芝生からランナー(匍匐茎)が生えても大丈夫!正しいお手入れとは

2021.4.30

芝生からランナー(匍匐茎)が生えても大丈夫!正しいお手入れとは

庭の芝生をのぞいてみると、横に向かって伸びている芝生のランナーを見かけることがあるでしょう。芝生がランナーを伸ばすのは、芝生の生育領域を広げる行動のひとつとされています。このランナーは、芝生の見栄えを整えるために刈り取っても問題ありませんが、芝生を増やすために有効活用することもできるのです。

そこで、この記事では、芝生のランナーの対処方法について紹介します。ランナーについて知ることで、庭の芝生の補修にも役立てることができるでしょう。

ランナーとは「芝生が増えるための茎」のこと

芝生から地面を這うように伸びている茎のことをランナーと呼びます。一面の芝生からはみ出したように伸びるランナーは、ただ単に伸びてしまっているわけではありません。芝生のランナーの目的やその原因について見ていきましょう。

ランナーとは

地面に沿って伸びている芝生のランナーには、芝生を増やすという目的があります。伸びたランナーからは葉や根が成長し、その範囲を広げていきます。そのため、ランナーは芝生の増殖に関して、大きな役割を担っているといえるでしょう。

芝生を広範囲に広げたい方は、ランナーの成長が不可欠です。芝生のランナーは定期的に芝刈りをして、芝生が上に成長する力を抑えてあげることで横に成長させることができるのです。

ランナーが地上に出る原因

ランナーが土の上を露出しているのは、芝生が生えている土壌に原因があると考えられています。ランナーは本来、地下茎として土の中を成長していきます。しかし、土の中に石などの障害物があると、土の上に飛び出してくる傾向にあるのです。

また、何もないのにいくつものランナーが飛び出している場合は、土が固くて成長できない状況にあったり、土の中が水分過多になってしまったりしていることがあります。このような場合は、根本的な原因となる土壌の改善が必要になります。

そのため、土を柔らかくするために耕したり、水はけの改善のために地中に配管を通して排水をよくしたりする暗渠(あんきょ)排水などの対策をしなくてはなりません。また、芝生の等間隔で穴をあけるエアレーションも、ランナー対策には効果的です。

しかし、土壌改善を素人がおこなうのは難しく、手間のかかる作業になるでしょう。根本的な土壌改善は業者に依頼してまかせるのがおすすめです。業者は土壌改善の作業にも慣れているため、土壌の状態を正確に判断して、的確に作業してくれるでしょう。

芝生からランナー(匍匐茎)が生えても大丈夫!正しいお手入れとは

芝生からランナーが生えた場合の対処法

芝生からランナーが飛び出していると、どうしても見栄えが悪くなってしまいます。そのため、伸びてしまったランナーは何らかの対処をするとよいでしょう。ランナーの正しい対処方法について見ていきましょう。

刈ってしまって問題ない

ランナーは芝生を増やすものであるため、刈り取ってしまうのは不安と感じる方もいるかもしれません。しかし、多少のランナーを切ったところで芝生が枯れてしまうということはないため、安心して刈り取ってください。

細かい部分や少しのランナーを切り取るのであればハサミで十分代用できます。しかし、広範囲にランナーが伸びている場合は芝生用のバリカンや芝生をライン状にカットできるエッジカッターなどがおすすめです。

芝生のランナーを刈り取った後は、花壇や歩道との境目に段差をつけたり、レンガなどで仕切りを作ったりしてランナーが伸びないように予防しておきましょう。

目土を入れる必要はない

ランナーが土の上を這っていても、基本的には目土を入れる必要はありません。目土とは、芝生が快適な環境で育つようにかぶせる土のことです。芝生のランナーは、茎が横に伸びているだけなので、目土がなくても問題ないのです。

しかし、ランナーからは葉や根も伸びてきます。伸びた根が土についていない状態では栄養分が吸収できなくなってしまいます。

ランナーから伸びた根が土についておらず、露出している状態であれば、根が埋まるように目土をかぶせてあげましょう。目土をかけることによって、土の中に根を張ることができ成長を促してくれます。

枯れたランナーは取り除く

芝生のランナーもほかの芝生と同様に、切り取った後や季節の変化などで枯れていきます。枯れた芝生は、土の上で層を作るサッチとなるのです。サッチが蓄積すると、土からの水分がたまって、蒸れた状態になります。さらに、サッチは水をはじく性質があるため、上から水やりしても土に吸収されづらい環境を作ってしまうのです。

このようなサッチは芝生にとって悪影響をもたらすため、枯れたランナーや芝生のサッチを取り除くサッチングをおこなわなくてはなりません。サッチングはいくつかの金属の爪がついたレーキなどでひっかいて取り除きます。芝生のランナーを刈り取った後や芝刈りの後にはサッチングをおこない、芝生が育ちやすい環境にしておきましょう。

芝生からランナー(匍匐茎)が生えても大丈夫!正しいお手入れとは

ランナーを使って芝生を増やすこともできる

花壇や歩道などに侵入すれば見栄えを悪くしてしまう芝生のランナーですが、挿し芽として利用すれば芝生を補修したり増やしたりすることができます。ランナーの挿し芽をおこなうには、芝生が育ちやすい春の時期が適しているようです。

ランナーの挿し芽の方法として、芝生を増やしたい場所に等間隔に穴をあけ、切り取ったランナーを植えていくのです。挿し芽として利用したランナーがしっかり根付くように、土をかぶせスコップなどで押し固めます。その上から目土をかけ、たっぷり水やりをしましょう。

このように、はみ出したランナーを再利用することで、必要な部分に芝生を増やすことができるのです。刈り取った芝生のランナーを使用するため、費用も抑えることができます。部分的に枯れてしまった芝生の補修にもランナーを使用することができますが、枯れた範囲が広い場合は芝生の張り替えを考えてみてもよいかもしれません。

しかし、芝生の張り替えは、広範囲になればなるほど疲れる作業になり、時間もかかってしまいます。このようなときは、業者に依頼して張り替えてもらうのがよいでしょう。業者に依頼すれば芝生が枯れた原因を突き止め、改善した上で新たな芝生を張ってくれます。トラブルのない芝生にするためには、プロの力を借りるのもひとつの方法なのです。

芝生からランナー(匍匐茎)が生えても大丈夫!正しいお手入れとは

まとめ

芝生のランナーは、芝生を増やし生育の範囲を広げていくものです。普段、地中で成長する地下茎がランナーとして地表に出てくる多くの原因は、土壌環境の問題です。しかし、土壌改善は自分でおこなうのは難しいため、業者依頼しておこなうとよいでしょう。

芝生からはみだしたランナーは見栄えが悪くなる原因にもなっています。はみ出したランナーははさみなどを利用して整えるようにしてください。切り取ったランナーを挿し芽として再利用することで、新たに芝生を増やすこともできます。部分的な芝生の補修や増殖は、ランナーを利用してみましょう。

枯れたランナーなどは、きれいにサッチングして芝生の生育環境を快適に保つようにしてください。

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