カードキーの仕組みと利用する際のメリット・デメリットについて

2021.4.30

カードキーの仕組みと利用する際のメリット・デメリットについて

カードキーとは、専用のカードを使って施錠や解錠をおこなうタイプの鍵のことです。ピッキングをすることができないだけでなく、鍵を複製されるおそれもないため、防犯性に優れているという特徴があります。施錠も簡単になるため、利便性も高いのが嬉しいところです。

カードキーには種類があり、カードの中に磁気情報やICチップが内蔵されているものや、物理的に穴が開いているタイプのものまであります。また、主にホテルで使用されているもので、カード自体に情報が含まれており、ホテルを出たら情報がなくなりただのカードになるというものまで存在します。

最近ではアパートや一軒家にもカードキーが使われています。とても便利なものですが、デメリットなどはあるのでしょうか。そこでここでは、カードキーの仕組みについてご説明します。

カードキーとは

カードキーとは磁気カードやIC内蔵のカードを挿入する、もしくはかざすなどの操作をすることで機械が認証し、磁力によってロックされていた鍵が開くというものです。ホテルなどでは使い捨てられるよう紙製のものが利用されることも多いですが、住宅用はプラスチック製のカードが多く使われています。

この後にも詳しく説明しますが、カードキーの仕組み上鍵と錠が直接連動しているわけではありません。またプラスチック製のカードキーであれば複製についても難しいとされています。

とくに人の出入りを管理する必要のあるオフィスなどでカードキーの仕組みは利用されています。何百枚もの異なるカードキーを1台の機械で認証でき、一度発行したカードキーであっても後から無効にすることもできるといった特徴はセキュリティ上だけでなく、入退室管理にも有効にはたらきます。

      カードキーとは

カードキーの仕組み

カードキーの仕組みを簡単にいうと、カードに埋め込まれた磁気情報を読み取り、登録された情報と一致すれば開くといったものです。最近ではスマートフォンが財布になるくらいですから、鍵として使えるの?と疑問に感じる人は少ないかも知れません。

カードキーの仕組みには読み取り技術の発展も関わっています。

コンピューターが世の中で利用され始めたころ、厚紙に穴を開けたパンチカードが生まれました。穴の配列などを読み取ることで情報を復元し照合できるため、初期のカードキーはこれが応用されたタイプになります。

情報を格納する技術が進歩し、穴を開けるという原始的な方法から磁力を使った方法に変わりました。磁気テープと呼ばれる帯状のものに情報が組み込まれ、同じく磁力を持った読み取り機に直接触れさせることで情報を読み取ることができるようになったのです。これはプラスチック製のクレジットカードなどに利用されるとともに、カードキーにも使われはじめました。

現在ではクレジットカードにICチップが埋め込まれているものも存在します。ICチップの中には集積回路が埋め込まれ、磁気テープのものより多くの情報を格納することができます。そしてそのICチップの周囲にアンテナコイルを内蔵することで、電波による読み取りができるようになりました。

読み取り機にこうしたアンテナコイル入りのICカードを近づけると電流が発生し、内蔵されたICチップを起動することができます。この起動したICチップの情報と鍵の情報を照合することでカードキーは通す必要のない、かざすだけで鍵として機能する仕組みになったのです。

現在こうした「非接触型ICカード」は定期券やスマートフォンに内蔵されるなど、広く普及してきました。カードキーの機種によってはこうしたICチップの情報を登録し、オンリーワンの鍵にすることも可能になったのです。

      カードキーの利点と欠点

カードキーの利点と欠点

カードキーになったことの利点はいくつもあります。
まず前の部分でも触れました、複製しにくいという点です。

従来型の鍵だと鍵本体を持っていれば種類によって難易度は異なりますが、地域にある鍵屋さん合鍵を作ることは可能です。鍵の形状がギザギザのものだと5分程度で複製が可能です。丸いくぼみのあるディンプルキーでも、最近では鍵屋によっては合鍵を作ることができ、時間は15分から30分ほどで複製できます。それに対しカードキーは、カードキーを作っているメーカーでしか複製することができません。かならず本人確認が必要になる点に加え、合鍵を作るには数週間程度かかることもあります。つまり、少しどこかに置き忘れただけでは盗難による合鍵の複製などの危険性は低いといえます。
それだけでなくピッキングなどに強いのでより防犯性が高いです。
物理的に複製することは非常に困難なため防犯という面で非常に優れています。

単純に、解錠の手間も省けます。カードキーを使う場合はカードをかざすだけで解錠することができるため、操作性が高いです。
そして持ち運びがコンパクトです。カードキーの大きさは普通のクレジットカードや免許証と同じ大きさのため財布などに入れて持ち運べるほどの大きさです。車で移動しない場合、財布とキーケースを両方持ち運ぶよりも手軽に持ち運ぶことができますし、軽いです。

ですが、カードキーになったことでデメリットも存在します。
カードキーの仕組みとして磁気情報など埋め込まれているもののほかに、バーコードタイプなども存在します。表面に情報が印刷されているものだと印刷が擦り切れて読み込みされにくくなったり使えなくなったりする可能性もあります。また従来型より柔らかい素材に代わるため曲がってしまったり破損したりする可能性も上がります。

そして財布などに入れておけば別ですが、個別でカードキーだけを持っていると従来型の鍵と比べ持ち運びに慣れていないため紛失のおそれもあります。複製しにくいという利点はこの時点では欠点へと変わってしまうので、家に入れなくなるなんてこともあります。
カードキーが取り付けられている家では、自動施錠(オートロック)の物件も少なくありません。家から閉め出されることもありますから注意が必要です。

カードキーを作る際の注意点

自宅がカードキーでない場合、従来型のものからカードキーに変更することもできるようです。
カードキーを作る際はカードキーの仕組みを理解するとともに、前述のデメリットの点をしっかりと把握し、注意する必要があります。

まず、最大のメリットでありデメリットにもなる、複製しにくいという点です。
鍵を紛失してしまった場合、特に財布に入れて失くしてしまった場合は家にも入れず、大変です。
他のカードと同じ大きさですが財布には入れないほうがよいでしょう。カードキーと車の鍵が一緒に入れられるキーケースも販売されているようですから、そういったものを利用し、財布とは別々に持ち運びできるようにしましょう。
そして専用の透明のケースなども購入し、カードキーだけを特別に汚れたり曲がったりしないように保管できるようにしましょう。

まとめ

最近普及のスピードが著しく見かけることも多くなったカードキーですが、全体としての普及率はまだ高くはありません。
防犯性は非常に高くなったといえますが、持ち運びの利便性が従来型とあまり変わらないと思う人もいるでしょう。持ち運びに慣れていないため、かえって紛失などトラブルに見舞われると考える人は従来型の鍵を注意して使用することをおすすめします。
従来型の鍵より壊れやすい点も否定できませんから、お子さんに鍵を持たせることを考えると一軒家などに取り付ける際は、まだ従来型の鍵の方がよいかも知れません。

カードキーの仕組みをはじめさまざまな技術が進歩していますから、興味があり、メリットを存分に生かし使用する際にはとても便利で安全なものだといえそうです。

そして大切なのは、防犯性が高くなったからという理由で安心しないことです。今までと同様に持ち運びときは置きっぱなしなど気を付け、解錠・施錠のときはまわりに注意して使用しましょう。

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