夏みかんなど柑橘類の剪定方法を紹介!適した時期の手入れで収穫量増

2023.11.20

夏みかんなど柑橘類の剪定方法を紹介!適した時期の手入れで収穫量増

みかんやグレープフルーツ、オレンジ、ゆずなど、さまざまな種類のある柑橘類。せっかく柑橘類を育てているのなら、おいしい実を収穫したいですよね。

しかし、柑橘類は剪定方法を間違えてしまうと木の生長が阻害され、まったく実がならないこともあります。そこで今回は、柑橘類の剪定方法と時期について紹介します。「なかなか実がならない」「柑橘類の木が大きく育ちすぎたからそろそろ剪定したい」という方はぜひご覧ください。

正しく剪定するためのポイント

柑橘類は樹齢によって剪定のコツが異なるので、剪定をするたびに改めて方法を調べ直すと安心です。

とはいえ、インターネットで得られる情報には限界があります。個々の木の状態に応じた適切なお手入れ方法を知りたいときはプロに相談しましょう。プロに依頼すれば、下記のような、あなたの悩みに応じたきめ細かなサービスを受けられます。

  • 樹齢や健康状態に応じて正しく剪定してもらえる
  • 水やりや施肥など普段のお世話でわからないことを聞ける
  • 希望すれば害虫や病気対策もしてもらえる

とくに、柑橘類を4年以上育てているのに実がつかないときは、正しくお世話ができていない可能性があるので、一度プロに相談してみることをおすすめします。

※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。

剪定など手入れの効果と必要性

柑橘類を育てるときにはしっかりと剪定する必要があります。ではなぜ柑橘類の剪定は必要なのでしょうか。

そもそも柑橘類などの果実を育てるときには、日当たりが重要になってきます。日当たりが悪いと均等に太陽が当たらなくなり、枯れてしまうこともあります。

また、害虫や病気を防ぐためには風通しが大切です。風通しが悪いと湿ってしまい、病原菌が増える環境になってしまいます。

きちんと育つために重要となってくるのが、剪定なのです。剪定次第で果実のできも悪くなってしまうこともあります。
ほかにも剪定次第で、毎年実をつけられるかが決まってきます。正しく剪定しないと、次の年は実がつかないおそれもあります。

樹木の生長のためにはしっかりとした剪定が必要となるのです。

剪定など手入れの効果と必要性

剪定に適した時期

柑橘類は、剪定する時期を間違えると実がつかなくなるおそれがあります。そのため、剪定時期を見極める必要があります。

柑橘類の剪定時期は2月~4月が適正です。しかし、芽が動き出すのを確認しつつ剪定するのなら4月に行うことも可能です。

柑橘類は葉がある程度残っていないと冬を越し、春に新しい芽をだすことはできません。冬の間はほとんど動きがなく、春に成長期間になります。春の成長期間に突入すると、できるだけ葉がないとしっかりと育てることができません。

すでに、花が咲き、実のつくようになった木であれば、難しい剪定方法をする必要ありません。

「みかん」と「夏みかん」の剪定時期はほとんど同じ

柑橘類を代表するフルーツに「みかん」がありますが、よく似た「夏みかん」もあります。このふたつは異なるフルーツではありますが、剪定時期はほとんど同じになるようです。

ほかの柑橘類と同じように2~4月ごろが適した剪定時期になります。この時期に剪定をすることで収穫量だけでなく、よりおいしい実を収穫することができるでしょう。ただ、どちらも1年の間に3回の成長期があるようなので、こまめな剪定を忘れないようにしてください。

「みかん」と「夏みかん」の剪定時期はほとんど同じ

成長の阻害になる剪定するべき枝の種類

柑橘類の剪定を正しく行わないと栄養がいきわたらないこともあります。
木の中には成長を妨げている悪い枝も存在します。

病気や害虫の被害にあった枝

病気や害虫の被害にあった枝を放置しておくと、ほかの枝にもうつってしまうおそれがあるので早めに剪定することをおすすめします。

枯れている枝

すでに枯れてしまった枝は、その分栄養を必要としたり、害虫がついてしまったりするおそれがあるので、早めに剪定する必要があります。

徒長枝(とちょうし)

幹から生えている枝とは違い、太い枝を剪定したあとに生えてくる長い細い枝のことです。ほかの枝と比べても極端に細いため、多くの栄養を必要としてしまいます。

枝の向き

成長の阻害になる剪定するべき枝の種類

上向きや下向きにはえている枝は、たとえ実がついても小さくなってしまう可能性があります。また太さが同じの枝がおかしな方向になっている場合も風通しが悪くなり害虫がつく可能性があります。

このように、剪定をしておいたほうがいい枝はいくつかあります。枝を剪定することで、柑橘類はしっかり成長することができるのではないでしょうか。

樹齢にあわせた剪定方法

樹齢にあわせた剪定方法

柑橘類は植えつけてから数年は実をつけることはありません。ですが、柑橘類は樹の形が整っていないと実の成長に影響を与えてしまいます。

そのため、実をつけるまでの間にしっかりと樹の形を整えなければなりません。また、柑橘類の剪定方法は樹齢によって変わってきます。

1年目

木の中心になっている幹を主幹といいます。植え付けたあと一年目に、20cm~40cmの高さで切っていきます。

2年目

何本か枝が伸びてきています。その中で、いい枝を選んでいきます。選ばれた気を主枝とし、それ以外の木を根本から切り落としていきます。この主枝とした枝も枝の先から3分の1程度のところで切り落とします。

3年目

2年目に切り落とした主枝からまた枝が何本か伸びてきているかと思います。その中からまた主枝を決めます

こうして決めた枝を亜主枝と呼び、主枝から伸びているため木の骨格となる枝となります。そのため、この亜主枝の成長を妨げている枝は根元から切る必要があります。

4年目

亜主枝を伸ばしていき、必要がない枝を間引きしていきます。間引きすることで枝の中心まで風通しがよくなり、日光が当たりやすくなります。そうなると、花付きだけでなく、実のつきがよくなります。

このように年数ごとに剪定方法が変わっていきます。また、3本に残した主枝を2本だけ横に広がるように支柱に誘導すると、さらに日当たりがよくなります。

注意しなければならないのが花芽です。剪定の時期になるとすでに、花芽がつくられていることが多く、すべての枝を切ってしまうと花芽ごと切り落とすおそれもあるので注意が必要です。

また、何年か経つと成長し枝が長くなりすぎることもあります。そのため、それまでの主枝を付け根から切り落とし、亜主枝を新しい主枝として育てることになります。亜主枝も新しく決めて育ていく必要があり、主枝と亜主枝を新しくしながら育てていかなければなりません。

柑橘類を大きく育てたくないときには

柑橘類を大きく育てたくないときには

植木があまり大きくなりすぎると管理が大変なので、ある程度で背丈をストップさせることも大切です。植木の基本構造は幹とそこから伸びる主枝、主枝からさらに伸びる細枝なので、柑橘類の剪定では主枝をカットすることで全体のボリュームを減らすことができます。

ボリュームダウンさせるときは、古い枝から切っていくようにしましょう。木の枝は若いもののほうが生育が活発で、花も咲きやすいという性質をもっています。古い枝を落とし、新しいものに更新することで、全体の枝葉の量は減っても花とそのあとに付ける実の量は減らさずに済みます。

枝を落とす量は全体の3割程度に留めるのがよいとされています。葉を減らし過ぎると今度は光合成ができなくなって生育の妨げになるためです。そのため柑橘類の木を小さく育てたい場合は、切る枝と切らない枝をしっかり分けて葉のついた枝をある程度確保し、毎年段階的に剪定をして小さくしていく必要があります。

剪定後のケアも大切な手入れのひとつ

剪定後のケアも大切な手入れのひとつ

柑橘類は剪定したあとにも注意が必要です。ケアをするとしないでは成長に大きく影響することもあります。

せっかく木を剪定しても切り口をそのままにするのはおすすめできません。その切り口から病原菌が侵入してくることがあるのです。

そのため、剪定後の切り口を殺菌する必要があります。殺菌するには、ホームセンターなどで簡単に入手できる保護剤があります。保護剤を塗ることで、病原菌を防ぐことができます。

また、剪定後は肥料を与えることも重要です。剪定したあとは成長とともに新しい枝や葉を生やしていきます。そうなると木とって負担となるため、肥料をしっかりとやらないと、細く弱い枝が育ってしまうおそれもあります。そのため、養分を与えるためにもしっかりと肥料巻く必要があるのです。

柑橘類の特徴

柑橘類の特徴

柑橘類の特徴はなんといっても美味しい実が成ることです。木の種類は世界中に数あれど、とくに柑橘類は食用に適する品種の多い木だと言われています。実の味わいも甘さの際立つものから酸味の強いもの、ほろ苦さを味わえるものまで多種多様で、洋の東西、老若男女を問わず様々な人々から愛されてきました。

総じてビタミンが豊富なため、古くは大航海時代に沢山の人をビタミン欠乏症から救ってきたという歴史をもつ『命の果実』でもあります。

植木として見た場合の特徴としては、柑橘類は冬に葉を落とさない常緑樹が多く、また背がそこまで大きくならない低木種であるという点です。そのため柑橘類は剪定がしやすく、植木の初心者にもやさしい木であると言われています。

柑橘類の起源は非常に古く、一説には3000万年以上も前からアジアの熱帯地域に存在していたとされています。ルーツが熱帯のため、温帯気候である日本でも栽培は可能ですが、やはり暖かいところを好むようです。寒さに弱く、冬場の気温が下がる時期には保温などのケアが必要な場合もあります。

また、独特の芳香に惹かれて虫が寄ってきやすい木でもあります。とくに蝶の仲間は柑橘類が大好きで、葉が幼虫のエサになりやすいという特徴があります。アゲハチョウの幼虫などがよくミカンの木に住み着いているのを見かける機会が多いかもしれません。柑橘類を育てるときは、大切な葉が虫に食害されないよう気を使う必要があります。

まとめ

柑橘類は実がなるまでに時間はかかりますが、成長過程を楽しむことができます。しかし、しっかりと剪定しないと、大きく育たないおそれもあります。

また、柑橘類は剪定方法を間違えると実がつかないこともあります。せっかく成長しても実がつくまで成長しないということも少なくありません。

間違って剪定してしまわないように、不安であれば一度業者に相談してみてはいかがでしょうか。相談することで、しっかりとした実がつけられるでしょう。

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