鍵が抜けないとき、まず試してほしい2つのこと!たった5秒で解決?
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家に帰って一息つこうとしたとき、「鍵が抜けない!」というトラブルに遭われたことはありませんか?突然起こるこのトラブルには、すぐに対処できず慌ててしまうこともあると思います。
今回は、そんな鍵が抜けないトラブルの対処方法について取り上げます。この記事では、すぐに試せる方法から、日々のメンテナンスまでご紹介しています。読み進めて頂くと急な場合でも対処することができ、今後のトラブルも少なくなると思いますよ。
すぐに試せる方法2つ
鍵が抜けないときは、慌てずにそのままの状態で、まず次の方法を試してみましょう。これらはすぐに試すことができますが、かならずしも鍵が抜けるとは限りません。
(1)ゆっくりカチカチと動かす
力任せではなく、小さな力で鍵を上下左右に動かしながら抜き出してみてください。ピンのかみ合わせができて鍵が抜けるときがあります。
(2)右や左に90度回す
鍵を回す方向を勘違いして、反対に回しているのかもしれません。そのため抜けなかったときは右や左に90度回して引き抜いてみてください 。
鍵が抜けないときやってはいけないこと
鍵が抜けないときは、やはり慌ててしまうと思います。しかし、慌ててやってはいけないことがあります。それは以下の2つです。
・力任せに引き抜く
絶対に力任せに鍵を引き抜いてはいけません。力任せに引き抜くことで、鍵の内部を激しく損傷させるおそれがあります。損傷すると鍵穴の交換をせざるを得なくなり、修理費用も増します。
鍵の施錠は、鍵穴のスプリングやピンのかみ合わせによって開く仕組みになっていますから、中の部品を傷つけてはいけません。
・針金やつまようじを使う
針金やつまようじを使って、てこの原理などで鍵を引き抜こうとすることもしてはいけません。鍵穴の隙間からこれらを入れ込むと、中で折れてしまい被害を悪化させます。
慌てずにおこなう!鍵が抜けない原因と対処方法
すぐに鍵が抜けないトラブルが解消できなかったときは、道具を使って自分で解消できる方法を試してみましょう。また、鍵が抜けない原因も同時に知っておくと対処しやすくなります。道具を使っても鍵が抜けないときは、鍵屋を呼んで直してもらう必要があります。
道具を使った対処方法とその原因について
道具を使った対処方法を4つご紹介します。対処方法を試す前には、その原因を理解しておくとよいでしょう。
(1)エアダスターを使う
エアダスターとは、指で押すなどして空気を発射する道具です 。100均でも売られていますが、パソコンのキーボードの掃除に使うこともありますから道具箱などをチェックして探してみてください。
鍵と鍵穴の隙間にエアダスターを吹きかけることで、内部のゴミを外へ出すことができます。鍵穴にはゴミやホコリなどの異物が入り込みます。また、目に見えないチリが溜まっている場合もあり、これによって引っ掛かりが起きて鍵が抜けなくなります。
鍵自体に異物が付いていることもあります。鍵自体には、ポケットから取り出した際に服などの繊維が付いていたり何か粘着質なものがへばりついたりしがちです。 そのため、異物を除去することが大切です。
(2)掃除機で吸う
鍵穴に掃除機を向けて吸うことで、内部のゴミを吸い取ることができ、鍵が抜けることがあります。エアダスターと同じように、鍵の引っ掛かりの原因である異物を取り出すことができます。
(3)鍵穴専用の潤滑油を使う
鍵穴には元から潤滑油が使用されています。時間が経って減ってしまった潤滑油を補充することで、内部がなめらかになり鍵が抜きやすくなります。
しかし使用する潤滑油は、鍵穴専用のものでなければなりません。ほかの潤滑油を使ってしまうと、鍵穴がさびたり鍵穴のゴミが固まったりしてしまいます。そのためかえって状況を悪化させてしまうことに繋がります。
(4)鉛筆を使用する
この方法は、鉛筆の芯の黒鉛のみを利用します。実は鍵穴専用の潤滑油にも黒鉛は使用されていて、鍵が抜けないときには効果を発揮することがあります。黒鉛部分を少し削って鍵穴に塗り込むことでなめらかになり、鍵が抜けることがあります。
鍵屋を呼んだ場合の費用は?
もしこれらの道具がすぐに手に入らなかった場合や、試してみてもうまくいかなかった場合は、鍵の業者を呼んで鍵を抜いてもらう必要があります。業者に頼んだ際は、次の費用がかかります。
費用の目安
鍵を開けてもらう:5,000円~
鍵を修理してもらう:5,000円~
鍵の交換:10,000円~
こちらの費用はあくまで目安です。鍵開けは鍵の種類や、ご自宅と業者の距離などによって変動します。
そのため、鍵の業者に依頼するときは、かならず調査してもらって見積もりの金額に同意してから、依頼することがトラブル防止策です。一般的な鍵なら、プロの業者ならものの数分で鍵を引き抜いてくれるでしょう。
鍵や鍵穴は定期的にメンテナンスしよう
鍵が抜けないなどのトラブルは、どこの家にも起こりうることですが、日頃からメンテナンスをすれば、トラブルを避けて鍵を長く正常な状態で使い続けることができますよ。
鍵や鍵穴のお手入れ方法
・鍵穴専用の潤滑油を使う
できるだけ使用しているのと同じ鍵メーカーの潤滑油を使うのがオススメです。3か月~6か月に一度は手入れをするとよいでしょう。ここでは、オススメの鍵専用潤滑油3つを紹介しますね。
・エアダスターでゴミを取り払う
1か月に1度ほど定期的に鍵穴のゴミを取り払うようにしましょう。
・鍵の汚れを落とす
鍵に服の繊維やゴミなどが付着している場合は、歯ブラシなどを使って定期的に掃除をすることをオススメします。
マスターキーから作った合鍵をおすすめします!
合鍵を使用する場合は、すでにある合鍵からさらに複製した合鍵ではなく、マスターキーから作った合鍵を使用することをおすすめします。
複製した合鍵を使ってしまうと、鍵の精度が悪いため鍵穴の内部の破損を招きやすいです。一度内部が破損してしまうと鍵穴自体の交換の必要が出てきてしまい、修理するにしても費用がかさみます。
車の鍵が抜けないときの対処法
さて、家の玄関などの鍵ではなく、車の鍵が抜けないという場合はどう対処すればいいのでしょうか?最近では、鍵自体を使わないインテリジェンスキーが増えてきていますが、まだまだ従来のタイプもありますよね。
車の鍵はドアとハンドルの横の2箇所に付けられていますから、それぞれの場合の対処法を見ていきましょう。
ドアの鍵が抜けないとき
ドアの鍵が抜けないときは、鍵穴専用の潤滑油を使うことで、鍵が抜けることがあります。また、潤滑油を使用する方法は、エンジンキーにも効果がみられるときもあります。
ちなみに、車に関するトラブルが起きたときJAF(日本自動車連盟)に連絡することもあると思いますが、鍵が抜けないトラブルにはあくまで応急措置程度の対応になり、場合によっては対応できない場合も少なくありません。
この場合は、車の修理工場に車両を持ち込むか鍵開けのプロに連絡するとよいです。
エンジンキーが抜けないとき
エンジンキーが抜けないときは、物理的な原因のほかに、電子的な制御が加わって抜けないことも考えられます。
ハンドルを左右に切ってみる
「ハンドルロック」というハンドルを固定させる機能によって、鍵が抜けないことがあります。ハンドルロックがかかっている場合は、ハンドルを左右に切ってみるとすんなりと鍵が抜けます。
シフトレバーを確認する
シフトレバーには「P(パーキング)」がありますが、レバーがPにきちんと入っていないと鍵が抜けなくなることがあります。
これは自動車の「キーインターロック」という機能が作動しているためです。この場合は、レバーをPにしっかり入れることで、鍵が抜けます。
キーインターロックとは?
キーインターロックは、車のレバーがPに入っていないことで車が勝手に動き出してしまうことを防ぐ安全のための機能です。レバーをPに入れても鍵が抜けないときは、この機能に異常がみられる可能性もあります。
キーインターロック機能に問題がある場合は、自分で直すことが難しいため、車の修理業者に依頼しなければいけません。
車の鍵を修理する場合
車の鍵や鍵穴は、長年使用している車などでは経年劣化によって、故障していることがあります。経年劣化には、鍵自体の変形や鍵穴のサビ、または摩耗などの種類があります。劣化している場合は、鍵や鍵穴の交換の必要がありますから修理業者に連絡するとよいです。
まとめ
鍵が抜けないトラブルは、突然起こるので対処方法について知っていないと慌ててしまいます。比較的すぐに解消できる場合では、鍵を丁寧に引き抜いたり角度を変えたりして鍵が抜けるときがありますが、力任せに抜いてはいけません。
すぐに解消できないときでも、道具を使って自分で対処することもできます。しかし道具を用意できなかったときは鍵開けのプロに依頼することになるでしょう。
ついつい忘れがちですが、鍵は定期的にメンテナンスすることで長く正常な状態で使い続けることができます。日々のお手入れも忘れずにすることが大切です。
(この記事は2020年5月13日に加筆・修正しています)
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