シャッター事故を防ぐためにできることとは?普段の注意点と点検方法

2021.4.30

シャッター事故を防ぐためにできることとは?普段の注意点と点検方法

シャッターは火災や侵入者などから私たちを守ってくれる大切な存在です。とくに電動シャッターは利便性が高く、さまざまな施設で使用されています。

しかし、そんなシャッターによる事故が多く発生していることはご存知でしょうか。シャッター事故は、いつ起こるかわかりません。しかし、普段から気を付けていれば、大きな事故を防げるかもしれません。

このコラムでは、事故を防ぐために注意すべきことや、シャッターのメンテナンス方法についてご紹介していきます。シャッターの安全性を保ち、大切な人の身を守りましょう。

シャッターで事故は起きる?

シャッターは学校やビルはもちろん、住宅や車のガレージなどにも使われています。シャッターはおもに防火用や防犯用として設置されることが多く、火災の際に延焼させないようにしたり、建物の中に不審者を侵入させないようにしたりする役割があるのです。

中でも電動シャッターは利便性が高いため、さまざまな施設で取り入れられています。安全を守るために設置されているシャッターですが、シャッターを閉める際に挟まれてしまい、死亡するという凄惨な事故も起こっています。

▼下りてくるシャッターをくぐろうとして転倒し、挟まれてしまった

▼シャッターの真下に停止させた車に、下りてきたシャッターが接触して傷がついてしまった

▼半分ほど開いていたいシャッターを全開させるためスイッチを押したところ、シャッターがいきなり急降下してきた

▼自分で無理にシャッターを修理しようとして逆に壊してしまった・けがをしてしまった

以上の事例は、大きな事故や死亡事故にはつながらなかったものの、ケガをしてしまった人もいます。

消費者庁の消費者安全調査委員会の調査によると、1998年から2016年の間に電動シャッターによる大きな事故は27件あり、その中の14件で死亡者が出ています。

電動シャッターは便利で防犯性能も高いですが、事故が起こってしまう危険性があります。では、どうすればシャッターによる事故を回避することができるのでしょうか。注意すべきことをご紹介します。

シャッターで事故は起きる?

注意しなければいけない点とは。

シャッターは私たちを多くの危険から守ってくれる存在です。しかし、使い方を間違えると大きな事故に発展してしまう危険性もあります。

では、シャッターによる事故を回避するためには、どうすればよいのでしょうか。

▽シャッターの下から離れる

シャッターの下にとどまったり、座り込んだりしないようにしましょう。緊急時以外でも、不具合などの理由で突然シャッターが下りてくる危険性があります。

▽シャッターをくぐらない

シャッターの開閉中は、絶対に下をくぐらないようにしてください。緊急時の場合、焦ってしまうかもしれませんが、シャッターに挟まれてしまうなどの二次被害が起きてしまうかもしれません。

自分がくぐらないようにするだけでなく、周りの人もくぐらせないように注意してください。シャッターが閉まり始めたら、近くにある扉から出入りしましょう。

▽シャッターから目を離さない

シャッターを動かしているときは、目を離さないようにしましょう。目を離してしまうと、もし誰かが近づいてきた場合に停止させることができず、事故につながってしまうおそれがあります。

▽シャッターの修理を無理に自分でおこなわない

シャッターを利用していると、ときには不具合や故障が発生することがあります。このような場合に、シャッターの構造などを把握しないまま不用意に修理するのは危険です。

無理にバラしてしまえば状況の悪化にもつながってしまいますし、最悪けがをするおそれもあります。原因が明確ではないときや修理作業に慣れていないときは、絶対に無理に修理をすることのないよう注意しましょう。

注意しなければいけない点とは

安全装置はある?

電動シャッターには安全装置が備えられているものもあります。しかし、まだ全国的に広く普及されているとはいえません。また、いざというときにセンサーが働かないというケースも報告されているため、安全装置がついていても安心はできません。

安全装置がついておらず、下りてきたシャッターに挟まれたという事故もあります。また、安全装置がついているにもかかわらず、それが作動せず重症を負ってしまったというケースもあるのです。

2015年に建築基準法が改正され、学校やビルなどの防火シャッターに安全装置を付けることが義務づけられました。しかし、自宅や店舗は規定の対象外です。

そのため、たとえ新設のシャッターであっても、家や店舗に設置されたシャッターには安全装置がついていないものも多いようです。コストがかかってしまうことも、普及が進まない一因といえるでしょう。

もし、ご自宅などで電動シャッターを利用しているという方は安全装置が設置されているかどうか、一度確認してみましょう。もし安全装置がついていないという場合は、シャッターによる事故を防ぐためにも、安全装置の設置を検討してみてください。

安全装置はある?

定期的な点検が重要。

シャッターに安全装置がついている場合でも安心はできません。シャッターを安全に使うためには定期的に点検する必要があります。

もし、メンテンナンスをおこたり劣化が進んでしまうと、故障の原因となってしまいます。そうなると、シャッターによる事故に発展してしまうかもしれません。

シャッターをこまめに点検することで、不具合を早期発見することができ、事故を防ぐことができるはずです。では、シャッターはどのように点検すればよいのでしょうか。

▽こまめなメンテナンス

シャッターは汚れを放置しておくとサビが発生することもあり、そのままにしておくと腐食してしまうおそれもあります。

週1回ほど、布などで拭いてあげるとよいでしょう。泥などの落ちにくいよごれは、水で濡らした布を使って汚れを落とします。レールに落ち葉などが入り込んでいることもありますので、こまめに確認して取り除いておきましょう。

▽半年に1度のメンテナンス

半年に一度はしっかりと汚れを落としましょう。洗剤を使ってこびりついた汚れを落とし、ホースなどで水洗いします。サビはサンドペーパーなどでこすると落とすことができます。塗装が剥がれた部分は、アクリル樹脂系の水性塗料を塗るとよいでしょう。

このとき、上部にあるシャッターボックスを濡らしたり汚したりしないように注意してください。内部の電子部品の故障につながる危険性があります。

シャッターの寿命は、手動式で約10年、電動式のものであれば20年ほどです。寿命が近づいてきたらシャッターを交換したほうがよいですが、それまでは定期的にメンテナンスをおこない、安全性を保ちましょう。

定期点検は、プロに依頼しておこなってもらうこともできます。「自分でメンテナンスをおこなうのは不安……」という方は、シャッター点検をおこなってくれる業者に相談してみてください。

まとめ

シャッターの中でも電動シャッターは利便性が高く、取り入れているご家庭も増えています。しかし、シャッターによる事故が起きているのも事実です。安全装置がついているにもかかわらず、作動しなかったケースもあります。

そのような事態を防ぐためにも、定期的に点検をおこなうことが大切です。こまめなメンテナンスは自分でおこなうこともできますが、素人では不十分な場合もあります。そんなときは、シャッターのプロに点検を依頼してみてはいかがでしょうか。

定期的なメンテナンスもおこなってくれますので、「自分で点検するのは面倒」「自分だけでメンテナンスするのは不安……」という方は、シャッター修理などをおこなってくれる業者に依頼することをおすすめします。

シャッター修理を依頼できる業者や料金

依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「シャッター修理」をご覧ください。

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