芝生の肥料は撒き方と選び方が重要!芝生を元気にする肥料の基礎知識

2021.4.30

芝生の肥料は撒き方と選び方が重要!芝生を元気にする肥料の基礎知識

芝生を育てるには、「肥料を与えたほうがいい」というのはよく聞きますよね。もちろん肥料がなければ、育たないというわけではありません。しかし、より美しく理想的な芝生を作り上げるには、肥料をうまく使うのが効果的です。

具体的にどんな肥料を、いつ、どうやって撒けばいいのか、よくわからないという人もいるでしょう。このコラムでは、芝生を育てている方やこれから育てようとしている方のために、肥料の基礎知識と選び方、芝生での肥料の撒き方を解説します。芝生を元気に美しく育てるために、肥料をマスターしましょう。

芝生の肥料の撒き方①肥料を選ぶ基準

肥料にはさまざまな種類があります。使う場所や目的、時期によって適切な肥料を使い分けることで、芝生の成長を促進し、健康を保つことができるのです。芝生での肥料の撒き方を知る前に、まずは肥料の種類と使い方の基礎をみていきましょう。

芝生用の肥料と通常の肥料の違い

芝生には、芝生用の肥料というものが販売されていますので、それを使うのが好ましいです。芝生用の肥料は、芝生にとって適した栄養バランスになるよう成分が調整されています。

また、芝生が栄養分を吸収しやすいよう素早く溶けるようになっていたり、芝の葉に引っかからないよう通常の肥料に比べて粒が小さいサイズになっていたりします。芝生用の肥料は通常の肥料よりも、芝生で使うことに特化した仕様になっているのです。

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液状肥料と粒状肥料の違い

肥料には、液状のものと粒状のものがあります。液状の肥料は、散布してすぐ土に染み込んで芝生に吸収されるため、効果が出るのが早いです。対して粒状の肥料は、雨などで溶けだしてから徐々に土に染み込んでいくため、穏やかに長く効果を発揮します。基本的には粒状の肥料を使い、成長に応じて追加の肥料として、液状肥料が使われることが多いようです。

化成肥料と有機肥料の違い

さらに、肥料は化成肥料と有機肥料でも分けることができます。化成肥料は、窒素や鉱物などの無機物を化学的に調整してブレンドした肥料で、有機肥料は油粕や家畜のフンなど、有機物を加工して作った肥料です。

化成肥料は効き目が強く即効性のあるものが多く、比較的価格が安いのが特徴です。対して有機肥料は、効き目が穏やかで持続性があり、生産量が限られるため価格が高い傾向にあります。有機肥料は芝生を植える前の土壌改良に使われ、必要に応じて足りない栄養を補うためには化成肥料を使うことが多いです。

芝生の肥料の撒き方②液状肥料の散布方法

芝生の肥料の撒き方は、肥料の種類によって変わってきます。肥料を与える目的には、植物を植え付けるときに土壌を改良するために撒く元肥と、植物が成長してから栄養を補うために追加する肥料である追肥があります。液状の肥料は土に浸透しやすく即効性がある一方、流れやすいので持続性が低い特徴があるため、追肥としての使用に適しています。

追肥は、芝生が成長する春から夏にかけて、月に1回から2か月に1回おこなうのが一般的です。液状肥料はそのまま使えるものと、水で薄めて使うものがありますので、使う前に用法・用量を確認しましょう。

希釈タイプのものはバケツなどを使って水で薄め、じょうろなどに入れ、芝生の上にまんべんなくかけていきます。かけ方にムラがあると、芝生の成長具合も部分的に差ができてしまいますので、注意しましょう。

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芝生の肥料の撒き方③粒状肥料の散布方法

粒状の肥料は固形であるため撒いただけでは吸収されず、雨などで溶けて地中に浸透しはじめてから芝生に吸収されて、効果を発揮します。そのため、効き目が穏やかで持続性があり、芝生を植えるときの土壌改良のための元肥として有効です。また、芝が成長してからの追肥として使うこともできます。間隔をあけて施肥をしたいときには、粒状肥料が向いているでしょう。

粒状の場合も、芝生の肥料の撒き方は均等にまんべんなく散布することが重要です。芝生の広さに応じた適切な分量を取り、手で振り撒いていきましょう。自動的に散布することができる散布機などもあります。

散布し終えたら、肥料を溶かして地中に浸透させるために水をまきましょう。固形の肥料が土や芝の上に残ったままだと、その一か所の芝に成分が固まり、栄養分が過剰になってかえって枯れてしまうのです。これを、肥料焼けといいます。しっかり水をまくことは、肥料焼けを防ぐ効果もあるのです。

芝生の肥料の撒き方④肥料を撒くときの注意点

肥料は芝生を元気にするためのものですが、うまく使わなければ効果が出なかったり、逆に芝生を弱らせたりすることもあります。芝生での、肥料の撒き方の注意点を確認していきましょう。

撒く時期や量は説明書を参考にする

肥料を与えるのにふさわしい時期は、芝生の種類や状態と肥料の種類によって変わってきます。芝生が栄養をそれほど必要としていないときに肥料を与えると、雑草が肥料の栄養を吸収してしまい、より生えやすくなることもあるのです。

また、芝生の元気がないからといって過剰に肥料を与えると、余計な栄養を外に出そうとして水分が流れ出て、肥料焼けを起こす原因になります。肥料の取扱説明書には、施肥に適切な時期や分量が記載されているはずですので、使用前に必ず確認して正しく使いましょう。

気温や天気をチェックしておく

夏場の気温が高いときに液状肥料を散布すると急激に蒸発し、肥料の成分が芝の表面に残って肥料焼けの原因になることがあります。液状肥料の散布は暑い日中はできるだけ避け、気温が比較的低い早朝などにするのがよいでしょう。

また、液状肥料は水に流れやすいので、雨の日に撒くと芝生に吸収される前に流れてしまいます。液状肥料の散布は、雨の日やその直後を避けましょう。

粒状肥料の場合、反対に雨の日や雨が降る前に散布すると効果的です。固形の肥料が土の表面に残っていると、肥料焼けが起こります。粒状肥料を撒いた後に雨が降らない場合は、必ず散水をし、しばらく雨が降らなかったような場合にも、もう一度水を撒いておくとよいでしょう。

芝生の肥料は撒き方と選び方が重要!芝生を元気にする肥料の基礎知識

まとめ

肥料にもいろいろな種類がありますので、芝生では芝生用の肥料を使うのがいいでしょう。肥料の種類には液状肥料と粒状肥料、化成肥料と有機肥料といったものがあり、肥料を与える目的によって使い分けます。すぐに効果を出したい場合には、液状肥料や化成肥料、長く持続的に効かせたいというときには、粒状肥料や有機肥料が適しています。

芝生での肥料の撒き方は、ムラなく均等に散布することが重要です。肥料が均等でないと、芝生の成長具合にバラつきができて、見栄えが悪くなってしまいます。また、一か所に肥料の成分が集中していると、肥料焼けの原因になるので注意しましょう。

芝生に与える肥料の種類や上手な撒き方がよくわからないという場合には、芝張り業者に相談してみてください。芝張り業者には、定期的に芝の手入れをしてくれるところもありますので、アドバイスをしてくれるでしょう。手入れを代わりにやってもらえば、さらに楽になります。


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