ウッドデッキに樹脂木?天然木よりおすすめの樹脂木とはなに?
庭にウッドデッキの設置を考えたときには、まず木材に注目しなければなりません。一口に木材といっても種類があり、またメーカーによって色々なタイプのウッドデッキがでています。しっかり理解してから、木材を選ばないと、すぐにウッドデッキが壊れてしまうかもしれません。そうならないためにも、ウッドデッキでは木材選びが重要となってくるのではないでしょうか?ここでは、木材の違いと樹脂木について詳しくご紹介していきます。
樹脂木とは?
普通の木材と違い、木粉とプラスチック素材を混ぜ、押し出し成型した人工的な木材です。現在エクステリア商品を製造しているアルミメーカーのウッドデッキでは樹脂木が主流になっています。樹脂木は他に人工木、再生木とも呼ばれています。加工がしやすく、特殊な形の加工も比較的簡単にできます。人工的な素材のため、湿気をほとんど吸うこともありません。それにより腐ることが抑えられ、シロアリの被害が少なくなります。
樹脂木と天然木との違い
ウッドデッキには樹脂木のほかに天然木を使用することもあります。樹脂木との違いをしっかり理解していきましょう。
天然木(ソフトウッド)
ソフトウッドとは柔らかい木材のことで、加工がしやすいのが特徴です。また天然素材のため、木のぬくもりや風合いがあります。ソフトウッドの最大のメリットは価格が安く、入手しやすいところにあります。しかし、衝撃に弱く、水分を吸収してしまう特徴も持っています。メンテナンスをしっかりしないと、早ければ2年で腐ってしまう可能性もあります。ヒノキや杉を使っても、メンテナンスをしなければ3~5年で腐ると言われています。1年ごとにしっかりと防腐や防虫予防をしないと、シロアリの被害にあってしまうかもしれません。
天然木(ハードウッド)
柔らかい木材もあれば硬い木材もあります。ハードウッドは繊維が非常に密になっているため、破壊や切断に強い木材です。腐朽に大変強く、高い耐久性を持っています。また、メンテナンスも定期的に行う必要がなく、塗装を行わなくても耐久性が十分に備わっています。しかし硬くて丈夫な木材のため、加工がしにくく、斜めやカーブなどは難しいと言われています。また、生産国によっては枯渇状態寸前の種類もあり木材自体が高騰しているため、安定した供給が得られていないのが現状です。
天然素材に共通して言えるのは、雨などで濡れると滑りやすくなることです。また、どうしても経年劣化により、見た目の変化がでてきます。腐っているわけではないのですが、この色合いがよいととらえる人もいますし、予想していなかった色味に変わる可能性もあります。
樹脂木
工業製品の最大のメリットは生産と品質が安定していることではないでしょうか?色味や品質も統一することができます。また経年劣化が少なく、ささくれや割れの心配もありません。そのためメンテナンスを容易に行うことができます。ただし、木材によっては反りが発生することもあるので注意が必要です。また樹脂木の最大のデメリットは、熱を吸収し保持しやすいことです。真夏になると素足では歩けないくらい非常に熱くなる可能性があります。
樹脂木のお手入れ方法
ウッドデッキの樹脂木がいくらメンテナンスフリーといってもお手入れは必要です。お手入れをしないでいると、カビやコケが発生してくる可能性があります。定期的に清掃することをおすすめします。樹脂木のお手入れは難しいものではありません。お手入れに必要なのは柔らかい布やスポンジ、水または中性洗剤です。木材を傷つけてしまう可能性がある、デッキブラシやワイヤーブラシなどの使用はやめましょう。有機剤や石油類を使うことで変色したり、変形することが考えられますので使用しないでください。
お手入れはまず、中性洗剤か水で汚れを拭き取り、その後、乾拭きするだけです。お手入れはこれだけなので、非常に簡単に行うことができます。コーヒーやジュースなどのシミや油汚れ、ほこりなどはこのメンテナンスで十分に落ちます。もしカビが発生していたら、次塩素系漂白剤を使って洗浄し、きれいに洗いながしましょう。傷の場合は表面を紙やすりなどで削りとることができます。
長く品質や見た目を保つためにも定期的なメンテナンスを心掛けましょう。
樹脂木ウッドデッキの代表的なメーカー
ウッドデッキで樹脂木の製品を販売しているのは3つの代表的なメーカーがあります。メーカーによっても追及している部分が違うので比較していきましょう。
YKK AP
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この名前を聞くとファスナーを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?この会社はアルミサッシなどのアルミ建材専門の会社になります。ウッドデッキには赤ちゃんの食器に使われているポリプロピレンという特殊な樹脂と木粉を配合して作られているものがあります。デッキとデッキの隙間を極力狭くし、デッキ表面にネジなどを打っていないため安全面も考慮されています。
LIXIL
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住宅総合メーカーのLIXILです。木彫という木の質感を再現したタイプがあったり、カラーやバリエーションも豊富です。リビングのフローリングがLIXIL製の場合は統一感も生まれるでしょう。
三協アルミ
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独創的な商品が多く、アルミサッシで有名な会社です。床材のバリエーションが豊富で、ブロックフェンスの設置も考えているのなら、同じシリーズで揃えることができます。
他にもタカショーや四国化成など様々なメーカーがウッドデッキを販売しています。
まとめ
ウッドデッキは樹脂木や天然木といったように木材をどれにするかだけでも悩んでしまいそうです。まずはウッドデッキをどんな目的で使用するかを考えた上で材料を選んで行くとよいでしょう。しかし、自分だけではなかなか決めるのが難しいと言えるのではないでしょうか?そういったときには業者に相談してみると自分にあった素材を選ぶことができるかもしれません。ウッドデッキを設置して庭を素敵に演出してみてはいかがでしょうか。
ウッドデッキ設置を依頼できる業者や料金
依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「ウッドデッキ設置」をご覧ください。