人工芝にデメリットはある?人工芝に関する気になる疑問を解消!

2021.4.30

人工芝にデメリットはある?人工芝に関する気になる疑問を解消!

あざやかな色合いを庭にそえてくれる芝生は、とても人気の高いものです。しかし、定期的な芝刈りや頻繁な水やりなど、お手入れが大変で雑草や害虫が発生しやすいという難点も抱えています。

そんな芝生をもっとお手軽に楽しめるのが、「人工芝」です。植物ではないのであまり手をかけずに、春夏秋冬一年を通してきれいな緑をみせてくれる人工芝を、お庭につかってみたいとお考えの方も少なくないと思われます。

そこで本コラムでは、これから人工芝の導入を検討されている方に役立つ知識として、人工芝のデメリットや施工にかかる費用などを、簡単に解説いたします。

人工芝とは?天然芝との違い

人工芝とは、主にプラスチックなどの化学繊維をつかって、芝生の質感を再現した模造品の一種です。生きている植物の天然芝とは違って、水やりも刈り込みも必要なく、枯らしてしまうこともありません。

人工芝は一度庭に敷いてしまえば、あとはほとんどお手入れをしなくても青々とした色合いをみせてくれます。お庭に芝生を敷きたいけど、手間のかかるメンテナンスを行う時間がない方や、芝生の成長を待たずに今すぐお庭に緑が欲しいという方に人気のアイテムです。

ただし、人工芝にもデメリットはあります。次項からは、人工芝をつかう際に注意しておくべきデメリットについてご説明いたします。

      人工芝とは?天然芝との違い

人工芝のメリット・デメリット

人工芝のメリットとデメリットについて、以下に代表的なものをまとめました。

◆人工芝のメリット

・水やり、芝刈り、肥料が必要ない
芝生を管理するうえでもっとも頭を悩ませるであろう、頻繁なお手入れが必要なくなります。そのため、芝生のお世話に時間のとれない方でも気軽に芝生を導入することができます。

・一年を通して色あせない
天然芝は生き物ですので、冬になると休眠期に入ります。その際地上に出ている茎や葉の一部がしおれ、黄色く変色することがあり、冬の芝生は色があせたような見た目になってしまいます。人工芝であれば、一年を通して常にあざやかな緑色をみせてくれます。

・枯草などのゴミが出ない
天然芝は年月を経るごとに、枯れた草がゴミとして芝の隙間に積もっていきます。これはそのままにしておくと乾燥して宙を舞ったり、害虫が住み始めたりすることがあるため、定期的に枯草を除去する「サッチング」をする必要があります。

◆人工芝のデメリット

・手触りがかたい
近年の人工芝は、できる限り質感を天然芝に近づけるよう工夫されていますが、それでもプラスチックでできている以上は限界があります。つるつるとした硬質な手触りは、芝生の柔らかさを求めている方に少し物足りなく感じるかもしれません。

・湿気対策が必要
根っこから水を吸う天然芝と違い、人工芝は水を吸いません。そのため、水はけの管理がしっかりできていないと、湿気がこもりがちになり、カビが生える原因となることがあります。

・初期費用が高い
天然芝に比べ、人工芝は同じ面積での材料費が5倍から10倍近くになるとされています。メンテナンスフリーである分、維持費はほとんどかかりませんが施工費用が高くなりがちなのはデメリットとなるかもしれません。

・再生しない
天然芝は、傷がついたりへこんだりしても、芝の成長によって傷が治ることがあります。人工芝は人工物なので自然に修復されることはなく、繊維が抜け落ちてしまえばそのままです。修理には費用がかかるので、これも人工芝のデメリットといえるでしょう。

      人工芝のメリット・デメリット

人工芝の気になる疑問

ここまで人工芝のデメリットを紹介してきましたが、人工芝を設置するにあたって気になる疑問があるでしょう。

自分で設置できる?

人工芝は芝型の繊維がびっしりと生えたマットのような形状をしています。購入した人工芝マットを自分で設置することは可能です。

人工芝を設置する場合は、事前に設置場所から雑草や小石といった障害物を取り除き、雑草が生えないよう防草シートを敷き詰めておきましょう。また、排水溝や水道栓など、マットで覆ってはいけないものをよけるように穴をくり抜く必要があるため、これも天然芝とは異なる人工芝のデメリットとなるかもしれません。

雨の日は滑らない?

人工芝はプラスチック繊維でできており、水をはじきます。そのため、表面がつるつるしていることもあいまって、雨の日は非常に滑りやすくなります。同様に雪の日も雪自体が人工芝の上を滑るため、人工芝の上を歩くときには注意が必要です。

このデメリットは、人工芝の上に滑り止めの砂をまくなどして工夫すれば、ある程度おさえることができます。芝そのものが水を吸ってくれる天然芝に比べるとどうしても滑りやすさは否めませんが、人工芝をつかううえで覚えておくと役立つ知識です。

駐車場にも設置できる?

芝生を敷いた駐車場は、さまざまなお家で目にしますが人工芝を駐車場につかうことはあまりおすすめできません。その理由は以下の3つ挙げられます。

まず雨で滑りやすいため、タイヤがスリップしてしまう危険性があります。とくに水はけがよくない場所だと、雨の日の人工芝は水びたしの状態になっているので、車が通る場所に人工芝を設置するのはやめておいたほうがいいでしょう。

また、人工芝はマットになっているので、タイヤの回転に引きずられてはがれてしまう可能性があります。土に生える天然芝とは違い、一枚のマットでできている人工芝は、最悪の場合駐車場全体の舗装がはがれてしまうこともあるのです。

さらに、前の章でもいいましたが、人工芝は破損した箇所が再生しません。そのため、自動車の通行によってどんどん人工芝が摩耗していき、次第に表面がはげてしまいます。

どうしても駐車場に人工芝をつかいたい場合は、タイヤの通る場所だけはコンクリートやアスファルトをつかうようにして、タイヤと芝生が触れないように工夫しましょう。

      人工芝の気になる疑問

人工芝の設置にかかる費用相場

施工費用が高くなりがちというのが人工芝のデメリットですが、実際のところ費用の相場はどのくらいになるのでしょうか。

人工芝の施工には、おおまかに分けて「材料費」と「施工費」の2つの費用がかかります。材料費は人工芝マット本体の価格や、下に敷く防草シートの価格です。施工費は施工場所の地ならしや人工芝マットの加工にかかる金額であり、DIYで行うのであれば省略できる費用です。

市販されている人工芝マットは、1平方メートルあたり5,000~6,000円が相場とされています。加えて下地となる防草シートが1平方メートルあたり500円~1,000円程度となります。

したがって、施工をすべて自分で行うのであれば、1平方メートルあたりの費用は6,000円弱から7,000円程度が相場です。

一般的な住宅の庭が10平方メートル程度であることを考えると、7万円程度の予算をみておくといいかもしれません。

まとめ

お庭のエクステリアとして人気の高い人工芝を、デメリットという観点から解説いたしました。天然芝に比べると、メンテナンスがいらないお手軽さは非常に魅力的ですが、初期費用の高さと滑りやすさ、耐久面での不安については注意が必要です。

とくに湿気対策はカビ防止のためにも重要であり、水をすばやくはけさせる工夫をすることで人工芝のデメリットをおさえることができます。人工芝の施工のノウハウをもったプロに任せることも美しいお庭を長持ちさせるうえでは有効な選択肢となるでしょう。

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