育成に欠かせない栄養素!芝生が肥料焼けを起こさない正しいあたえ方

2021.4.30

育成に欠かせない栄養素!芝生が肥料焼けを起こさない正しいあたえ方

肥料は、元気な芝生を育てるためになくてはならない存在です。しかし、そんな肥料をまいてもすぐに芝生が枯れてしまうことがあります。その原因は肥料焼けという現象で、肥料についてよく理解せずに使用すれば、発生してしまうかもしれません。

このコラムでは、芝生が肥料焼けを起こさないためだけでなく、育成にうまく活用できるように、肥料というものを改めて見ていきます。ガーデニングなどのさいに、参考にしてみてはいかがでしょうか。

芝生の肥料焼けはどんな症状か

肥料焼けとは、肥料の不適切な使用によって植物に悪影響を及ぼして枯れてしまうことです。しかし、ひとくちに肥料焼けといっても、状況によってその症状が異なるため、見分けることが難しいといえるでしょう。

芝生の肥料焼けはどんな症状か

葉焼け型

葉焼け型の症状として、葉の表面の変色が見られます。その変色は、芝生全体に広がらずに一部分のみに発生することが多いでしょう。原因は、散布した肥料が長時間葉に接触することで、肥料に触れている部分の栄養濃度が高まり発症します。

根焼け型

肥料のあたえ方に関わらず、あたえる量が多すぎると発症する肥料焼けです。地中の栄養濃度が上昇した結果、根から水分が吸い取られてしまうことが直接的な原因になります。根から徐々に枯れていくことが特徴です。

脱水型

葉が全体的にしおれていってしまうという症状が見られた場合は、脱水型の肥料焼けでしょう。施肥の量を誤ったさいに発症しやすく、特に液体肥料によって引き起こされます。対策をしなければ、根焼け型と同様に芝生が枯れてしまうでしょう。

もしこうした芝生の肥料焼けの症状が確認できたら、日ごろの施肥を振り返って原因をつきとめ、改善することをおすすめします。

その他

また、芝生に肥料焼けの症状とは違った変化が見られるときは、病気にかかっているおそれがあります。詳しくは「もしかしたら病気かも…芝生の不調の原因と対策方法をご紹介します」を参照してください。

芝生を肥料焼けから回復させる方法

肥料焼けの症状がでてしまっている場合、すぐに対処しないと芝生が枯れてしまうおそれがあります。芝生が肥料焼けを起こす原因は、大まかにいうと周囲の栄養濃度が高すぎることです。そのため、栄養分を取り除くか薄める必要があるでしょう。

芝生を肥料焼けから回復させる方法

こうした場合の有効な手段として、大量の水分をあたえることがあげられます。なぜなら、土壌が水分を含むことによって、水分の中で栄養濃度が均一になろうとする力である浸透圧がはたらくからです。

これにより、かたよっていた栄養バランスが整ったり、栄養濃度が高かった土壌から栄養が流されたりして、肥料焼けの原因を排除することができるでしょう。しかし、水分を大量にあたえると今度は、芝生が根腐れを起こすリスクを高めてしまいます。

そのため、あらかじめ芝張りのさいに、水はけのよい土壌を用意することをおすすめします。また、栄養濃度を薄くすることができても、芝生はすぐには再生しないため、こまめに手入れをしつつ様子をみましょう。

肥料の撒き方を見直そう

肥料焼けを起こさないためには、芝生が栄養を必要とする時期に、適切な量をあたえることが大切です。それらを意識する少しの手間が、肥料を芝生にとって危険なものから強い味方へと変えてくれるでしょう。

肥料の撒き方を見直そう

時期

施肥は、芝生をよりよく成長させるために必要な作業です。そのため、施肥の時期は基本的に、芝生の成長期直前から直後までが理想的であるといえるでしょう。そして、その成長期は、冬に枯れる暖地型芝であれば春から夏にかけての数か月間、年中緑の葉を生い茂らせる寒地型芝であれば春と秋の2回訪れます。

量・濃度

病気で元気がない芝生に栄養を多めにあたえたいと思っても、1回の量を増やしたり濃度を上げるのは望ましくありません。市販で手に入れられる肥料の多くは、説明書が同梱されています。そのため、基本的にその記述に沿って施肥をおこないましょう。

撒き方

肥料をあたえるさいのポイントは、栄養にかたよりがでないように平等に撒くことです。しかし、芝生の面積が大きい場合は全体にムラなく施肥するのは難しいかもしれません。

そんなときは、芝生の敷いてある面をあらかじめいくつかのゾーンにわけて、順番に肥料を撒いていきましょう。さらに、肥料を撒くための散布器具などを使用することをおすすめします。肥料が高温にさらされると、芝生が肥料焼けを起こす危険性が高まります。そのため、早朝か夕方におこなうのが望ましいでしょう。

肥料の種類

肥料にはさまざまな栄養素が含まれていますが、主な構成要素として、チッソ・リン酸・カリの3つがあげられます。これらは、人間にとってのたんぱく質や炭水化物のようなもので、成長のためになくてはならない存在です。そうした肥料には、液体肥料と粒状肥料の2種類があり、その違いは構成要素ではなく芝生への効き方にあります。

肥料の種類

液体肥料

液体であるため、土壌に取りこまれるスピードが非常に速いことが特徴です。ただし、スムーズに取りこまれる分、長い期間効果を発揮することはできません。そのため、成長期が長い芝生には、不向きであるといえるでしょう。しかし、一時的に効果を出したい場合は、液体肥料を使用することをおすすめします。

粒状肥料

粒状肥料はなかなか溶けださず、長く地表にとどまることができます。そのため、成長期の芝生には、徐々に栄養を供給する粒状肥料がおすすめです。ただし、施肥の方法を間違えると接触している芝生が肥料焼けを起こすおそれがあります。施肥後には必ず十分な水をあたえ、栄養を拡散させることを忘れないようにしましょう。

まとめ

肥料の誤った使用から栄養の濃度にかたよりがうまれることによって、肥料焼けは発生します。葉が変色したり、施肥をしたすぐ後に弱ってしまったりした場合は、芝生の肥料焼けを疑ってみましょう。

まとめ

もしかすると、水を大量にあたえることによって回復するかもしれません。しかし、肥料は芝生の育成に欠かせない存在です。成長期には、正しい手順で継続的に粒状肥料をあたえるとよいでしょう。

ただし、肥料の種類や量を守り、正しく手入れをしていても、土壌環境が悪ければ新しく芝生の育成をしても枯れてしまうおそれがあります。そうしたトラブルを防ぐためにも、業者に芝張りや肥料焼けへの対応を依頼してみてはいかがでしょうか。

芝張りを依頼できる業者や料金

依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「芝張り」をご覧ください。


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