きちんと手入れを行えば美しい松ですが、長い間放置していると葉が生い茂ってきます。そうなると見た目が悪くなるだけでなく、内側まで日が当たらなくなってしまうので、枯れる危険性があります。また、整えようと考えても、不適切な松の剪定では枯れる原因を作ってしまいかねません。
そこで、今回は適切な松の剪定方法をご紹介します。適切な剪定方法を知ることで、自宅の松を美しく保つためのきっかけになるかもしれません。
目次
松は剪定方法によって枯れることがある
間違った松の剪定では、枯れる原因を自分で作ってしまったり、不必要なケガをしてしまったりするおそれがあります。松の剪定をするときは、まずしっかりとした知識を覚えてから行いましょう。
初心者はハサミの種類に注意!
松の枝はむやみに切り落とすと、枝の先端から不格好な芽が生えたり、切り落とした断面の周囲が枯れたりすることがあります。さらに、大雑把なハサミで勢いよく切ることで松が弱り、最終的には枯れてしまうことも珍しくはないです。
そのため、刈り込みハサミのような両手を使って切るものはあまりおすすめしません。作業するときは、剪定ハサミや植木ハサミなどといった、片手で扱えるぐらい小さなハサミを使って、細かくていねいに剪定するのがよいでしょう。
松の剪定の基本は奥から手前に切る!
低い位置や手前から始めてしまうと、遠くの枝を剪定するときに近くの枝に身体をぶつけてしまい、すでに剪定してある枝の形を悪くする危険性があります。松の剪定は上から下へ、奥から手前を意識してやるようにしましょう。
松ヤニにも注意しよう
剪定作業中に松の幹から出る松ヤニが付くことがあります。服や肌に付いた松ヤニを洗って落とすのは難しいため、汚れてもよい、肌を露出しない格好で作業するのが望ましいです。もし松ヤニが付着した場合は、市販の松ヤニ用のクリーナーか、アルコールやクレンジングオイルなどを使うと落としやすいです。
松は剪定以外で枯れることもある。松枯れとは?
間違った松の剪定は枯れる危険性がありますが、松が枯れる原因は剪定だけではありません。大事な松の木を台無しにしかねない松枯れにも気をつける必要があります。
松枯れが起こる原因は害虫
松枯れの原因としてはマツノマダラカミキリと、マツノザイセンチュウがおもに挙げられます。マツノマダラカミキリはカミキリムシの一種で、体内にマツノザイセンチュウという線虫の一種に寄生されています。
このマツノザイセンチュウが松の木の中で繁殖することで、水分を届けるための管がせき止められてしまいます。そうすると、木の成長に必要な水分を樹木全体に行き渡らなくなってしまい、結果松枯れが起こってしまうのです。
松ヤニの量が少ないときは早急に手入れが必要!
松は樹皮から分泌される松ヤニによって、害虫から身を守ります。しかし、弱っていると松ヤニの量が減ってしまうため、害虫が侵入しやすくなってしまいます。
つまり、松が弱っているときは松枯れにかかるリスクが高いのです。松の幹に軽く傷をつけたときに、普段よりも松ヤニの流れが悪いときは弱っている証拠なので、肥料を使って様子を見ましょう。そして、松ヤニがほとんど流れなかったり、葉が急に変色したりしたときは、松枯れが進行していますので早急に対処する必要があります。
初心者が松枯れの対処をするのは困難
一度松枯れを起こしてしまうと、元気な松に戻すのは難しいです。また、周りにも松枯れが広がることもあるので、早めに対策をするのが大事です。対策としては、無事な木々に薬剤を投与して松枯れが広がるのを抑えるか、周囲へ拡散する前に枯れた松を処分しましょう。
松の剪定方法は時期によって違う
松の剪定で枯れるのを避けるためには、時期ごとの適切な剪定がポイントです。松の元気を保つために、適切な時期に剪定を行うようにしましょう。主な剪定方法としては春に行う「ミドリ摘み」、秋に行う「もみあげ」と「透かし剪定」の3種類があります。
ミドリ摘み
春に行うミドリ摘みは不必要な新芽を取り払い、バランスのよい枝の長さにするための剪定です。このとき、新芽は手で取ることができますので特別な道具は必要ありません。
枝の先に生える芽が2、3個ほどになるように手でちぎります。取り除く芽は長く伸びているものを選び、残す芽は短いものにしましょう。また、枝に芽が1本しか伸びていないときは、残しておく芽と同じくらいの長さになるように摘み取ります。
もみあげ
秋の剪定であるもみあげとは、夏に伸びた葉を取り除いてさっぱりとした姿にする剪定で、松全体に日が当たるようにして、成長しやすくするための手入れです。やり方は単純で、枝の根元側に生えている古い葉を、手でこするようにして取り除きます。このとき、芽の周囲は新しい葉なので取り除かないようにしましょう
透かし剪定
透かし剪定は、松が育つうえで不必要な枝を取り除く剪定方法です。松の枝で極端に伸びたり太くなったりしているものは、松の栄養が必要以上に集中しているサインなので、切り取ってしまいましょう。また、遠目から見て松の枝が集中している部分も、枝を減らすことで見栄えがよくなります。
剪定のコツとして、松の先端がYの字になるようにするとうまくいきやすいです。見た目をきれいにしやすいだけでなく、松の栄養が伝わりやすくなるメリットもあるので、意識しておくとよいでしょう。
庭木の剪定が不安な場合は業者に依頼しよう!
自力で剪定ができればよいのですが、間違った松の剪定で枯れるのが不安な方もいらっしゃるでしょう。その場合は、業者に依頼することをおすすめします。業者でしたら、松の状態や時期に合わせた剪定をしてくれますし、仕上がりもより美しく整えてもらえるでしょう。
さらに事業所にもよりますが、1本の松からでも剪定してくれる場合があります。そのため、庭に少ししか松の木が生えていない家にもおすすめです。
また業者に頼むことで、ご家庭に適した手入れの方法を教えてくれることもあります。庭によって、土壌や気候などが異なるため、正しい手入れ方法も変化する場合があるのです。そのため、手入れ方法を知っておくと、剪定した後に枯らしてしまう危険性を減らすことができるでしょう。
どの業者に依頼すればよいか迷ったら、見積り書に費用やかかる時間など、詳細が書いてあるところを選ぶのがおすすめです。
理由としては、依頼する前に必要な料金を確認できるので、作業が終わった後に予期しない費用を請求されにくくなるからです。また、見積りだけなら無料で行っている業者もあります。いくつかの業者に見積りをしてもらい、一番よさそうだなと思ったところに、松の剪定を任せれば安心です。
まとめ
松を剪定するときは、奥から手前、上から下に向かって進めていきましょう。また時期ごとに剪定方法は異なり、春は新芽を摘み取る「ミドリ摘み」、秋は葉をスッキリさせる「もみあげ」と枝を取り除く「透かし剪定」を行います。
松が弱っていると松枯れにかかりやすくなるので、肥料を与えて様子を見ましょう。また、松枯れが進行しているときは周囲に病気がうつらないように、剤を使用したり、枯れた松を除去したりすることが大事です。
適切に松を剪定して、枯れるのを防ぐようにしましょう。もし、自力での剪定が難しいと感じたら業者に依頼することをおすすめします。まずは、相談してみてはいかがでしょうか。
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