芝生とは何なのか詳しく紹介!芝との違いから種類や育て方まで解説!

2021.4.30

芝生とは何なのか詳しく紹介!芝との違いから種類や育て方まで解説!

公園やゴルフ場で見かけることの多い芝生は、自宅の庭に敷いて緑を楽しむこともできます。しかし、芝生とひとくちにいってもさまざまな種類があるため、最適なものを選ぶには迷ってしまうのではないでしょうか。

そこで、この記事では芝生の基本的知識から品種ごとの特徴や手入れ方法を紹介していきます。暖地型や寒地型の芝生とは何かや手入れ方法などについても解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

芝生とは何か

じつは、芝という言葉と芝生には明確な違いがあります。また、もともと芝生とは観賞用として生み出されたわけではありません。

芝生と芝の違い

芝は植物の品種としての呼び名で、芝生の中に生えている1本の草のことを指します。例をあげますと、代表的な品種である高麗芝は、高麗芝生とよぶことはほとんどありません。

また、芝が芝生とよばれるためにはいくつかの条件があります。それは、芝が密集していることと、短く刈りとられていることです。手入れをおこなわずに伸ばしているものや、芝がまばらに散らばっているものは、芝生ではなく草原や草とよびます。

芝生の起源

実際に庭として芝生を敷きはじめたのは、イギリスの富裕層がはじまりです。もともとはアフリカなどの牧草地で、人が刈りとるかわりに、家畜たちが草を食べることで芝生が生まれました。そして、貴族たちが裕福なことを示すために、お金のかかる家畜と牧草地を家に置くことで、芝生の庭が誕生します。

さらには貴族たちを真似して作られた、芝生のある家が庶民の中であこがれとなります。このようにして、欧米を中心とした一般家庭にも芝生を敷く文化が浸透していき、日本でも芝生の庭が見られるようになったのです。

芝生とは何なのか詳しく紹介!芝との違いから種類や育て方まで解説!

芝の種類

芝は、生まれた地域や適切な気温によって種類わけができます。それぞれの種類によって植え方や性質などが変わりますので、選ぶときは注意するとよいでしょう。

日本芝と西洋芝

芝生とは世界各地で生み出され、日本の芝とそれ以外の国で生まれた芝では区別して扱われています。日本で生まれた日本芝は頑丈な性質があり、発芽が難しいことから、切り芝というマット状の苗を用いた植え方が多いです。

西洋芝は、外国で生まれた芝のことです。日本芝との違いとしては、種から育てるのが主流となっていることがあげられます。また、葉のキメが細かく柔らかいことや、背丈を低く刈りやすい種が多いといった特徴もあるのです。

暖地型芝と寒地型芝

暖地型芝は暑さに強いのが特徴です。冬の間は、休眠のために枯れて変色する特徴があります。温度条件さえそろえば育ちやすいものが多いので、頑丈な芝生がほしい方は暖地型芝がよいでしょう。

それに対して寒地型芝は、寒い地域でも育つ芝で西洋芝が該当します。寒地型芝は冬枯れしないため、しっかりと管理をおこなえば、1年中緑色の芝を保つことができます。また、触り心地や見た目はよいものが多いので、きれいな芝生がほしい方におすすめです。

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芝の品種

芝生とは、日本芝と西洋芝で特徴が異なりますが、品種の中でも頑丈さや見た目などが違ってきます。そのため、理想の芝生を見つけるには品種ごとの性質を知ることが大事です。

高麗芝

高齢芝は、数ある芝の中でも病気に強くて枯らしにくいので、ご家庭で育てやすい品種となります。日本芝の中では葉がほそく密に生えそろうため、鮮やかな芝生にしやすいです。そのため、はじめて芝生を育てる方は、高麗芝から試してみるのがよいでしょう。

野芝

野芝はとても頑丈で、手入れがあまりかからない芝です。あらゆる環境下に耐えて成長することができますので、高麗芝と同様に、初心者でも育てやすい芝だといえます。ただし、高麗芝と比べて葉が粗いことから、きれいな芝生がほしいときは高麗芝のほうがおすすめです。

バミューダグラス

成長が早い種が好みであれば、バミューダグラスがおすすめです。葉が伸びやすいので、手入れの手間はかかりますが、治りが早い品種となっています。また、踏まれることに対して強く、見た目や肌触りもよいため競技場や公園などで使用されています。

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センチピードグラス

センチピードグラスは、生えそろった後の手間がほとんどかからない芝です。雑草が生える隙間もないほど密集して育つという、特徴がありますので芝刈りや雑草駆除といった手間が比較的かかりにくいとされてます。そのため、手入れの苦労が心配な方におすすめできます。

芝生の張り方

芝生とは種をまいて育てる方法もありますが、一般的には切り芝を用いることが多いです。そこで、この項目では切り芝を使った芝生の張り方をお話します。流れをおさえておけば、実際に芝生を敷くときに迷いにくくなるでしょう。

まずやるべきことは、芝生を張ることができる地面に整地することです。理由としては、何も手を加えていない地面では、地中の石や雑草が仕上がりを邪魔したり、栄養面などで芝生が育つのが難しくなったりするからです。

はじめに土を耕し、邪魔となる石やゴミを取り除いて土壌を柔らかくします。このまま芝生を敷くと、上から踏んだときに沈んでしまうため、板や転圧器などで踏み固めます。また、芝生をまっすぐ敷くために、トンボやレーキなどを使ってでこぼこな地面を平らにしておくとよいでしょう。

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そして砂、床土の順に地面の上に敷いていきますと、芝生の土台ができあがります。その後は、切り芝を敷き、踏みつけて圧着させます。このとき、切り芝どうしのすき間を広くとればコストをかけずに、狭くとれば時間をかけずに芝生を敷きやすいです。

横へ根を伸ばすための目土をすき間に入れたあとは、毎日たくさん水をかけてあげることで、次第に芝が定着していきます。さらに詳しい芝生の張り方については、「芝生張りは簡単にできる!芝生の植え方やコツをわかりやすくご紹介」を参照してください。

芝生の手入れ

芝生とは、どんどん生長して姿が変わっていくいきものです。そのため、きれいで元気な芝生を保つには適切な手入れが重要です。

芝刈り

芝が伸びたままだと見栄えが悪く、陰でおおわれる部分が多くなりますので、芝生が弱ってしまうことがあります。そのため、余分な芝を取り除く芝刈りを定期的におこないます。ただし、根元付近には芝が伸びる地点である成長点がありますので、背丈の3分の2ほど残すことを意識して、刈り取りすぎないように注意しましょう。

水やり

張ってすぐの芝生は、地中から水分を吸収するのが苦手ですので、水をたくさんあげる必要があります。また、芝生に穴をあけるエアレーションをした後や夏など乾燥しやすい時期にもこまめに、水やりするとよいでしょう。

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根切り

芝生は、たくさんの芝が根を張り巡らせることで生えそろいますので、放っておくと地中の根が密集して、水や空気の通りが悪くなります。そこで、伸びた根を切り落として地中に分解させる根切りをおこない、芝に余裕をもたせることが大事です。また、分解された根は養分に変わりますので、芝生の育ちをよくするメリットもあります。

まとめ

芝生とは西洋芝と日本芝、暖地型芝と寒地型芝にわけることができます。さらに、品種の中には育てやすい高麗芝や頑丈な野芝、回復の早いバミューダグラスや手入れが少ないセンチピードグラスなどさまざまです。

また、芝生の主な手入れは、見栄えをよくする芝刈りや特定の時期におこなう水やりです。さらに、不要な根を除去する根切りなどがあります。

芝生に対する一般的な知識がついたかもしれません。しかし、育てる芝生や環境によっては、手入れの判断が難しいことがあります。そのようなときは、自力で判断するのではなく、業者に対処をまかせるのが安全なので、困ったときは依頼してみてはいかがでしょうか。

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