オリーブの剪定時期は年に二度ある!詳しい剪定方法とコツをご紹介

2023.11.20

オリーブの剪定時期は年に二度ある!詳しい剪定方法とコツをご紹介

実の部分がオリーブオイルや料理で愛用されているオリーブですが、ご家庭でも栽培することが可能です。オリーブは寒さや乾燥に強い丈夫な木なので、屋外で育てやすいのが特徴となっています。楕円形の葉がたくさん生えている姿は、風景に清涼感を与えてくれることでしょう。

しかしそんなオリーブも不要な枝を切っておく「剪定」をしておかないと、どんどん生長していき手に負えなくなってしまいます。無作為に生長したオリーブは美観が損なわれてしまうどころか、害虫の住処になることさえあるでしょう。

今回のコラムではオリーブの剪定時期や、どうやってオリーブを剪定すればいいのかを解説していきます。大きく実ったオリーブの実を収穫するためにも、定期的な剪定を怠らないようにしましょう。

※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。

時期で異なるオリーブの剪定方法

オリーブの剪定目的

オリーブに限らず、植物は定期的に剪定によって枝を整える必要があります。剪定によって風通しや日当たりをよくすることで、植物が病害虫の被害を受けにくくなるでしょう。また放置された植物は枝が伸び放題になって見栄えが悪くなるため、それを改善する役割もあります。

剪定の注意点

植物を育てるうえで剪定は必要不可欠な作業ではありますが、その一方で剪定してはいけない時期があることを留意しておきましょう。もしもそういった時期に剪定を実行してしまうと、かえって植物を弱らせてしまう危険性さえあります。

植物の種類によって、剪定に適した時期や剪定をしてはいけない時期は異なってきます。たとえば、オリーブの剪定に適した時期は年に2回あるのですが、一方で1,2月は剪定してはいけない時期です。誤って寒い季節に剪定をしないようにしましょう。

オリーブの剪定時期

先ほども触れた通り、オリーブの剪定時期は1年で2回あります。それぞれいつ、どのように剪定したらいいのかを見ていきましょう。

一度目は2,3月
一度目の剪定は、オリーブの木が本格的な生長を始める前の2,3月におこないましょう。古い枝や余計な枝を切り落とすことにより、オリーブの木の生長を促進させるのです。

二度目は9,10月
二度目の剪定は9~10月となります。伸びた枝の長さを調節する「切り戻し」をすることにより、生長しすぎによってオリーブの樹形が崩れるのを防ぐのです。

オリーブの剪定目的

剪定するべき枝の種類について

オリーブを剪定する際には、生長を妨げたり美観を損ねたりする「忌み枝」を狙って切り落とす必要があります。忌み枝にはさまざまな種類がありますが、その中でも代表的なのは、以下の表にあるようなものです。

忌み枝 概要
逆さ枝 本来の枝の流れとは逆の方向に伸びている枝です。
胴吹き枝 幹の根元から上に伸びている枝で、幹吹きとも呼ばれています。
徒長枝 極端に生長したせいで、直線的に飛び出してしまった枝です。
下垂枝 下向きに生長している枝です。
ヒコバエ 樹木の根元から生えてくる枝のことです。
からみ枝 ほかの枝に絡みながら生長してしまった枝です。

今回ご紹介したもの以外にも、忌み枝にはさまざまな種類があります。より詳しく知りたい方は、剪定の基礎知識を詳しく解説している別記事も参考にしていただければ幸いです。

オリーブの剪定時期

オリーブを剪定する手順。コツは切り口にある

ではオリーブを剪定するには、どういった手順を踏めばいいのでしょうか。この項目ではその手順をご紹介してきます。オリーブに負担をかけない剪定をすることで、安全に樹形を整えるようにしましょう。

準備するもの

オリーブの剪定で主に必要となってくる道具は、以下のようになっています。いずれもホームセンターで販売されているので、集めるのはそれほど難しくないはずです。

道具 解説
剪定バサミ その名の通り、剪定をする際に使用するハサミです。
近年は女性の方でも使いやすいモデルも販売されています。
剪定ノコギリ 剪定バサミでは切りにくい太めの枝を剪定したい場合は、
剪定ノコギリを用いるようにしましょう。
癒合剤 太い枝を切った際、切り口を保護するのに必要な道具です。
切り口に塗ることでオリーブが病気になるのを防ぐことができます。
掃除道具 剪定の際に切った枝を処分するためにも、
ゴミ袋やほうきなどをしっかり用意しておきましょう。

剪定の手順

剪定のおおまかな手順は、オリーブの剪定時期によって変わることはありません。ただしそれぞれで目的は異なっているため、そこを意識しておくようにしましょう。剪定の簡単な流れは以下のようになります。

オリーブの剪定手順
1.理想の樹形を想像しつつオリーブを観察し、切るべき枝をある程度見極めておきましょう。
2.剪定を始めましょう。まずは「ヒコバエ」、「胴吹き枝」、「下垂枝」を切っておきます。
3.風通しの邪魔となる枝を切りましょう。「逆さ枝」や「からみ枝」を主に切っていきます。
4.樹形を整えましょう。定期的に少し遠くからオリーブを眺めたりするとやりやすいです。
5.太い枝の切り口に癒合剤を塗っておき、病原菌対策をしておいてください。

剪定の注意点

オリーブの剪定の際には、注意すべきポイントが何点かあります。それらを守ることができないと、実がつきにくくなったり樹形がより乱れたりする危険性があるので、以下の紹介するポイントをしっかり把握したうえで剪定に臨むようにしましょう。

一気に切りすぎない

もしも剪定を怠ってしまったせいで枝や幹が生長しすぎてしまっても、一気に切り落とそうとしてはいけません。約50cm以上の長さの枝を一度に切ってしまうと、次の生長期では太くて長い枝が大量に生えてしまうからです。そうなると、樹形も乱れてしまうのは避けられないでしょう。

分岐した部分を切る

忌み枝を切る際は、枝が分岐している付け根の部分を切るようにしましょう。もし枝の途中で切ってしまうと、植物が弱ってしまうおそれがあるからです。また、枝葉が残さないで切ると枝が枯れてしまうので、必ず枝葉を残して切るようにしましょう。

太い枝を切る際は工夫する

太い枝を切る際に剪定ノコギリを使う場合、いきなり上から切り落とそうとしてはいけません。それをすると、樹皮が裂けて幹にダメージを与えてしまうからです。太い枝を剪定するときは、以下のような手順を踏むようにしましょう。

太い枝の安全な切り方
1.切る部分から数センチほど先の部分に、下から4分の1ほどの切り込みを入れます。
2.切り込みを入れた場所から数センチ離れたところから枝を切りましょう。
3.そうなると枝が折れるので、切り残しを付け根から切り落とします。
4.最後に癒合剤を塗っておくのを忘れないようにしましょう。

剪定するべき枝を覚えよう

おいしいオリーブの実を収穫するポイント

オリーブを育てるうえで、剪定は重要な要素です。しかしながら、ほかにも気を使うべきポイントがあることを忘れてはいけません。最後に、どのような点に注意してオリーブを育成すべきなのかについて解説していきましょう。

オリーブを苦しめる害虫

オリーブの幹をよく観察してみると、小さな穴が開いているのを発見することがあります。これは、オリーブを食害する害虫の被害を受けている証拠です。この場合、殺虫剤を用いて害虫を駆除しておかないと、オリーブが枯れてしまう危険性があるでしょう。

オリーブアナアキゾウムシ

春から秋にかけて活動するこの虫は、オリーブの樹皮に卵を産み付けます。そして孵化した幼虫は幹の内側を食害していき、やがて樹を弱らせてしまうのです。放置すると大変なので、見かけたら穴の中に殺虫剤を散布するなどして駆除しておきましょう。

テッポウムシ

カミキリムシの幼虫であるテッポウムシは、木の幹を内部から食害してしまいます。また、成虫であるカミキリムシも樹皮を食害します。もしもオリーブの周りにおがくずのようなものを発見したら、テッポウムシの被害を受けていると考えた方がよいでしょう。

摘果でより大きなオリーブを収穫しよう

オリーブを育てる楽しみのひとつが、果実の収穫ではないでしょうか。せっかく収穫するのでしたら、なるべく大きな実を採りたいものでしょう。そこで、育成の最中に「摘果」という作業をおこなうことで、オリーブの果実をより大きく育てることができます。

摘果とは、簡単にいえば果実の剪定です。一房につき一粒だけ果実を残し、残りが摘み取ってしまいましょう。このとき、粒の中でもっともきれいな実を残すようにしてください。

背の高いオリーブの剪定は業者に任せよう

オリーブはよく生長する樹木なので、大きいもので10m以上になることもあります。それほど大きいオリーブを剪定する場合、高所から落下してケガをする危険性もあるでしょう。そのため、素人が大きな木の剪定をおこなうのはおすすめできません。

もしそのようなオリーブを剪定する場合は、剪定の業者に作業を代行してもらいましょう。剪定のプロである彼らであれば、オリーブの健康を損なうことなく剪定を完遂してくれるでしょう。剪定で失敗することに不安を感じている方も、無理せず業者に依頼するのをおすすめします。

まとめ

今回解説してきたオリーブの剪定の流れを読んでみて、剪定は難しいと思った方もいるのではないでしょうか。たしかに剪定は難しい作業であり、素人がおこなうと逆にオリーブを弱らせてしまうおそれさえあるでしょう。

そのため、もし剪定の腕に自信がないままオリーブの剪定時期を迎えた場合は、業者に依頼して剪定してもらうことをおすすめします。プロに任せれば、オリーブを美しい姿に整えてくれることでしょう。

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