皆さんはマスターキーを知っていますか?普段の生活ではマスターキーを見たり、実際に使ったりする機会は少ないため、マスターキーという鍵の存在は知っているけれど、マスターキーの仕組みまでは知らないという方は多いのではないでしょうか?
ひとことでマスターキーといっても、そのシステムにはさまざまな種類があります。そこで今回はマスターキーの仕組みや、マスターキーを使う利点について、分かりやすくご紹介していきます。
目次
マスターキーとは?
まずはマスターキーの仕組みを詳しくみるまえに、マスターキーがどのような働きをする鍵なのかみていきましょう。
マスターキーとは
アパートやマンションなど集合住宅の各部屋や、ホテル内の各客室に用いる鍵を「子鍵」といい、自室のみ施錠・解錠を行なうことができます。
それに対し、建物のオーナーや管理者が所有している鍵を「マスターキー」といい、一般的にはマスターキー1本で、該当する建物のほとんど全ての鍵を解錠することができるため、万が一の時に役立ちます。
さらにマスターキーのマスターキーにあたる「グランドマスターキー」という鍵も存在します。これは主にホテルなどで使用されるケースが多いです。
使用方法のイメージとしては10階建てホテルの場合、フロアごとに10本の異なる「マスターキー」があり、それを各フロアの担当者が管理します。そして全フロアの鍵を解錠することが出来る1本の「グランドマスターキー」をフロントで保管するというものです。
一方で集合住宅のエントランスなど、全ての住人が持つ異なる鍵を使って、一つの扉を解錠することができる「逆マスター」といわれる鍵もあります。このようにマスターキーは、目的に応じていろいろな場所で利用されています。
マスターキーの仕組み
それではたった1本で、該当する建物のほとんど全ての鍵を解錠することができるマスターキーの仕組みについて、見ていきましょう。
マスターキーの仕組み
マスターキーシステムを構成する鍵グループは、マスターキーをもとにして作られます。マスターキーシステムを構成する錠前(じょうまえ)の鍵穴には、シリンダーがあります。そのシリンダーの内部にピンが4本ある場合は、それぞれ「A・B・C・D」とします。
この「A・B・C・D」のピンの深さを「A:2・B:1・C:3・D:4」の4段階に設定したら、それぞれの深さにピタリと合ったときに解錠できるよう、シリンダーが回る位置を決めていきます。マスターキーは、この「A:2・B:1・C:3・D:4」全てのピンに対応可能な鍵山を作ります。
つづいて各ドアに対応しているシリンダーの仕組みを解説していきます。各ドアについている鍵穴は「A:2・B:1・C:3・D:4」全てのピンには対応できない作りになっています。
例えば101号室のドアの鍵穴は「A:2・B:1・C:3」のピンだけを適用し「D:4」のピンには対応できないようにします。一方で102号室のドアの鍵穴は「A:2・C:3・D:4」のピンだけを適用し「B:1」のピンには対応できないようにします。
このようにして各部屋についている鍵穴に対し、対応できるピンのパターンを変えることで、子鍵は対応する鍵穴しか解錠することができなくなります。それに対しマスターキーの場合は「A:2・B:1・C:3・D:4」のピンが使われている鍵穴なら、全て施錠・解錠することができます。これがマスターキーの仕組みです。
マスターキーを使う利点
マスターキーの仕組みについて説明しましたが、お次はマスターキーの利点について紹介します。1本で複数の鍵を施錠・解錠することができるマスターキーを使う利点は、なんといっても万が一の緊急時にすぐ対応できるという点です。
一般的に私たちは自宅やホテルから出るとき、鍵を使って施錠する習慣が身についていると思います。その鍵が何かの拍子に壊れたり、盗まれたり、紛失したりするというトラブルが起きないとは言い切れません。
また集合住宅の住人や、ホテルの利用者と連絡が取れない場合にも、マスターキーがあれば速やかに安否確認をすることができます。
このように、しかるべき場所にマスターキーが保管されていれば、慌てることなく対応することが出来ますし「万が一の場合でも大丈夫!」という安心感が得られます。
状況や目的に応じてマスターキーを使えば、あらゆるトラブルを最小限に抑えることができるという点は大きな利点といえるのではないでしょうか。
様々なマスターキーシステム
ここまでマスターキーの仕組みや利点についてご紹介してきましたが、集合住宅やホテルなど、一つの建物に対し複数の鍵が使われる場合には、さまざまなキーシステムを組み合わせて使うことが多くあります。ここでは主なマスターキーシステムについてご紹介していきます。
同一キーシステム
複数ある錠の「シリンダー構造」を同じものに統一し、1種類の「子鍵」を使って該当する全ての錠を施錠・解錠することができる仕組みです。
マスターキーシステム
1本の「マスターキー」を使って、複数の異なる錠を全て施錠・解錠することができる仕組みです。
逆マスターキーシステム
複数の異なる錠を使って、特定の限られた場所(集合住宅のエントランスなど)を共通で施錠・解錠することができる仕組みです。
グランドマスターキーシステム
1本の「グランドマスターキー」を使って、複数の異なるマスターキーシステムのグループを全て施錠・解錠することができる仕組みです。
グレートグランドマスターキーシステム
1本の「グレートグランドマスターキー」を使って、複数の異なるグランドマスターキーシステムのグループを全て施錠・解錠することができる仕組みです。
コンストラクションキーシステム
建物の建設工事などを行なう期間中に用いられる鍵のことを「コンストラクションキー」といいます。この「コンストラクションキー」は、建設工事が終了したあとに渡される「子鍵」を使用することによって、コンストラクション装置を無効にすることができる仕組みです。
まとめ
ここまでマスターキーの仕組みや、マスターキーを使う利点についてご紹介してきました。
マスターキーと一言でいっても、その仕組みはさまざまです。状況や目的に応じた使い方をすれば、マスターキーはとても便利で安心感をもたらしてくれるアイテムです。
もしも今後、マスターキーの作成を検討しておられるようであれば、鍵の交換や修理が出来る業者に見積りをとってみられてはいかがでしょうか?
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