芝生が生えてこない原因を紹介。対処をして庭一面に芝生を広げよう

2021.4.30

芝生が生えてこない原因を紹介。対処をして庭一面に芝生を広げよう

綺麗な緑に憧れて芝生を張っても、部分的に芝が生えてこないことがあります。もしくは、まったく芝が生えてこなくて悩んでいる方もいらっしゃるかもしれません。

芝生が生えてこない原因のほとんどが、育て方や手入れではなく、地面や日当たりなど芝生を張った場所の環境にあります。しかし、生えない原因がわかったら対策をすることができます。

この記事では、芝生が生えてこない原因やその場所の修復方法についてご紹介します。芝生が生えてこなくて悩まれている方も、これから芝生を張ろうとしている方も、この記事を参考に、綺麗な芝生を生やしてください。

芝生が生えてこない原因は主に3つ

芝生が生えてこないときは「地面が固い」「日照不足」この2つが原因であることが考えられます。それぞれについて簡単に解説していきます。

地面が固い

芝生が生えてこない原因のほとんどが、地面が固いことにあります。芝生は、白く細長い根がびっしり伸びると、青々とした元気のよい芝生になります。しかし、地面が固いと根を張ることができず、育ちが悪くなります。

地面が固い原因は、芝生を張る前の土作りのときに、砂の割合が少なかったことが考えられます。砂の割合が少ないと、芝生の上を歩いているうちに、土が固まりやすいのです。固い地面を改良する方法は、のちほどご紹介します。

日照不足

芝生には1日に5時間ほどの日照時間が必要となり、それを下回るとうまく成長しません。また、日当たりが悪い場所の芝生が黄色くなることがあります。これは枯れているのではなく、日照不足が原因で根の生長が遅れることによりおこる黄化現象というものです。

部分的に芝生が生えてこない場所がある場合は、その場所が芝生の生長に適した場所か、日照時間を確認してみるとよいでしょう。

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固い地面を改良する方法

地面が固いと芝生の根がうまく生長できないため、芝生が生えない原因になります。芝生を生やすためには、土を柔らかくする必要があります。しかし、住宅の庭によく使われている粘土質な土は固まりやすく、耕して柔らかくするだけでは、雨が降ったあとに踏まれるとまたすぐに固くなってしまいます。

土を固まることを防ぐためには、芝生の土に固まりにくい川砂などの砂を混ぜることが有効です。これは公園の砂場などと同じで、雨が降ったあとや水を混ぜたときは固まりますが、乾燥すればまたサラサラの状態に戻ります。

芝生をはがし、固くなった土と川砂を耕すように混ぜ合わせます。混ぜ合わせる川砂の量は、土の3割~5割くらいがよいでしょう。混ぜ合わせたら、はがした芝生を張り直します。そのあと、乾燥しないように水をたっぷりとあたえましょう。

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芝生が生えていなかった場所の修復方法

生きている茎があれば、芝生はそこから広がって生長する性質があります。

そのため、芝生が生えてこない場所の面積が広くなければ、そのまま生長してくるのを待つこともできます。しかし面積が広い場合や、生長を待てない場合は、「張り替え」や「追いまき」という方法で修復するのがよいでしょう。

暑すぎたり寒すぎたりする時期は芝生が育ちにくいため、どちらの方法も、4月~梅雨頃もしくは初秋などの芝生が生長しやすい時期にあわせておこなうとよいでしょう。

張り替え

人工芝の場合になりますが、芝生が生えていなかった場所の芝生マットを張り替える方法です。

スコップなどを使って芝生マットの形に合わせて芝生を切り取ってください。切り取った部分の土を耕し、土作りをしていきます。この際、土が固いようであれば先ほどお伝えしたように川砂などの砂を混ぜて土を柔らかくしてください。

土作りができたら、新しい芝生マットを張っていきます、張り終えたら目土(水はけがよく、きめ細かい土)を使用して、芝生にまいていきます。目土をまくことで、芝生の根付きや芽生えを促す効果があります。

この際、目土の量が多すぎると芝が傷むおそれがあるため、芝の茎や葉が隠れない程度にまくことがおすすめです。目土はホームセンターや園芸用品店で購入することができます。

芝生が根付く前に踏みつけたり擦れが起きたりしてしまうと、芝生が枯れて生えてこないことがあります。そのため、張り替えをおこなった場所には1か月ほど立ち入らない方がよいです。

しばらく立ち入らないことを考え、張り替えをおこなう前には周辺の芝生の芝刈りをしておくとよいでしょう。

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追いまき(西洋芝)

追いまきとは、種をまいて新しい芝生を生やす方法で、主に西洋芝を育てる際に使われます。部分的に枯れている、弱ってしまっているなど、芝生にムラがある場合は追いまきをするとよいでしょう。

手順としては、まず追いまきをする部分を、ガーデニング用のフォークなどを使って耕します。耕した部分に芝生の種をまいてください。その上から、2~5ミリメートルほどの厚さになるよう目土をまきます。目土をまいたら、乾燥しないようにたっぷりと水をあげましょう。

張り替えと同様、追いまきの前にあらかじめ芝刈りを一度おこない、追いまきをしたあとはその区間には入らないようにしましょう。

生えていた芝生が枯れてしまう主な原因

芝生が生えてこない原因がわかり、しっかりと育てたとしても、生長した芝生が枯れてしまっては残念です。ここでは、芝生が枯れる原因をご紹介します。

軸刈り

芝生は茎が生長していくときに、もともとあった茎の上から新しく緑の茎が生長していきます。もともとあった茎は、茶色くなりだんだん枯れていきます。新しく成長した緑の茎と、もともとあった茶色の茎の境目を生長点といいます。

この生長点よりも短く刈ることを軸刈りといいます。芝刈りをする際、軸刈りをしてしまうと、生長している緑の部分がなくなり、芝生が枯れるおそれがあります。

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病害虫

病害虫の食害により、芝生が枯れることもあります。まばらに枯れていたり、芝生に穴が開いていたりすると、病害虫の仕業かもれません。あたりに虫がいないか確認してみましょう。

また、芝生は一部が病気になって枯れてしまうと、その病気が広まってしまうこともあります。もしそうなってしまったら早急な対処が必要です。原因がわからず枯れてしまっている場合は、芝刈りを請け負っている業者に相談すると原因を突き止めてくれるでしょう。

誤った除草剤

芝生に適していない除草剤を使用すると、芝生が刈れることがあります。除草剤には適用作物が指定されているので、芝生専用の除草剤を使用するようにしましょう。

除草剤を使わずに雑草が生えにくい芝生を作るには

雑草対策には、広い範囲であれば芝生専用の除草剤を使用するのが効果的です。

子どもやペットがいるという理由で、除草剤はあまり使いたくないというかたもいるかもしれません。しかし、雑草をそのままにしておくと土壌の養分を奪い、芝生の生長を妨げるおそれがあります。

除草剤を使わない雑草対策としては、防草シートを敷く方法があります。雑草を抜いた場所に敷くだけなので簡単です。防草シートは敷いたままにしてしまうと、シートがむき出しになって見栄えが悪いので、シートの上から砂利などを敷くとよいでしょう。

砂利を敷くことにより、雑草もより生えにくくなります。もし雑草が生えてしまったとしても、砂利を敷いていると根が生長せず浅いので、草むしりなどで簡単に抜くことができます。草むしりをする際は雨上がりなどの土の柔らかいときがおすすめです。

沸騰したお湯を雑草が生えてくる場所にまくことで、除草対策にもなります。しかし、熱湯をまいた土の細菌や微生物が死んでしまうので、同じ場所では芝生も生えてこないおそれがあります。沸騰したお湯をまく範囲には注意が必要です。

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まとめ

芝生が生えてこない原因のほとんどは、地面が固いことにより、芝生の根が生長しないことにあります。地面の土が固いときには、砂を混ぜて土を柔らかくすることが有効です。それでも芝生が生えてこない場所には「張り替え」や「追いまき」によって修復することができます。

土作りや芝生の修復を自分でするのは難しいと思われたときは、専門の業者に依頼することをおすすめします。専門業者であれば知識や経験も豊富なため、安心してまかせることができるでしょう。


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