台風など、有事の際に家屋を守ってくれるシャッター。雹が降った際にも、シャッターを閉めなかったために窓ガラスが割れてしまった、などという方もいたようです。
そんなシャッターですが、日ごろからメンテナンスをされているという方はあまりいらっしゃらないのではないでしょうか。
「シャッターのメンテナンスってどうやってやるの?」
「そもそも、シャッターの寿命ってどれくらい?」
今回の記事はそのような疑問にお答えいたします。
ぜひお読みください。
シャッターの設計耐用年数・回数
シャッターの寿命のことを、「シャッターの耐用年数」といいます。耐用年数とは「利用に耐えうる年数」と定義されています。
このシャッターの耐用年数は当然のことながらシャッターによって違ってきます。
そしてシャッターも設置される建物によって、種類が違います。
木造の建築物に設置されるシャッターは主に「窓シャッター」、「軽量シャッター」となります。
窓シャッターとは、サッシ等建具の開口部前面に設置されるシャッターのことです。
軽量シャッターは、シャッターカーテンが板厚1.0mm以下の鋼板で作られているものを示します。
日本シヤッター・ドア協会では、窓シャッターの設計耐用年数を10年相当、設計耐用回数を7,000回開閉としています。
一方の軽量シャッターは設計耐用年数を10年相当、設計耐用回数を5,000回開閉としています。
具体的にいうと、軽量シャッターは1日約2回、窓シャッターは約1.4回開け閉めする程度であれば、10年間は使えるという設計で作られているということです。
毎日頻繁に開け閉めするシャッターであれば、10年という比較的早めに取り換える必要があるそうです。
鉄骨造やRC造については、窓シャッター、軽量シャッターに加えて、「重量シャッター」が設置されます。
重量シャッターは、シャッターカーテンが板厚1.2mm以上の鋼板で作られているものを示します。
気になる耐用年数ですが、日本シヤッター・ドア協会では、重量シャッターの設計耐用年数を15年相当として設計耐用回数を10,000回開閉としています。
一日あたり1.8回の開け閉めで15年という計算になります。
シャッターの寿命を延ばすメンテナンス方法
そんなシャッターの耐用年数ですが、実際には毎日開け閉めする人はそこまでいらっしゃらないと思います。
だから、耐用年数は実際には10年、15年以上だ、ともいうとそれも少し違うようです。
「あなたはシャッターのメンテナンスを日ごろから行っていますか?」
この質問に自信をもって「はい」と答えられる方も少ないのではないでしょうか。
台風の時などにシャっと閉めて、台風が去ったらそのまま開けておしまい。
シャッターをこのように使われている方は多いでしょう。
耐用年数を伸ばすために、日ごろからメンテナンスをすることをおすすめします。
メンテナンスといっても、難しいことはありません。
週に一回程度、シャッターの掃除をするだけです。
基本的にはからぶき、汚れが着いているようだったら固く絞った水拭きでさっと拭きましょう。
また、半年に一度は洗剤を使って洗い、サビを見つけたらすぐにとる、このように手入れしていれば、シャッターの耐用年数はおのずと伸びてきます。
沿岸部や交通量の多い土地の方は掃除の頻度を少し増やすとよいでしょう。
プロの点検項目について
シャッターは開閉したい時に確実に作動するように日ごろから維持していくことが大切です。
実は、故障などのトラブルを未然に防止するために自主点検が法律でも義務づけられています。
ここにプラスしてさらに、専門メーカーによる「定期点検」を行うことが必要となります。
「定期点検」は、シャッターの状態を点検し、よりよい状態での維持管理に必要な情報等を教えてもらうものです。
点検項目としては、
・開閉駆動装置関係…実際に駆動するか装置を点検
・スラットケース…収納されているケース等を点検
・電気関係…正常に流れるか電気系統の点検
・防災関係…非常時に手動で動作するか
といった項目があります。
プロの点検によって、シャッターの耐用年数もチェックしてもらうといいかもしれません。
異常・違和感を感じたらすぐに連絡を
シャッターを使用していて違和感があったり、異常を感じたりしたときはすぐに業者に連絡しましょう。
異常があった際には、シャッターの下に物を置いたり、下を通ったり、子供や動物が近づかないように見張っていることが大切です。
シャッターに張り紙をするのも有効でしょう。
とにかく、何か起きてしまう前に、業者に連絡することが重要です。
その際に、シャッターが耐用年数以内かどうかも報告できると、スムーズに物事が進むでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
いざという時に家屋、ひいては私たちの身を守ってくれるシャッター。
日ごろから、メンテナンスを行ったり、シャッターの耐用年数を意識しておいたりすることが大切でしょう。
それがシャッターだけに限らず、他の防災意識にも繋がっていくはずです。
もしシャッターに異常が見つかった際はすぐに業者に連絡しましょう。
業者を探す際には、当サイトをご利用いただくと便利です。
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