刈り込みは「生垣」に多く用いられる方法!普段のお手入れも解説

2023.11.20

刈り込みは「生垣」に多く用いられる方法!普段のお手入れも解説

刈り込みは剪定とは異なり、おもに生垣などに用いられる方法です。剪定の目的と効果は、樹木の形を整えたり、風通しをよくして病害虫を予防したりすることです。

一方、刈り込みは、樹木の高さや形をきれいに整えて、自宅の庭の目隠しや見た目をよくする効果などがあります。このように剪定とは目的が大きく異なるため、正しい時期や方法を知った上で作業をおこなうとよいでしょう。

そこで本コラムでは、きれいに刈り込みをおこなうコツやトピアリーに仕立てる方法・適した種類などをご紹介していきます。また刈り込み以外にもおこなわなければならない日ごろの手入れも解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。

刈り込みで「生垣」の健康を保とう

ここでは、刈り込みで生垣を作る方法や適した時期などをご紹介していきます。刈り込みをおこなう際には、剪定ばさみや刈り込みばさみ、電動バリカンなどを使用するときれいに仕立てることができるようです。美しく刈り込みをおこなって、きれいな生垣を作りましょう。

生垣の刈り込み時期は?

生垣の刈り込みをおこなう時期は、木の種類によって異なります。レッドロビンやヒイラギなどの常緑樹は6月と10月頃に刈り込みをおこないます。ゴールドクレストなどの針葉樹の場合は10月頃が適しています。そして、アカバメギやハナミズキなどの落葉樹は葉が落ちた後の休眠期である11月から翌年の3月頃に刈り込みをおこなうのが望ましいです。

作業前に!正しい枝の切り方を知ろう

刈り込みとは、庭木の高さや幅などを整えて、美しくきれいな形や見た目に揃えることをいいます。一方、剪定とは、おもに樹木の枝を切ることで、形を整えたり風通しをよくしたりする作業のことをいいます。刈り込みは、全体的に密度が高く濃い仕上がりになるため、目隠しなどの役割を果たす生垣を作る際に適しているといえるでしょう。

刈り込みに必要な道具

刈り込みをおこなう際には、以下のような道具が必要です。作業をスムーズに進めていくためにも、刈り込みをおこなう前には揃えておきましょう。

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・剪定ばさみ
・刈り込みばさみ
・剪定ノコギリ
・電動バリカン
・脚立・はしご
・軍手

生垣の刈り込み手順

生垣を刈り込む手順は以下のとおりです。道具を一式揃えることができたら、さっそく作業に取り掛かりましょう。

1.側面を刈り込む
まず、生垣の側面を刈り込んでいきます。側面を刈り込むときは、下から上の順番でおこないましょう。なぜなら、一般的な樹木は、上に生えている枝よりも下に生えている枝のほうが発芽する力が弱いからです。

成長スピードが遅い下枝を基準に、上へ向かって刈っていくことで樹形をきれいに整えることができます。また、むやみに下に生えている枝を刈り込んでしまうと、木が枯れてしまうおそれがあるので注意しましょう。

2.上面を刈り込む
側面の刈り込みが終わったら、上面を刈り込んでいきます。上面を刈り込むときは、なるべく平らにカットしていくことを意識するとよいでしょう。生垣は約2メートル前後の高さにすると、目隠しとしての機能を果たすことができます。

3.枝抜きをする
側面と上面の刈り込みが終わったら、枝を透いて風通しをよくします。成長の早い枝や内向きに伸びた枝を中心に切っていくとよいでしょう。枝抜きをすることで、病気や害虫が発生するのを防いでくれます。

電動バリカンを使えば楽ちん!

生垣を作る際は、刈り込みばさみの代わりに電動バリカンを使うと作業がスムーズに進みます。ここでは電動バリカンを使った刈り込みの手順をご紹介していきます。

1.事前に枝切りばさみで生垣を切る
まずは、枝切りばさみを使用して枝をカットしておきましょう。カットする枝は直径が6mm以下のものを中心におこないます。

2.電動バリカンで生垣の平面・側面をカットする
枝切りばさみで枝を切ったら、次に電動バリカンを使って生垣を切っていきます。はじめに生垣の平面をカットしていきましょう。電動バリカンの刃先を下向きにして、刈り込みをする方向へ進めるのがポイントです。平面をカットしたら、側面を切っていきます。側面は下から上へとカットしていくとよいでしょう。

3.生垣の高さを調整する
生垣の平面・側面をカットし終えたら、最後に高さを整えます。高さを揃えるときは、生垣の両端に竹や竿などを立てて、そこに糸や紐を水平に伸ばすと目安にすることができます。水平に伸ばした糸や紐を目安にしながら切っていくと、きれいに調整することができるでしょう。

生垣をトピアリー風に仕立てるには?

これまで、生垣を刈り込む時期や方法についてみてきました。生垣をきれいに仕立てるには、トピアリーの手法を取り入れてみてもよいかもしれません。ここでは、トピアリーに適した木の条件や種類などをご紹介します。

トピアリーとは

トピアリーとは、植物を球体や三角錐など特徴的な形に刈り込んだ造形物のことをいいます。トピアリーの形状はさまざまなで、立方体や球体などシンプルなものから、動物やキャラクターの形など複雑なものがあります。

また住宅や公園などで見かける四角く仕立てた生垣も、トピアリーの1種だといわれています。日本では複雑な形状をしたトピアリーはあまり見かけることがないですが、生垣に遊び心やデザインを加えることで、センスのよい見栄えになるでしょう。

刈り込みは「生垣」に多く用いられる方法!普段のお手入れも解説

トピアリーに使える木の条件・種類

生垣をトピアリー風に仕立てるために使用する植物は、以下のような特徴があるものが望ましいです。

・1年をとおして葉を落とさずに緑色が見られる常緑樹
・剪定や刈り込みに強い植物
・葉の密度が高く形が際立つような植物

これら3つの特徴すべてを満たしているものが、トピアリー風に仕立てる植物に向いているといえます。具体的には、ボックスウッドやイヌツゲ、ヒイラギ、マサキ、サザンカなどが挙げられるでしょう。またゴールドクレストなどのコニファーもトピアリーとして使用することができます。

トピアリーの作り方

トピアリーを作る方法は大きく分けて3種類あります。それぞれ確認していきましょう。

・金属製のフレームに、ツル性の植物を這わせて作る
・植木を刈り込んで作る
・植木にメッシュ状のものを被せて作る

自分でトピアリーを作りたい方は、市販の金属製のフレームを利用するのがよいかもしれません。しかし、きれいなトピアリーに仕立てるには、どの方法でも技術やセンスが問われてくるので、自信がない方は業者に依頼することをおすすめします。「こんな風に仕立ててほしい」などの希望の形があれば、プロの方にやってもらえるか聞いてみるとよいでしょう。

生垣のお手入れは「刈り込み」以外にも!

きれいな生垣を維持するためには、日々の刈り込み以外にも、必要になってくるお手入れがあります。ここでは、生垣におこなう日ごろのお手入れについてみていきます。こまめにメンテナンスをおこなうことで、生垣をきれいに仕立てることができますよ。

【1】消毒

葉の密度が濃くなる生垣は、病害虫が発生しやすいです。病害虫を予防するためには、定期的に消毒をおこなうことが重要です。消毒をする頻度は1年に2回ほどで、5~6月、9~10月の時期におこなうのがベストでしょう。

消毒をおこなうときは、できるだけ肌の露出を控えるようにしてください。長袖・長ズボン、マスクや手袋をして消毒液が体にかからないように注意しましょう。

【2】水やり・肥料

生垣には基本的に水やりをおこなう必要はありません。しかし、植え付けてから1年後くらいまでは、根をしっかりと張らせるために水やりをする必要があります。水を与えるときは、一回に多くの水をやることが重要です。

また肥料は、植え込み後1年の間は、基本的に与えなくても大丈夫です。しかし、植えてから2年が経ったら、1~3月の冬の時期に肥料を与えるようにしましょう。

刈り込みは「生垣」に多く用いられる方法!普段のお手入れも解説

お庭まとめて「年間管理」という選択肢もある

庭の手入れや管理をする時間がないという方は、業者に相談してみることをおすすめします。業者によっては庭の年間管理をおこなってくれるところがあるようです。年間管理とは、年間を通じて庭の剪定や草刈りなどの手入れをおこなってくれるサービスです。剪定や草刈りを単体で依頼したときよりも、お得になることがあるので、検討してみてはいかがでしょうか。

弊社では、全国のさまざまな業者と連携して、ご要望に合わせた業者をご紹介しています。生垣の刈り込みにお悩みの方は、ぜひお電話ください。弊社は24時間365日いつでも電話対応をおこなっておりますので、いつでもご連絡をお待ちしております。

まとめ

刈り込みと剪定は目的が大きく異なります。剪定は樹木の形を整えたり、風通しをよくしたりする目的があるのです。一方、刈り込みは、樹高を調整して、自宅や庭の目隠しとしての役割や、自宅周りの見栄えをよくする目的があります。

また刈り込みは、おもに生垣を作るときにおこなわれることが多いです。生垣をきれいに仕立てる手法としてトピアリー風にするといった方法があります。動物や好きなキャラクターのデザインにすることで、庭をおしゃれに見せることができるでしょう。

生垣の手入れは、刈り込みだけではなく、消毒や水やりや施肥などをおこなうことが大事です。刈り込みをはじめとする、生垣の手入れが大変だと感じた場合は、一度業者に相談してみるとよいでしょう。

弊社は多くの加盟店と連携をとって、ご要望に合わせた業者をご紹介しています。生垣をトピアリーに仕立てたい方や、日々の手入れが大変だと感じている方は、ぜひ業者に依頼してみるとよいでしょう。まずは、お気軽にお電話ください。

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