% |
粒の大きさ | 10㎜前後 | カロリー/100g | 360kcal |
内容量 | 2.2kg | 価格(税込) | ¥1,516 |
主原料 | チキン,米,家禽ミール | ||
抗酸化成分 | フィッシュミール |
ピュリナワン 腎臓健康サポートはハイシニア猫の健康な食生活が送れるように、腎臓の負担を抑えた栄養バランスになっているキャットフードです。
主原料は良質なタンパク質を多く含んでいるチキンで、運動不足になりやすいハイシニア猫の消化に良く、筋肉の健康維持が期待できます。
またコスパも良いので、フードの出費が気になりにくいのもピュリナワンの魅力です。
4位:魚メインで老化をケアできる【VISIONSイーフィッシュ「魚」ライトタイプ】
VISIONSの特徴
- ●コンドロイチン配合によりハイシニア猫の関節サポートが可能!
- ●DHA/EPA配合により老化のケアが期待できる
- ●脂肪が控えめなので胃腸が弱いハイシニア猫でも食べられる
VISIONSはピュリナワンと同じ総合評価4点ですが、こちらはピュリナワンに比べてコスパが低いため4位という順位を付けました。
総合評価 | 4/5点 | タンパク質 | 24.0%以上 |
関節サポート | 4/5点 | リン | 0.50% |
粒の大きさ | 約10㎜ | カロリー/100g | 310kcal |
内容量 | 200g | 価格(税込) | ¥682 |
主原料 | フィッシュミール | ||
抗酸化成分 | フィッシュミール,DHA,EPA,オメガ3,トマトリコピン |
VISIONS(ヴィジョンズ)のイーフィッシュライトタイプは、ハイシニア猫向きの栄養バランスに加えて脂肪・カロリー控えめなキャットフードになっています。
そのため、胃腸の負担やお腹まわりが気になるハイシニア猫に与えるフードとして向いているでしょう。
また200gの小分けパックで風味が落ちる前に新鮮なフードを与えられるので、食欲の落ちたハイシニア猫でも食いつきが期待できます。
シニア・ハイシニアへキャットフードを与える量と回数
シニア猫へキャットフードを与える量は、基本的には各キャットフードのパッケージに記載されている給餌量目安を参考にして与えるのが良いです。
自分で給与量を計算して与える方法もありますが、メーカーの目安通りに沿ったほうがキャットフードを与えいやすいです。
キャットフードによって違いますが、今回は参考として、今回ご紹介したシニア用キャットフードの給餌量目安を確認してみましょう。
猫の体重 | モグニャン給与量 | 猫の体重 | ベストエイジ給与量 |
~2.5kg | 35g~45g | 2kg | 30g |
2.5kg~3.5kg | 45g~55g | 3kg | 40g |
3.5kg~5kg | 55g~70g | 4kg | 50g |
5kg~6.5kg | 70g~85g | 5kg | 60g |
6.5kg~8kg | 85g~110g | 6kg | 70g |
またシニアキャットフードを与える回数は、成猫のときと同じく1日2回がベストです。
しかしハイシニア猫の場合は、食べたフードを消化するのが難しい場合もあるので、そのときは1日に3回以上与えるなど、食事回数を多くしてあげる必要があります。
シニアフードの切り替えタイミングはいつから?
シニア用キャットフードへの切り替えタイミングは、愛猫に変化が見られたときがベストです。
シニア期に入る前の6歳あたりから、以下のポイントをチェックしつつ愛猫の様子を細かく見ておくことが大事です。
- ●毛艶が悪くなったり、毛色が薄くなった
- ●食欲や運動量が減ってきた
- ●目やにが付いていることが多い
- ●トイレ以外で排泄することが増えた
シニア用フードへの切り替え方も大事
シニア用キャットフードへ切り替えは、愛猫の体に負担がかからないように、7~10日程度の期間をかけてじっくりとおこなうことが大切です!
参考として、この記事でご紹介したファインペッツキャットフードが推奨する、フードの切り替え目安を見てみましょう。
出典:ファインペッツ公式
フードの切り替えは愛猫の体質や体調によって少し比率を変えてあげる必要もあります。
愛猫の様子をよく観察しながら、切り替えペースを調整するようにしましょう。
シニア猫がキャットフードを食べないときの対策
シニア猫は年齢が高くなるにつれて食欲が落ちやすい傾向にあるため、シニア用キャットフードを食べなくなることが少なくありません。
ここでは、シニア猫がキャットフードを食べなくなったときにできる対策方法について紹介します。
ぬるま湯や猫用ミルクでふやかし柔らかくしてあげる
愛猫がシニア用キャットフードを食べないのは、与えているドライフードが硬くて食べにくいからかもしれません。
そのときはぬるま湯や猫用ミルクでフードをふやかせば、噛む力が弱くなってきたシニア猫でもよく噛んで食べやすくしてあげられます。
ふやかしたシニア用キャットフードを与えるときは、以下のポイントに注意しておきましょう。
- フードが浸る程度にぬるま湯を入れ、10分以上待つ
- 与える前に熱すぎないか触って確認する
- 使ったぬるま湯は捨てずにそのまま与える
とくに注意しておきたいのが3つ目の部分。
キャットフードをふやかしたとき、一緒に栄養も流れてしまう恐れがあります。
なるべく栄養素を逃がさないため、ふやかしたぬるま湯は捨てずにそのまま愛猫に与えるようにしましょう。
スプーンや手のひらに乗せて与える
愛猫がシニア用キャットフードを食べないときは、フードをスプーンや手のひらに乗せて与えてみましょう。
スプーンや手のひらで愛猫の口元にフードを運ぶことにより、愛猫が一番食べやすい位置でフードを食べさせることができます。
高さの低いお皿でフードを与える場合、食べるときに前かがみの姿勢になりにくいので愛猫の首や腰に負担をかけずに与えやすくなりますよ。
また、愛猫がスプーンや手のひらでシニア用キャットフードを食べてくれた場合は、普段使っている愛猫の食器を高さのあるものに変えてみるのもよいでしょう。
愛猫の好物をトッピングして食いつきを工夫してみる
シニア用キャットフードに愛猫の好きなおやつなどをトッピングして、食いつきアップをさせてみるのも対策方法の1つです。
好きなおやつとシニア用キャットフードを混ぜることで、おやつと一緒に食べてくれる可能性があります。
ただトッピングのし過ぎは栄養バランスが崩れてしまう原因となるので、注意しながら与えるようにしましょう。
シニアのキャットフードに関する疑問を解消
ここでは、「7歳未満の子にシニア用を与えても大丈夫?」などシニア用キャットフードに関する3つの疑問点に答えています。
キャットフードに困ったことがあれば、確認してみましょう。
1.療法食はシニアに与えても良い?
シニアキャットフードを検討している人のなかには「愛猫の健康のために療法食にしたい!」という飼い主さんもいらっしゃるかもしれません。
ですがシニア猫に療法食を与えるときは、一度獣医さんに愛猫の体調を診てもらってからにするのが無難です。
なぜなら、療法食は猫の病気や体調に合わせた栄養バランスのフードのため、愛猫の体調と合わない恐れがあるからです。
愛猫の体をしっかりと確認してもらったうえで獣医さんから療法食を勧められたのであれば、シニア猫に療法食を与えても問題ありません。
2.シニア用キャットフードを7歳未満の猫に与えても大丈夫?
シニア用キャットフードが総合栄養食であれば、7歳未満の猫に与えても問題はありません。
総合栄養食は猫にとって必要な栄養基準を満たしたキャットフードなので、食べ続けることにより栄養バランスが偏りにくいからです。
ただ、シニア猫用キャットフードのほうが健康をサポートする成分が計算されて配合されているので、なるべく猫のライフステージに合わせたキャットフードを与えるのが望ましいです。
3.愛猫が好きなフードは7歳以上になっても与え続けていい?
猫が7歳以上になったとしても、年齢に合った栄養素が含まれているフードならそのまま与え続けても問題ありません。
しかしシニア猫に必要な栄養素が不足している、栄養バランスがシニア向きでないといった場合は、シニア用キャットフードに切り替えたほうがよいでしょう。
- ●25%~30%のタンパク質で低カロリー
- ●炭水化物量が少ない
- ●リンの含有量が少ない
愛猫が好きなフードを混ぜて与えるときは、カロリーオーバーにならないようにシニア用のキャットフードの量を調節してあげてくださいね。
シニア用キャットフードは体の負担がかかりにくいものが大事
改めてシニア猫とハイシニア猫のキャットフードの選び方についておさらいしましょう。
シニア猫の場合(7歳以上) | ハイシニア猫の場合(12歳以上) |
|
|
シニア猫は運動量が少なくなり内臓機能も落ちやすいため、できるだけ愛猫の体の負担になりにくいシニア用キャットフードを選んであげることが大切です。
また原材料表示をチェックして、愛猫のライフステージに合っているフードなのか確認するのも忘れてはいけません。
関連記事カテゴリ一覧
ドッグフードの記事アクセスランキング
ドッグフードの最新記事
カテゴリ別記事⼀覧
- お庭の手入れ
- 害虫駆除
- 害獣駆除
- 電気工事
- 鍵開け・交換・修理
- 窓ガラス修理・ドアノブ修理
- 家の修理
- バッテリー上がり
- ハウスクリーニング
- ペット火葬・葬儀
- 家電修理
- パソコン修理・ネット回線
- 家具・雑貨の修理
- 外壁・屋根工事
- リフォーム
- 防犯カメラ設置
- 盗聴器・その他調査診断
- 便利屋・代行サービス
- 引越し・配送サービス
- 買取・鑑定サービス
- iPhone修理
- 防災対策
- オフィス・店舗向けサービス
- その他