ゴムの木の剪定方法・時期|剪定前に知っておきたい3つのポイント

2023.11.20

ゴムの木の剪定方法・時期|剪定前に知っておきたい3つのポイント

観葉植物として、高い人気を持つゴムの木(フィカス)。その剪定自体はカンタンですが実際におこなう際には『剪定に適した時期』はもちろん、+α『樹液・天候・道具』の3つのポイントを押さえておきましょう。

なぜならこれらを間違えてしまうと、ゴムの木自体が弱ってしまうこともあるから。また風通しの悪さは病害虫のリスクも高めますし、樹液に関しては最悪、あなた自身の健康に影響を及ぼすこともあるのです。

このコラムでは、そんなゴムの木の正しい剪定方法はもちろん、知っておきたい注意点も解説していきます。ぜひ、参考にしてください!

※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。

ゴムの木の剪定時期|夏場・冬場の剪定は控えよう!

ゴムの木の剪定に適した時期は、3月~6月、もしくは9月~10月ごろ。とくに春先はゴムの木の成長期になりますので、葉や枝も伸びやすく樹形を整えるには最適な時期といえます。

逆に真夏に剪定をするとゴムの木へのダメージも大きく、真冬は休眠期ですのでこれもまた剪定には向きません。この時期の剪定は、翌年以降のゴムの木の成長に影響してしまうため注意が必要です。

健やかに成長させたいのであれば、この剪定時期に関してはとくに意識してお手入れしていきましょう。

ゴムの木の剪定方法|気を付けたい3つのポイント

ゴムの木の剪定方法自体はカンタンで、成長点を意識しつつ、好きな部分から剪定ばさみで切り戻していくだけ。

この成長点とは、枝や幹から少しだけ出っ張っている部分のことです。成長点を残しておけば、そこから新しい枝や葉が生えます。逆にここを切り取ってしまうと思うように枝が伸びず、樹形が乱れてしまうこともあるため注意が必要です。

ゴムの木は、1年で大体15cmほど成長する植物。この成長速度も踏まえて、どこに枝を生やしたいか・どのように生やしたいかなどなど、『最終的な樹形』をイメージして剪定をしてみましょう!

また+α、以下のような葉・枝・幹も合わせて切り落としていくと、ゴムの木にとっていい影響を与えます。

・傷んだ・弱った・枯れた枝
・古くなって黄ばんできた葉
・重なって混み合った部分の枝や葉
・内向きに伸びてしまった枝

これらは不要枝といい、残しておくと木の風通し・日当たりをさまたげたり、生育の効率を落としたりしてしまいます。この剪定を機にこのような枝や葉も見つけ、しっかり間引いておきましょう!

ゴムの木剪定の注意点1:『白い樹液』には触れないように!

ゴムの木の枝や葉を剪定した際、その切り口から『真っ白な樹液』がにじみ出てきます。この白い樹液にはラテックスという成分が含まれており、素手で触れてしまうと体質次第では肌が荒れたり、かぶれたりしてしまうことも。

そのため、ゴムの木の剪定をする際にはしっかり軍手やゴム手袋をしたり、長袖を着たりして肌に触れないようにしておきましょう。また樹液が垂れたまま放置されないよう、床にはいらない紙(新聞紙など)を引いた上で剪定し、最後に処分することも大切です。

ゴムの木剪定の注意点2:天候は『晴れた日』がベスト!

ゴムの木の切り口が濡れてしまったり、湿ってしまったりすると、そこから病原菌が侵入するリスクが高まります。そのため、剪定の際はできればよく晴れており、乾燥した日におこなうのがオススメです。

どうしても雨の日に剪定したい場合や、また大きな切り口が気になるという場合は『癒合剤』を塗っておくことをオススメします。これは切り口に塗り付けることで保護できる商品で、ホームセンターはもちろん通販などでも多数販売しております。

気になる方はこの剪定を機に、一度チェックしてみてはいかがでしょうか。


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ゴムの木剪定の注意点3:『清潔でよく切れる剪定ばさみ』を使おう!

ゴムの木を剪定する際にもうひとつ気を付けたいのが、この『剪定ばさみ』。前述したように木にとって切り口は傷口のようなもので、清潔ではないはさみを使うのは少々不衛生といえます。

またキレイに洗ったとしても、普通のはさみや古く切れ味の悪い剪定ばさみを使うと木に悪影響です。このようなはさみを使うと木の細胞部分がつぶされてしまい、生育に影響が出ることもあります。

そのため剪定ばさみを取り扱う際には、専用かつできるだけキレイなものを使うことが大切。また長年使ってきて、そろそろ切れ味が悪くなってきたな……という剪定ばさみをお使いなら、これを機に思い切って買い替えてみるのもアリでしょう。


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剪定後のゴムの木を元気に育てるコツ【置く位置・水やり・土・肥料・植え替え】

ゴムの木を元気に・きれいな形に育てたいのであれば、剪定だけではいけません。木全体を整えた後も、適切な環境を与えてやらなければ枝や葉、最悪株ごと弱ってしまうことも……。

また、もし生育中にゴムの木の様子がおかしくなってきたときは、剪定ではなく以下の環境が整っていないことが原因かもしれません。まずは一度、これらをしっかり確認しておきましょう!

ゴムの木の好む環境まとめ!

置く位置:日当たりのいい場所に置いてあげよう!
水やり:夏場以外は控えめでOK!
土:基本は市販の『観葉植物用土』で大丈夫!
肥料:即効性肥料なら月2~3回・緩効性肥料なら月1回程度!(時期は春~秋)
植え替え:2年に1回、春から夏ごろやろう!

ゴムの木の好む”置く位置”

ゴムの木の生育に適した置き場所は『日当たりのよい場所』です。ゴムの木は日光を好むため、もし室内で育てている場合もできるだけ日の当たる場所に置いてあげることが大切。日光が十分に当たらないと、枝が細く伸びてしまい不格好になってしまいます(=徒長)。

ただし、日光が好きとはいっても直射日光、とくに真夏の日光に直接当てすぎても葉が焼けて変色してしまい、これもまた弱る原因になります。とくに班入りの種(ティネケやアルテシーマなど)は葉焼けを起こしやすいため、気を付けなければなりません。

屋外の場合はできれば遮光ネットを、屋内の場合はレースカーテンなどである程度日差しを遮ると、程よく日光を与えられますよ。

ゴムの木の好む”水やり”

ゴムの木を生育する際には、そこまで多くの水をやる必要はありません。なぜならゴムの木はもともと乾燥に強いから。逆に水を与えすぎると根腐れを引き起こし、枯れる原因にもなってしまいます。

ゴムの木に水をやるタイミング・方法としては、基本的に

・植えている土が乾ききったとき
・鉢の底から水があふれ流れるぐらい

与えてやるのがベスト。土の乾き具合は白く変色してくるためわかりやすいですが、見分けが付きにくいときは土を触ってみて、湿り気を確かめてみましょう。サラサラ、パラパラしていれば乾燥している、という状態です。

また、中でも冬場の休眠期はもう少し控えめでもOKです。暖房の効いていない部屋であれば、土が乾燥してから5日ほど待ってからの水やりでも大丈夫でしょう。

※受け皿に残った水は根の乾燥はもちろん、雑菌防止の観点からもためず、早めに捨てましょう。

ゴムの木の好む”土”

ゴムの木を生育する際の土は、シンプルに観葉植物用土を購入・使用すればとくに問題ありません。これは、ホームセンターなどで市販されているため用意しやすいでしょう。

また土にもアレンジを加えたいのであれば、用土に加えて赤玉土や鹿沼土を混ぜ込むとより水はけのいい、ゴムの木好みの土になります。配合は用土2に対して赤玉土・鹿沼土1の割合で混ぜてみましょう。

ゴムの木の好む”肥料”

ゴムの木にも肥料は必要ですが、冬場(12月~2月ごろ)に与えると栄養の取りすぎになってしまいます。時期としては春から秋、成長期にしっかり肥料をあげましょう。

ただし、あげるタイミングに関しては肥料の種類によって異なります。

即効性肥料(液体):月2~3回程度
緩効性肥料(個体):月1回程度
※商品によって少々異なります

とくに夏場は肥料のあげ方が大切になってきます。しっかり購入した肥料の説明を読んで適切な時期にあげるようにしましょう。

ゴムの木の”植え替え”

鉢植えでゴムの木を生育しはじめて2年ほど経つと、根も大きくなってきます。ここでそのままの鉢で育て続けると、根詰まりを引き起こして木が弱ってしまうことも。

そのため2年に1度、根が鉢からあふれるぐらいまで成長したら、5月~8月ごろに一度植え替えをしてあげましょう。土は前述したように観葉植物用のもの、鉢は現在のものより一回り大きいものを用意しておけば安心です。

方法としては、元の鉢から土ごと引っこ抜き、古い土を3分の1ほどほぐし落としたら準備は完了。大きめの鉢に移し、新しい土を足しましょう。最後に水をやれば完成です!

※植え替え直後のゴムの木はまだ弱いので、直射日光を避けた明るい場所に置いておきましょう。また、2カ月ほどは肥料も与えないようにしてください!

剪定後の枝を有効活用! ”挿し木”でゴムの木を増やす方法

もしゴムの木を増やしたい、と思いであれば、剪定の際に出た枝を活用して数を増やすこともできます。これを『挿し木』といいます。この挿し木に適した時期は4月~10月ごろと剪定時期と被るので、合わせて覚えておきましょう。

これは意外とカンタンに試せるので、興味のある方はチャレンジしてみてください!

☆手順

1.鉢と土を用意する
2元気な枝を10cmほどの長さで切り取る
3.葉を数枚むしって1枚にする
4.その葉を横向きに半分に切る
5.切り口を数時間水に付ける
6.ある程度時間が経ったら土に切り口を挿しこむ
7.発根すれば成功
※枝・葉から出る樹液に触れないよう注意!

この際、枝は切り口が斜めになるよう切り取るとよいでしょう。こうすれば、水に付けた際よく吸収するようになってくれますよ。

少々難易度高めなゴムの木の”取り木”について

ゴムの木の取り木は、枝や幹の皮をはぎ、そこから発根させる方法です。挿し木に比べると少々難易度が高めですが、覚えておいて損はありません。時期としては、やはり春~夏の温かい時期におこなうのが最適でしょう。

☆必要なモノ

・カッターナイフ
・水苔(湿っているもの)
・ビニールフィルムとひも

☆手順

1.幹や枝に2~3cm幅の切込みを入れ、木の皮のみはぎ取る
※ぐるりと一周分の切込みを、上記の間隔で2本入れる意識
2皮が剥がれたらそこに湿った水苔を巻いていく
3.それを覆うようにビニールフィルムを巻き、紐で両端を縛る
※納豆やキャンディのような見た目になるイメージ
4.水苔が乾いてきたら水をやるなど、水分管理を徹底する
5.しばらくして成功していれば、ビニールの中で発根している
6.発根している部分の下で切り取り、土に植え付ける

豆知識:ゴムの木の生育で気を付けたい“病害虫”対策

ゴムの木は比較的病害虫の被害を受けにくい観葉植物ですが、注意しておきたい害虫は数種います。

・カイガラムシ
・コバエ

カイガラムシはゴムの木の健康を害しますし、コバエが大量発生すれば私たちの生活にもかかわります。発生予防はしっかりしつつ、もし発生した場合の駆除方法もしっかり知っておきましょう。

・カイガラムシ
カイガラムシは白や茶色の見た目をした、小さく丸い昆虫です。植物の幹や枝によく発生するこのカイガラムシは、風通しの悪い場所によく発生します。

予防方法としては、やはりしっかり剪定しておくことが一番大切。込み入った部分をしっかり整理して、風通しをよくしておきましょう。

またカイガラムシが発生してしまった場合、これがなかなか薬品が効きません。そのため、いらないブラシなどを用いて物理的にこそぎ落として駆除する方法がもっとも手っ取り早いでしょう。

・コバエ
ゴムの木のような観葉植物にわくコバエは、受け皿にたまった水から発生するものと、土の表面から発生するものがいます。予防法としては、前者は受け皿に水をためないこと、後者は土の表面のみ無機質な土(赤玉・化粧など)を敷くことが大切です。

もし土からコバエが発生してしまったら、殺虫剤で駆除しましょう。近年では土に直接挿しこむような、観葉植物用の便利な殺虫剤も販売されていますよ。

まとめ

今回ご紹介したゴムの木の剪定についてまとめると、以下のような内容でした。

・剪定時期は3月~6月・9月~10月ごろ
・剪定は成長点を切らないようにしつつ、樹形をイメージして切ろう
不要枝の剪定も忘れずに!
樹液に触れると肌がかぶれることもあるので注意!
晴れた日よく切れる剪定ばさみで作業しよう
・大きい切り口には癒合剤を塗ると安心!

もしゴムの木の剪定に関して何か不安があるときは、剪定のプロに相談してみるのもアリでしょう。植物も生き物ですので、剪定をするには知識はもちろん、実際に切ってみた経験が大切です。

不安な方は一度業者に剪定してもらい、合わせてアドバイスなどももらえれば今後の糧にもなりますね。

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