雑草が生えてこない!センチピードグラスで手間いらずな芝生を作ろう

2021.4.30

雑草が生えてこない!センチピードグラスで手間いらずな芝生を作ろう

美しい芝生を保つためには、除草作業はかかせません。しかし除草作業は時間も手間もかかり、できれば避けたい作業でしょう。そこでおすすめなのが、センチピードグラスという品種の芝です。

センチピードグラスは雑草が生えにくいので除草作業の負担が減り、お手入れがぐっと楽になります。今回はセンチピードグラスがどのような芝かご紹介するとともに、センチピードグラスの活用例と植え付けの仕方もご紹介していきます。

手入れ知らず!センチピードグラス

センチピードグラスはムカデのようにほふく茎を伸ばして成長することから、和名では「ムカデ芝」と呼ばれています。たいていの土に適応することができますし、草丈もあまり高く伸びすぎないので、芝刈りの頻度も少ないです。他の品種の芝と比べて、比較的育てやすいといえるでしょう。

またセンチピードグラスは、対暑性・耐寒性にも優れています。冬には一度枯れて休眠期に入りますが、春から秋までは緑の芝生が保つことができます。

センチピードグラスの一番の特徴は、アレロパシー作用を持つことです。このアレロパシー作用によりセンチピードグラスを敷くと、芝生の天敵である雑草が生えにくくなるのです。

アレロパシーって何?

アレロパシー作用は他感作用とも呼ばれています。他感作用は、成長を妨げる効果を発揮します。センチピードグラスはフェノール性酸、トリプトファンというアレロパシー作用を引き起こす物質を、葉や茎に多く含んでいます。そのためセンチピードグラスは、これらの化学物質を放出することで他の植物の成長を妨げることができるのです。

センチピードグラスが定着することができれば、アレロパシー作用は10年ほど効果が期待できるといわれています。種まきから芝生が覆われるまでの約1年は除草作業も必要ですので、他の品種との違いをあまり感じることができないかもしれません。

しかし、2年目以降はぐっと草刈り作業の負担が減少することを考えると、メリットのほうが大きいのではないでしょうか。

手入れ知らず!センチピードグラス

こんなところに!センチピードグラスの活用例

アレロパシー作用の強いセンチピードグラスは、多くの自治体や研究機関から注目を集めています。それは水田やあぜ道のグランドカバープランツとして導入するためです。グランドカバープランツとは、雑草対策としてよく育てられる、地面を覆うように育つ植物のことです。

農業ではもともと除草作業の負担が問題になっていました。それを改善するために研究が進められた結果、センチピードグラスを採用することで、除草作業が軽減されているという研究報告が出たそうです。

水田やあぜ道にセンチピードグラスが使われている理由は、雑草の発生を抑えることだけではありません。根が地中でしっかりと発達するため、あぜ道の崩落を防ぐことができます。また土壌がしっかりとすることで、モグラの被害が減少するという報告もあるそうです。

さらに寒冷地であれば、センチピードグラスは出穂しないことが多いようで、出穂しなければ虫の繁殖も抑えることができます。まさによいことづくしの芝といえるでしょう。

センチピードグラスの普及は農業だけにとどまらず、高速道路の高架下や、道の駅などにも使われているようです。こういった場所は車の往来が多く危険であり、除草作業は負担が大きく時間もかかります。その作業を軽減できるという狙いにより、普及がすすんでいるのでしょう。

こうやって実際に農業や公共の場で活用されているセンチピードグラスなら、ご自宅のお庭でも効果を期待することができそうですね。ぜひセンチピードグラスを敷いてみてはいかがでしょうか。

こんなところに!センチピードグラスの活用例

植え付けは種から

センチピードグラスは雑草対策に有効な手段です。ただし、せっかくセンチピードグラスの魅力を知っても、実際にご家庭で育てなければそのメリットを得ることはできません。そこでセンチピードグラスを育てたいというかたに向けて、まずは植え付けと管理方法の説明をしていきます。

植え付けは種から

まずポットに種をまきましょう。時期は4月下旬から5月中旬までがよいです。種を直播き(じかびき)することもできますが、ポットを利用したほうが定着率が高いので、ポットで苗を育てることをおすすめします。

苗が育ったら植え付けたい場所に移植するのですが、移植してすぐにアレロパシー作用の効果が出るわけではありません。移植する前に植え付け場所に生えている雑草を刈り取っておきましょう。移植後もセンチピードグラスが広がるまではしっかりと雑草を除去していくことが大切です。

6月中旬から下旬までの間に、育てた苗を移植します。苗と苗は少し離して植え付けてください。ほふく茎が伸びてくれば、苗と苗の間から見えていた地面もセンチピードグラスで覆われることでしょう。

苗に肥料を与えます。センチピードグラスは成長が緩やかです。肥料により成長を促進させることで、センチピードグラスで早く地面が覆われるようにしましょう。センチピードグラスで覆われる面が増えるほど、アレロパシー作用の効果が大きいです。

雑草が大きくなったらセンチピードグラスごと刈り込みます。高さは5センチから10センチほどです。このとき雑草を手で引き抜こうとすると、センチピードグラスまで一緒に引き抜いてしまう可能性があるため、手では行わずに刈り込みます。土を覆うセンチピードグラスが密になっていけば、雑草も衰弱していくでしょう。

1年目は刈り込み頻度も高いですが、2年目になるとセンチピードグラスでしっかりと覆われるようになります。これは1年草の多い雑草と異なり、センチピードグラスは冬の間休眠して越冬することができるからです。種からまた芽を出さなければならない雑草より、休眠していただけのセンチピードグラスのほうが優位なのは明らかでしょう。

まとめ

センチピードグラスは、アレロパシー作用により雑草を生えにくくすることができる芝です。その効果は高く、水田やあぜ道のグランドカバープランツとしても注目されています。

植え付けはポットで苗を育ててから移植しなければならなりません。せっかく魅力的なアレロパシー作用があっても、上手に育てることができなければ、その効果を発揮することはできません。

まとめ

育て方に不安があるかたは、業者に依頼をすることをおすすめします。豊富な知識をもとに、センチピードグラスを植え付けてくれることでしょう。


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