庭に芝生を敷くことで、普段から味気ない庭などに彩りをそえることができます。しかし、庭にすでに砂利などがある場合もあるかもしれません。砂利の上のように、表面にでこぼこが、あるような場所でも人工芝を敷くことはできるのでしょうか。そもそも人工芝を砂利の上に敷くことは可能なのでしょうか。
このコラムでは、人工芝を砂利の上にもうまく敷いていくためのコツやテクニックを紹介していきます。
人工芝を砂利の上に敷く場合の注意点
人工芝を砂利の上に敷くことは果たして可能なのでしょうか。答えは可能です。ホームセンターなどで用意した人工芝を好きな場所に敷くだけです。方法としてはシンプルですが、敷くためには、いくつかの注意点がありますので、まずはその点を確認していきましょう。
ずれやすい、めくれやすい
人工芝はホームセンターなどで購入して、それを地表に敷くだけの簡単な設置が可能です。人工芝は家の庭やちょっとしたスペースなどにも気軽に活用できるので便利ですが、砂利の上に敷くと砂利と人工芝の接地面に隙間や空洞ができてしまいます。そのため強い風が吹いたり、また雨の影響で人工芝がずれたり、めくれやすくなってしまいます。
でこぼこができやすい
また、表面がなだらかな地面であれば問題ないですが、砂利の上に敷くことで、石の影響で表面がでこぼこしてしまいます。石の大きさに大小さまざまなものがあればあるほど、でこぼこは大きくなり、みためにもみっともない仕上がりとなってしまいます。みためもそうですし、芝生の上を歩いていても違和感があるかもしれません。
雑草が生えやすい
人工芝は、天然芝と比べて、普段のお手入れの手間が省けますが、雑草対策は欠かせません。人工芝には排水溝があり、普段の雨などの水分はそこを経由して地面に流れていきます。しかし、排水溝に種が入り込むと、そこに成長に必要な水分が供給されることで、雑草が生えてしまいます。
人工芝は天然芝に比べて、敷くための準備や手入れがシンプルで済むというメリットもありますが、その反面、ここで述べたように敷く場所の下地作りをきちんとしておかないとみためにも汚らしくなってしまいます。
砂利の除去、処分方法
人工芝を砂利の上に敷いて、その後もずっときれいな外観を維持するには下地からしっかりと作っていかなければなりません。下地処理では、雑草や小石などの不要物を除去していきながら、でこぼこした地面も慣らしていきます。
そのときに発生した砂利は、どのように処分すればよいのでしょうか。普通のゴミとしては処分できませんので、きちんとした処分方法をここではみていきましょう。
砂利を除去する方法
地面の土から砂利を取り除くにはふるいなど、網目のある製品を使って、土と砂利を分離させていきます。用意したふるいに土をいれてふるだけで、土が下に落ち、砂利だけがふるいの中に残ります。これでまずは砂利だけを取り除くことができます。手間と根気のいる作業ですが、これをしっかりとおこなわないと、きれいな仕上がりを作ることはできません。
砂利の処分方法
次に要らなくなった砂利の処理方法です。砂利を庭や家の他の部分に敷くことで、再利用することもできます。また近所に石材店などがあれば、引き取ってもらえるかも知れません。まずは、気軽に相談されてみてはいかがでしょうか。
また地方自治体によっては、砂利をゴミとして回収してくれる場合もあります。ゴミの出し方や場所などは自治体によって異なりますので、確認をしなければなりません。砂利は普段の生活の中で、山や公園などでみかけることもあるかもしれません。しかし、むやみにこのような場所に捨てることで、不法投棄となってしまいますので注意が必要です。
人工芝の施工方法
人工芝を敷く場所が砂利の上のような場合、しっかりと下地処理をしないと雑草が生育して汚らしい印象を与えてしまいます。また、でこぼこや、ずれやめくれなども発生してしまいます。人工芝を砂利の上にきれいに敷くにはまずは下地作りがとても重要となります。ここからは砂利を除去した後の人工芝の施工方法を確認していきましょう。
まずは、敷く予定の場所にある雑草を除去する作業をしていきます。雑草を処理するときの注意点ですが、きちんと根から抜いていかないと、再度生えてきます。根からきちんと除去したり、除草剤などを効果的に使っていきましょう。
次に設置予定の地面を均一に慣らしていきます。設置予定場所に突起物などがあるような場合や、土の量が足りずに、でこぼこしてしまうようであれば、新たに土を用意します。そして全体が均一になるようにならしていきます。そしてスコップなどで土の表面をたたいて固めていきます。
その上に防草シートと呼ばれるシートを準備して敷きます。これは雑草が生えるのを防ぐためのシートです。そして、最後に用意した人工芝を寸法通りにカットしてその上に敷けば完成です。
まとめ
庭に芝生を敷くことで、とてもきれいな外観を日頃から楽しんでいけます。芝生を敷くには天然芝以外にも、人工芝などをうまく使うことでも手軽に楽しんでいけます。また人工芝をうまく使うことで庭の雑草対策にもつながります。
しかし、人工芝を砂利の上に敷くさいには、きちんとした下地を作らないと、表面にでこぼこができ、めくれてしまうなどのトラブルも発生してしまいます。きれいな外観をずっと維持するには、砂利などを事前に撤去するなどの下地作りからまずはおこなっていかなければなりません。
自分で最初から人工芝を用意して、下地を作っていくことも時間とお金をかければ可能ですが、きれいにできなければ、その楽しみも半減されます。そうなってしまうよりは、一度業者に相談をして、人工芝の採寸から、施工作業や後片付けまで一括しておこなってもらってはいかがでしょうか。
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