ムクゲを剪定して花のある庭木にしよう!正しい時期とお手入れ方法

2023.11.20

ムクゲを剪定して花のある庭木にしよう!正しい時期とお手入れ方法

ムクゲを剪定するときは、思い切って切ってしまっても大丈夫です。ムクゲは芽吹く力が強いため、強めに剪定しても花を咲かせることができるといわれているのです。

ただし、思い切った剪定をおこなうときは正しい時期におこなうことが大切です。時期を間違えると花が咲かなくなってしまうため、剪定する前にきちんと確認しておきましょう。

※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。

ムクゲの剪定時期

ムクゲの剪定は、落葉後の12月から新しい芽が出る直前の3月ごろまでが適期です。このときは強めの剪定をして樹形を作るようにしましょう。強く切り戻すことで花がつかなくなるか心配になるかもしれませんが、ムクゲは春になると新梢に芽をつけるので大丈夫です。

また、樹形が大きく乱れている場合は6月から10月ごろに剪定をおこなうこともあります。徒長枝という勢いのある強い枝を切り、樹形を整える剪定をおこないましょう。このとき、その年に伸びた枝を切ってしまわないように注意してください。花芽も切り落としてしまうことになるため、花が楽しめなくなってしまいます。

ムクゲの剪定方法

ムクゲは庭に1本だけ植えて楽しむほか、生垣として使われることもあります。枝は上に向いて生える習性があるため、円錐型に形を整えるように剪定をおこないましょう。

基本の剪定方法

庭に1本だけ植えているようなムクゲの剪定方法をご紹介します。

●準備するもの
・剪定バサミ
・剪定ノコギリ
・軍手

●剪定方法
12~3月に剪定をおこなう場合、まだ花芽がない状態ですので好きな高さに切り戻すことが可能です。大きく伸びすぎた枝や、樹形を乱す枝を切っていきましょう。

枝を切るときは、付け根から分かれ目のところにハサミやノコギリを当て、長い枝を切り短い枝を残すようにしていきます。新芽は1メートルほど伸びるので、伸びた後のことを考えて高さを整えるとよいかもしれません。

また、ムクゲはヒコバエと呼ばれる不要な枝が生えやすいといわれています。ヒコバエとは株元から生えてくる小さな幹のことをいい、そのままにしておくと樹形を乱してしまうおそれがあります。ヒコバエを見つけたら、元の部分を切っておきましょう。

生垣の剪定方法

生垣としてムクゲを植えている場合の剪定方法をご紹介します。

●準備するもの
・剪定バサミ
・刈り込みバサミ
・軍手

●剪定方法
生垣の場合は、高さを抑える剪定が重要になります。上に伸びすぎないよう若い木のうちに強く剪定をおこない、形を整えていくとよいでしょう。どのような生垣を作るのかを常にイメージしながらバランスを考えて剪定することがポイントです。

ムクゲは生長がとても早く、放置してしまいますと10メートル以上になってしまうこともあります。もし生長しすぎて手に負えなくなってしまったとのことでしたら、プロに依頼するとよいでしょう。自分で高所の剪定をしようとすると、思わぬケガにつながるかもしれません。

ムクゲを上手に育てるコツ

ムクゲをこれから育てていくうえで知っておくとよいことについていくつかご紹介します。

ムクゲの特徴

ムクゲは韓国の国花ともされている花で、白のほかに紫や赤の花をつけます。原産は中国やインドで庭木や公園の樹木として多数植えられているようです。日本には奈良自体から中国に渡来したとされ、和歌山県や山口県などに野生のムクゲがあったとされています。

ムクゲはフヨウ属のため、同じ仲間の芙蓉・ハイビスカスとは花の形がとても似ているうえ、開花の時期も同じなため間違われてしまうこともあるかもしれません。

見比べる方法は葉っぱで、ムクゲの葉は花より小さく濃い緑色、切れ込みが深いという特徴があるのに対し、芙蓉は花と同じくらいの大きさの葉で薄い緑色、ハイビスカスは葉にツヤがあるという特徴があります。

ちなみに、ムクゲの樹皮を乾燥したものは「木謹皮(もくきんぴ)」という生薬にもなり、抗菌作用があるため胃腸炎のほかに水虫などの皮膚の病気に使う薬に配合されます。

日当たり

ムクゲの花を美しく咲かせるためには、日当たりよい場所で育てる必要があります。明るい日陰でも育てることはできますが、花付きが悪くなってしまうためなるべく日の当たる場所を選ぶようにしましょう。

水やり・肥料

庭に根付いていたら、水やりの必要はありません。ただし夏は乾燥しやすいため、極端に乾燥しているようでしたら水を与えてください。肥料は開花する7~9月に緩効性の粒状肥料を表面に与えると、花付きがよくなります。また、12~1月には油かすなどの有機質肥料を施すとよいでしょう。

植え付け、植え替え

植え付けは、落葉期の12月から3月におこないましょう。根鉢よりも一回り大きな穴を掘り、元肥を混ぜ合わせて植え付けます。植え付けができてから1か月の間は、土の表面が乾き次第水を与えるとよいでしょう。

鉢植えの植え替えをおこなう場合は、3月頃が適しています。根鉢を崩さないように注意し、大きな鉢に移し替えていきましょう。

ムクゲの増やし方

ムクゲを増やす方法には、挿し木と種まきがあります。どちらも簡単におこなえる方法ですので、ムクゲを増やしたいという方はぜひ試してみてください。

ムクゲのお手入れ方法

挿し木

挿し木で増やす場合は、まず葉が出てくる3~4月に前年に伸びた枝を10~15cmほど切っておきます。その後挿し木用の土を用意し、そのうえに葉が触れるくらいの間隔で挿していきましょう。土が乾かないように水を与えていれば、1か月ほどで発根します。

種まき

種まきで増やす場合は、まず花が咲き終わったムクゲの実から種を取り出します。その後すぐにまいていきましょう。すぐに種をまかないとのことでしたら、翌年の3~4月頃にまくとよいです。

このとき、種が重なってしまわないように注意してください。まき終わったら、上に少し土をかぶせ、土が乾かないように水を与えていきましょう。

ムクゲを育てるうえで注意したい害虫

ムクゲは病気に強いですが、害虫がよくつきやすいといわれています。ムクゲが被害に遭いやすい害虫は以下のような虫です。もし見つけたら早めに対処するようにしましょう。

・ハマキムシ
・アブラムシ
・テッポウムシ

ハマキムシ

ハマキムシとはハマキガ科の蛾の幼虫のことをいいます。自分で吐き出した糸で葉を丸め、その中に隠れているのが特徴です。発生期間が長い虫ですので、予防するためには定期的に薬剤を散布する必要があります。もし発見してしまったら葉ごと摘み取り、処分しておきましょう。

<被害>
葉・つぼみ・芽の食害

アブラムシ

アブラムシは、3~5月に発生しやすい害虫です。葉や新芽、花など柔らかいところに群がる習性があります。アブラムシは繁殖力が高いため、近づかせないことが何より重要です。

アブラムシは銀色のものが苦手ですので、予防法として銀色の反射テープを張っておくのもよいでしょう。もしアブラムシを発見したら、薬剤もしくは粘着力の弱いテープで取り除いてみてください。

<被害>
植物の汁を吸い、株を弱らせる

テッポウムシ

テッポウムシはカマキリムシの幼虫のことをいいます。カマキリムシは6~10月頃、木に穴を開けて産卵し、孵化したテッポウムは樹木の中を食べ続けます。

カミキリムシは樹勢の弱っている木にやってくることがあるため、木を元気にすることで予防することができる可能性があります。周りに雑草が生えているようでしたら除草し、剪定で風通しをよくしましょう。

また、薬剤を定期的に散布することで、卵を産み付けないようにする方法もあります。もし食害にあってしまったら、薬剤での駆除は難しくなります。

<被害>
幹内部を食い荒らす。最悪枯れることもある。

まとめ

ムクゲは12~3月頃に剪定をおこなうようにしましょう。ムクゲは比較的剪定がしやすい植物ですが「剪定を間違えて失敗するのが怖い」という場合や「剪定する時間がない」という場合は個人でやるのではなく、剪定のプロの力を借りるのをおすすめします。

剪定のプロはムクゲを美しく剪定してくれるほか、時間がないときもすぐに対応してくれるため安心です。時間に余裕がある方は1社だけでなく2社~3社ほど剪定業者を比較・検討し見積もりを出してもらうのもよいでしょう。

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