人工芝を庭に敷く方法―ポイントを押さえてDIYをしてみよう!
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人工芝を庭に敷く際には、石や雑草を取り除く整地からはじめましょう。整地をきちんとおこなわずに人工芝を敷くと、でこぼことした仕上がりになってしまい見た目が悪くなってしまうからです。
この記事では、整地をはじめとした人工芝の敷き方をご紹介します。また人工芝のメリットやデメリット、人工芝の選び方もご紹介します。人工芝を敷きたい・検討しているという方は、ぜひ参考にしてみてください。
人工芝のメリットとデメリット
まずは、人工芝のメリットやデメリットをご紹介します。人工芝を庭に敷こうか迷っている方は、以下の内容を判断材料としてみてください。
メリット
人工芝のメリットは、以下のとおりです。
【手入れがほとんどいらない】
人工芝は人工のものなので、水やりや芝刈りなどのお手入れがほとんどいりません。人工芝の耐用年数である8年程度は、ほとんどお手入れをせずにきれいな芝生を楽しむことができるのです。
【一年中鮮やかな色を楽しめる】
天然芝は、季節によっては枯れてしまい、庭の景観が悪くなってしまうことがあります。その点、人工芝なら枯れることがないため、一年中鮮やかな緑を楽しむことが可能です。
【丈夫である】
人工芝は、天然芝と比較すると丈夫です。天然芝では人が歩く頻度が多い場所では芝が生えてこなくなることがありますが、人工芝ではそのようなことがありません。そのため、気兼ねなく芝生の上を歩くことができます。
デメリット
人工芝のデメリットは、以下のとおりです。
【初期費用が高くなりがち】
人工芝は、天然芝とは異なり手入れが不要なので、水やり代などのランニングコストはかかりません。しかし、人工芝は本体の値段が高いので、天然芝に比べて初期費用が高くなりがちです。人工芝の種類にもよりますが、天然芝と比べて費用が5倍にもなることがあるようです。
【熱に弱い】
人工芝は、ポリプロピレン・ポリエチレン・ナイロンといった熱に弱い素材が使われています。もし花火やバーベキューで火を使って火種を落とすと、人工芝が溶けてしまうおそれがあるのです。人工芝を敷いて火を取り扱う際は、人工芝が溶けないように防火素材などを敷いて配慮しなければなりません。
【季節感がない】
人工芝は一年中緑の芝生を楽しむことができますが、かえって違和感を覚えることもあるようです。とくに庭に樹木などがある場合は「樹木の葉は枯れているのに芝生だけ青々としている……」といったことになるため、不自然になりがちです。
人工芝を庭に敷く場合は、一年中葉をつける常緑樹を植えるといったように人工芝が庭になじむような工夫をしたほうがよいかもしれません。
人工芝の敷き方
ここからはDIYで人工芝を敷く方法を土の上に敷く場合とコンクリートの上に敷く場合に分けてご説明していきます。人工芝は敷き方を間違えると凸凹ができてしまい見た目が悪くなってしまうおそれもあるので、以下の内容を読んで正しい方法をご理解ください。
手順①土の上に敷く場合
土の上に人工芝を敷く場合の手順は以下のとおりです。
【1.整地する】
まずは芝生を敷いたときに凹凸がなくなるように、施工場所から雑草や石を取り除いておきましょう。そして、土の盛り上がっている部分をレーキ(整地に使われる道具で、柄にくし形の刃がついている道具)で削っていきます。さらに、凹んでいる部分にはトンボ(柄にT字の刃がついた整地道具)を使って山砂を入れて地面を平らにしてください。
【2.防草シートを敷く】
整地をしたら、”防草シート”を敷きましょう。防草シートとは、地面に敷くことで雑草が生えることを防止するシートのことです。
芝生には、排水機能を持たせるために水抜き穴と呼ばれる小さな穴が空いています。防草シートを敷かないと、そこから雑草が生えてきてしまい景観が悪くなるおそれがあるのです。
まずは、防草シートの仮敷きをします。このときシートとシートの間は10cm程度重なるようにして、シートの隙間から雑草が伸びてくるのを防ぎましょう。そして、シートとシートをまたぐようにしてハンマーでU字釘を打ち込んで固定してください。
【3.人工芝を仮敷きする】
人工芝の端に耳(黒い素材が見えている部分)があるときには、あらかじめ芝生を1目盛り分カッターやはさみでカットしておきましょう。このとき、縫い目に沿って切っていけばきれいに切ることができます。
次に人工芝を仮敷きしていきましょう。人工芝は基本的にはロール状となっているため、手で押していけば敷くことができます。もしロール状の跡がついていて丸まっている場合は、直射日光を当てたり逆に巻きなおしたりすることでまっすぐになります。
また、仮敷きをすると、壁際など人工芝が余ることもあるでしょう。その場合は、チョークなどで人工芝に印をつけてカッターやはさみでカットして庭にぴったり納めていきましょう。
【4.人工芝をU字釘で固定する】
ハンマーでU字釘(U字の形の釘)を打ち込んで、芝生を固定していきます。このとき、外周は40~50cm程度の間隔で釘を打ち込んでいってください。また、芝生同士のつなぎ目は、そこをまたぐようにU字釘を打ち付けて固定します。U字釘の打ち込みが終われば作業は完了です。
手順②コンクリートの上に敷く場合
コンクリートの上に敷く場合は、以下の方法でおこないましょう。
【1.人工芝を敷く場所を掃除する】
人工芝を敷く場所は、あらかじめ掃除しましょう。人工芝を敷く場所を掃除しないと、小石などによって人工芝を敷いたときに凹凸ができてしまうことがあるのです。
【2.人工芝を敷く】
人工芝を敷いていきましょう。仮敷きの方法は土の上に敷く場合の方法と同じですが、人工芝同士をつなげるときはU字釘ではなく、接着剤を使用します。
まず接着剤が芝生につかないように、片側の人工芝の端部分にガムテープを貼りつけて養生します。次に、芝生同士をめくり、その間にジョイントシートと呼ばれるシートを敷いた後、シートに専用の接着剤をぬりましょう。
そして、ジョイントシートに人工芝を被せて接着剤を人工芝に貼り合わせていきましょう。このとき、ガムテープが貼られているほうの人工芝から被せていってください。最後にガムテープを取り除けば、人工芝同士をつなげることが可能です。。
【3.人工芝を固定する】
仮敷きした人工芝を、コンクリートに固定します。地面がコンクリートの場合は土の場合のようにU字釘を打つことはできないので、コンクリート専用の接着剤か両面テープを使用して固定します。
ただし、防水加工が施されている場所に接着剤や両面テープを貼りつけると、防水機能が損なわれる場合があります。防水加工をおこなっていないことを確認してから貼りつけるとよいでしょう。
ここまで人工芝を敷く方法をご紹介してきました。なかには「自分で敷くのは大変そう」と思った方もいらっしゃるでしょう。そういったときには、芝張りの業者に依頼するのがおすすめです。業者に依頼すれば自分で敷く手間を省くことができます。しかも、経験や知識があるスタッフが作業をおこなってくれるため、きれいに仕上げてもらうことができるでしょう。
弊社では、芝張り業者をご紹介します。弊社加盟店では、見積りは無料で対応しています。「見積りで料金を知ってから判断したい」という方でも、弊社までお気軽にご依頼ください。
人工芝の選び方はさまざま!自分にあった芝生を選ぼう
人工芝にもさまざまな種類のものがあり、何を重視するかによって、選び方は異なります。ここでは人工芝の選び方をご紹介します。以下の内容を読んで、ご自身に合ったものを選んでください。
価格で選ぶ
人工芝は、安いものならば1平米あたり500円程度で購入することが可能です。一方、高いものだと1平米あたり6,000円程度の費用がかかるようです。
値段にこれだけの差がある理由は、素材の違いによるものが大きいでしょう。値段の安いものはポリプロピレンやナイロンの素材が使われていて、耐久性が低く寿命も早く迎えるといわれています。一方、値段の高いものにはポリエチレンが使われていて、耐久性に優れているといわれています。そのため長く使うことが可能です。
用途で選ぶ
人工芝には、”ショートパイル”と”ロングパイル”の2種類があり、用途によってどちらを選んだらよいかが異なります。
ショートパイルはゴルフのパター練習をする場合などに選ぶとよいでしょう。ショートパイルは芝の長さが短く地面に固さがあるため、ボールのスピードが出やすいのです。
一方、ロングパイルはお子様やペットを遊ばせたい場合におすすめです。ロングパイルは芝が長く、クッション性に優れています。そういった性質から、足への負担がかかりにくいのです。また、万が一転んでしまっても、ショートパイルに比べてケガをするリスクも低くなります。
見た目で選ぶ
人工芝には、一面が青々しいものもあれば、少しだけ枯れた葉を混ぜることで天然芝に近いものもあります。また、なかには赤・青・ピンクのような派手な色のものもあります。お庭に合うものや自分の好みを考えながら、芝生を選んでみてください。
まとめ
人工芝は、手入れがほとんどいらない・一年中青々とした芝生を楽しめる・丈夫であるなどのメリットがあります。ただし、天然芝と比べると初期費用がかかる・火に弱い・季節感がないなどのデメリットもあります。これらのメリット・デメリットを考え、人工芝を庭に施工するかどうかを判断してください。
また、人工芝には、さまざまな種類があります。自分に合った芝生を選ぶためには、価格・用途・見た目で選びましょう。
人工芝を敷くのが自分では難しい場合には弊社をご利用ください。弊社なら、芝張りの業者をご紹介させていただくことが可能です。
※対応エリアや加盟店によって変わります