水はけの悪い庭はDIYで改善できる!庭づくりの前にやっておこう

2021.4.30

水はけの悪い庭はDIYで改善できる!庭づくりの前にやっておこう

庭がぬかるんでいると、芝生が張れないことがあります。自宅の庭をきれいに改善したいけれど、高い費用がかかると思っている方も多いでしょう。実は、庭の水はけは、自分でも改善できることを知っていましたか?

このコラムでは、水はけをよくするための方法をわかりやすく解説しています。最後まで読むことで、今まで荒れていた水はけの悪い庭をきれいにする方法を知ることができるはずです。改善策を覚えて、青々とした芝生を実現させましょう。

地下で水を貯める

水はけの悪い庭を改善するために、もっとも有効な方法は、地面に穴を掘ってそこに水をためておくことです。穴を掘った場所には、雨水桝を設置するとよいでしょう。

雨水桝はおもに水をためる機能と、水を流す機能が備わっています。そのため、このような排水道具を設置することで、土壌全体の水分量を調節することができ、結果的に庭の水はけがよくなります。

また、雨水桝などに水がきちんとたまるように、地面に勾配を作ることが重要です。雨水桝に向かって水が流れ込んでいくように、地面に緩やかな傾きを作りましょう。これは表面排水と呼ばれる方法で、比較的手軽におこなうことができます。また、表面排水のほかにも、暗渠排水と呼ばれる排水方法があります。

暗渠排水は、土壌の中に排水ルートを作る排水方法です。暗渠排水は、雨水桝の先に排水パイプをつなげることで、より土壌の水はけをよくします。このように、土壌の排水性をよくしたいなら、地面下に水をためることが重要です。そのため、水はけの悪い庭を改善したいとお考えの方は準備しておくとよいでしょう。

表面排水と暗渠排水の方法については、次章から詳しく解説していきます。

地下で水を貯める

表面排水で水はけを改善する

土壌の表面に勾配を作り、設置した雨水桶や側溝などに向けて水を流し込んでいく方法を表面排水といいます。ここでは、水はけの悪い庭に表面排水を作る手順についてご紹介していきます。

側溝を掘る

側溝とは、地面にたまった雨水などを排水するために作る水路のことです。側溝から水を流すことによって、水はけを改善することが可能です。

側溝は土を掘って作ります。土を掘る深さは設置する雨水桶の大きさや容量に合わせて決めるとよいでしょう。一般的に溝は庭の隅などに掘って、そこに向かって流すことが多いです。溝を掘ったらU字溝などを取り付けておくと、よりスムーズに水を流せるでしょう。

庭全体に勾配をつける

土を掘り側溝を作った後は庭全体に勾配をつけて、側溝に雨水が流れ込むように誘導しましょう。傾斜を作るときはスコップやシャベルなどを使って、土の表面を削ったり土を加えたりしていきます。

注意点としては、地面にデコボコができないように、できるだけなだらかにしてあげることです。デコボコができてしまうとそこに雨水がたまってしまい、水はけが悪化する原因になってしまいます。また、見た目も違和感がないように、できる限り緩やかにして水が流れやすいように工夫することが重要です。

暗渠排水で水はけを改善する

表面排水で土壌の排水性が改善されない場合は、暗渠排水といった方法を試してみることをおすすめします。暗渠排水とは、土のなかに暗渠パイプと呼ばれる小さな穴が空いたパイプを埋め込み、排水ルートを作る方法です。ここでは水はけの悪い庭に暗渠排水をおこなう手順をご紹介していきます。

勾配をつけて溝を掘る

まず始めに、庭の端に水が流れるための溝を作ります。深さは20~30センチほどです。溝を作るときは、勾配などを使って水のたまりやすい場所をつくってからにしてください。勾配の高い場所につくってしまうと、結局水がたまらず水はけの改善にはつながらないので注意が必要です。

暗渠パイプを埋める

溝を掘り終えたら排水ルートとなる暗渠パイプを透水シートと一緒に埋め込みましょう。パイプの出口は雨水桶や排水溝につながるようにしておくと、スムーズに水を流せます。

暗渠排水で水はけを改善する

溝を埋める

最後に、排水ルートとなる暗渠パイプを埋め込んだら、上から水はけのよい土をかぶせましょう。とくに暗渠パイプの周りにまく砂利は、比較的大きな粒の石を使うとよいです。なぜなら、あまりに粒が小さいと隙間ができにくく、水が染み込まなくなるおそれがあるからです。溝に土を埋め終わったら、暗渠排水が完成します。

土質を変えて水はけを改善する

水はけの悪い庭を改善させるには、排水性や透水性がよくない土を入れ替えるといった方法もあります。ここでは土壌のクオリティを向上させる手順をご紹介していきます。

土を入れ替える

水はけの悪さは、新しい土に入れ替えることによって改善させることも可能です。とくに、庭の土壌がベトベトとした粘土状になっている場合は、土をすべて交換してみるとよいでしょう。ただし、庭のすべての土を入れ替えるには、かなりの労力と時間、そしてお金がかかってしまうかもしれません。DIYでは、あまりおすすめできない方法といえるでしょう。

砂利を敷く

地面に砂利を敷くと、地面に水たまりが発生してしまうのを防ぐことが可能です。しかし、この方法はあくまで、水たまりが地面にできてしまうのを防ぐだけのものです。実際は土の水はけが改善されているわけではなく、見えない部分に水が溜まっているだけなのです。根本的に水はけを改善したいなら、表面排水や暗渠排水といった方法と組み合わせる必要があるでしょう。

土質を変えて水はけを改善する

まとめ

水はけの悪い庭は、表面排水や暗渠排水といった方法で改善することが可能です。表面排水は勾配をつけた庭から溝に水を流す方法です。一方、暗渠排水で庭の水はけを改善する場合は、地面下に排水ルートを作るので、庭の景観などを維持したまま排水性を向上させられます。また、土に工夫を加えるのも、排水性をよくできる方法の1つです。

しかし、少しでも手間を省こうと、準備するべき材料や作業などの手を抜いてしまうと、かえって水はけが悪化するおそれがあります。庭の水はけを改善しようと作業をおこなったのに、さらに水はけが悪化してしまっては本末転倒です。DIYでは限界があると感じた人、あるいは手間をかけずに、安全に改善したいと考えている方は、業者に依頼してみましょう。


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