
最初はキレイでも、使っていると徐々に汚れていくキッチンのシンク。できることなら、食材や食器などを洗うシンクはキレイな状態を保ちたいですよね。
それでも、「汚れが落ちない」「なにが原因で汚れているの?」とお困りの方におすすめのお掃除方法と洗剤をご紹介します!
どうしてシンクの汚れが落ちないのか、チェックしてきれいな状態を保っていきましょう。

目次
【要確認】シンク掃除をするときの注意事項
簡単だと思われるシンク掃除は、洗剤の使用方法やシンクの素材など、注意しなければいけないことがあります。シンクを傷つけてしまないよう注意事項をしっかり確認して、効率よく掃除をおこないましょう。
シンクは狭い空間だから、洗剤を混ぜないように掃除を!
落としたいシンク汚れが、「油汚れ・水垢・石けんカス・サビ」のどれかを見極めて、効果的なお掃除方法を試すことが、シンクをきれいにする上では重要です。
ただし、複数の汚れがあわさっているからといって、違う種類の洗剤を同時に使わないように注意しなければなりません。
洗剤を混ぜてしまうと、有害な物質が発生することがあります。汚れの種類ごとに時間を空けて掃除をしたり、洗剤を使う順番を考えたりして、有害な物質が発生しないよう安全にお掃除をしていってくださいね。
もし、このあとにご紹介する方法でシンクがきれいにならない場合は、市販されている洗剤や道具だけで対処するのは難しいかもしれません。キッチンクリーニング業者なら、対応できる場合があるので相談してみるのもひとつの手でしょう。
頑固な汚れを無理に掃除するのは禁物
自分で掃除をしても取れない頑固な汚れを無理に落とそうとすると、シンクに傷がついてしまうことがあります。自分で対応しきれない汚れは、掃除のプロであるハウスクリーニングに依頼しましょう。プロに依頼することで、シンクに傷をつけることなくきれいにすることができます。
また、なかなか掃除をする時間が設けられない方も、ハウスクリーニングを利用してみるとよいです。プロの技術でスムーズに掃除をおこなってくれます。シンクの掃除にお悩みの方や効率よくきれいにしたい方は、業者への依頼を検討してみてはいかがでしょうか。
掃除するシンクの種類に注意
掃除をする前に、シンクの素材を知っておきましょう。ステンレスや大理石など、シンクの素材によって使用する洗剤が異なります。シンクの素材を把握せずに誤った洗剤を使用してしまうと、変色などのトラブルがおきてしまうおそれがあるので注意が必要です。シンク掃除をする際は、シンクの素材や洗剤の成分を確認してからおこないましょう。
それぞれのシンクのお手入れ方法
シンクを傷つけないために、それぞれのお手入れの方法をみていきましょう。シンクの素材は大きくわけて3種類あります。
ステンレス製
ステンレスのシンクは塩分や塩素が付着すると、サビの原因になるので塩素系漂白剤には注意が必要です。原液をそのまま使用するのは避けましょう。
人工大理石のシンク
人工大理石のシンクには大理石が使われておらず、樹脂を主な原料としています。普段のお手入れは、中性洗剤とスポンジで汚れを落とすことができます。シンクに小さな傷や汚れなどがついた場合は、メラニンスポンジで軽くこすると落とすことができます。
人造大理石のシンク
人造大理石のシンクは大理石などの砕いた石をセメントや樹脂を使って固めた素材です。酸やアルカリに弱い素材なので、普段のお手入れは、中性洗剤と柔らかいスポンジを使用しましょう。汚れが落ちにくい素材なので、こまめにお手入れすることが大切です。
ホーロー製シンク
ホーローとは、アルミや鉄などの金属素材の表面にガラス製のうわ薬を塗り高温で焼きつけた素材のことをいいます。
ほかのシンクに比べると傷つきにくい素材ですが、表面がコーティングされているため、剥がれないように中性洗剤と柔らかいスポンジを使います。汚れが気になる場合は、重曹を使用すると落としやすくなります。
油汚れ・ヌメリはアルカリ性の洗剤や重曹で解決
油汚れは酸性の性質を持っています。そのため、逆の性質を持つアルカリ性の洗剤が効果的です。ここではアルカリ成分を持つ洗剤や重曹を使った掃除方法をご紹介していきます。
シンクの油汚れを掃除する方法
- アルカリ性洗剤
- 重曹水(重曹小さじ1・水100mlの比率で混ぜ合わせる)
- 重曹ペースト(重曹3に対して水1の割合)
- スポンジ
手順1. 熱湯をかける
固まってしまった油がお湯によって柔らかくなり、簡単に掃除することができます。場合によっては、お湯をかけてスポンジでこするだけで、キレイになることもあります。
ただし、お湯の温度が高すぎるとシンクを痛めるおそれがあります。「バコン」と音が鳴らないぐらいの温度にするために、熱湯を水と混ぜて調節することが大切です。
手順2. 重曹水・重曹ペーストをかける
準備した重曹水や重曹ペーストを油汚れにかけ、5~10分たったあとにスポンジで軽くこすり、洗い流せば完了します。重曹がシンクに残ってしまうと、白い跡になってしまうので、しっかり拭き取りましょう。
アルカリ性洗剤を使用する場合は、汚れの気になるところにスプレーをして、10分~15分ほどキッチンペーパーなどでパックし洗い流します。
油汚れは放置しておくとヌルヌルした汚れになるのが特徴です。三角コーナー付近や排水口周りのヌメリや汚れは、この油汚れが原因になっていることが大半です。殺菌が繁殖すれば、ニオイのもとになってしまうこともあるので、こまめに掃除しましょう。
水垢や石けんカスを落とす方法
水垢と石けんカスは白くザラザラしていて、乾くと白くなるのが特徴です。どちらも見た目は似ていますが、水垢はアルカリ性の汚れで水道水に含まれるミネラル成分が、カルシウム成分と結合してできたものです。
シンクに水分が残っていると水垢が発生しやすいので、こまめに拭き取ることで予防することができます。
石けんカスは水垢とは真逆の成分で酸性の汚れです。水道水に含まれるミネラル成分に石けんの成分が混じってできるもので、油分が含まれています。酸性の成分が含まれているため、水垢と同じ洗剤で落とすことは困難になります。
どちらも蛇口周りやシンク側面に多い汚れで、きれいにするためには、使う洗剤の成分を使い分けることが大切です。それぞれの掃除方法を見ていきましょう。
水垢の掃除方法
身近にある酸性の液体を使った掃除方法として、“お酢・クエン酸水・レモン汁”を使った方法をご紹介します。家庭にクエン酸やレモン汁がない方や、混ぜ合わせるのが面倒な方は、シンク用の洗剤も市販で売られているのでおすすめです。
- お酢:(お酢:水)を(1:2)の分量で混ぜたもの
- クエン酸水:クエン酸小さじ1杯に対して水200mlで薄めたもの
- レモン汁 :レモン汁は薄めず、そのまま使います
手順1. 用意した酸性の液体をかける
用意した酸性の液体を、水垢のついているところにかけて1~2時間放置します。液体をかけるとき、あらかじめ霧吹きに入れてからスプレーすると、少ない量でまんべんなくかけることができるので試してみてください。
手順2. スポンジでこする
あとはスポンジでこするだけで簡単に汚れを落とせます。もし落ちない場合は、水垢ではなく「石けんカス」汚れの可能性が大です。酸性の液体や洗剤では、石けんカス汚れは落とせないので、方法を変えましょう。
石けんカスの掃除方法
石けんカス汚れは酸性なので、アルカリ性で対抗します。アルカリ性の代表は「重曹」です。重曹は油汚れにも石けんカス汚れにも万能というわけです。石けんカスの落とし方を紹介していきます。
- アルカリ性洗剤
- 重曹
- またはセスキ炭酸ソーダ(水500mlに対して小さじ1を混ぜ合わせる)
手順1. シンクを軽く水洗いし重曹をまんべんなくかける
重曹をふりかける前に、シンク全体の汚れを軽く水で落としておきましょう。軽く水洗いしたあとに、重曹をシンク全体にふりかけ30分から1時間ほど放置します。アルカリ洗剤の場合は放置時間が異なるので、使用する洗剤を確認してみましょう。
手順2. スポンジでこすり汚れを落とす
30分~1時間ほど放置したあとに、シンクをスポンジでこすっていきます。重曹で落としきれない汚れがある場合は、セスキ炭酸ソーダを使用してみるとよいです。
セスキ炭酸ソーダは、重曹よりアルカリ濃度が高いため落としきれなかった汚れも落とせる可能性があります。
手順3. 水で洗い流す
重曹はしっかりと洗い流して、白い跡が残らないようにしましょう。石けんカスも水垢と同じで蓄積すると頑固な汚れに変化します。汚れが軽いうちに掃除するようにしましょう。
排水溝の掃除方法ときれいに保つコツ
シンクの汚れと同時に気になるのが排水溝の汚れです。洗い物をしたときに流れた油や食材のカスなどが付着してしまうことでヌメリが発生します。汚れが蓄積されてしまうと雑菌も繁殖してしまい異臭の原因にもなるので、シンクと一緒に掃除してしまいましょう。
排水溝の掃除方法
【準備するもの】
- 重曹
- クエン酸(クエン酸がない場合はお酢)
- 排水溝の底が見えなくなるまで、重曹をまんべんなくかける
- 重曹をかけた部分に発砲するまでクエン酸を注ぐ
- 5~30分ほど経過した後にスポンジでこする
- 40℃程度のお湯で洗い流して完了
排水溝の掃除は、週に一度くらいのペースで掃除するのが理想です。排水溝の掃除をする際は、細かい掃除道具などの落下に注意しましょう。落下物は、排水溝詰まりの原因になります。
排水溝をきれいに保つコツ
排水溝の掃除が終わったら、きれいな状態を長く継続させたい方も多いのではないでしょうか。排水溝をきれいに保つコツを知ってきれいな状態を保ちましょう。
排水溝にアルミホイルを入れる
小さく丸めたアルミホイルを2~3個、排水溝に入れることでヌメリ防止をすることができます。また、アルミホイルの金属イオンの作用で雑菌の増殖や異臭も防いでくれます。お手入れが頻繁にできない方にはおすすめの予防法です。
食べカスや油を流さない
食器やキッチン器具を洗う前に、残っている食材のカスや油汚れをキッチンペーパーなどで拭き取りましょう。そうすることで、排水溝に流れる油やゴミが最小限にすることができます。また、食器を洗ったあとついでにシンクを掃除することで、きれいな状態を保つことができます。
排水溝の簡単な掃除方法やコツを紹介しました。排水溝の汚れのほかにキッチンの排水溝つまりが気になる方は、原因や解消方法を知ることができる、こちらの記事も参考にしてみてください。また、排水溝のつまりを業者に依頼する際のポイントや、費用についても解説しています。
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サビ汚れを還元型漂白剤で落とす方法
「シンクはステンレスのはずなのにサビる……」これは、「もらいサビ」と呼ばれる現象がほとんどです。もらいサビとは、水道水に含まれるサビや鉄製の食器・調理器具を置きっぱなしにしたことで、ステンレス製であるシンクにサビが移ってしまう現象のことです。
軽度のサビならば、食器用の中性洗剤やクエン酸をかけて、スポンジで軽くこするだけで、きれいにできますよ。
しかし、サビを長い間放置してしまった場合は、還元型漂白剤を使った方法がいいでしょう。還元型漂白剤は弱アルカリ性の粉末剤で酸化したサビ汚れに効果的といわれています。
還元型漂白剤はサビの要因である酸素を奪って還元させる作用を持っていて、酸素を奪う力でサビ汚れを落とすというわけです。ここでは還元型漂白剤を使ったサビ取り方法をご紹介します。
- サビがついている部分に熱湯をかけておく
- 還元型漂白剤を熱湯(60~70℃)で溶かしてペースト状にする
- 用意したペースト状の漂白剤をサビに塗る
- 水ですすいで完了
ステンレス表面のサビを防ぐ膜は、塩分によって破壊されてしまうということがあります。食器についている料理の汚れには塩分が含まれることが多いので、もらいサビを放っておくのはよくありません。
シンク掃除におすすめの洗剤・道具【9選】
シンク掃除に効果的なおすすめの洗剤や道具を紹介します。これらの洗剤や道具を活用して、効率よく掃除をおこないましょう。また掃除をする際は、洗剤での手荒れを防ぐためにゴム手袋を着用するのがおすすめです。
シンク汚れ全般に使える洗剤
AGC製 重曹 950g(炭酸水素ナトリウム)
重曹はシンク掃除の洗剤として使えるだけでなく、様々な場所の掃除法として重曹を使った方法が紹介されています。重曹を持っていないご家庭では、ひとつ用意してみてはいかがでしょうか。
暮らしの重曹せっけん泡スプレー
石けんの成分と重曹を混ぜ、使いやすいよう泡で出てくる霧吹きタイプの弱アルカリ性の洗剤です。ほかの製品と混ぜると異質の原因になるので、使用の際は注意しましょう。
トーヤク 重曹ペースト
重曹水よりも重曹の比率を大きくし、ペースト状にしたものです。重曹水で落とせなかった頑固な汚れも落とすことができます。ペースト状で液ダレが少ないため、キッチンの壁やタイルの汚れを落とすのにも使用しやすいです。
油汚れに使える洗剤
セスキの激落ちくん 粉末タイプ 1kg(セスキ炭酸ソーダ)
強めのアルカリ性で油汚れに適した商品です。シンクだけでなく、換気扇やキッチンコンロの汚れ落としにも効果を発揮します。
水垢やサビに使える洗剤
水回り用ティンクル お酢のチカラ
酢の成分である酢酸を配合することで、水垢の除去や除菌効果を狙った商品です。排水溝の異臭も防ぐことができます。
ジフ クリームクレンザー 270ml×4個セット
クリーム状のアルカリ性研磨剤で、酸性の水垢やもらいサビに効果的です。また、カップに付着するコーヒーの汚れや茶しぶもやさしくこするだけで、簡単に落とすことができます。
ハイドロハイター
キッチンのもらいサビを落とすことができる還元型漂白剤です。弱アルカリ性の粉末剤で、酸化してしまったサビをきれいに落とすことができます。
シンク掃除にあると便利な道具
サンベルム(Sanbelm) シンク洗いタワシ ブラック K52412
シンク専用のたわしを使うことで、シンクに傷をつけることなくヌメリや水垢を落とすことができます。ポリエステルの繊維がブラシのような役割をしてくれるため、汚れをしっかりからめ取ります。
レック 激落ち ポイポイ (メラミンスポンジ) カット済み
メラニンスポンジは、少し硬めの繊維であるメラニン樹脂を固めて作られています。メラニン樹脂は編み目状の構造をしているため、水と一緒にこするだけで汚れを簡単に落とすことができます。
そのほかにも、光沢のあるものへ使うことによって、光沢が失われることもあるので注意が必要です。使用する際は、シンクの素材を確認しましょう。
台所の汚れは軽いうちに掃除するのがおすすめ
油汚れや乾いて白くなった水垢は放置しておくと、頑固な汚れになり掃除が大変になります。排水溝の詰まりや臭いの原因にもなるので、キッチンの水回りはこまめに掃除することが大切です。
汚れが軽いうちは、スポンジと洗剤で簡単に落とすことができるので、頑固な汚れになる前に掃除しましょう。毎日掃除をするのが理想ですが、大変という方は、シンクのコーティングがおすすめです。コーティングをすることでシンクの酸化を防止できたり、菌の繁殖を防止できたりします。
ホームセンターやインターネットで手軽に購入することもできますので、掃除の頻度を減らしたい方は、コーティングを検討してみてはいかがでしょうか。
WAKI 3年美キープ コーティングクロス お掃除後専用 12ml CTG010
シンクのコーティングは、上記の商品のようなコーティング剤を使用すれば自分でもおこなうことができます。シンクをコーティングして、汚れやヌメリを予防しましょう。
キッチンや浴室などの水回りのコーティングをお考えでプロへの依頼を検討している方は、弊社の生活110番にお問い合わせください。弊社の加盟店が水回りのコーティングをサポートいたします。プロに依頼することで満足できる水回りになり、お手入れの手間を減らせることができるでしょう。
まとめ
シンクの汚れは、油汚れ・水垢・石けんカス・サビの4つが主な原因となっています。
この汚れの種類によってシンクの掃除に使う洗剤を使い分けられるかどうかが、大きなポイントです。
油汚れには重曹を、水垢にはお酢などの酸性洗剤、石けんカスには重曹、サビには還元型漂白剤を使ってきれいにしていきましょう。
しかし、複数の汚れを落とすときは、洗剤の使い方に注意をしてください。
シンクは狭い空間ですから、洗剤を使う順番を考えたり、掃除をするタイミングを汚れの種類ごとにあけるなど、工夫することが大切といえるでしょう。
これは、異なる性質を持つ洗剤が混ざってしまうと、有害な物質が発生してしまうためです。
吐き気やめまいを伴い、倒れてしまうことがありますので、甘く見てはいけません。
シンクの掃除を毎日できるなら、メラニンスポンジに水をつけてこするだけできれいを保てます。
今回紹介した方法で、シンクの汚れが落ちないのであれば、キッチンクリーニングをしてくれる業者に相談するのもひとつの手段ですよ。
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