芝生用の土壌には改良剤が最適!水はけ通気性のよい土を手に入れよう

2021.4.30

芝生用の土壌には改良剤が最適!水はけ通気性のよい土を手に入れよう

芝生の生育には、水はけと通気性がよい土壌が欠かせません。土壌の中に水が長くとどまると、芝生が病気にかかってしまう原因になるからです。芝生用の土壌は改良剤を使うことで、コストや手間を抑えて水はけをよくすることができるのです。

そこでこの記事では、ご自宅の土壌にあった改良剤を選ぶためのポイントをご紹介していきます。ご自宅の土壌の水はけが悪いとお困りの方は、こちらの記事を最後までお読みいただくことで、水はけがよい土壌に改善できるようになるでしょう。

まずは芝生が好む土壌を知ろう

ご自宅の芝生の土壌を改良剤で改善する前に、まずは芝生が好む土壌についての理解を深めていきましょう。芝生が好む土壌を知ることが、土壌改良の第一歩につながるはずです。

水はけがよい土

芝生は水はけがよい土壌を好みます。水はけが悪いと、土の中で水分が長くとどまるため、芝生の生育に悪影響をあたえてしまうのです。芝生の病気や害虫の発生の原因にもなるため、最悪の場合、枯れてしまうこともあります。そのため、土壌の水はけの具合を前もって確認しておくことが大切でしょう。

確認する方法は簡単なので、もし土壌の水はけがよいかどうかよくわからないという方は、以下の方法を試されてみてはいかがでしょうか。まず土を手に取り、水分をあたえます。そのあと手でこねたときに土が棒状のように固まったら、水はけがよくない土だと判断できるのです。

芝生用の土壌には改良剤が最適!水はけ通気性のよい土を手に入れよう

通気性がよい土

通気性がよい土は、水はけがよい土につながります。芝生が好む土壌にするためには、空気と水の理想的なバランスがあるのです。そのバランスは、土50%、水分25%、空気25%が最適だといわれています。このバランスが取れていると、芝生が好むフカフカな土になっていることでしょう。

芝生のための土壌の作り方

上記でお伝えしたとおり、これから芝生を張ろうとお考えの方にとって、水はけのよい土壌は欠かせません。ではご自宅の土の水はけがよくない場合は、どうしたらよいのでしょう。改善方法は3つあります。

土をすべて入れ替える

より確実に水はけと通気性をよくしようと考えた場合、今ある土をすべて水はけのよい土に入れ替えるという方法があります。ただしこの方法は、多くの土が必要で費用が高くなるうえに大変な作業となります。そのため、すべての土を入れ替えたい場合は、業者に依頼するのがよいでしょう。

芝生用の土壌には改良剤が最適!水はけ通気性のよい土を手に入れよう

地面を新しい土で覆う

上記のほかにも、水はけが悪い土を新しい土で覆うという方法があります。芝生に適した土の構造にするためには、砂利、粗砂、砂壌土(さじょうど)、の順で覆っていくとよいでしょう。ただしこの方法は、地面を新しい土で覆っていくため、周りと高さが合わなくなるという難点があります。

今ある土を改良する

今ある土を改良する方法が、もっともコストを抑えることができる方法になります。パーライトやピートモス、川砂、腐葉土など、芝生用の土壌改良剤を使って水はけを改善することができるのです。今ある土をいかすことができるこちらの方法であれば、取り組みやすいのではないでしょうか。具体的な改良剤の内容については、次の章でみていきましょう。

芝生用の土壌を作る改良剤

芝生用の土壌改良剤は、以下の4種類があります。これらの改良剤を使うことで、今ある土の水はけや通気性をよくし、芝生の土壌作りができるのです。ぜひ参考にしてみてください。

パーライト

パーライトとは、岩石などを高熱で加熱することによって、人工的に作られた発泡体のことをいいます。このパーライトには無数の空洞があるため、土と混ぜ合わせることで、土の通気性を上げることができるのです。

ただしパーライトには、黒曜石(こくようせき)パーライトと真珠岩(しんじゅがん)パーライトの2種類があることに注意しなければなりません。

どちらの種類も「通気性がよくなる」という、基本的な特性は同じです。しかし、それぞれ異なった特徴をもっています。黒曜石パーライトは、通気性にくわえて排水性にも優れています。そのため、水はけがよくない土と混ぜ合わせることで、水はけをよくすることができるのです。

いっぽう、真珠岩パーライトの特徴は保水性の高さです。つまり、水をため込んでしまう特徴があります。土の中に水がたまると、ジメジメとした湿気で病害虫が発生しやすい環境になってしまうのです。そのため、芝生を育てる土壌には向きません。

黒曜石パーライトが準備できたら、地表から30センチ程度のところまで混ぜ合わせることで水はけのよい土になります。

ピートモス

ピートモスは、土の通気性を改善するためや酸度を調整するために役立ちます。また、ピートモスには酸度を調整していないものと、酸度を調整しているものの2種類があります。

酸度を調整していないピートモスを土に混ぜると、土の酸度が酸性に傾きます。しかし、酸度を調整しているピートモスを土に混ぜても、土の酸度は変わらないという特徴があるのです。

芝生が好む土壌は、酸性から中性の間の弱酸性になります。説明が回りくどくなってしまいましたが、ご自宅の土の酸度が中性からアルカリ性の場合は、酸度を調整していないピートモスを土に混ぜることで、芝生が好む弱酸性の土にすることができるのです。土の酸度は、土壌酸度計やpH試験紙を使うことで調べることができます。

芝生用の土壌には改良剤が最適!水はけ通気性のよい土を手に入れよう

川砂

川砂はパーライトやピートモスと同様、土と混ぜ合わせることで通気性を高めてくれる効果に期待できます。ただし、パーライトのような排水性を高める効果や、ピートモスのような酸度を変える効果はないようです。そのため、純粋に通気性だけをよくしたい場合に適しているといえるでしょう。

腐葉土

上記の3つは、水はけや通気性をよくするために効果が期待できるものでした。腐葉土は、土の水はけがよすぎる場合に、効果を発揮してくれるものになります。

これまで水はけの大切さをお伝えしてきました。しかし、水はけがよすぎてしまうと今度は、芝生の成長に欠かせない水分や肥料分を保つことができなくなってしまうのです。そのため、水はけがよすぎる土には腐葉土を混ぜ、水はけを調整することも大切になります。

芝生の下地に肥料も混ぜておこう

元気な芝生を育てるには、土壌の水はけや通気性のよさのほかに、栄養も大切で無視できない要素です。そのため、芝生用の土壌の改良剤と一緒に、肥料も下地に混ぜておくとよいでしょう。芝生の肥料には、化成肥料がよいとされています。化成肥料には、芝生の成長に欠かせない窒素やリン酸、カリウムが含まれているのです。

また、肥料を下地に混ぜておくメリットは、ほかにもあげられます。芝生が元気よく育つことで、まだらな部分ができづらかったり、雑草が生えにくくなったりと、芝生を育てていると直面しやすい問題を回避しやすくなるのです。

ただし、肥料は一度下地に混ぜておけばおしまい、というわけにはいきませんので注意しましょう。芝生を育てはじめのうちは、たくさんの栄養が必要になりますので、2か月に1回の頻度で肥料をあたえます。少し手間がかかりますが、ここまで大切にあつかってあげれば、すくすくと育ってくれることでしょう。

芝生用の土壌には改良剤が最適!水はけ通気性のよい土を手に入れよう

まとめ

芝生を育てるのに適した土は、水はけと通気性がよい土です。水はけや通気性がよくない土だと、土中の湿気が高くなり病害虫の原因になってしまいます。そうなると芝生の生育が遅れたり、枯れてしまったりすることがあるのです。

水はけが悪い土壌を改善する策はいくつかあり、土をすべて入れ替える、地面を新しい土で覆う、今ある土を改良する方法が考えられます。かかるコストや手間を考慮した場合、今ある土を改良する方法がもっとも取り組みやすい改善策です。

水はけがよくない芝生用の土壌に改良剤を混ぜるだけなので、手軽に取り組むことができます。とくに黒曜石パーライトは、水はけと通気性がよくなる効果が期待できますので、こちらの記事を参考に、ぜひ土壌改善にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

また思った以上に土壌の水はけが悪く、どこから手をつければよいかわからないとお困りの方は、プロの業者への依頼をご検討されてみてもよいかもしれません。


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