【皐月盆栽剪定】大きくする場合と現状維持に適した時期や方法を解説

2023.11.20

【皐月盆栽剪定】大きくする場合と現状維持に適した時期や方法を解説

皐月盆栽の剪定は、大きくしたいときと現状の形を維持したいときで方法がことなります。木を大きくしたいときは、いくつか芽を残しておいて剪定をしなくてはいけません。一方で、現状の形を維持したいときは、新しい枝をすべて切り落とし古葉は残す剪定をおこないます。

しかし、切り落とす芽と残す芽の違いがわからない方もいらっしゃるでしょう。そこで今回は、皐月の盆栽の剪定時期やくわしい方法をご紹介します。正しい時期に、正しい方法で剪定をおこない、立派な皐月に育てましょう。

※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。

皐月盆栽の剪定は2種類!くわしい方法を解説

皐月は成長力が旺盛な樹木ですので、なにもせずにいると枝が伸び放題になってしまいます。剪定をして各枝に加わる成長力を整え、バランスのよい樹形にしましょう。

剪定の時期は花後の6月

剪定の時期は花後の6月
基本的に皐月の盆栽の剪定は、花が咲き終わった6月におこないます。7月中旬~8月は花芽形成期に入り翌年の花芽を形成しますので、6月を過ぎてから剪定をすると花芽がある枝を切ってしまい、翌年に花が咲かなくなるかもしれません。

大きくしたいときは【2芽2葉残し】

皐月を植えてから1~2年のときは、全体的な樹形がこじんまりとしているかもしれません。形を整えたいけれどももっと皐月を大きくしたいときは、「2芽2葉残し」といわれる方法で剪定をします。

2芽2葉残しは外側に向かって成長するように芽を切る方法です。この方法でおこなうと、芽が込み合うことなく、のびのびとした大きな樹形にできます。

【2芽2葉残しの剪定方法】
1.剪定する枝を選びます。先端から新芽が三又やそれ以上に分かれているような枝を探しましょう。
2.分かれた新芽のうち、外側の2本の芽を残して真ん中を切り落とし、V字型になるようにします。こうしておくと、流れるような樹形に整えやすくなります。
3.V字型2本に残した新芽についている葉は2枚だけ残して、あとは切り落としてください。

大きさを維持したいときは【元葉切り】

植え付けてから3年以上たつと、ある程度樹形が大きくなります。これ以上皐月を大きくしたくないというときは、「元葉切り」をしましょう。元葉切りは、今年伸びた新芽を前年の葉の位置で切り落とす剪定です。

新芽をすべて切り落とすことで、また新芽が出ても前年とおなじ大きさを維持できます。元葉切りの手順は以下の通りです。

【元葉切りの剪定方法】
1. 剪定する枝を選びます。枝先から芽がたくさん出ていて、このまま成長すると大きく樹形を乱しそうな枝を選びましょう。
2.古い葉から先に伸びている新芽をすべて切り落とします。

きれいな皐月を観賞するためのお手入れ

いつまでもきれいな皐月の盆栽を観賞するためには、剪定だけではなく他にもお手入れをしなくてはいけません。ここでは、水やりや肥料をあたえるのに適切な時期や方法をご紹介します。

花がらはこまめに摘もう

花がらはこまめに摘もう
皐月の花が咲き終わった後も花がら(咲き終わった後も散らずに残っている花)が残ってしまうことがあります。花がらを見つけたら、すぐにはさみで切り取ってください。

花がらが枝に残っていると実がなってしまい、皐月がこれから成長していくうえで必要な養分が花がらにとられてしまいます。また、花がらをこまめにとりのぞくと、盆栽の見た目がきれいになります。

水やりを欠かさない

皐月の盆栽は根が浅いので、水切れをおこしやすくなります。鉢の表土が乾ききる前に、株元にたっぷりと水をあげてください。花が傷んでしまうので、花には水をかけないようにします。

鉢土が鹿沼土であれば、水やりのタイミングがわかりやすいでしょう。鹿沼土の色が白いときは乾燥しているので、水やりをしてください。水分を含むと、鹿沼土は黄色くなります。

肥料の与え過ぎには注意

花を咲かせるのに力を使いますので、皐月の盆栽には年2回の施肥が必要です。ただし、皐月は根が枯れてしまう肥料やけをおこしやすいため、一度に多くの量の肥料を与えすぎないようにしてください。

1回目は花が咲く前の3月ごろに、油かすなどの有機肥料を与えます。有機肥料のパッケージに記載された規定量を確認しましょう。

花が終わった後の6月ごろは、液体肥料を与えてください。このときも与えすぎにならないよう、必ずパッケージの記載に従って千倍程度に薄めたものを与えましょう。

根詰まりを防ぐための植え替え

盆栽の鉢は小さいので、皐月が成長するにつれて根がいっぱいに詰まってしまいます。そのままにしておくと、湿気がたまりやすくなり根腐れの原因になります。そこで、2年に1回は植え替えをしてあげましょう。

植え替えはまたは花が終わった後の6月ごろにおこなってください。花が咲く前の3月ごろにおこなうと、花芽を傷つけてしまうおそれがあります。

新しい土は皐月などの樹木に適した、酸性度の強い鹿沼土を使います。鉢の下には小粒の土を入れ、上のほうには大粒の土を敷きましょう。新しい鉢に植える前に、長すぎる根は半分ほどの長さに切り落としてください。

また、鉢土の表面に水苔を敷くと水切れを防げます。水苔は乾燥したブロック状の苔で、水に戻して使うものです。鹿沼土と同様に、ホームセンターなどの量販店で販売されています。

まとめ

皐月の盆栽の剪定は、木のサイズを大きくしたいときと、現状のサイズを維持したいときで切る場所が違います。大きくしたいときは、三又以上に伸びている新芽の両側を残し、真ん中の新芽は切り落とします。一方で、現状のサイズを維持したいときは、古葉から伸びている新芽はすべて切り落としてください。

剪定以外にもこまめなお手入れが欠かせません。花が咲き終わった後に花がらが残っていたら、こまめにはさみで切り取っておきましょう。花がらに養分をとられるのを防ぎます。

また、水やりや肥料をあげるのも大切です。水は鉢の表土が乾いたらたっぷりとあげます。花が咲いた後はパワーを使い果たしているので肥料をあたえますが、あげ過ぎないように規定量にしたがってあげてください。

そのほか、2年に1回は植え替えをしましょう。鉢が根でいっぱいになると、根が腐ってしまうためです。花を咲かせ終えて一段落した時期が、植え替えに適しています。皐月に適した鹿沼土で植え替えましょう。

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