
ある日突然食材やタンスの隅などに、カビが生えていたという経験があるのではないでしょうか。いつの間にか発生するカビは、どこからどのように侵入してくるのか、分からない方も多いと思います。
また、カビが発生する原因を知り、しっかり取り除かなければ、いくら掃除しても食い止めることは難しいです。
そこで今回は、カビが発生する原因と、掃除のポイントをご紹介していきます。

目次
カビが繁殖する条件について
カビは、知らないうちに大量に発生していることがあります。具体的にどういった条件下で繁殖をするのかを理解することで、カビの掃除方法として有効な手段が見えてくるはずです。
・20~40%の温度
・湿度70%以上
・ほこりなどのゴミが大量に発生している
基本的には、上記のような条件が整うことで繁殖しやすい環境となってしまうおそれがあります。適温で湿度が高い環境を好み、ホコリや食べかすなど、様々なものをエサとして成長を繰り返すのです。
カビを取り除くためには、湿度環境を改善することはもちろん、栄養分となるものを取り除くことが重要です。
ただ、どうしても改善することができない環境もあります。その際は、効果的な方法を駆使して、しっかりカビの発生原因となる菌を除去することが大事です。
カビはどこで繁殖するの?
比較的台所や浴室、エアコンの内部などに発生することが多いですが、これは湿度が他の場所に比べて高いことが考えられます。水気が多い場所は、表面の湿度が高くなり、カビの繁殖原因となりかねません。
湿度の高さに応じて発生するカビも様々に存在します。お風呂などに発生するカビの多くは黒カビとされており、湿度が90%以上の条件下で発生しやすく食品や衣類に発生することもあるのです。
基本的には湿度が高い場所に繁殖するのがカビですが、ときには食品などを好む種類も存在します。食品などに繁殖するカビの多くは、青色のカビになります。賞味期限切れの食品などに発生してしまったという経験があるのではないでしょうか。
あずきやチョコレートなど、糖分が多く含まれている食品に多く発生するカビもあり、必ずしも湿度だけが影響しているとは限りません。精密機械の油や、穀類、汚水など住宅のいたるところで発生するおそれがあります。
カビを掃除するためには、どのように繁殖をするのかを理解して原因をしっかり取り除くことが大切です。
カビが繁殖する時期とは
カビは、特定の環境下で繁殖するといわれています。そのため、年中繁殖を繰り返し油断はできません。とくに繁殖が活発になるのは、梅雨の時期になります。
梅雨は雨が頻繁に降り、温度、湿度ともに高くなりやすい傾向があるのです。平均的な気温が20%を越えることでカビが好む環境となり、自宅内のいたるところで繁殖する原因となりかねません。
また、カビは胞子を空気中にまき散らして浮遊し、空気に乗って住宅に侵入するとされています。細かい隙間から、知らぬ間に侵入するため、完璧に防ぐのは困難です。
ただ、梅雨の時期に発生しやすいということが理解できれば、カビの発生を予測しやすくなるでしょう。梅雨に入る前から準備し対策を怠らないことで、カビの発生を大きく防ぐことにつながるはずです。
場所別のカビを掃除する方法とポイント
カビの発生する仕組み、原因が理解できた後は、効果的にカビを掃除する方法を見ていきます。
場所別にどのような手段が有効なのかを詳しく説明していきますので、カビを掃除する際に役立ててみてはいかがでしょうか。
浴室
お風呂場は、他の場所に比べて湿度が高くなりやすいです。加えて石鹸カス、水垢などカビの栄養となるものも豊富に付着することが想定できます。浴室でカビを掃除するポイントとしては、こまめな掃除をすることが大切です。
軽度のカビであるなら、ブラシやスポンジなどでこするだけで落とすこともできます。こびりつかないうちに、常に気を配ることが重要です。
また、頑固なカビが発生してなかなか除去するのが難しい場合は、カビ取り剤などを活用して、しっかり菌の駆除を行うのが効果的です。
強力な薬剤を使用する場合、浴室の床や壁の変色のおそれがあるため、成分を確認し問題がないことが分かってから使うようにしましょう。
キッチン
食品、シンクなど、浴室に次いでカビが繁殖しやすい場所となります。頻繁に掃除をすることで、カビの発生をある程度防ぐことが可能です。その際は、水まわりだけではなく換気扇や壁などもしっかり掃除するようにしましょう。
調理時に発生した油などが付着することで、カビの温床となることがあります。油汚れも落とし、常に清潔さを保つことでカビの発生を防ぐことにつながるはずです。
洗面所
お風呂場に隣接していることが多く、洗濯機が設置されている場合は湿気がこもりやすくなります。
歯磨き粉、洗顔料などが洗面台に付着したときは、長時間放置せずにこまめに掃除することを心がけましょう。
また、湿度が高くならないように、換気を怠ってはいけません。浴室と一緒に掃除をすれば二度手間になりにくいため、週に1回丁寧に掃除をするのも有効です。
洗濯機周りは、とくにカビが発生する懸念があるため、日ごろから使い方を意識的に改善することも必要になります。洗濯物も、なるべく長期間カゴに入れたままにしないようにしましょう。カビや雑菌が繁殖してしまい、悪臭の原因となってしまうかもしれません。
洗濯物だけではなく、バスマットの裏も菌の繁殖が懸念されます。洗濯をするついでに、定期的にマットも清潔にすることが大切です。
リビング
髪の毛やほこり、皮脂汚れなど、様々な汚れが集中するおそれがある場所です。可能ならば、毎日掃除をして常にきれいさを保つのが理想的になります。
換気も定期的に行い、湿度が高くならないよう常に配慮が必要です。湿気が多い時期は、カーペットの裏側などもしっかりきれいにするようにしましょう。賃貸などにお住まいで、リビングに布団を敷きっぱなしにしている場合がとくに気をつけなければなりません。
気付いたら裏側にびっしりカビが生えていたということもあるため、天日干しや掃除を怠らないことが重要になります。
エアコンの除湿機能も活用して、湿度が高くなることを防ぐことが可能です。しかし、エアコン本体も定期的に掃除しなければ、内部にカビが生えてしまう場合があります。広範囲の面積を隅々まで掃除するのは労力がかかりがちなので、必要なら業者の知らかを借りるのが効果的です。
玄関
外からカビ菌が侵入してくることもあり、湿気が高くなると比較的早くカビが繁殖してしまうおそれがあります。靴箱や玄関の傘立てなどの内部を丁寧に掃除することで、カビの繁殖を抑える効果が期待でるはずです。
靴箱は、比較区的湿気が溜まりやすいため、除湿剤を使用するなど薬剤による効果でカビを防ぐのが有効になります。
トイレ
比較的狭い空間であり、湿気が大量に発生していることが考えられます。便器の汚れだけではなく、床の汚れも油断できません。毎日掃除をして、常に生活に保ち、そのうでカビの対策をすることが重要です。
またトイレマットを使用している場合は、カビの温床とならないように定期的に洗い、カビの対策をしておきましょう。
カビの掃除でしてはいけないこと
基本的にカビの掃除をする際は、掃除機で吸う、強力な洗剤、水拭き掃除といった手段を思い浮かべるかもしれません。しかしそれぞれ気をつけなければならないポイントがあります。一見有効な手段に見えて、それぞれリスクも挙げられるのです。
具体的にどんな心配があるのかを見ていきましょう。
掃除機
カビが大量に発生しているときは、掃除機で一気に吸い取ってしまうのが効果的のように思えます。しかし、掃除機は吸い取った空気を後ろから排出する仕組みになっているものが多いです。そのためカビを吸い取った後に後ろから胞子をまき散らしてしまうおそれがあります。
結果的に広範囲に胞子をまき散らしてしまう結果につながりかねませんので、あまりおすすめの方法とはいえません。
強力なカビ取り剤
なかなか落ちない頑固なカビは、拭き取るだけでは除去するのが困難です。その際はカビ取り剤などを活用して除去するのが一般的な方法と言えます。
しかし漂白成分が強い洗剤や、色落ち成分があるものを使用することで、床や壁に悪影響を及ぼしてしまうおそれがあるのです。
住宅を劣化させる原因につながりかねないため、使用するときは安全性を確かめてから掃除するようにしましょう。
水拭き掃除
晴れた日ならあまり心配はありませんが、雨の日など湿度が比較的高めの日に水拭き掃除を行うことで、カビが発生しやすい環境を作り出してしまいかねません。水拭きを行うのであれば、乾拭き用の雑巾も用意し、水分が残らないようにしっかり拭き取ることが大事です。
カビの掃除に効果的なアイテム
カビの掃除をする際は、基本的に洗剤とぞうきんがあれば行うことが可能です。しかし、便利なアイテムをそろえることで、作業効率が上がりカビを楽に除去できることにつながります。
クリーンシート
こまめに掃除するために有効に活用できるウェットシートであり、気になる所に手軽に市湯できるのがメリットです。予防の際に使用することも可能なため、常に清潔に保つために役立てることができます。
窓ガラス、網用クリーナー
窓のカビを防ぐ際に役立つアイテムになります。窓、網戸の汚れを落としてカビの栄養となる汚れを除去するために効果的です。
防カビ剤
タンスの奥などに置くだけで使える防カビ剤は、手軽にカビの対策をできるため優れた商品ではないでしょうか。湿気が溜まりやすい場所に置き、換気も同時に行うことで相乗的な効果が得られるはずです。
カビの除菌には『エタノール』が効果的
カビを掃除するために効果的なもののひとつとして、エタノールが挙げられます。消毒用として用いられることもある液体であり、カビの除去に効果を発揮するとされているのです。
また強力な洗剤と違い、漂白効果はあまりないため色落ちの心配も小さくなります。エタノールは主に2種類存在するため、販売されているものから最適な種類を選ぶことが大事です。
無水エタノール
成分のほとんどがエタノールであり、水がほとんど含まれていないものになります。エタノールの消毒効果を十分発揮できると考えられていますが、ある程度水と混ざり合わないと消毒作用が期待できません。
そのためカビに吹きかける際は、水と混ぜて少し薄めて使用するのが基本的な使い方となります。
消毒用エタノール
あらかじめ消毒効果を発揮できるように、水と合わせて作られているエタノールです。直接吹きかけてカビの菌を殺す効果が望めます。
掃除をした後の殺菌にも活用することができ、カビ掃除後の対策としても活用することが可能なのです。購入する際は、なるべく消毒用エタノールを選択し、十分な効果を発揮するエタノールを選びましょう。
消毒用エタノールIPA スプレー式 500ml (指定医薬部外品)
家にカビを作らないための環境を作ろう
カビを掃除して、根絶するのも大切ですが、いかにしてカビの発生を防ぐかも重要です。住宅でカビが繁殖しにくい状況を作ることができれば、手入れも楽になり住宅環境を改善することができるはずです。
そのために挙げられることは、以下のようになります。
エアコンの除湿機能を使う
湿度が高いほど、カビが発生しやすい状況になるおそれがあります。湿度の上昇を抑えるためにも、エアコンの除湿機能を活用することで、湿度が上がりすぎるのを抑えることが可能です。
ただし、少し電気代がかさむおそれがあるため、他の手段と併用することも大切になります。
換気を怠らない
空気を入れ替えることで、湿気がこもり過ぎるのを防ぐことができます。とくに梅雨の時期は湿度が高くなりやすいため、こまめに換気して空気の入れ替えを行うことが大事です。
カビの発生原因を絶つことで、住宅内で快適に過ごせるようになるのではないでしょうか。
こまめな掃除をする
ホコリや食べかすは、カビの栄養分となり成長するためのエサとなりかねません。カビの成長を促進してしまう原因となるおそれがありますので、掃除を怠らないことが重要です。
しっかり掃除した後は、菌の繁殖を防ぐために防除することも効果的な手段となります。
まとめ
住宅内のいたるところでカビは発生し、ゴミや食べかすなどを栄養分に繁殖を繰り返します。基本的に湿気が高いことで発生しやすくなるため、いかにして湿気を下げるかが除去のための重要なポイントです。
カビを掃除するための有効な手段は様々にありますが、住宅の壁や床に悪影響を与えるものの使用は控えるようにしましょう。
きれいに掃除した後は、菌が繁殖しないように対策をすることを忘れてはいけません。もし頑固なカビにお悩みの場合は、ハウスクリーニングのプロに相談するのが最善の手段ではないでしょうか。
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