鍵の紛失には保険が使える?被害を最小限にするための対処法を解説!

2021.4.30

鍵の紛失には保険が使える?被害を最小限にするための対処法を解説!

もしもマンションの鍵をなくしてしまったら、どうすればいいのでしょうか。「家のなかに入れないし、もしかしたら拾っただれかが侵入してくるかもしれない」という不安で焦ってしまうものです。

今回のコラムでは、鍵をなくしてしまったときの対処法を解説します。これを知っておけば、いざというときに落ち着いて行動することができるでしょう。鍵交換の費用などについてもお話しします。鍵の紛失には、保険が適用できるかもしれません。

マンションの鍵を紛失したらどうすればいい

家に帰って鍵が見つからないとなったら、とても不安になってしまいます。勝手知ったるはずの我が家が目の前にあるのになかに入れないなんて、もどかしい気持ちで焦ってしまうでしょう。

トラブルが起こったときこそ落ち着いて、もう一度周りをよく探してみる必要があります。カバンのなか、ポケットのなか、車のなかなど、小さな鍵はどこか奥のほうに入り込んで隠れているかもしれません。

最後に鍵を見たのはいつ・どこだったかを思い出してみて、その後に立ち寄った場所を探してみてください。鍵は小さなものですので、ふとどこかに置いてそのまま忘れてきてしまったのかもしれません。

あちこち探してみても見つからないのなら、最寄りの交番にいってみましょう。交番で鍵をなくした旨を伝え、遺失届を提出します。もしもどこかに落ちていた鍵をだれかが交番に届けてくれたとしても、それだけではその鍵は落とした人のところへは届きません。遺失届を提出しておくことで、交番から鍵が見つかったと連絡をもらえるのです。

マンションなどの賃貸住宅なら、大家や管理会社に連絡をしておきましょう。大家や管理会社が鍵のスペアを保管していて、鍵を開けてもらえることもあります。もしもスペアがない場合、家のなかに入るためには鍵屋などを呼んで、鍵を開けてもらわなければなりません。鍵屋を呼んだ場合、およそ2,000円~10,000円の費用がかかるようです。

鍵の種類によっては、鍵開けだけでも高くついてしまうことがあります。鍵の紛失に備え保険などに加入しておくのがおすすめです。

マンションの鍵を紛失したらどうすればいい

鍵の交換が必要になるかもしれない

鍵屋に開けてもらったり、スペアを使ったりすればひとまず家のなかには入れます。しかし、なくした鍵が見つからなければまだ安心はできません。鍵を拾っただれかが、その鍵を使って家に侵入してくるおそれもあるのです。

なくした鍵が戻ってきたとしても、その間にだれかがスペアを作っているかもしれません。鍵のスペアは意外と簡単に作ることができるのです。鍵が戻ってきたと安心しているところを狙って、家に侵入されるかもしれません。だれかが自分の家のカギを持っているなんて、これほどおそろしいことはないでしょう。

なくした鍵が見つからず、しばらく手元にない状態だったのであれば、鍵交換をすることをおすすめします。ドアの鍵自体を変えてしまうのです。そうすれば、なくした鍵ではもうドアを開けられなくなります。

ただし、マンションなどの賃貸住宅の場合は、鍵交換の前に大家さんや管理会社の許可を得ておきましょう。許可を得ず勝手に交換すると、退去時などにトラブルになることがあります。

鍵を構成しているのは、錠前とシリンダーです。ドアをロックする部品が錠前、鍵をさす鍵穴の部分がシリンダーといいます。シリンダーは錠前のなかに埋め込まれていて、鍵交換のときには、シリンダーのみを交換することも可能です。

部品の料金はシリンダーのみなら10,000円~15,000円程度、錠前も交換するのなら15,000円~20,000円程度がかかります。鍵屋に依頼した場合、部品の料金に加えて作業費、出張料、深夜料などのサービス料が必要です。

サービス料は鍵屋によって異なりますので、事前に確認しておくのがいいでしょう。鍵をなくしたときには、さらに鍵開けの料金も別途必要になります。鍵の紛失には、保険が使える場合もありますので、あらかじめ確認しておきましょう。

鍵を紛失したら保険が使えるかもしれない!

鍵をなくしてしまったときには、鍵開けや鍵交換の費用を保険でまかなえる可能性があります。鍵をなくしたときに使える保険は「火災保険」です。火災保険には、保障内容に鍵の紛失が含まれているものもあるのです。

火災保険といっても、保障は火災に限っているわけではありません。家の建物や家のなかの家財を火災をはじめとした、いろいろな被害から守るのが火災保険なのです。鍵の紛失も盗難の被害などに遭うおそれがあることを考えれば、家に被害を与える大きな要因といえます。

そのため多くの火災保険には、鍵の紛失に保険が使えるプランやオプションが用意されているのです。鍵をなくしたときに、電話をすればすぐに自宅に駆けつけてくれるサービスをおこなっているところもあります。保障内容や補償される費用の範囲は、保険会社によってさまざまですので、契約時に確認しておくのがいいでしょう。

また、車の鍵をなくしてしまったときには、自動車保険を使える可能性があります。保険会社によって、鍵の閉じ込めにも対応してくれるといったオプションがあるので、いざというときに活用してください。

鍵を紛失したら保険が使えるかもしれない!

鍵の紛失に関する火災保険の補償内容

火災保険は、火災という名前から火事だけを補償すると勘違いしてしまいがちですが、鍵を紛失した場合にも適用することができます。すべての火災保険が鍵トラブルに対応しているわけではありませんが、どういった補償を受けられるのかご紹介していきます。火災保険に加入している方は、鍵トラブルが起きたときに活用するとよいでしょう。

鍵の開錠や交換に対する補償

火災保険の契約内容によっては、鍵の開錠や交換に対する補償を適用することができます。補償内容としては、「鍵の開錠・交換を年に1回を限度に補償」「鍵開錠など30分程度で終わる応急処置を補償(延長料は自己負担)」といったものがあるようです。

鍵トラブルに対する火災保険の補償内容は、加入している保険の内容によって異なってきます。そのため、鍵紛失などで保険を利用する際には、まず保険会社に連絡をして、契約内容を確認することが重要です。事後報告になると適用されない場合もあるので、必ず事前に連絡するようにしましょう。

空き巣や盗難に遭った際の補償

火災保険の補償範囲は、「建物」「家財」「建物+家財」となっています。(※補償範囲は契約内容によって異なる点に注意)そのため、空き巣や盗難に遭った際、「鍵を壊された」「ガラスを割られた」「家財を盗まれた」といった場合に補償対象となるのです。

また、火災保険の補償を受けるためには、どういった状況で鍵を紛失したのかが大切になるので、しっかりと状況説明ができるようにしておきましょう。ほかにも、火災保険を適用するためには、盗難届の受理番号も必要になるので、忘れずに控えておくようにしてください。

鍵の紛失以外で受けられる火災保険の補償内容

火災保険に加入しておくことで、さまざまな被害に備えることができます。しかし、「どんな被害に対して」「どんな補償が受けられるのか」を知っておかなければ、もしものときにうまく活用することができません。そこで、鍵紛失のとき以外で受けられる、火災保険の補償内容についても知っておきましょう。

火災による損害の補償

火災保険という名前の通り、火災による被害に対して補償を受けることができます。「自分が火元になった場合」「もらい火によって火災が起きた場合」どちらの状況でも補償されるため、あらゆる火災に備えることが可能です。

落雷による損害の補償

落雷による被害でも火災保険の補償を受けることができます。火災保険の契約内容が「建物+家財」になっていれば、故障した電化製品にも補償を受けることができるようです。もちろん落雷によって家具が燃えた場合にも補償を受けることができます。

風・雹・雪による損害の補償

「台風による強風といった風災」「大粒の雹(ひょう)が降ってくるといった雹災」「大雪による雪災」による被害にも火災保険を適用することができます。これらの自然災害が起きたときは、建物にさまざまな被害を与えるものです。異常気象が多くなっている昨今では、こういった自然災害に備えておくと安心でしょう。

ただ、一括りに災害といっても津波や地震などの災害による被害の場合、補償範囲外となり、火災保険を適用することができません。地震による被害であれば、火災保険に付帯させる地震保険に加入しておくことで、補償を受けることができます。

このように火災保険に付帯させる別の保険やオプションの有無によって、補償される被害範囲や内容が変わってきます。災害による被害が心配な方は、保険会社に直接問い合わせて、細かな疑問点を聞いてみるとよいでしょう。

水災による損害の補償

火災保険よって補償される水災被害には、「台風や暴風雨による洪水」「高潮」「土砂崩れ」があります。そのため、水災によって家屋が流されたり、床下浸水したりといった損害を受けた際には、火災保険の補償を受けることができます。

ただ、水災に関しても水災補償というオプションになっているので、付帯させていない場合は、補償を受けることができません。加入時に水災補償を付帯させたかどうか記憶にないようであれば、事前に契約書や保険会社で確認しておきましょう。

暴力や破壊行為による損害の補償

暴力や破壊行為といった「不測かつ突発的な事故」によって建物・家財が損害を受けた場合にも、火災保険を適用することができます。これらの具体的な例を出すと、「暴動に巻き込まれた」「集団のケンカに巻き込まれた」といった状況が考えられます。

ほかにも、「子どもが室内で遊んでいる最中に家具を壊してしまった」「掃除の途中で壁に穴を空けてしまった」という場合にも適用されるようです。不測かつ突発的な事故といっても、さまざまな状況が考えられるので、損害を受ける何かがあれば、一度保険会社に連絡してみるのがよいでしょう。

外部からの飛来や衝突による補償

火災保険に加入しておくことで、「車が突っ込んできた」「雨漏りで室内が濡れた」「空き巣に入られた」といった場合にも補償を受けることができます。あまりない状況かもしれまんが、あらゆる被害に備えておいて損はないでしょう。

火災保険の利用の手順

鍵を紛失して火災保険を使おうと思っても、手順を間違えると適用できない場合があります。火災保険に加入しているにも関わらず、鍵開錠や交換費用が全額自己負担とならないよう、正しい手順で鍵トラブルを解決していきましょう。

1.保険会社に連絡をする

鍵を紛失して火災保険を適用するのであれば、まずは保険会社に連絡をしましょう。加入している保険内容によっては、事後処理でも補償を受けることができるようです。しかし、基本的には事前に連絡が必要になるため、まずは保険会社への連絡が必須となります。

また、「加入したことは覚えているけど、どんな内容だったか覚えていない」という場合にも、詳しい加入内容を確認する必要があります。火災保険を適用できるかどうかの確認をするという意味でも、まずは保険会社へ連絡をしていきましょう。

2.業者に作業を依頼する

保険会社へ連絡して火災保険の補償を受けられることがわかったら、次は業者へ連絡をしていきます。保険会社の多くが業者を派遣してくれたり、紹介してくれたりするため、自分で業者探しすることはないようです。この場合、指定された業者の利用が保険の適用条件になっているケースもあるので、勝手に別の業者に依頼しないようにしてください。

また、保険会社によっては自由に業者選びすることもできます。このときは、複数の鍵業者を比較して、費用や条件といった希望に近い業者を選ぶとよいでしょう。費用に関して、一時的に全額の料金を負担することもある点には注意が必要です。

3.保険会社から保険金を受け取る

無事に鍵開錠・交換が終わったら保険会社に事後報告をおこない、保険金を受け取るための手続きへと進んでいきます。保険金を受け取るためには、業者で支払った料金の領収書が必要になりますので、必ず手元に残しておきましょう。

また、保険会社によって業者にその場で料金を支払わない場合がありますが、その際にも領収書の受け取りは必要です。料金確認だけでなく作業完了を証明するものになるので、受け取り忘れに注意してください。

一時的に自分で作業料金を負担した場合は、事後報告をして領収書を提出したのち、保険金を受け取ることができるようです。火災保険を適用するまでの流れも、保険会社によって異なる部分があります。詳しくは契約している保険会社に確認しておくのが安心です。

鍵を紛失したら盗難被害にあいやすい

鍵を紛失しても保険が使えるなら安心ですね。しかし、実際に鍵をなくしたときにはショックで動転してしまうでしょう。ひとりだった場合には不安で、だれでもいいから頼りたくなることもあるかもしれません。しかし、そこで絶対にやってはいけないのは、SNSなどに「鍵をなくした」と投稿することです。

その情報を見ただれかが鍵を拾い、家に侵入するおそれがあります。ごく親しい人が鍵を拾ってスペアを作ったりして、盗みを働いていたという被害は実際にあるそうです。

カバンや財布に鍵を入れていて、そのカバンや財布ごとなくしてしまったときには、とくにすぐに対処しなければなりません。カバンや財布のなかには運転免許証など、住所を特定できるようなものが入っていることが多いでしょう。

住所がわかるものと鍵がセットになっていれば、空き巣にとっては至れり尽くせりです。一刻もはやく警察に届け出て、マンションなどの場合は大家や管理会社に連絡しましょう。マンションの鍵交換をする場合は、大家や管理会社の許可が必要です。

部屋の借主が鍵を紛失したとき、ほとんどの場合大家や管理会社は、防犯のために鍵交換をします。指定の業者があることもありますので、業者に依頼する前に連絡するようにしましょう。マンションなどのカギ交換をする場合、基本的にその費用は借主の負担になるので注意が必要です。

戸建ての住宅の場合、この機会にツーロックに変えるのもいいかもしれません。ツーロックはひとつの錠前にシリンダーががふたついている鍵です。開け閉めに少し手間がかかってしまいますが、それは空き巣にとっても同じだといえます。

鍵をこじ開けるのに時間がかかってしまえば、空き巣はだれかに見られる可能性が高くなるのです。そのため、ツーロックになっている家は最初から避ける心理が働き、防犯対策として非常に効果があります。

今後鍵をなくさないために必要な対策

それでは最後にご紹介するのは、今後鍵をなくさないために必要な対策です。鍵を紛失した際の保険や対処法について知っておくのもよいですが、鍵そのものをなくさないことが大切になります。意識を少し変えるだけでも「鍵をなくした……」といった事態を減らせるはずです。ぜひ今後鍵をなくさないための参考にしてください。

鍵を置く場所を決める

今後鍵をなくさないために必要な対策として、「鍵の置く場所を決めておく」というのが、もっとも簡単で有効な手段です。これは、鍵を何度もなくしているという人には、とくに効果的な対策といえます。

鍵は、どこにでも入れることのできるサイズなため、毎回違う場所に置いてしまいがちです。このように毎回違う場所に鍵を置いてしまうことで、今どこに置いているのか気にならなくなってしまい、いざ使うときまでなくなったことにすら気づかなくなってしまいます。

そのため、鍵の置き場所を決めておくことで、いつでも鍵の有無を確認することができて、なくしにくくなるのです。自宅であれば、出入りの際に必ず通る玄関横がおすすめです。出かけるときは、上着のポケットや財布のなかなど、常に身につけているものにすると、季節によって置く場所に変化がなくて効果的な対策になります。

紛失防止タグをつけておく

紛失防止タグは、レンタルDVDなどにも取り付けられているもので、音によって紛失を知らせてくれる装置です。鍵用の紛失防止タグは、スマートフォンと連動させることで、紛失を知らせてくれるようになっています。

そのため、「もう鍵をなくしたくない!」という方は、鍵に紛失防止タグをつけておくと有効な対策になるでしょう。紛失防止タグは色や形など種類が豊富で、キーホルダーのような商品から、お守りのようなものまであります。見た目が気になる方にもおすすめです。

万一のためにスペアを作っておく

どれだけ鍵をなくさないよう対策をしていても、なくなってしまうときはあります。そのような「もしも」に備えて、スペアキーを作っておくと安心です。作ったスペアキーを信頼できる人に預けておくことで、鍵を紛失したとき、すぐに扉を開けることもできます。

ただ、スペアキーを作っておく場合には、注意して欲しい点があります。それは、紛失した鍵が見つからない場合は、鍵交換もしておくということです。スペアキーを持っていると「開錠できるから大丈夫」と考えてしまいがちですが、防犯性を保つためには鍵交換が欠かせません。

なくした鍵をそのままにしておくことで、鍵を拾った人が空き巣に入ってくることも考えられます。そのため、紛失した鍵が見つからない場合は、鍵交換までしておくのがおすすめです。とくに女性の方は必ず交換しておいたほうがよいでしょう。

まとめ

鍵をなくしてしまったときにはあわてず落ち着いて、まずはカバンやポケットのなか、立ち寄った場所をもう一度探してみましょう。それでも見つからなければ、警察に遺失届を提出します。賃貸住宅なら、大家や管理会社にも連絡をしましょう。

大家や管理会社が鍵のスペアを用意していなければ、鍵屋を呼んで鍵を開けてもらう必要があります。失くした鍵が見つかったとしても、だれかがスペアを作っているかもしれません。大家や管理会社の許可を得て、鍵の交換もしておくのが安心です。しかし、カギ交換の費用は借主の負担になりますので注意してください。

マンションの鍵を紛失しても保険を使える可能性があります。火災保険には、鍵をなくしたときにかかる費用を補償してくれるオプションがついているものもあるのです。安心で便利な火災保険を、上手に活用してみてください。

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