毎日見ている庭の景色はあまり変化がなく、飽きてしまうという方も多いかもしれません。そんなときは思い切って芝生を撤去して、砂利やウッドチップに変えてみるとよいでしょう。また、お手入れしなくてはならない天然芝を人工芝に変えるだけで、手がかからなくなります。
そこで、この記事では、庭のイメージを変える前の芝生の撤去方法に注目していきます。芝生の撤去方法がわかれば、自分でも簡単に撤去することができるでしょう。
目次
芝生の撤去はビニールシートを使った方法がおすすめ
芝生の撤去を簡単におこなう秘訣は、芝生を弱らせるということです。長年庭に張ってあった芝生は茎を左右に伸ばし、根はしっかりと根付いています。そのため、スコップなどで力任せに掘り起こす作業は、時間もかかり疲れる作業になってしまうでしょう。
なるべく簡単に芝生を撤去するには、7月~8月に芝生を腐らせてから秋に取り除くのが得策です。まずは以下のものを準備しましょう。
・新聞紙
・ビニールシート
・ビニールシートを抑えるおもり(石などでよい)
・肥料
まずは、撤去したい芝生に散水シャワーなどを使って水やりをします。芝生がしっかり水分を含んだら、2枚ほど重ねて水に濡らした新聞紙をかぶせていきましょう。濡れた新聞紙を芝生の上にかぶせることで、常に芝生が濡れている状態を維持できるのです。
次に、水分が飛ばないようにビニールシートで覆います。かぶせたビニールシートが飛ばないように、おもりを乗せておきましょう。あとはそのまま1~2ヶ月放置することで、芝生は根腐れして弱ってしまうのです。
弱った芝生は、スコップでも簡単に土からはがすことができるようになります。芝生の撤去が終わったら、土壌改善のために肥料をかぶせておいてください。このように1~2ヶ月と時間はかかりますが、ビニールシートを使えば自分でも簡単に芝生の撤去をおこなうことができるのです。
すぐに芝生の撤去をしたいときの方法2つ
時間をかけず早めに芝生を撤去したい方は、除草剤やスコップを利用するとよいでしょう。前述のビニールシートで弱らせてからおこなう芝生の撤去方法は、芝生の状態によりますが、数カ月かかってしまうことがあります。しかし、除草剤を使えば1週間程度で芝生を弱らせることができます。
除草剤にはさまざまな種類がありますが、芝生を枯らすにはどんな雑草でも枯らしてくれる非選択性のものを選ぶとよいでしょう。また、今後庭に植物を植えようと考えているのであれば、除草剤の成分が残らないものを選ぶのがおすすめです。除草剤によって弱った芝生は、スコップなどで簡単に撤去することができるでしょう。
しかし、ペットや小さいお子様がいるご家庭では、除草剤を使うことに不安を感じるかもしれません。そのような場合は、手間はかかりますが、除草剤を使用せずにそのままスコップで掘り起こしていくといった方法がよいでしょう。
しかし前述でも述べた通り、芝生はしっかり根付いているため簡単にははがれません。撤去方法は、まずは芝生を30cmほどの四角形で囲むようにスコップを差し込んでいきます。芝生の根は10~30cmあるといわれているため、20cmほどの深さまで差し込むとよいでしょう。このように、四角く切り取った芝生を土の下から持ち上げて掘り返すといった作業を繰り返すことになります。
庭が広い場合は、多大な時間と体力を消耗してしまう作業になることが予想できるでしょう。自分ではできそうにないけど、早めに芝生を撤去したいという方は、プロの力を借りるのもひとつの方法です。
生活110番では、芝生の撤去を請け負っている業者もたくさん加盟しています。業者にまかせれば手間なく芝生を片付けることができるでしょう。また、今後の庭をつくる手助けもしてくれるはずです。
撤去した芝生は正しく処分しよう
芝生を撤去したあとの処分も重要です。芝生と少量の土だけであれば、可燃ごみという扱いで請け負ってくれる自治体が多いでしょう。しかし、芝生と一緒にたくさんの土が混ざっている場合は、燃えるごみとして捨てられないことがあるようです。
どうしても燃えるごみとして捨てたいという方は、芝生についた土を水洗いして天日干ししてから捨てるようにしましょう。しかし、芝生の量が多すぎる場合は土を洗い流すのも大変な作業になると考えられます。
もし芝生の処分の仕方に困ったら、お住まいの自治体に相談してみるとよいかもしれません。どのように処分したらよいか教えてくれるでしょう。また、費用はかかりますが芝生の処分をおこなっている業者もあるため、依頼してみてはいかがでしょうか。
芝生の撤去について知っておきたい2つのこと
前述でも述べた通り、芝生の撤去は自分でもおこなうことができますが時間がかかり疲れる作業だといえます。そのため、芝生を撤去する前に2つのことを視野に入れてみるとよいかもしれません。それぞれについて見ていきましょう。
業者に撤去を依頼する手もある
多少費用はかかりますが、芝生の撤去を業者に依頼するというのもひとつの方法です。業者は芝生の撤去作業にも慣れているため、安心してまかせることができます。しかし、業者に依頼するにあたって知っておきたいのが費用です。
芝生の撤去を業者に依頼したときにかかる費用相場は、1平方メートルあたり1,000~3,600円ほどのようです。庭の状態などによっても料金が変わってくるため、一度現地調査をおこなってもらい見積もりを出してもらうとよいでしょう。
管理の楽な人工芝に張り替える手もある
芝生を撤去する理由として、天然芝はメンテナンスが大変だからと思っている方も多いかもしれません。そんな方は、天然芝から人工芝に張り替えてみるとよいでしょう。人工芝は、天然芝ほど日々のメンテナンスがいらないのです。また、今後の庭の変化を楽しみたいという方にも、簡単に撤去することができるのは利点といえるでしょう。
しかし、人工芝は天然芝より初期費用がかかります。人工芝の張り替えを自分でおこなえば1平方メートルあたり3,800~6,000円程度、業者に依頼すれば約10,000~18,000円が相場のようです。
DIYのほうが安く済みますが、業者に依頼したほうがきれいに仕上がるでしょう。人工芝は10年ほど楽しむことができるため、予算などを考えて依頼してみるとよいかもしれません。
まとめ
芝生の撤去は、ビニールシートなどを使えば自分でも簡単におこなうことができます。しかし、数カ月という時間がかかってしまいます。早めに芝生を撤去したいという方は、除草剤やスコップを使ってみるとよいでしょう。
庭が広く、自分で撤去するのは大変という方は、業者に依頼するのもおすすめです。業者に依頼すれば、芝生の撤去から処分まで請け負ってくれるため安心してまかせることができます。
芝生の撤去後は、砂利などで庭の雰囲気を変えたり手間のかからない人工芝にしたりするのもおすすめです。予算や雰囲気に合わせて、理想の庭づくりをしてみましょう。
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