
今やどの家庭でも節電を意識しているのではないでしょうか。実際に節電を心掛けている方でもついつい見落としがちなのが待機電力です。待機電力は電気代に大きくかかわっているといってもよいでしょう。
そこで今回は待機電力に関係が深いコンセントから、電気代の節約方法を見ていきます。もしかしたら、電気代が大きく節約されるかもしれません。

目次
電気代はどのように計算されている?
毎月請求される電気代ですが、そもそもその金額はどのように算出されているのか気になりませんか?
電気料金は、
「基本料金+電力使用料金+燃料費調整額=電気料金」
という計算式によって出されています。
基本料金は自宅の契約アンペア数によって変わってきます。これは使用料によって変わることはない、固定費となっています。
電力使用料金とは、その月に使った電力量を計算した料金のことです。そして燃料費調整費は、原油・液化天然ガスなど、発電に必要な燃料価格にもとづいて計算された料金です。
これらを合わせて電気料金は算出されます。また、契約プランや電気料金の支払い方法などによって、割引などが適用される場合もあります。
それでは、電気代を節約するためにはどこから削っていけば良いのでしょうか。実は、コンセントと電気代の関係を知ることで電気代節約にかなり近づくことができるのです。
電気代節約のポイント!待機電力を削減する方法
「待機電力」とは、使用していない家電でもコンセントに接続されたたままの状態だと、通電されており、微小な電力消費が発生していることをいいます。
「コンセントはこまめに抜きましょう」とよく聞きますが、これは使っていない家電でも待機電力が発生していることが理由です。稼働せずとも電気代がかかっているので、こまめにコンセントを抜くことで節電ができるのです。
ところで、待機電力が年間でいくらかかっているか知っている方は少ないのではないでしょうか。「たかがコンセントだし、電気代もそこまで取られていない」と思っていてはもったいなかもしれません。
待機電力は、年間の電気代の6%を占めるといわれているのです。たとえば、1ヶ月の電気代の平均が9,500円だとすると、年間だと114,000円になります。そのうちの6%なので、約6,800円が待機電力による電気代となります。値段を聞くと「こんなにかかっているのか」と思うのではないでしょうか。
代表的な節電方法としては、テレビをリモコンで消すのではなく、主電源から消す方法です。また、使用頻度が少ない家電製品などは使用するときだけコンセントを差し、こまめにコンセントを取り外すと節電につながります。
ほかにも、長期不在のときは、常にコンセントに差しておく冷蔵庫のような家電以外はコンセントを外して出かけるようにしましょう。
普段できることから、少しずつ始めてみてはいかがでしょうか。
節電の味方『節電タップ』
簡単にコンセントを抜き差しできれば問題ないのですが、家具の陰にある場合や手が届きにくい位置にコンセントがあるときは時間も手間もかかってしまいます。いくらコンセントが電気代にかかわっても、次第に面倒くさくなり抜き差しをやらなくなるかもしれません。
そんなときには節電タップがおすすめです。スイッチで差し込んだ電気機器のオンオフができるので、効率よくコンセントを使用することができます。たこ足配線よりも安全で、一部屋でパソコン機器や充電機などをいくつも扱うのであれば必須なアイテムになってきます。
節電タップの中には、それぞれ別のスイッチで待機電流をカットすることができる「個別スイッチ式」と、差してある電気機器の待機電流を一括で管理する「一括スイッチ式」があります。
使用中の電気機器まで電源を落としてしまうおそれもあるので、今は個別スイッチ式が主流となっています。個別スイッチ式か一括スイッチ式かはそれぞれのご家庭にあったものを選ぶことをおすすめします。
しかし節電タップにも注意が必要です。ついスイッチを消し忘れたりすると、点いているランプ自体にも電力を消費することになるので、消し忘れには気をつけましょう。
待機電力が大きい家電・小さい家電
待機電力がかかる大きい家電は何かを知ることで、コンセントから電気代を節約できるかもしれません。
待機電力が大きい家電
待機電力が大きいおもな家電は以下のようなものです。
・外付けモデム、DSU、ホームゲートウェイ機器などのインターネット回線の通信機器
外付けモデムなどのインターネット回線の通信機器は、通常電源を頻繁にオフ状態にすると不具合の原因になることがあります。また、再起動したときにリセット状態になってしまうおそれもあるので、回線を使用していないときでも主電源は切らないのが一般的です。
こいった機器は待機電力よりも安定性と利便性が優先されるので、待機電力を節電するのは避けた方がよいでしょう。
・ビデオデッキやDVDレコーダー
映像機器の待機電力は比較的大きくなっていますが、節電のため主電源をカットするとリモコンが使用できないおそれが出てきます。
待機中にテレビ番組表のデータ通信を行う機種などの場合は、最新情報のデータ取得ができなかったりします。また、予約録画ができないといった不具合が発生することもあるので、長期間使用しない場合だけ主電源をカットするのがよいでしょう。
・エアコン
エアコンは使用しているときにも電力を大量に消費しますが、待機電力も多く消費しています。そのため、春や秋など使用しない期間はコンセントから抜いておく必要があります。
待機電力が少ない家電
待機電力が少ないおもな家電は以下のようなものです。
・家事・調理系
電子レンジや炊飯器、オーブンなどは比較的待機電力も少なくなっています。また、使用が終わったらコンセントから抜いておく人が多いため、待機電力はあまりかからないようです。
・加湿器や空気清浄器
エアコンは待機電力がかかりますが、加湿器や空気清浄器なども常に使用しているわけではないので、待機電力もかかりにくくなっています。また、オイルヒーターなども待機電力は少なくなっています。
このように電化製品によって待機電力は変わってきます。また、普段使用している照明なども電気代は深くかかわってきます。照明については過去コラム「電気料金を節約しよう!照明が電気代を高くする?家計のための豆知識」に詳しく記載してあります。あわせてご覧ください。
また家電を買い替えるときにはより節電ができるエコな家電を選ぶことも重要なポイントのひとつとなってきます。
あわせて読みたい
電気代チェッカーで電気代がわかる
家電にかかる電力量を簡単に図ることができるものひとつに、「電気代チェッカー」があります。家電の電気代を知りたいときに活躍してくれる機器です。
電気チェッカーの使用方法は簡単です。電気代チェッカーをコンセントに差し込み、電気代を計りたい家電のコンセントを電気代チェッカー本体の差し込み口にセットするだけで電気代を計ることができるのです。
普段使用している家電は電気代が目に見えずわかりにくいものです。しかし、この電気代チェッカーを使用することによって、どれだけ使用しているかすぐにわかります。電気代チェッカーを上手く利用することで、節電をより意識し、電気の無駄使いを防ぐことができるでしょう。
電力プランの見直しをしてみるのもおすすめ
今契約している電力プランを今一度、見直してみるのもおすすめです。最初に登録してそのままになっているという方は多いですが、最近は電力プランもさまざまで種類もかなり増えてきています。現在の生活に合うお得なプランが見つかるかもしれません。
また、契約アンペア数も見直してみましょう。契約アンペア数をもし下げることができれば、その分基本料金が安くなります。たとえば、本来30アンペアで足りる家庭なのに40アンペアで契約していた場合、余分な料金を払っているということになります。
契約アンペア数とは、一度に使う電気の量です。そのため低すぎる契約アンペア数に変えてしまうと、アイロンとヘアドライヤーを同時に使ったり、複数の部屋でエアコンを同時に使ったりしたときにアンペアブレーカーが落ちてしまいます。
自分や家族全体のライフスタイルも考慮して、考えて決めていきましょう。このように、コンセントによる電気代の節約のほか電気会社に相談して根本から料金を抑えるという方法もあります。
まとめ
コンセントにかかっている電気代は意外と大きいかと感じるかもしれません。しかし、逆にいえばコンセントから電気代を節約することができるのです。
使用していないコンセントは外したり、違う場所につけたりすることによって節電することができるかもしれません。節電するためにも、家のコンセントを一度見直してみてはいかがでしょうか。
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