芝生のサッチングで使う道具3選!労力と時間を減らせる方法もご紹介

2021.4.30

芝生のサッチングで使う道具3選!労力と時間を減らせる方法もご紹介

芝生のメンテナンスのひとつである「サッチング」は、芝生を病害虫の被害から守るためにおこなう重要な作業です。サッチングをおこなうことで古い根や葉を除去することができるので、芝生の通気性や水はけがよくなり、成長を促すことにもつながります。

そんなサッチングをおこなうための道具は、主に3つあります。この記事では、芝生のサッチングに使う道具である「レーキ」「薬剤」「サッチングマシン」について、さらにはサッチングの時期についても詳しくご紹介していきます。これからサッチングをおこなう予定の方は、この記事で正しい道具と時期について確認し、きれいな芝生づくりに役立ててみてください。

芝生のサッチングで使う道具3選!労力と時間を減らせる方法もご紹介

芝生のサッチングで使う道具のひとつに、「レーキ」と呼ばれるものがあります。レーキとは、持ち手が棒状になっており、その先に爪がついている農具です。

そんなレーキのなかには、芝生のサッチングに適した造りになっている製品もあります。サッチング用のレーキで芝生の上を引っ掻くようにして使用することで、芝の表面に溜まっているサッチ(古い根や葉)を取り除くことができるのです。

しかし、一口にサッチング用のレーキといっても、その種類はじつにさまざまです。製品によって材質や重さ、丈夫さが異なるため、状況にあわせた製品選びが重要になります。下記にレーキに使用されている主な材質とその特徴についてまとめていくので、商品選びの参考にしてみてください。

芝生のサッチングで使う道具3選!労力と時間を減らせる方法もご紹介

アルミ

アルミ素材でできたレーキの長所は、軽さと適度な丈夫さです。広範囲のサッチング作業は体力が必要となるため、レーキ自体の重量は商品選定の際に重要な要素となります。また、芝生に張り付いているサッチを効率よく取り除くには、爪の部分がある程度頑丈でなければなりません。

その点、アルミ製のレーキであれば、適度な丈夫さと軽さをあわせもっているので、作業の効率はよくなることでしょう。後述するステンレス製のレーキよりも強度は劣りますが、楽に作業をおこないたい方にはおすすめの素材です。

ステンレス

ステンレスでできたレーキは、頑丈さが一番の魅力です。「購入してから長く使っていきたい」とお思いの方には、おすすめできる素材になります。

しかし、ステンレス製のレーキには1つ注意点があります。それは、レーキ自体が重いということです。ステンレス製のレーキのなかには数十キロを超える製品も販売されており、あまりにも重い製品だと作業の負荷も大きくなってしまいます。そのため、購入の際には、重量をよく確認し、問題なく使用できるかどうかを判断しておくことが重要です。

プラスチック

現在販売されているレーキのなかには、爪の部分がプラスチックでできている製品もあります。プラスチックが採用されている製品の魅力は、なんといってもその軽さです。女性やお子さまでも楽に使用することができるので、家族でサッチング作業をおこなうことを考えている方にはおすすめできます。

しかし、強度は少し低いので、多くのサッチを集める際や、広範囲のサッチングをおこなう場合は不向きといえるかもしれません。

芝生のサッチングで使用する道具その②:薬剤

芝生に溜まったサッチは、薬剤で除去することも可能です。サッチング用の「サッチ分解剤」を散布することで、サッチを徐々に分解・除去することができます。

ここではサッチ分解剤を「薬剤」としてご紹介しましたが、じつは薬品の効果でサッチを分解するわけではありません。分解の作用は、サッチ分解剤に含まれている「微生物」がもっています。

本来、枯れた植物は微生物の働きで分解され、徐々に姿をなくしていきます。しかし、芝生はほかの植物と比べて繊維が丈夫なため、分解されるスピードが遅いといわれています。そこでサッチ分解剤を散布することで、分解の手助けがおこなわれ、本来よりも速くサッチを除去できるようになるのです。

このサッチ分解剤に含まれる微生物は、もともとは自然に存在していたものになります。そのため、子どもやペットに対する安全性も高く、どのご家庭にも導入しやすいサッチング方法だといえます。

しかし、サッチ分解剤を撒いたからといって、すぐにサッチがなくなるわけではありません。サッチ分解剤はあくまでもサッチの分解を促進させる作用があるだけなので、除去しきるまでには時間がかかります。

そのため、サッチ分解剤は、ほかの芝生のサッチングに使う道具と併用することをおすすめします。前述のサッチング用のレーキや後述する電動のサッチングマシンとあわせて使用していくことで、より効果的なサッチングがおこなえることでしょう。

芝生のサッチングで使う道具3選!労力と時間を減らせる方法もご紹介

芝生のサッチングで使用する道具その③:サッチングマシン

芝生を広い範囲で育てている場合や、サッチが大量に溜まっている場合、レーキやサッチ分解剤では対応しきれないこともあります。そんな時におすすめなのが、電動のサッチングマシンです。

サッチングマシンは自動的にサッチングをおこなってくれるため、労力や手間、時間は一気に削減されます。また、マシンには刃を取り付けることができるため、より効率よく、かつ効果的にサッチングを進めることが可能です。

芝生は、密度が高ければ高いほどきれいに色づき、見た目がよくなっていきます。しかし、密度が高い分サッチは掻き出しづらくなり、次第にレーキだけでは対応できなくなってしまいます。そんな難しい芝生のサッチングでも、サッチングマシンであれば楽に作業をおこなえることでしょう。

サッチングマシンは、機械であるという特徴上、導入費用はどうしても高くついてしまいます。しかし、サッチングの「効率」と「労力削減」という点だけをみれば、芝生のサッチングに使う道具のなかでは、一番おすすめできる製品です。

芝生のサッチングで使う道具3選!労力と時間を減らせる方法もご紹介

サッチングをするのに適した時期とは

サッチングをおこなう時期に、明確な決まりはありません。しかし、サッチングをした方がよいタイミングは存在します。いつでも好きな時にサッチングをしておけばよいというわけでもないので、ここからはサッチングの適切なタイミングについてご紹介していきます。

そもそもサッチングとは、芝生の表面に溜まったサッチを取り除く作業のことを意味します。このサッチが溜まる大きな要因は、芝刈りと冬枯れです。

芝刈りの後は、刈った葉や根が芝生の上に残っていきます。これこそがサッチとなり、蓄積されていくことで水はけや通気性を阻害していくのです。芝の多くは日差しが強い時期に成長が盛んになるため、夏に芝刈りが頻繁におこなわれます。そのため、夏の終わりがけから秋の始まりにかけて、多くのサッチが確認できるようになるでしょう。

また、芝生は冬になると枯れる種類が多く、枯れた芝がそのままサッチとなることもあります。そのため、冬が明けて春になった頃に、芝生の上にサッチが多くみられることもあるのです。

このことから、サッチングのタイミングは、春と秋が適切といえるかもしれません。冬枯れした芝が目立つ春と、頻繁に芝刈りをおこなったあとの秋は、サッチが溜まりやすいのでよく確認しておくとよいでしょう。

ここで、「サッチが発生する度にサッチングをすればいいのでは?」と思われる方もいるかもしれません。しかし、頻繁にサッチングをおこなうことは、芝生にとってあまりよくないといわれています。

というのも、サッチングという行為自体が、芝生を傷つけることにつながるからです。芝生のサッチングで使う道具であるレーキやサッチングマシンは、効率よくサッチを取り除くことができるとはいえ、少なからず芝部分も傷つけてしまいます。そのため、頻繁にサッチングをおこなうと、芝生が弱って枯れてしまう原因ともなりかねないのです。

このことから、サッチングは、1年を通して2回程度に留めておくことが理想とされています。サッチングのタイミングと頻度を正しく把握しておき、適切な方法で芝生を育ててあげることがきれいな芝生を作り上げる近道となるでしょう。

芝生のサッチングで使う道具3選!労力と時間を減らせる方法もご紹介

まとめ

芝生のサッチングに使う道具は、主に「レーキ」「薬剤」「サッチングマシン」の3つです。これらは、それぞれにメリット・デメリットがあるので、ご紹介した内容をもとに、ご自身に最適な方法をみつけてみてください。

この記事では、サッチングの効率や労力の削減を考えると、サッチングマシンが一番おすすめできる方法であるとお伝えしました。しかし、なかには「本当にこれからも使っていくかな……」「高価なものなので、決断できない」とお悩みの方もいることでしょう。そういった場合は、サッチングを業者に依頼するのもひとつの方法です。

業者を利用すれば、1回限りのサッチングが可能です。今回のサッチングは業者に任せ、次回からどうするべきかをじっくりと考えることもできます。また、芝生に詳しい業者は、最適な方法、適切なタイミングでサッチングをおこなってくれます。もしかすると、今後のサッチングに関して、なにかヒントがもらえるかもしれません。

よりきれいな芝生を育てていくためにも、業者の力を借りることを検討してみてはいかがでしょうか。


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